2008.07.09

■ロフトプラスワン「『電脳コイル』ナイト」レポートリンク
  『電脳コイル ビジュアルコレクション』発売延期

 ぜひ行ってみたかったのだけれど、遠方でままならず。
 でもネットの皆さんのおかげで、かなり臨場感含めて体験できました。しばらく時間が経ってますが、リンク集です。

『電脳コイル』ナイト 第26話 生オーディオコメンタリー(Blog うまくいってる? さん)

ロフトプラスワン「『電脳コイル』ナイト」 まとめレポ(エヴァ)2ch「作画を語るスレex7」より

『電脳コイル』ナイト@ロフトプラスワンのレポ、開始します(Blog きなこ餅コミック)

東さん「現実には難しい。実現するとしても、テーマパークや、企業のイメージアップぐらい。あとは介護? 一都市がARで埋め尽くされるようなことにはならない」

磯監督「全部子供たちの妄想でしたーってオチにする可能性もあった」「最終回の構想は30パターンぐらいあった」
・子供だけで解決できなくなってしまったのは、カンナが死んでいるから。大人ではどうしようもできないことを、子供たちが解決するアニメを作りたかった。

・徳間書店の三ツ木早苗さん(プロデューサー)「メガばあの名前&ウマカリーの三ツ木です」「夏に『ビジュアルコレクション』が発売。正式ではありませんが、次は〈原作〉が出ます」原作って何ーーー!!?

 原作ということは磯監督自らの何か、ということでしょうか。漫画? 企画書?
 企画書はぜひ読んでみたいものです。あとDVDの特典でしか出ていない絵コンテだったら嬉しいのだけれど、、、。

[イベント]電脳コイルナイト (END_OF_SCAN)

人類を驚かせたアニメ『電脳コイル』のイベント『電脳コイルナイト』潜入ルポ(講談社MouRa)

磯光雄「最後まで見てくれてありがとうございます。『電脳コイル』というお話はこれで終わりましたが、また別の作品でお会いできたら幸いです。」

 「人類を驚かした」とは凄まじいコピーです。なんか勘違いされそう(^^)。
 次回作の情報が待たれます。数年先かなー。

◆関連リンク
『電脳コイル ビジュアルコレクション』(amazon)
・月刊アニメージュ【公式サイト】

『電脳コイル ビジュアルコレクション(仮)』08年夏発売決定!
磯光雄監督と作画チーフ・総作画監督の井上俊之さんのセレクトによる原画コレクション、そして磯監督の手による設定&資料を一挙に収録した、非常に濃~い1冊となる予定です。

6月下旬に発売を予定しておりました『ビジュアルコレクション』ですが、刊行スケジュールが7月中旬へと変更になりました。

新刊.net - 電脳コイル ビジュアルコレクション [大型本]

発売日: 2008年7月31日 木曜日

 7月中旬と7月31日、どっちが本当なのでしょう。

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2008.07.02

■ロッタ&ウシィ・ゲッフェンブラード監督
  Astons Stenar : Aston's Stones アストンの石

Astons_stenar

Lotta & Uzi Geffenblad Astons Stenar : Aston's Stones
ロッタ&ウシィ・ゲッフェンブラード監督 アストンの石 / 2007年 / 9分

秋の夕暮れ、アストンは水たまりに光るひとりぼっちの石をみつけてそっとお家に持ち帰りました。その日からさみしそうな石をみつけては持ち帰り…。幻想的な色彩がストーリーの優しさをいっそう際立たせています。

 本業で某国へ海外出張中。空港の書店で見つけた絵本にDVDが付いていて、そこに絵本のアニメ化作品が入っていました。

 映像は静かな落ち着いた音楽と上の絵にあるような素朴で色彩が素敵なアニメ。少しノルシュテインタッチです。犬のアストンの親子の描写が素晴らしい。
 一方、絵本のタッチはアニメより重厚。さらに深みがあります。

 調べてみると、日本でも第20回東京国際映画祭「みなと上映会」 第15回キンダー・フィルム・フェスティバルで上映されたとか。

 絵本も邦訳が出版されていました。

ロッタ ゲッフェンブラード, Lotta Geffenblad, 菱木 晃子『アストンの石』

ロッタ&ウシィ・ゲッフェンブラード
1962年生。ストックホルムのベックマン美術学校で学んだのち、1985年よりアニメーションの制作に携わる。夫君ウッ ジ氏とZig Zag Animationという工房をつくり創作する。また最近は絵本作家としても注目されている。デビュー作『アストンの石』で、2004年ボニエ・カールセ ン社主催の絵本コンテスト1位

 出版社の小峰書店公式HPにも記載がないので、おそらく日本版にDVDはついていないのだろう。でも是非観ていただきたい一品です。残念、Youtubeにもない。

◆関連リンク
アストンの石・北欧文学翻訳 菱木晃子(ひしきあきらこ)公式ホームページ

アストンは、ひとりぼっちで寂しそうな石を拾っては家へ持って帰ります。しだいに家の中は石だらけになっていき……。アニメ作家として活躍する作者の絵本デビュー作。

〈思い出ひと言〉
なにかにこだわる子どもの気持ちが、とてもよく描けている絵本だなと思います。編み物好きのパパの存在感も最高! 8月の猛暑の最中、作者のロッタさんがご家族とともに来日され、関係者の皆さんといっしょにランチをごいっしょできたのも楽しい思い出になりました。

・小峰書店 ヨーロッパの絵本コレクション
ZigZagAnimation ご夫婦のアニメスタジオHP。作品は以下。

A Film by Uzi & Lotta Geffenblad

* Best Short Animated Film in Seattle, USA 2008
* The Siver Goats award in Ale Kino!, Poland 2007
* Children's Jury Prize in Wissmbourg, France 2007
* Jury's Diplom in 14th KROK, Ukraine 2007
* Honourable Mention in Ottawa, Canada 2007

