« 2018年12月23日 - 2018年12月29日 | トップページ | 2019年1月13日 - 2019年1月19日 »

2019年1月6日 - 2019年1月12日

2019.01.09

■感想 マーク・ウェブ監督『gifted/ギフテッド』


『gifted/ギフテッド』予告編 - YouTube

 マーク・ウェブ監督『gifted/ギフテッド』、WOWOW録画初見。

 数学の天才少女を描いた佳作。なかなか気持ちの良い物語になっている。猫がうまく使われているのも花丸w。(ちなみにWOWOWのW座、小山薫堂の解説によると、猫は脚本家トム・フリンの飼い猫であるらしい)

 クリス・キャプテン・エヴァンス、いい役演ってますね。

 7歳の少女役のマッケナ・グレイスもとても良い。wiki見るとこの時に既に11歳みたいだけれど、見事にキュートな「ギフテッド」な天才を演じています。

 題材になっているミレニアム懸賞問題のナビエ–ストークス方程式については、流体解析に用いられる方程式というくらいは知っていたのだけれど、数学的には証明されていないのですね。実践的なCFDではバンバン使われているわけで、工学分野ではある意味、当たり前の式なだけに、違和感も、、、、w。

 3次元CGでも爆発の煙や、水中の描写で欠かせない方程式のはずだけれど、実践的な式としては、人間の眼に流体の動きを自然に見せるのには、数学的/物理学的理論が不明のままでも、全く問題ない、ということですかね。詳細を詳しい方に解説していただきたいものですw。

◆関連リンク
CG-ARTS教育リポート 日本と世界のCG教育のいまが見える

"ナビエ・ストークスの方程式を極力単純化し、許容範囲内の数値的エラーは容認することで、できる限り高速にこの方程式を解くことが目標とされる。逆に流体の“境界部分”(水であれば“水面”)を美しく表現するといったような要素は、CFDにはなかったCG流体シミュレーションならではの重要な要求だといえる。"

| | コメント (0)

2019.01.07

■感想 黒沢清監督『セブンスコード』


Maeda Atsuko - Seventh Chord (前田敦子 - セブンスコード) - YouTube

 黒沢清監督『セブンスコード』WOWOW録画初見。
 前田敦子の曲「セブンスコード」のミュージックビデオとして作られた60分の黒沢清作品ということで実はあまり期待していなかった。
 しかしウラジオストックを舞台にした本作、なかなか見ごたえのある黒沢清作品として、高い完成度を持ったサスペンス映画となっています。傑作。

 まずロシアの街並みの切り取り方が素晴らしい。
 荒廃した街の雰囲気、アンダーグラウンドな廃墟感が見事に物語を盛り上げる的確な映像として定着されている。
 そしてクライマックス。ネタバレはしないですが、この展開は鮮烈。ラストの余韻含めて、どこか岩井俊二の傑作「Fried Dragon Fish」を思い起こす。
 残念なのは、「Fried Dragon Fish」のラストで流れるチャラの楽曲に対して、前田敦子の「セブンスコード」が弱いw。

 劇中で唱される与謝野晶子の詩「旅に立つ」、この苛烈な言葉を歌詞として、チャラの曲として流れてたらな、、、。

以下与謝野晶子「旅に立つ」引用
"いざ、天の日は我がために
金の車をきしらせよ、
颶風の羽は東より
いざ、こころよく我を追へ。"

◆関連リンク
『セブンスコード』がすごくおもしろい。あと、すごく両義的。 – 新・批評家育成サイト
黒沢清についての評論を執筆せよ – 新・批評家育成サイト

"毎回、ゲスト講師を対象とした批評文の執筆が課題となります。 したがって今回受講生の皆さまには、映画回の実作者講師である黒沢清さんについての評論を書いていただきます。"

 批評家を目指す皆さんの黒沢清作品の評論各種が読めます。

| | コメント (0)

« 2018年12月23日 - 2018年12月29日 | トップページ | 2019年1月13日 - 2019年1月19日 »