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2020年8月

2020.08.26

■画像 ヤン・シュヴァンクマイエルの新作絵画「コロナウィルス」他

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www.kavkabook.cz/svankmajer-jan

"コロナウイルスシリーズとBetter Timesは, ヤンエヴァンクマイエルの最新作品です. 私たちのe-shopでそれらをチェックするか, 書店で直接確認ください"(自動翻訳)

 チェコの書店のサイトで紹介されているシュヴァンクマイエルの新作。
 久々に新たな活動の情報なので、引用掲載します。

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 こちらは、何とヤン・シュヴァンクマイエルが描くコロナウィルス!
 シュヴァンクマイエルがこのコロナ禍をどう感じているのか、発言を聞いてみたいものです。

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2020.08.24

■感想 「 原田治展 「かわいい」の発見 」@清須市はるひ美術館

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原田治展 「かわいい」の発見

" 1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治(1946-2016)。50-60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション――とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。

 没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動する端緒となった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど他分野にわたる作品を中心に、幼少期から20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を越えて愛される、原田治の全貌に迫ります。

会 期 2020年7月4日(土)~8月30日(日)
会 場 清須市はるひ美術館
開館時間 10:00~19:00 (入館は18:30まで)"

 奥さんに付き合って原田治展、観てきました。世田谷文学館で2019年に開催された巡回展。
 一部を除き、写真撮影可だったので、何枚か撮ってきました。

 よく知られているミスドのキャラだけでなく多彩な作品が見られ、デビュー時の昨品から、治グッズとして人気の出てきた油の乗った時期、多くの作品が原画で見られて、なかなか充実しています。

 僕は好きだったビックリハウスの表紙原画とかが特に堪能できました。

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 「幻想と怪奇」や『逃走論』の表紙、カルビーのポテトチップスのキャラもやられてたとは不勉強で知りませんでした。

 コロナで入場規制されてて、午後からだと炎天下で10人以上待たれてたので、午前がお薦めです。

◆関連リンク
原田治展 「かわいい」の発見 Osamu Harada : Finding “KAWAII” @福岡アジア美術館  

"期間 2020年9月12日 (土) 〜 2020年10月18日 (日) "

 次は福岡とのことです。

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2020.08.19

■感想 中島哲也監督『来る』『渇き。』


映画「来る」予告  

◆中島哲也監督『来る』
WOWOW録画、初見。

 僕は中島哲也監督とはとても相性が良い様で、今のところ、ハズレがない。今回もなかなかの秀作。

 これ、中島版『童夢』というタッチ。パッと見の共通項は、団地(こっちは正確にはマンションだけど)と市井の能力者くらいだけれど、細部の画角、後半の展開の盛り上がり方等々、そこかしこに大伴タッチが息づいている。

 物語の捻りとか、キャラクターの幅(柴田理恵の能力者 逢坂セツ子、小松菜奈の風俗嬢の異能者 比嘉真琴、青木崇高の民俗学者 津田大吾とか)は、こちらが厚め。これによる映画の魅力はあるけれど、やはり大友ファンとしては、この映画の制作費があれば、そのまま『童夢』を映画化して欲しかったと思うw。 

 物語は異界との境界が曖昧になり、現実が侵食していく様、街の様相が変形していく様がなかなか見事に描かれていて、エキサイティング。
 ラストの戦いをもっとねちっこく総力戦で描いてくれていたら、、と思わずにはいられないけれども、これは大友ファン必見の作品です。
 やはりこうして中島監督作を観てくると、当初計画のあった中島哲也監督版『進撃の巨人』も観てみたくなる。

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◆中島哲也監督『渇き。』@ Netflix 初見。

 凶悪な役所広司の芝居、大平晋也の叙情的アニメーションを観たい方にお薦め。特に大平アニメーションの効果的使い方はなかなかのものです。

 それにしても『来る』の大友克洋に続き、こちらはタイトルバックとクライマックス(殺しのテンポとか)からタランティーノ、物語と途中の音楽から『ツイン・ピークス』のディヴィッド・リンチを思い出させる。特に後者の音楽は、一曲モロ『ツイン・ピークス』的テーマがあり、リスペクト盛り盛り。