Astons stenar (2007)(IMDb)
東映アニメーション研究所 | 【特別講義】スウェーデンのアニメーション

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2008.07.01

■小田部羊一著/なみきたかし責任編集
  アニドウ 『小田部羊一アニメーション画集』予約受付中

Otabe_gasyuu_2 小田部羊一アニメーション画集
予約受付 (アニドウHP)

発売時期:2008年7月28日
価格:書籍本体14,700円(税込)
書籍体裁:A4縦ワイド297×230 
上製本/布クロス/特製ケース 
ページ数:300P

メルマガ登録された方には、さらに耳寄りな情報もお伝えしています。

 アニドウのメーリングリストで教えてもらいました。
 予約受付は2008/7/20まで。

 メルマガの耳寄り情報はここに書いてしまうわけにいきませんが、本当にこの本をほしい方なら、是非メルマガ登録をお薦めします。特典があります。

 小田部さんの絵のこの柔らかで健やかな感じは、絶品ですね。
Otabe  一度でいいからイメージスケッチの水彩画のタッチで動き出すところを観たいと思うのは僕だけでしょうか。

 あ、ジブリにとっては『ホーホケキョ となりの山田くん』の悪夢が、、、(^^)。

 あのテクノロジーで小田部羊一水彩スケッチアニメが観たい!

◆関連リンク
名作が生まれる場所 奥山玲子・小田部羊一夫妻に聞く 
 アニメ夜話で見た髭のイメージが強いのですが、髭のない顔はこんな方。
インタビュー 小田部羊一さん
小田部羊一(Googleイメージ)
『アッコちゃん』の宮崎駿・小田部羊一担当パート
・当Blog記事 『空飛ぶゆうれい船』 大好きなこの作品の作画監督も小田部氏。

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2008.06.04

■アニメーションノート No.9 「特集:メカを描く」

アニメーションノートNo.9「メカを描く」 誠文堂新光社

メカデザイナーの精巧な描写、想像を絶するフォルムや表現の世界を今注目の作品から紹介します。
〈目次から〉特集:メカを描く/マクロスF/大久保淳二/アーマード・コア フォーアンサー/タチコマ/山根公利/森本晃司/墓場鬼太郎/湯浅政明/他

 4月に出た本だけれど、実はやっと書店で眼にしました。
 知りたかった『アーマード・コア フォーアンサー』のことや、表紙のとおりタチコマのデザイナー寺岡賢司氏のインタビュー等、充実した内容。もともと、メカデザインに興味大なので、即購入(^^;)。充実した内容に満足。(でもインタビューはこの2倍くらいのボリュウムが希望)

 以前取り上げた現在最高峰の3D-CGロボット映像『アーマード・コア フォーアンサー』のムービー部分、クリエーターはフロムソフトウェア鈴木利幸氏と前田繁氏。

 絵コンテとか、デザイン画のプロセスが描かれており、興味深く読めた。願わくばあのロボットのテクスチャーだとか、質感の表現について、テクニカルな内容にも切り込んでほしかった。この映像レベルで描かれた長編ロボットCG映画が観たいのは僕だけではないはず。期待してます。

◆関連リンク
出雲重機 本書で取り上げられているイラストレーター大久保淳二氏のHP。
大久保 淳二『出雲重機』 (amazon)

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2008.06.02

■原恵一監督『河童のクゥと夏休み』&『クゥの映画缶』

『河童のクゥと夏休み』(amazon)

 DVDで『河童のクゥと夏休み』を観た。原恵一監督の演出の妙を堪能。

 やはり圧巻は東京タワーのシーン。
 マスメディアによる異常な報道、人間の醜かいな様を積み上げて描写。
 そして対比して示される河童と犬の自然な反応。

 ここで河童という異界によって、人間界の異様さが逆照射される。東京タワーでクゥを呼ぶコウイチと振り向かないクゥというところもある意味、主人公家族たちをも異様な人間たちの仲間である、と一瞬描写しているところが原演出の秀逸なところだと思う。

 特に気持ち悪いのが、一般人のカメラとケータイの写真の砲列。(自分もやりそうだから、なんとも言えないのだけれど)子供の学校の運動会で、写真を撮る親たちの異様な熱意に通じる気持ち悪さ。こんな名前のBlogをやって映像に執着を持つ人間が云々できる話じゃないけれど、どうしてこうも日本人は写真を撮るようになったのか、というところを考え込まざるを得ない。

 原監督は、ケータイも持たずネットもやらない、文明の利器への懐疑心を持っていると聞く。我々は今一度、記録する映像と、思い出のみの記憶の映像との価値を問い直さないといけないのかもしれない。

 演出の妙、というところでは、特に印象に残ったのは、クゥと二人で遠野へ旅に出る主人公康一の旅立ちのシーンと、康一と紗代子の別れのシーンの対比。

 旅立ちに際して振り返らない康一と母の涙。そして紗代子に対して、振り返る康一。その後の肩を落として歩いていたのが、次に頭を前へ向けて力強く歩き出す紗代子の動きの演出。登場人物たちに込めている監督の心づかいが伝わってくるようなこうした細かい芝居が丁寧に積み上げられて原恵一監督作品が我々のところへ想いを伝えてくる。

Eiga_kanクゥの映画缶(ボイジャージャパン公式HP)
「河童のクゥと夏休み」メイキングブック配信
  新しいデジタル出版の道

 『クゥの映画缶』で圧巻なのはその資料の分量である。2時間18分の本編約1500カットから抜き出された作中画面は4865ページ(コマ)、絵コンテは全てを収録した862ページ、原監督による絵コンテに対するコメントブックは434ページにのぼる。

