アニメ・コミック

2018.09.03

■情報 富野喜幸監督『無敵超人ザンボット3 Blu-ray BOX』発売予定


「無敵超人ザンボット3」SD/HD比較映像PV - YouTube 公式サイト

"初回放送から41年。サンライズ初のオリジナル作品『無敵超人ザンボット3』が遂にブルーレイで登場!ニュープリントマスターポジフィルムから2Kスキャンした最高画質の全編フルHDリマスター映像! 発売日:2018年12月4日 希望小売価格:30,000円(税抜)

【封入特典】ブックレット(200P)※内容予定
・シリーズ構成・設定書、長編映画構成台本など未公開の貴重な資料集
・富野由悠季監督、安彦良和氏へのインタビュー

【映像特典】※予定
・ノンテロップOP/ED
・クローバー「ザンボット3 コンビネーションプログラム」CM集
・番組告知CM

【静止画特典】※予定
・第1話絵コンテ
・完成台本(全23話分)"

 初のブルーレイ化!リンク先の動画を観ると、オープニングフィルム(35mmとか)のみですが、見たことのない鮮やかな色になってますね。(ザンボットはあの淡い色合いが好きなので複雑だったりしますが…) 。

 「幻の長編映画構成台本などの未公開の貴重な資料や、 富野由悠季監督ほかへのインタビュー」、御存命なら金田伊功さんの作画語りが収録されたかもしれないと思うと残念でなりません。

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 また「幻の長編映画構成台本」、あのエキサイティングなストーリーが長篇映画の尺でコンパクトにインパクトを持った映像として語られるというのはファンが夢見ていたことです。どんな話に再構成されているか興味深いです。

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◆関連リンク
富野 喜幸 監督『【Amazon.co.jp限定】無敵超人ザンボット3 Blu-ray BOX (安彦良和氏複製サイン入りB2サイズ布ポスター(三方背アートBOXイラスト使用)+オリジナルキャラファインボード付) 』
富野 喜幸 監督『無敵超人ザンボット3 Blu-ray BOX 』

金田伊功 ザンボット3 関連当ブログ記事 Google 検索

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2018.08.20

■感想 細田守監督『未来のミライ』


「未来のミライ」予告3 - YouTube

監督メッセージ |「未来のミライ」公式サイト

"子供と、その親の子供時代は、時代こそ違えども、
じつはきれいな相似形を成していることに気づく。
  あれだけ反発した親と全く同じ言葉を、
親になった自分が子どもに言ってしまっていることにハッとなる。
  果てしない子育ての苦労は、実のところ、
自らの子供時代の視点を変えた生き直しなのかもしれない。"

 細田守監督『未来のミライ』@各務原イオンにて観てきた。

 僕には、残念ながら細田作品としてはつまらない部類の作品でした。丁寧な描写、コメディシーン、幻想的シーン等々、確かに見せるシーンは多々あるのだけれど、とても眠い出来。

 要するに、細田監督の子育ての記憶のディテイルを映画として定着させたいの? って思ってしまうようなモチーフがプンプン。うちも子供二人、映画の家族と同じ位の歳の差だったので、いろいろと想い出す諸処の描写は懐かしい。でもなぁ〜。かつての細田作品のエンタテインメントとしての映画の結構がないのが残念でならない。





★★★★以下ネタバレ注意★★★★





 映画冒頭で2回、この家族の住む港に近い街が俯瞰で映る。このシーンで家と海との距離に不穏さを感じたのは僕だけだろうか。

 主人公くんちゃんが前半でトリップする街に薄く溢れている水。ここで僕はもしかしてこの映画の舞台はクライマックスで津波か何かで水に沈む街なのか?と感じてしまった。

 後半駅のシーンで、海抜3mとかの看板が描かれていたり、そうしたほのめかすようなディテイルもそんな気持ちをフックする。

 なんでもない日常、過去から未来への連綿と繋がる人と人の連鎖。それらのかけがえのなさを描いている映画は、幻想シーンで色々な不穏なイメージが描かれることで、そうしたカタストロフを迎えるのか、と思ったのは僕だけの誤解だったのか。