 半ば、役所怒り演技の悪夢の中を旅する様な、まさに「クソ」映画。
 あのテンションに着いていけないと、つら〜い映画ですね。あれに乗れる人には最高映画、そして乗れないと最低映画でしょうね。

 今回も『来る』に続き、クリスマスイブが惨劇に対比して執拗に描かれている。何かトラウマあるんですかね。
 僕は乗り切れなかったけれど、でも一定以上のレベルで楽しめました。基本嫌いじゃないけれど、ちょっとやりすぎでは感があるというか、、、。

◆関連リンク

『渇き。』のアニメシーンを手掛けた大平晋也(『ピンポン THE ANIMATION』)&STUDIO4℃ 起用のきっかけは逆オファー

" STUDIO4℃の作品の監督を依頼したら逆に映画のアニメーション部分を依頼され、自由にしていいと言いながら口を出してきたなんて、なんとも中島監督らしいフリーダムなエピソード。水中のゆがみがある中、実在の俳優さんに似せるという「天才のなせる技」には激しく納得です。"

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2020.08.17

■映像 ロボマインドプロジェクト、遂にロボットの心の第一歩が実装され、CG動画が登場 !

70.【マインド・エンジン】絶対不可能といわれていたコンピュータによる言葉の意味理解。ついに成功したので公開します。
 ロボマインド・プロジェクト
(公式動画)

"人が話す言葉を、コンピュータに理解させることは、長い間、絶対に不可能といわれていました。
60年以上前から挑戦してきて、いまだに出来ていません。
AIスピーカーやチャット・ボットと会話にならないのは、意味を理解せず、決められたシナリオで会話しているからです。

絶対不可能といわれてきた自然言語の意味理解。ついに、成功したので、今、発表します。

なぜ、言葉の意味理解は難しいのか。60年間、どんな方法が取られていたのか。
第三次AIブーム、ディープラーニングで成功したといわれる意味理解は本物なのか。

世の中をひっくり返すかもしれない革新的な技術が、日本から生まれました。"

 昨年秋くらいにウェブで、ロボマインドプロジェクトのことを知り、興味深くサイト記事とYoutube動画を見ています。

 今回の動画は、言葉と3D CGワールドを紐付けて、いよいよその実装が第一歩を生み出したメルクマール的瞬間の記録です。

 関西弁の口調とユーチューバ的映像で、真面目な方々には誤解を与える恐れがありますが(^^;)、平易に語られるこその(平易に語られるというのはより本質的なのだと思います)、画期的なアプローチ、是非ご覧下さい。

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 心を言葉だけでなく、言葉以前の部分を含んで解析し、コンピュータにモデル化して入れ込んで行くアプローチ、とても斬新で面白いと思います。

 人が感覚器から受容した情報を俯瞰して、言葉で名付けて他人とコミュニケーションしようとしたことから自身の頭の中に"世界"が生まれた。その"世界"認識が"意識"だと思うのですが、ロボマインドプロジェクトのアプローチは、それをまず手始めに3D仮想世界をコンピュータの中に作り、言葉と紐付けることで、心を生み出そうとされています。

 これは3D仮想世界を俯瞰する構造をコンピュータの中に作り、言葉というオブジェクトに紐付けて、意識を生み出し、人とコミュニケーションを取らせる試み。

 意識の分析としては、こうした概念は視覚を中心に意識を研究されている認知心理学者 カリフォルニア工科大学教授 下條信輔氏とか研究者がいらっしゃるけれど、これをエンジニアリング的にコンピュータに実装しようという試みは、まさに斬新で素晴らしいと思います。

 また、ベンジャミン・リベットや、下條氏らが意識と無意識を分析し、人の自由意志というものがほとんど存在していないのでは、と論考されているのに対して、言語との関係については多く語られていないという認識です。
 それに対して、この田方篤志氏の考えは、自由意志の問題にはほとんど触れられていないけれど、意識と言語について考察されている。