 このメイキングのデジタルコンテンツは凄い。
 監督が原作の本と出合った書店 童話屋の写真まで掲載。微に入り細をうがつこの圧倒的な情報量が凄い。
 しかもこのコンテンツをわずか525円で楽しめる。即登録して観てみた。
 残念ながらコンテンツは90日間しか観えない。できればダウンロードかもしくはCD-ROM(DVD-ROM)として販売してほしいもの。なかなかこの手の作品は、ムックとか出にくいので、こうしてデジタルの恩恵で詳細を知れるのはとても嬉しい。(DVDの感想と裏腹にこうした文明の使い方は「是」でしょう(^^;)。) 原ファンの浜野保樹氏が関与されてできた企画なのかも。

 あとこれをやっているボイジャージャパンって、MACでEXPAND BOOKとかやっていたところですよね?こんな形で継続してデジタル出版をされていたのを知らなかったので、なんかとても懐かしい気持がしてしまった。今後とも映像メイキングのデジタル出版を活発にやってほしいものです。

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2008.05.10

■SFセミナー2008
  磯光雄インタビュー・電脳コイルの世界

Coil_battle SF SEMINAR Top Page 2008.5/3(土)

15:00-16:00
磯光雄インタビュー・電脳コイルの世界
出演:磯光雄 聞き手:向井淳

20:00-20:45
磯光雄インタビュー番外編

 あのSFセミナーで磯光雄監督を招聘した『電脳コイル』の企画が催されたとのこと。全く知りませんでした。不覚じゃー。
 というわけでネットでレポートを探してみました。興味深いポイントを少し長文ですが、引用させていただきます。レポータの方に大感謝。

磯光雄インタビュー レポート
  (ヒゲ抜き隊ブログ)
(Blog きなこ餅コミック経由)

アニメの表現力
 私にとっては現実の人間を描くのも仮想のロボットを描くのも同じ。
 どちらも「脳内映像を表現する」という意味で同じ。アニメはある意味で実写を超える、とか言うと危ない人扱いされそうだがw。
 現実の女の子より脳内の理想の女の子のほうが可愛いように脳内映像は現実の映像を超えるものだ。

 アニメは一時、現実を完全再現しようという方向に流れたが 実写より優れた脳内映像の再現を目指すべき 。
 あるとき作画していて監督に「それはどんなレンズで撮ってるの?広角?望遠?」 みたいなことを聞かれたが、あえて言うなら「水晶体」。
 実際はそれに脳内補正がかかった脳内映像だが。

 さらに、脚本を書く行為も脳内映像をどう表現するか という意味で私にとっては同じこと、脳の同じところを使ってると思う。
 コイルで押山くんに 「アニメーターに戻って新しいエフェクト描いてくださいよ」 と言われたが、
 「これ(脚本)が僕の新しいエフェクトです」 と答えたw

SFについて
 SFは「サイエンスフィクション」とか「すこしふしぎ」とか「サイエンスファンタジー」とか いろいろ解釈があるが、一番本質に近いのは「サイエンスフェチ」じゃないかと思うw。

これからのSF
 最近、SFは全盛期を過ぎたのでは?みたいな感じもあるが 前の話のSF=サイエンスフェチ理論で言えば、SFが盛り上がったころは 「全盛期」ではなく「発情期」w。
 今は倦怠期だけど、また発情期が来ると思う。

そろそろ時間なので、最後に次回作についてなど…
 それは時間がないのでやめときましょうw。

SFセミナー2008本会レポート (lainの極私的独白inはてな) (5/11追加)

アニメーターとしての磯の 感覚には、人間とロボットの動きに境界はなく、人間の動きでもすごい瞬間があるとのこと。アニメは現実よりスペックが高く、脳内映像を現実よりも引き上げ た位相で映像化する。アニメを実写に近づける人もいるが、磯のアプローチは異なるようだ。脳内に面白い動き・形・色などと感じた部分があり、それは人間も メカも同じ。面白いものを集めて動きを攻勢するのに人もメカもない。これは磯いわくクオリアだそうで、脚本を書いているときも同じ感覚とのこと。

yama-gat site:2008年5月前半 (5/11追加)

あとは元々、カリスマアニメーターである磯さんのアニメへの意識の話などもあり、「アニメは現実よりスペックが高い」、「木の枝が伸びているのを描くのと、ミサイルの軌道を描くのは同じ脳内部位を使ってる」などの発言が印象に残る。

 映像とドラマを「脳内映像」として定義している。そして「これ(脚本)が僕の新しいエフェクトです」!この言葉はかっこいい。アニメーターから脚本家/演出家への仕事の拡張は「脳内映像」として自分の世界をより表現したいため、ということを的確に語っている。磯アニメートについても「脳内映像」の観点で本人がどう考えているのか、インタビュアーには突っ込んで欲しかったところ。(関連記事 アニメーター磯光雄と金田伊功と脳の構造の関係。)

 5/11追記 脳内の動き・形・色などについてクオリアを持ち出して表現されていたようだ。『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 Air』で描かれた弐号機VS量産型EVAのアスカのアニメートを思い出す。まさに現実よりも引き上げた位相の映像化。

 激闘の振動とアスカの心情がミックスして(磯の)脳内に作りだされた観たことのないアクション(クオリア)が、磯の手と作画用紙を介して、我々観客の脳内に展開される。
 そしてこれはミームとなって次世代の究極映像として、また別の映像クリエータによって拡大再生産されていくのだろう。(関連記事 アニメータ磯光雄 と 監督作『電脳コイル』)