 もちろんそのまま描けば、映画の骨格は、あまりに安直な構成と感じられるだろう(震災後映画とも呼ばれるアレやコレにあまりに似てしまう)。もしかしてそれを醸し出しつつ、最後でそこにまとめるのを避けたのか?? と考えるとクライマックスのカタルシスのなさは合点が行くが、、、、。

 『未来のミライ』と津波のキーワードで検索しても、そうした邪推に触れている感想はひとつも見つからない。なので、たぶん僕だけの妄想だったのでしょう。もしそんなラストを臆面もなくやっていたら、どういうイメージの映画になっていたか、想像してしまうのでした。

 以上から、これはもしかしたら、ひとつの震災後映画なのかもしれない。

 なんでもない日常、過去から未来への連綿と繋がる人と人の連鎖を断ち切る、関東圏、横浜での震災の予感を描いているのかも。ということは、ミライの未来は実は来ないのかもしれない。時空が交差するシーンは、そうした災害により失われてしまった過去と未来の走馬灯なのかもしれない。

 と考えると、細田監督があえて、私小説的にディテイルを描いたのもある程度納得できる気がしてきました。

 とはいえ、僕はこの映画、あまり「好きくない」ですが、、、(^^;)。

◆関連リンク
細田守 関連記事 当ブログGoogle 検索

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2018.07.25

■情報 ススキダトシオ(小林 治)展 @ 埼玉近代美術館

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ススキダトシオ(小林 治)展 | COMMENT.

"シャープでユニーク、しかも感じの出た動きを描く達人。 今も憧れの人です。 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」
作画監督・原画 井上 俊之 氏

独特のダイナミックなフォルムで人物も風景も描く生々しく奇天烈な天才。
アニメーション監督 湯浅 政明 氏

今年でアニメーター歴55年。70歳を越えても未だ衰えることないススキダトシオ(小林 治)の魅力を知ってもらおうと氏を尊敬する有志で企画した個展です。個性的なキャラクター、リアルな画面作り、独特な動きやエフェクト表現。

本展では氏の手がけた「ふるさと再生 日本のむかしばなし」の担当回を中心に企画しました。レイアウト、原画、絵コンテなどを可能な限り生原稿で展示。背景美術 スタッフの協力を得てプリントした原稿も展示させていただく予定です。"

 アニメーター 小林治の展示会が、埼玉近代美術館で開催される。
 『天才バカボン』や『ど根性ガエル』で独特のデフォルメした傑作アニメートを芝山努氏と作り上げ、その後、亜細亜堂というスタジオを設立。『日本昔ばなし』等で、その独特の演出と作画で個性的な作品を作り続けられている。

 今回は『ふるさと再生 日本のむかしばなし』のレイアウト、原画等の展示ということだけれど、この天才アニメーターの独自のタッチを原画で観られる貴重な機会です。

◆関連リンク


Watch 0242 in アニメ  |  View More Free Videos Online at Veoh.com
千石田長者: まんが日本昔ばなし動画
 こちらは小林治演出作画回、このキャラクターのリリカルな佇まいが素晴らしいと思います。このタッチ、原画で是非見てみたいものです。
小林治 (アニメ演出家) - Wikipedia

"小林 治(こばやし おさむ、1945年1月9日 - )は、日本のアニメーター、アニメ監督、演出家である。東京都府中市出身、亜細亜堂所属。"

・小林治: まんが日本昔ばなし一覧
 小林治演出・作画回の動画リンクがあります。なんと65作品。
まんが日本昔ばなし〜データベース〜 - お話検索 AND : 小林治
小林治 - 作画@wiki - アットウィキ