 この二つの融合が、今のところ、意識を持ったロボットの実現には有効なアプローチと思うけれど、いかがでしょうか。
 つまり、ロボットの自立制御系をここでいう無意識領域の脳の活動として構築し、それを内観し他社とコミュケートするための"言語"としての意識を実装するという方法。これが人に近い人工知能ロボットを作る際の、現在の最短アプローチになるのでは、と夢想するのは僕だけでしょうか。

 今回作られた仮想世界は、3D空間の把握のための縦横高さ空間だけですが、今後、ここに時間軸が加わり、さらには人の五感情報とか、無意識領域の情報かと思います。意識の生成には、広大な仮想世界のモデル化が必要ですが、一歩一歩広げられて進化していくこと、期待しています。

 例えばベンジャミン・リベットが実験で明らかにし、そして下條信輔氏が著作で述べられている様な、人に自由意志はあるのか、といった無意識的な活動とその自己認識としての意識の問題、そうした知見も交えて、まずはコンピューターへの実装、その後身体を持ったロボットへも実装されていった時に、どの様な人工知能がこの地上に(まずはこの日本、関西にw)生み出されるのか、今後も興味深く拝見したいと思います。

 世界初の本当の「人工知能」は関西弁を語るのかもしれない、なんちゃって(^^)。

◆関連リンク
当ブログ、意識についての関連記事リンク

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2020.08.05

■画像 ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた、ベクシンスキーの「創造の柱(Pillars of Creation)」

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 ハッブル宇宙望遠鏡が1995年に捉えたへび座の星雲M16「わし星雲」の「創造の柱(Pillars of Creation)」(左)が、ズジスワフ・ベクシンスキーの1978年に描いた宇宙(Zdzisław Beksiński 1978)にとても似ている気がするのは、私だけでしょうか。

 創造の柱というのは、星間のガスが新しい星を生み出す場であるらしい(詳細下記リンク)。
 彼方で星が生まれ、ベクシンスキーのあの冷酷な世界が現出している様な気がしてしょうがない。いろいろな想像力を掻き立てる、ハッブルの生み出した素晴らしい絶景です。

わし星雲の「創造の柱」を支える磁場構造

" 観測された磁力線の向きは、弱い磁気を帯びたガスが圧縮されて柱状になったという仮説を支持するものだ。また、推定された磁場の強さは、柱が圧力や重力によってつぶれるのを防ぐのにちょうど必要な程度であり、「創造の柱」が磁場の助けによって形を保ち続けていることがわかった。"

◆関連リンク
当ブログ ベクシンスキー関連記事

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2020.08.03

■感想 2020年 世界SF作家会議

 
【世界SF作家会議】#6 劉慈欣インタビュー (Youtube)

【フジテレビ】SF作家の想像力がアフターコロナの世界を照らし出す!『世界SF作家会議』

"日本SF界より、レジェンド・新井素子、鬼才・冲方丁、俊英・藤井太洋、新進気鋭の小川哲、が豪華集結!中国SF界から『三体』の劉慈欣も緊急参加!"

 『三体』の劉慈欣のメッセージが素晴らしい。

 SFを読んできて、911, 311, コロナ等々、SF作家(特に小松左京)が予測した事態の、斜め上を行くような事態に、ある種の驚愕を覚えながら、まさに今も続く、(SFからは想像できなかった)真綿で首を絞める様なパンデミックの事態を体感しているわけです。

 そろそろ終わりが見えてきた人生のあとうん十年で、もしかしたら今まで以上のSF的事態をまだ垣間見ることになるんじゃないかと、時々考えることがある。
 次はファーストコンタクトかもしれない、と血が騒ぐセンス・オブ・ワンダーを感じたりもするわけですがw、劉慈欣は正にそれをここで警鐘している。

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 さすが『三体』、特に「黒暗森林」理論を冷徹に幻視したSF作家。
 日本の作家陣がコロナについて、斜め視点で(それなりに興味深い発言もあるんですが)語っている、このほぼ日本人ばかりの"世界SF作家会議"で、唯一SFの現在の価値を正々堂々正面から語る劉慈欣の本格SF魂に共鳴します。

 この堂々たるSFの王道を突き進む姿で、『三体』は受けているのでしょうね。"世界SF作家会議"、今後も是非とも続けて頂きたいものです。

◆関連リンク
当ブログ 劉慈欣 関連記事

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