 2026年にSFが子供たちの間で再びブームになっている設定で、「ダイチ、発毛ス」という素晴らしいバカ&奇想SF世界を描いた磯監督の述べるSFの定義「サイエンスフェチ」(笑)。
 定義論争の不毛を語った上での言葉。
 SFファンダムでも数々のSFの定義が語られてきたけれど、ある意味でこれほど的確な言葉は聞いたことがなかったかも(^^;)。
 特にアニメサイドから定義された言葉として、SFファンダムのある部分の不毛性をこれほど鋭く突いたのは凄い。しかも語られた場がコアなSFファンの集まるSFセミナーだというところも一粒で二度美味しいところ。そして「発情期」はいつ来るんでしょうか?(^^;)

電脳コイル磯光雄@SFセミナー (Blog 黒い森の祠)

 あの世界では、マイクロマシンが多用されており、塗料の中にも入って市販され、塗布すると、電子タグのような働きをし、電脳空間と現実空間の位相を結ぶ。その結果、壁を叩くと、「電脳空間がブレる」という。(略)

 実は、リスト・バンドやアンクル・バンドもあって、体の位置とかから電脳空間での活動を支援している。いわゆるスマート・グローブの簡易版である。(略)

 電脳空間化は、車の自動操縦化とともに拡大し、GPSの支援信号群として、道路沿いに発展した。ロード・ドメインという。

 やはり自動車産業とのリンクで、電脳空間が発達したという設定があったんだ(あのストーリーから考えれば当たり前だけど、、、)。現在のカーナビは、もっとも街を仮想空間として表現している媒体になっているわけで、やはり複合現実の利用はITS絡みで進化するんでしょうね。(関連記事 電脳コイル世界の電脳ナビによる自動走行)

 マイクロマシンについては、もっと番組内でも語られてもよかったかも。ますます子供にはわかりづらくなるけど。

SFセミナー2008 (Blog 異色な物語その他の物語)

(略)
③それほどSF作品を読んでいないが、自分の作品がSFに近いとするならカレル・チャペックだとか真の黎明期であるような時代のものではないかと思っている。
④表には見えないような設定を詳細に考えるのは大好き。設定を考えるとき、実現不可能となった技術や失敗した技術を使うのがやりやすい。実際には終わってるから好きなようにいじれる。だから雑誌で実現可能な未来予測をしてくれという企画は本当に困る。
(略)
⑥1996年に火星の隕石に生命がいる証拠がみつかった、という大ニュースが報道された。しかしトップニュースどころかかなり低い扱いだった。トップで報道されるに違いないと思った自分は、子供の頃科学が話題の中心にあった特殊な時代に成長したことに気づいた。

 SFセミナー全般を丁寧にレポートされている。
 磯氏の発言を6つのポイントで簡潔にまとめてあってわかりやすい。その中から三点を引用させていただきました。全文はリンクを辿ってください。
 「子供の頃科学が話題の中心にあった特殊な時代に成長」、ここで言う科学というのは、「宇宙科学技術」のことでしょう。我々の世代と現在では宇宙への関心の度合いが圧倒的に温度差がある。昔の「宇宙」への関心がマスコミによって「環境」への関心へ大きくシフトしているのもSFが「倦怠期」な理由の一つなんでしょうね。

◆関連リンク
物理空間の統治者は電脳空間の統治者であるべきか ~Nagaya1730プロジェクト管理人に聞く!~:鈴木健の天命反転生活日記 - CNET Japan

去年の冬コミケ用にインタビュー・フィクションを作った。

電脳コイルテンプレまとめ@wiki - トップページ
 まだ残念ながら関連スレッドはまとめられていません。
SFセミナー2008 - val it : α → α = fun

磯光雄インタビューで聞き手をつとめました。私は何にもできなかったが磯さんがたいへん愉快な人だったので結果的にはとても面白い話になったのではないかと思います。

 これはインタビュアーの向井淳氏のBlogのコメント(のようです)。
『季刊S (エス) 2008年 04月号』 (amazon)
 磯監督への別のインタビュー掲載
電脳コイル(Bandai Channel) ネットで第一話、無料配信中。

当Blog関連記事
アニメーター磯光雄と金田伊功と脳の構造の関係
脳のトップダウン構造と視覚
電脳コイル世界の電脳ナビによる自動走行
「ダイチ、発毛ス」ギャグ & 奇想 & バカSF & 感動作 すげぇ

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2008.05.03

■押井守監督『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』
  完成試写会 レビュウ記事小特集

「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」公式サイト 予告編
MORI LOG ACADEMY: 2008年04月19日 (森博嗣氏Blog)
 (shamonさんのコメント情報より)

 落ち着いてから、一言感想をいうならば、やはり、監督の力というか、制御というか、極めてクールに仕上がっている。その世界観は、驚くほど原作に近い、と感じた。そうか、そういえば、これは自分の作品が原作だったんだな、としばらくしてから思い出した。そうじゃなかったら、もっともっと褒めたいところだが……、これくらいにしておこう。

 8/2の公開まで、まだ4ヵ月もあるのに、既に完成試写会が開かれているようです。
 プロダクションI・G渾身のキャンペーンが着々と進んでいます。これで押井守が名実ともに宮崎に次ぐブランドになるのか。I・Gの正念場。

 というわけで、原作者の森博嗣氏以外にもネットでいくつかコメントが見つかったので、リンク小特集で、ここでも微力ながらキャンペーン(^^;)。

週刊 大極宮 第346号 京極夏彦氏

 しっかり森作品で、どこまでも押井テイスト。押井さんの「やってきたこと、やりたかったこと、やりたいこと」が、森さんの用意したフレームの中にぴったりとはまっていて、しかもあふれるほど満載という感じで、たいへん感心いたしました。
 特に(特にってどうかと思いますが)SEマニアの僕としては、完璧な「音づけ」にやたら感心。アニメが出す音じゃないです。いや、つけるならここまでつけてくれなくちゃねえ。優れた音響設備が調っていたこともあって、SE的には満点でしした。