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2018.01.24

■感想 『磯光雄 ANIMATION WORKS vol.2』

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【正式告知】C93で「磯光雄 ANIMATION WORKS vol.2」が発売! 大ボリュームの384ページ!! | WEBアニメスタイル(公式HP)

" 磯はアニメーターとして『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』『おもひでぽろぽろ』『新世紀エヴァンゲリオン』『BLOOD THE LAST VAMPIRE』等に参加。その仕事は尖鋭的であり独創的。彼が生み出した表現は、クリエイター達に多大な影響を与えてきた。(略)

 『走れメロス』『新世紀エヴァンゲリオン[TV版]』『PERFECT BLUE』『BLOOD THE LAST VAMPIRE』『ラーゼフォン』『ひるね姫』の原画を収録。

 本書はB5サイズで、ページ数は「vol.1」より大幅にボリュームアップし、384ページ。 「vol.2」もカラーの素材があるカットは、カラーで掲載。また、各カットで描かれた原画は省略することなく、全てを収録することを編集の基本的な方針とした。彼の濃密な仕事を楽しんでいただきたい"

 年末にネット予約していた『磯光雄 ANIMATION WORKS vol.2』先行予約特典『Flip Book』付が届いた。 全384ページという大部の原画集。

 上記引用したように、各カットごとの原画が全部収録されている。そしてそのタイムシートも付いているため、まさにアニメーターの絵の細部とその動きのノウハウを確認することができる。

 原画を順に追いながら、タイムシートのコマ割りをみて、頭の中で動画として再生する。タイムシートによると原画が基本3コマごと続き、所々2コマだったり1コマだったりする。

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 やはり『エヴァンゲリオン 第19話「男の戰い」』の使徒喰いシーンの全原画が圧巻!『エヴァンゲリオン』の中でも屈指の名シーンである。
 あの霧中の山の中での幽玄なシーン。その異形の存在を縦横に描いたのが磯のアニメートであることは有名で、いくつかの原画は今までも雑誌等に紹介されていた。
 しかし今回、その原画の多数が掲載された。僕はこのシーンの原画を観たくて、この本を買ったようなものだ。

 エヴァの異形を4足歩行と使徒を喰う顔のアップで描き出したその原画。
 ポーズの奇想と動きによる異物感。異様な口の動きとその内部の興奮を表現した眼の動きの奇形。

 庵野のコンセプトを摩砂雪が絵コンテとして起こし、磯の脳内の映像が結実した原画。おそらく日本奇想映像の中でも屈指のこのシーンの原型が知れる貴重な書籍である。

◆インタビュー「収録作品について Author's Notes」
 磯光雄氏へのインタビューが巻末に4ページ掲載されている。
 興味深い内容が多数述べられているが、特に面白かった部分を以下一部抜粋させて頂く。

"自分の動きは身体と頭の中にあって、それを絵の形でダウンロードするというか。(略)
ロトスコープのアニメ作品をひたすらエンドレスで再生して観ていた時期がありました。同時にカートゥーンっぽい動きの作品もエンドレスで流して、カートゥーン的な誇張した動きと、リアルな重量感が脳内で交じり合っていましたね。そういったものが自分の動きの起源の一つになっています。

素振りと同じようなことだと思うんですけどね。(略)
絵を描くのもスポーツと同じ身体的な作業なのかなって。同じ動きを繰り返し観てると、実写とか現実に目撃した動きからも別な動きが見え始めるみたいな。(P380)

(エヴァの頃に触れて)
3コマでも全原画を精神を研ぎ澄まして描けば、フルアニメーションはできるはずだと。それは枚数が多ければいいんだという当時の常識に対する反抗で、パンクの精神でやっていたわけです。ただ、今観るともうちょっと中割りを入れたほうがよかったかな(笑)。(P381)"

 磯の脳内映像がどう形作られ、それが身体感覚として原画に結実するメカニズムの一端に触れたような貴重な記録である。このレベルでアニメーションの原画生成の秘密が語られることは滅多にないため、素晴らしく味わい深い記述。磯の演出家としての客観視点が、超絶アニメータの原画生成の秘密を分析しているのだろう。
 (タイプの違うアニメータであるが、金田伊功が生きていて磯光雄と対談して、金田のアニメートの秘密が探られていたら、、、という夢のような想像を僕は禁じ得ない。生前に磯が金田にそうした聞き込みをしていたら、是非公開してほしいものである)

 あと、最近進化しているデジタル技術について、後半『BLOOD』や『ラーゼフォン』『ひるね姫』での、デジタル作画/エフェクトについてのコメントも大変に興味深い。磯によって作られた手法もあるようで、未知の大陸に挑む姿勢がとても頼もしい。

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 先行予約特典のフリップブック(パラパラ漫画帳)は、全140ページで、片面づつで原画が連続して掲載されている。各70ページづつのパラパラ漫画になっている。
 爆発の煙の躍動感等、こちらも楽しめる素晴らしい出来である。

◆関連リンク
『磯光雄 ANIMATION WORKS vol.2』
  ※ Amazonの商品はFlip Book付いてないのでご注意を。

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2018.01.10

■感想 湯浅政明監督『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』


『夜は短し歩けよ乙女』 90秒予告 - YouTube

 湯浅政明監督『夜は短し歩けよ乙女』DVD初見。
 傑作『四畳半神話大系』に直結する快作。
 なんなのでしようね、語りと絵の魅力なのか、京都の大学の雰囲気を見事に写し取った青春の香りに満ちた映画。『四畳半神話大系』でも見事だったのだけれど、このどこか甘酸っぱい現実と夢が混濁した映像空間はどこから生まれてきているのだろう。

 樋口師匠とかパンツ総番長とか古本市の神様とか李白とか、、、そうした謎のキャラクタの魅力と黒髪の乙女の小股の切れ上がった女っぷり、そして先輩の気恥ずかしさ、そんなものが混ぜこぜになってのこの感覚。

 森見登美彦の原作を読んだことはないのだけれど、原作の持つ京都の学生の雰囲気と、そして幻想味に満ちた湯浅監督の軽妙な絵柄と演出の成果なのでしょうね。こんな世界に紛れ込んで一生出てこれなくても良いと感じてしまう空間造形が素晴らしい。

 パンツ総番長とかゲリラ演劇「偏屈王」とか『クレヨンしんちゃん』の良い影響もあるのでしょうね。


『夜明け告げるルーのうた』PV① - YouTube

 続いて湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』DVD初見。
 アニメーションだけが描ける素晴らしいイマジネーションの映画。自在なパースとハッピーな動き、特に前半の音楽シーン等、観ていて何故だかドキドキする映像がとてもここちいい。

 後半、物語を閉じるためのロジックが、映像のイマジネーションをある意味、型にはめている様な部分があって、少し残念なのだけれど、ルーのパパの描写(何故か日常に異様な人物が馴染んでいるところ)とか、クライマックスのスペクタクルと物語の登場人物の感情のシンクロとか、とにかくエキサイティングな映像が素晴らしい。

 すぐ前に観た『夜は短し恋せよ乙女』と比べると、オリジナル作品だけに、湯浅監督による映像の奇想成分の暴走がさらに気持ち良い。逆に前作が持っていた文学的な言葉による映画としての表現の奥行きは少し本作では弱い。ここが前作の原作 森見登美彦と脚本の上田誠両氏による映画の芳醇なのかもしれない。

 ということで、次作は永井豪の傑作『デビルマン』と湯浅映像のコラボレーションになるわけで、どんな融合の成果が観られるのか、楽しみでならない。
 1/5からもう配信スタートらしいけど、NETFLIX入ってないのでしばらくお預けです。