 京極氏が押井守ファンというのは、知りませんでした(森氏の記事によると、京極氏が観たのは四回目の試写らしい)。
 それにしても、やはりポイントは音響か。
 今回もスカイ・ウォーカーサウンドのSEは冴えわたっているようです。これは、しっかりした音の聴ける劇場で観なきゃ。空中戦のサラウンドが期待。

編集長メモ: 『スカイ・クロラ』試写会 小黒祐一郎氏

 作画に関しては、西尾鉄也さんの仕事が素晴らしい。質も高いし、それだけでなく、西尾さんが1人で長編の作監をやりきっている点にも注目。最近の長編で は作監を複数立てるのが当たり前だけど、今回は彼が1人でやっている。

 アニメ様のレビュウ。
 映画全般についてと作画について語られていて、いちばん興味深く読ませていただきました。

 われわれ、一般人はまだ4ヵ月近く待たなければならないのだけれど、Blog制作者向け試写とかのキャンペーンは予定されていないのかなー。

 「なかのひと」のアクセス解析によると、うちのページへもプロダクションI・Gから訪問いただいているようなので、もしこの記事が眼にとまりましたら、名古屋での試写に呼んでいただきたくここでアピール。映像と音の解析、やらせて下さいっ!(^^;) (声は届くのか!?) 。

◆関連リンク
押井守監督『イノセンス アブソリュート・エディション』(Blu-ray Disc)
『カウントダウン・オブ・「スカイ・クロラ」 count.2』(amazon)

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2008.04.26

■新刊メモ『新海誠美術作品集 空の記憶~The sky of thet longing for memories』
  押井守『イノセンス アブソリュート・エディション』

『新海誠美術作品集 空の記憶
        ~The sky of thet longing for memories』
 cwfilms(詳細)

最先端クリエーター新海誠初の美術画集。 400点近い背景画を収録。新海誠の原点である“空”がすべてこの一冊に!!

 新海監督の描くクールな風景が画集になった。
 これはファンには嬉しい出版。僕は買いませんが、一度じっくり眺めてみたいものです。眺めるなら、春の今の時期がいいですね(図書館にリクエストしよう)。

押井守監督『イノセンス アブソリュート・エディション』(Blu-ray Disc)

音声はドルビー True HD とDTS HD マスターオーディオを新たに収録。画像圧縮はMPEG4 AVC を採用することにより、画質を落とすことなく「クリエイターが実際にスタジオで聴いている、マスター音声そのもののクオリティ」を維持するロスレス音声の収録を可能にしています。 (略)

 これは凄いかも。スタジオにいるのと変わらない音源がユーザーの手元に!
 うちのオーディオシステムでこの音源が臨場感をもって再現されるかが心もとないですが、ここまで書かれると、どうしても欲しくなってしまう。『イノセンス』を映画館で観た時の、音響の凄さが家で体感できるとなれば素晴らしい。
 Blu-rayの勝利も決まったし、このDiscの発売を知って、Cellの購入を決めました。うちにスーパーコンピュータが届くまであと二日(でもこのBlu-rayディスクの発売はだいぶんと先だけど、、、)。DVDでのアップコンバートの性能とか楽しみ。

◆関連リンク
・Other voices -遠い声- 2008年の近況(新海誠氏HP)

4月 25日に講談社から発売される美術画集『空の記憶』には、美術スタッフのインタビューもたくさん収録されているようです(こちらはminori作品とは関 係ありません。念のため)。なかなか表面からは見えない、個々のスタッフの苦労や成果が読み取れるかもしれませんね。僕は怖いので読んでいないけど (笑)。

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2008.04.16

■タチコマ(ん?フチコマ) 立体映画で世界デビュー

3d_tachikoma「攻殻機動隊」ハリウッドで3-D実写映画化
   (Variety Japan)
 (野良犬の塒 経由)

実写版「攻殻機動隊」のキャスト案で
 日本全国が揺れています
    (ギズモード・ジャパン)

 既に旧聞(^^;)に属しますが、やはりこのネタは取り上げないわけにはいきません。いつかはハリウッド、と巷で語られていたことが現実になりそう。

◆映像の冒険

 あのスピルバーグが一枚噛んでいる。
 『プライベート・ライアン』でノルマンディー上陸作戦、というか戦争そのものを斬新な映像表現で描ききり、そして『宇宙戦争』でSFにも迫真のリアリティを導入したあのスピルバーグが攻殻 ! これは震えます!! と言っても残念ながら監督というわけではなさそうだけれど、、、。

 もうひとつの楽しみは、この映画が立体映画で撮られるということ。
 『ベオウルフ』と同じREAL D方式かDOLBY 3D方式かどちらかはわからないが、いずれにしてもデジタル上映による高精細な立体映画で『Ghost in the Shell』が観られるのは素晴らしい。

◆映画のチャレンジ

 ここで映画化の課題は、日本のアニメ作品をベースにするのか、それとも士郎正宗氏の原作をベースにするのか、というところだと思う。

 アメリカでもたぶんアニメ作品のほうがずっと知名度は高いだろう。どちらを選択するかは見もの。まったくこの二つを無視して、ハリウッドエンターテインメントとして作り上げてしまう危惧も大いにあるけれど、、、、。まずはお手並み拝見。

 僕の希望だけ書くと、やはり映像作品としては新しい表現を観たいので、押井守と神山健治監督の世界は一切無かったことにして(音楽だけは使ってほしいけど(^^;))、いまだ一度も映像化されていない原作の雰囲気をうまくすくい上げた本物のサイバーパンクの味にトライしてほしい。

 アニメ攻殻機動隊も魅力は当然あるのだけれど、原作の凄さを本当に表現できているかというと、なんかひとつ物足りなさを感じる。ここを突破して映画が士郎正宗の世界を描き出して完成したら、きっとSF映画の金字塔となるんじゃないか、なーんてことを夢想。そんなうまい話はないだろーなー。(ひとつの切り口は、漫画作品の素子のようにファンキーな主人公像を描くことかも。アニメファンには総スカンを喰らいそうだけれど、、、)

◆関連リンク
ヒストリー・オブ・バイオレンス - 伊藤計劃:第弐位相
 作家 伊藤計劃氏の秀逸なスピルバーグの分析。
tachikoma snap

 引用写真はこちらから。他にも街に現れたタチコマのスナップ多数。
 このレベルを超えて、ハリウッドのCGで思考戦車がどうリアルに描かれるか、期待大。

Spielberg Adapting Ghost in the Shell
  into Live-Action 3D! (FirstShowing.net)

Ghost In The Shell(Google News Search)

どうなる? スピルバーグ監督の『攻殻機動隊』3D実写版 | WIRED VISION.

Variety Japan | 米劇場の3-D対応、カギはスピルバーグの説得

「攻殻機動隊S.A.C.」カフェ-「笑い男」ホットケーキ提供 - アキバ経済新聞

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2008.04.15

■ベン・ヒボン:Ben Hibon監督 「コードハンターズ:Codehunters」

Codehunter
「コードハンターズ:Codehunters」 (映像はこちら → 公式HP
 (Blog CIA☆こちら映画中央情報局です さん 経由)

 3D-CGを用いたMTV用作品の短編アニメーション。
 異世界と列車とモンスター。そしてクールなキャラクターで独特の世界観が描かれている。

 アメコミとバンド・デシネ、そして日本のアニメを融合したようなタッチがなかなか新鮮。

 この作品、ハリウッドでこの短編アニメ監督自らの手で実写映画化される計画とのこと。
 乾いたこの世界が実写でどう開花するか、楽しみに待ちたい。

◆関連リンク
・監督のHP STATELASS FILMS 他の4作品が観られる。
  J LEAGUE 5という作品がなかなか味がある。あとイラスト多数有。
・BLINK PRODUCTIONS (uk)
 "choose director" -"Ben Hibon"を選択すると、彼の他の3作品が観られる。
・第11回文化庁メディア芸術祭特設ブログ:
 「Ars Electronica 2007」(10)アニメーションフェスティバル
.

今 年のGoldene Nica(大賞)はチェコ出身のベン・ヒボンの『Codehunters』です。チェコと言えば人形アニメーションの故郷と Pr_2007_codehunters_001_pしてアーティスティックな短編アートアニメーションを思い浮かべますが彼の作品は日本のアニメそのも の。押井守、宮崎駿、森本晃司等の影響が強く見られます。受賞式(GALA)でのコメントも日本のアニメへの讃歌でした。

 本人のサイトSTATELASS FILMSのBiographyには、ジュネーブ出身とあるので、チェコというのは間違いでしょう。

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2008.04.07

■アニメギガ 「板野一郎」
  &監督作『ブラスレイター』

Blasslater アニメギガ 板野一郎

 板野サーカスの自身による手法解説等、ファン必見な特集だった。
 広角レンズの効果とか、ミサイルの噴煙を流体として、風によって流す手法を実例で説明している。そして『マクロス』から『マクロスプラス』、ウルトラマンのCGへの進化。

 ジャパニメーションの進歩のため、作画技術の「量産化」を語る熱い姿が素晴らしい。

 そして最新作は以下。

ブラスレイター(公式HP) (wiki)
 プロモーションムービー(特設ページ)

 近未来のドイツ市街。その街では突如、死体が蘇り「異形の姿」となって人を襲う謎の事件が勃発していた。そんな中、生態のまま悪魔の姿へ自由自在に変化する者達が来訪する。

 これ、CGで描かれているとのこと。
 CGの特質を活かし、2D手描きではありえないこのキャラクターのディテイルの凝り方がいい。

 公式HPのオープニングでは、板野サーカスな貯めの効いたミサイルも登場。スピーディでしかもCGにより細部が緻密な動画が楽しみ。
 でも残念ながら4月末からスタートするこの番組、中部地方では放映がない。なんとかこっちでもやってほしいものです。

 あとアニメギガは、是非今度はアニメーターとして、金田伊功をとりあげてもらいたいもの。

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2008.04.02

■新刊メモ 遠藤 誉『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』

遠藤 誉『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』

「た かがマンガ、たかがアニメ」が中国の若者たちを変え、民主化を促す--? 日本製の動漫(アニメ・漫画)が中国で大流行。その影響力は中国青少年の生き方を変え、中国政府もあわてて自国動漫産業を確立しようとやっきになっている ほど。(略)現代中国論としても、日中関 係論としても、サブカルチャー論としても、比較文化論としても、これまでにない論点を提示し、かつ、膨大な取材に基づき驚くべき事実を掘り起こした中国ノ ンフィクションの決定版!

中国"動漫"新人類 (中国"動漫"新人類):NBonline

 第一回  中国清華大学の「日本アニメ研」が愛される理由

あの中国に日本動漫を対象とした動漫研があり、周囲がそれを評価している。そこには、冒頭に述べた私の違和感を解くカギ、中国の若者の実態を解明する手がかりがありそうだと、実感させられた。

 【最終回】

  私の力不足で、日本のアニメ産業の実態にまで踏み込むことができず、アニメ産業を支えておられるアニメータの方たちが、どれほど苦労をなさっておられるか に関して現状分析をすることができなかったことを、最後にお詫びいたします。

 著者は、1941年 戦中に中国で生まれ動乱の時代に子供時代を中国でおくった理学博士。自身が中国人留学生との会話で興味を持った中国での日本のアニメと漫画の文化的浸透について、潜入取材を試みているらしい。