◆関連リンク
・Devilman Crybaby | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

 湯浅政明監督『Devilman Crybaby』、Netflixで全10本既に公開されているのですね。
 一気公開であの壮絶なラストまでが観られる。
 そそられますが、まだ加入していないですw。

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2017.10.18

■感想 渡辺信一郎監督「ブレードランナー ブラックアウト 2022」(『ブレードランナー2049』前日譚)


【渡辺信一郎監督による前奏アニメ解禁!】「ブレードランナー ブラックアウト 2022」 - YouTube

"『ブレードランナー2049』へ至る、空白の30年間。2022年に起きた大停電<ブラックアウト 2022>とはー?"

 『ブレードランナー』の世界を見事に映像化。全篇に『ブレラン』へのリスペクトがあふれています。リドリー・スコットがあの映画で作り出したと言っても良い「サイバーパンク」というコンセプトを意識してすみずみにその魂を入れ込んだ様な映像が素晴らしいです。

 クレジットを観るまでもなく、日本最高峰のアニメーターによる映像になっているんだろうなと思っていましたが、実際エンディングで見られた名前は「沖浦啓之、磯光雄、大平晋也、田中達之、橋本晋治、橋本敬史」各氏ほか錚々たる作画陣。そして3D CGの増尾隆幸氏ほかスタッフ。日本アニメの一つの到達点のひとつと言って良いのではないでしょうか。以下に作画、CGスタッフを引用します。

ブレードランナー ブラックアウト 2022 - アニメスタッフデータベース

"作画監督  村瀬修功、作画監督補  寺田嘉一郎
原画 沖浦啓之 大平晋也  田中達之 新井浩一 橋本晋治 高橋裕一 名倉靖博 清水洋  久木晃嗣 BAHI.JD 橋本敬史 中谷誠一  山田勝哉 栗田新一  田中宏紀 堀元宣 磯光雄 吉邉尚希 角田圭一 村瀬修功
3DCGディレクター  増尾隆幸
3DCG クリープ  山田太郎 小川裕樹 島田義己 丹羽一希
SOLA DIGITAL ARTS  八木下浩史 竹内誠  橋本トミサブロウ"

◆前日譚 あと2本の短編が公開されています。
・ルーク・スコット監督
『ブレードランナー 2049』の前日譚】「2036:ネクサス・ドーン」 - YouTube.

"『ブレードランナー2049』へ至る、空白の30年間。 デッカードが恋人の女性レプリカント《人造人間》と共に姿を消してから17 年後、2036 年の世界。そこでは、レプリカントの新たな創造主となる科学者ウォレス(ジャレッド・レト)が、<巨大な陰謀>を目論んでいた―― 『ブレードランナー』を監督した“SF 映画の巨匠”リドリー・スコットの息子、ルーク・スコットが監督を務めた短編を公開!"

ルーク・スコット監督『ブレードランナー 2049』の前日譚】「2048:ノーウェア・トゥ・ラン」 - YouTube

"『ブレードランナー2049』の舞台である2049年の一年前、2048年の世界―。 ロサンゼルス市警は“ブレードランナー”組織を強化し、違法な旧型レプリカント《人造人間》の処分を徹底していた。軍から逃げ出し、この街にたどり着いた旧型の違法レプリカントであるサッパー(デイヴ・バウティスタ)は、トラブルを避け静かな暮らしを送っていたが…… 2022年=大停電(ブラックアウト)、2036年=新型レプリカントの存在が明らかとなったことに続き、空白の30年間を繋ぐ最後のエピソードを公開!"

 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『ブレードランナー 2049』の前に観ておくべき短篇を抑えたところで、いよいよの公開日を楽しみに待ちたい。

◆関連リンク
ルーク・スコット Luke Scott - IMDb
 リドリー・スコットの息子さん、少し遅咲きの様ですが、今後の活躍を祈りたいものです。
Alien: Covenant | Prologue: Last Supper | 20th Century FOX - YouTube
 『エイリアン コヴェナント』のプロローグも監督している様です。

『ブレードランナー』はアニメ界も変えた 渡辺信一郎&荒牧伸志が熱弁 - シネマトゥデイ

"渡辺監督が「いまは実写の世界がアニメでほとんど表現できてしまい、境目がなくなってきている。この作品では、日本にいる2Dの手描きのアニメーターのすごい才能を活かしたいという思いが強かった」とこだわりを語ると、荒牧監督は「世界的にファンが多い作品と言いましたが、一番の『ブレードランナー』ファンは渡辺監督です。とにかくこだわりがすごかった」と苦笑いを浮かべていた。"

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2017.05.29

■感想 ノンフィクションW「ユーリー・ノルシュテインの、話の話。」

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ノンフィクションW ユーリー・ノルシュテインの、話の話。 | ドキュメンタリー | WOWOWオンライン

"ユーリー・ノルシュテインには、1981年から制作中の作品がある。切り絵を使ったアニメーション『外套』だ。原作は帝政ロシア時代の作家、ゴーゴリの小説で、社会から見捨てられた貧しい下級役人の悲劇を描いたもの。彼がこの作品にこだわるのは、自己保身と欲望が渦巻く現代にこそ声なき声に耳を傾けることが大切だと考えているからだ。撮影台の上に置かれたキャラクターを一枚一枚コマ撮影していくが、24枚の撮影でわずか1秒の映像にしかならない。しかも、撮影の途中で脚本を修正することがあり、撮り終えたものを作り直すことも。そんなノルシュテインを妻で美術監督を務めるフランチェスカが支える。また、彼と親交のある高畑勲は、進捗状況を聞いてプレッシャーを掛けたくないと語る。 目下、ロシアのアニメ界はソ連崩壊以降国からの製作費支援が減り衰退気味だ。ロシアアニメの未来を憂え行動を起こす彼の姿も追う。(2017年)"

 WOWOWのユーリ・ノルシュテインドキュメンタリー録画見。
 主に「外套」の撮影風景とロシアアニメーション界の状況。「外套」は23分できたところで2001年に制作が止まっていた。週に1日スタジオで作品にまつわるグッズをノルシュテイン自らが販売することでスタジオの維持費を得ている。このドキュメント撮影の日は、1日で売り上げが14万円とか。

 ロシアの資本主義政府からは支援金を得たくない、と映画監督アレクサンドル・ソクーロフに語る彼は、ソビエト時代「検閲があったからこそ映画の芸術性が保たれていた」と話す。

 長くノルシュテイン作品の美術監督を務める奥さんのフランチェスカ・ヤールブソワさんは、大病を患い「外套」の美術は降りたのだという。
 そして今年2月に「外套」の撮影が再開。

 切り絵の主人公アカーキーのアニメートについてノルシュテイン自身により精緻を極める何重ものセルを重ねて動かしながら語られて、とても興味深い。  またフィルムカメラがセットされたノルシュテイン設計のマルチプレーン撮影台。一番上のガラスには埃がわざと溜められている。これにより繊細な光の拡散が得られるのだとか。「ホコリは良き助手なんだよ」と笑うノルシュテイン。

 「外套」の一部シーンと舞台となったサンクトペテルブルクの街が実写で紹介される。影の陰影で立体感を持った登場人物たちのなんとも柔らかい全身の表情。全篇の映画館での公開を心待ちにしたいものです。

◆関連リンク
ノルシュテイン 当ブログ関連記事 Google 検索

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2017.03.01

■情報 神山健治『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』


映画『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』本予告【HD】2017年3月18日公開 - YouTube

映画「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」オフィシャルサイト 神山健治監督初の劇場オリジナルアニメーション!