 上記NBonlineで連載分については読むことができる。

 中国文化論として鋭いものになっているとのことで、興味ある方はいかがでしょう。

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2008.03.29

■お好み焼き 慈恩弘国

Jion_koukoku お好み焼き 慈恩弘国 
慈恩弘国営業日報 
 (ミのつく職人さんの日記経由)

わたしの名前はランバラル。
数知れぬ死線をくぐりぬけてきた、
元ジオン公国の軍人だ。

宇宙世紀008 3月28日(金)晴れ

 当Blog初のガンダムネタ(^^;)。
 とにかくリンク先をお楽しみください。
 僕は究極の亜馬御悪鵜焼きが登場したら、京都まで行きます。
 週末だけの営業らしいので、ご注意を。

◆関連リンク
・mixiのコミュニティ お好み焼き 慈恩弘国
 本当にあの格好で焼いてます(^^)
ハモンさんの日記


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2008.03.26

■冒険の旅へ 東映動画 長編まんが映画の黄金時代 ラピュタ阿佐ケ谷

Toei_douga_boukenn
冒険の旅へ 東映動画 長編まんが映画の黄金時代/ラピュタ阿佐ケ谷
作品解説1  text by: 原口正宏氏、上映スケジュール

【イベント】
トークショー 3月16日(日) 6:50~ ゲスト:高畑勲さん
 『太陽の王子ホルスの大冒険』上映終了後高畑勲監督トークショー
特別上映会 3月20日(木) 3:00~
 山村浩二監督の代表作を特別上映

【公開講座】 (ラピュタ阿佐ヶ谷B1F)ザムザ阿佐谷
東映動画 長編漫画映画の黄金時代 講師:原口正宏さん
3月18日(火)、25日(火)、4月2日(水) 6:30~9:30PM
 アニメーション研究家の原口正宏さんによる全3回の公開講座。

 『白蛇伝』~『龍の子太郎』まで、東映長編漫画映画の回顧上映。
 イベントも面白そう(すでに高畑勲監督の回は終わっているけれど)。

 東映長編では、『空飛ぶゆうれい船』と『どうぶつ宝島』、もちろん『太陽の王子ホルスの大冒険』といったところが好きなのだけれど(池田宏監督と親和性が高いのか、宮崎駿氏の影響なのか、、、)。(あ、しまった、今日放映の<とことん! 石ノ森章太郎>の『空飛ぶゆうれい船』を見逃した!)

 公開講座では、原口正宏さんの講座、内容が凄く知りたい。

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2008.03.23

■東京都現代美術館 宮崎駿他 スタジオジブリ・レイアウト展

Layout スタジオジブリ・レイアウト展(NTV)
東京都現代美術館で開催(アニメ!アニメ!)

 宮崎駿監督の直筆レイアウトを中心に、高畑勲・宮崎駿両監督がスタジオジブリ以前に手掛けた作品も加え、一挙に約1000点ものレイアウトを日本で初めて公開する。

 shamonさんのコメントで教えてもらったこの展示会、レイアウト図1000点の展示というのは凄い。

 凄いの意味は二つ。ひとつはその量。これだけのレイアウトの実物を一度に観られるのは凄い。
 もうひとつはアニメの、ある意味ただの設計図であるレイアウトを美術館で展覧会にしてしまうということの凄さ。

 前者は宮崎駿のレイアウトと原画のあの鉛筆タッチが好きなファンとしては大変嬉しい(観に行けないけど、、、、)。宮崎の原画の躍動感は、フィルムで観るのももちろんだけれど、その原画の鉛筆のタッチがコマ割りと別の動きの情報を持っており、これを生で観られるのは貴重な機会だろう。

 にしても後者。美術館としてアニメータの原画の芸術的な価値として、その鉛筆のタッチに踏み込んで評価しようというスタンスなら非常に評価できると思うが、東京都現代美術館の今回のアプローチがどこまで踏み込んでいくのか期待したいところ。

 今のところ、東京都現代美術館のHPにこの展覧会の告知はないので、よくわからないが、展示会のパンフレットでそこの分析が克明に分析記載されていたとしたら、画期的なことではないだろうか。時期から言って、『崖の上のポニョ』のヒットへすり寄った客寄せのためだけの企画だとしたら美術館としてあまりに寂しい。

 アニメータというアーティストの正当な評価へ向けた美術界からの貴重なアプローチになっていることを期待したい。

◆関連リンク
森山 朋絵 『絵コンテの宇宙―イメージの誕生』(amazon)
森山 朋絵, 東京都写真美術館
 『映像体験ミュージアム ― イマジネーションの未来へ』
(amazon)

「映像」とは、単に動画だけを指すのではなく、光と影で構成され、人間の心に浮かぶイマジネーションを形にしたものである。この「映像」への探究が、各時代にさまざまな視覚的装置やスペクタクルを生みだし、すぐれた映像表現やテクノロジーによる現在の視覚文化の興隆を創りだしてきた。

当Blog記事
宮崎駿 初期原画 『侍ジャイアンツ』第一話 
宮崎駿 初期原画 『ルパン3世』   第15話「ルパンを捕まえてヨーロッパへ行こう」
アニメーター磯光雄と金田伊功と脳の構造の関係
アニメータ磯光雄 と 監督作『電脳コイル』
日本のアニメーターの賃金 

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2008.03.19

■講演:ここにある仮想世界~「スノウ・クラッシュ」から「電脳コイル」へ

Image1 OGC 2008 先日の当Blog記事

講演:ここにある仮想世界~「スノウ・クラッシュ」から「電脳コイル」へ
講演者:GLOCOM仮想世界研究会 山口浩 鈴木健

OGC2008現地レポート.

  そしてオーグメンテドリアリティが実用段階に入ると、コンピュータは計算素子として自然現象を用いるようになる。「物理現象の再現に膨大な計算量を必要と するなら、現実の現象をそのまま使ってしまえば良い」という発想だ。(略)

 さすがに近未来の技術 を想定した講演であるために、ビジネスモデルやサービスの形態など「今日明日の、地に足のついた話題」ではなかったが、おそらく、今後数年のうちに、現実 問題として業界が取り組むべき時期がやってくることだろう。

 鈴木氏はIPAの未踏ソフトウェア創造事業の天才プログラマー/スーパークリエータということなので(テーマは「伝播貨幣」のデモンストレーションソフトウェアの実装)、今後の『電脳コイル』AR世界実現のための事業プランが語られるのでは、と期待していたのだけれど、このレポートを見る限りは、『電脳コイル』と現状のARの紹介中心の講演だったようだ。

 「現実 問題として業界が取り組む」活動は、水面下で着々と動いているのだろうか???
 でないと本当に海外に先を越されそう。

Georg Klein Home Page
 YouTube - Parallel Tracking and Mapping for Small AR Worspaces

 オックスフォード大の研究員によるAR:Augmented Realityのための現実世界のトラッキング技術。街に巨大なキャラクタ映像が被さるところは、まさに『電脳コイル』。(上の画像はここから引用)。
 この映像が日本で撮られているのは、コイルへの敬意を表して??

◆関連リンク
磯光雄さんの指の動き:鈴木健の天命反転生活日記 - CNET Japan

先 日、電脳コイルの監督の磯光雄さんと会った。思いのほか脱線して、作画しているときの精神状態、波の動き、身体性、心の理論、ミラーニューロンなどの話な どをして、盛り上がった。なにより、磯爆発や波の動きを説明し、表現するときの指の動きがすばらしく、戦慄してしまった。

 この内容が知りたい!そして手の動きを映像で観てみたい。
「電脳コイル」の「タネ」技術 駒沢大 山口浩氏のリンク集

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2008.03.16

■新刊メモ 『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX原画集』
 『金森達SFアート原画集』 『ポル・ポト―ある悪夢の歴史』

プロダクションIG『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX原画集』(amazon)
Production I.G [最新情報].発売決定 (野良犬の塒さん経由)

シリーズ全26話の中から作画監督によってチョイスされたカットを中心に原画およびレイアウトを収録。アニメーション映像の基礎となる原画の魅力を楽しめるだけでなく、その仕組みを知るためのテキストとしても活用できる1冊です。

 最近、原画集の出版が増えていて、作画ファンとしては嬉しい。
 これによりアニメータの働く条件や、職人・アーティストとしての認知度が高まるといいですね。僕はセル画にならない鉛筆のタッチを見るのも好きなので、こういうのほしい。
 あと欲を言えばタイムチャートも載せてほしい。コマの数字の並びで動画を頭の中で再生して楽しめるのも作画ファンの醍醐味だったりするので(^^;)。

金森達著, 大橋博之編さん 『金森達SFアート原画集』(amazon)
図書出版 ラピュータ

「ミステリ・マガジン」「SFマガジン」の挿絵を創刊時から長年担当し、『スタートレック』シリーズや光瀬龍作品などSFを中心に数多くのイラストを手がけている金森達。日本SF挿絵の黎明期を彩る152点(カラー・モノクロ)を収録。

 初期のSFマガジンのイラストでこの方の絵が印象深かった。
 この絵を見ると、SFマガジンを思い出すくらい。好きとか嫌いではなくって、既に私のSF DNAに組み込まれています(^^;)って感じ。僕らの世代のSFファンは、みんなこうかも。

フィリップ ショート, 山形浩生訳『ポル・ポト―ある悪夢の歴史』(amazon)

 極度の秘密主義を貫いた彼の生涯は、これまで闇に包まれていた。しかし本書は、その軌跡を追いながら、クメール・ルージュ組織、粛清、権力奪取、大量虐殺、失墜、死までを、綿密な取材とインタビュー、膨大な資料を駆使して克明に描き出した、「決定版」といえる大著だ。

 最後はヘビーな一冊。内容もだけれど、本も893ページという厚さで重い。図書館で借りて、まずは恒例(?)山形氏の訳者あとがきに目を通す。
 著書のフィリップ・ショートは、クメール・ルージュのやったことをナチ等の「大量虐殺」とは随分違う種類のものだったという視点で書いているようだ。
 いずれにしても、その現場で何がおきていたか、それを詳細に描き出している本書は興味深い。(でも800ページ、読めるかなー。電車じゃ重いし、、、)

◆関連リンク
『金森達SFアート原画集』出版記念会 ~金森達先生を囲むファンの集い~
  日時:2008年1月27日(日) 13:00~14:00

 すでに終了していますが、こんなイベントがあったようです。

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2008.03.12

■新海誠監督『秒速5センチメートル』

5secvert 秒速5センチメートル(公式HP)

 この監督の作品はどうも好きになれない。

 今回も素晴らしい背景映像には、とにかくため息。
 桜の季節感とか夏の黄昏時の光の再現。映像だけで懐かしさを感じさせるこの空気感の表現力が素晴らしいと思う。

 映像だけでこれだけ力があるのだから、あえて登場人物の日記とかメールを用いて心象描写をナレーションにする必要はないのではないか。

 その甘ったるい言葉の数々がかぶさることで、まるで洗練された美味しそうなケーキに、ドパドバと砂糖をかけて食べるような残念な映画になっている。と感じるのは僕が単に草臥れた中年だからだろうか、、、(^^;;)。(でもいっしょにDVDを観ていたうちの娘たちもそのナレーションにはひいていた)

 映像でこれだけ力があるのだから、クールな作家にダイアローグを書かせたら素晴らしい傑作になるかも。

 今回特に桜のシーンと、第二話冒頭の別の惑星のような凄い情景に息を飲んだので、あえてこんな感想を書いてみました。

◆関連リンク
Other voices -遠い声-.(新海誠HP)

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