 予告篇にある、日常でVRのヘッドセットを高校生が通学バスの中で観ている世界。そこで交錯する現実と夢。
 ポスタービジュアルも予告篇コピーも『君の名は。』を意識した作りになっているが、神山監督らしいアイテムで展開される物語が期待できる。

 神山監督は、Facebookでフォローさせていただいているが、いつも先端技術の投稿が多い。特にAR,VRへの関心が高い様子なので、どのように先端技術の成果をアニメ映像として映画に定着されるか、その想像力の羽ばたきに期待したいものです。

◆関連リンク
神山 健治『小説 ひるね姫 ~知らないワタシの物語』
『ひるね姫~知らないワタシの物語~ 公式ガイドブック』
神山 健治『映画は撮ったことがない ディレクターズ・カット版』

"神山健治が、新刊「映画は撮ったことがない ディレクターズ・カット版」を3月23日に刊行することが明らかになった。庵野秀明との特別対談も収録されている。"

神山健治 当ブログ関連記事 Google 検索

・主題歌PV版予告篇 かなりネタバレ的な映像が含まれます。
 この予告観ると、宮崎駿『未来少年コナン』テイストも感じられ、ますます期待です!

映画『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』主題歌予告(デイ・ドリーム・ビリーバー)【HD】2017年3月18日公開 - YouTube

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2017.02.15

■感想 大童澄瞳『映像研には手を出すな!』第1巻

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「映像研には手を出すな! 1」第1話 試し読み  小学館公式

    " アニメは「設定が命」の浅草みどり、カリスマ読者モでアニメーター志望の水崎ツバメ、金儲けが大好きな美脚の金森さやか。
   ダンジョンへ、戦場へ、宇宙へ--想像の翼を広げて、電撃3人娘が「最強の世界(映像)」を創り出す!    

 「月刊!スピリッツ」連載時よりSNSで「すげえ漫画が始まった!」と驚異の拡散!

〈 編集者からのおすすめ情報 〉
ドラえもん、宮崎駿、そしてザリガニが好きな方、設定・世界観・背景フェチの方には絶対刺さります!

第1話 最強の世界 第2話 映像研、爆誕す!
第3話 無給! ブラック・パラパラ漫画 第4話 映像研の災日
第5話 手間を減らして派手にしろ!! 第6話 1日48時間労働の危機
第7話 鉛筆を強く握れ! "

 サンプル 第1話がリンク先で読めます。波長があった人は是非1月に出た第1巻を読んでみてほしい。

 スーパーアニメ一ターを目指す少女たちの物語。タイトルの「映像研」に同じ映像研仲間として、強烈にシンパシィを感じて(^^)、第1巻読んでみました。

 途中、たとえば「井上さんが作画監督のアニメが今日から始まるんだ!」というセリフがあったり、作画ファンにも堪らないくすぐりが随所にあります。もちろんこの名前は、カリスマアニメーター井上俊之氏のことではないか。そして「映像研」の名に相応しい物語が展開する。

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 人物はアニメ的な省略の効いたデザイン。そして背景がとても凝っていていい。右引用画に示すように『ブレードランナー』風のデッドテックなイメージとジブリの構造物との融合体的なアニメファン、SFファンの郷愁を誘うテイストになっている。

 また物語は、舞台となる柴浜高校(この名前がまたレトロ! 落語ファンの琴線もさすりますw)で、新設された同好会である、映像研究会が校内の予算獲得に向け、短篇アニメを制作するところから始まる。

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 部室の確保から、ストーリー、設定、キャラクター、イメージ画と物語の進行とともに制作過程が刻々と描かれる。主人公達がそれらをイメージする時に、芝浜高校は未来都市になり、部室の椅子が宇宙機になり、浅草みどりがお年玉をはたいて買ったリュックは、生命維持装置に変わる。学生生活の部活動の夢想が広く宇宙にまで羽ばたく気分が、漫画の媒体で最大限活きていて、あの高校生独特の精神世界が見事に活写されている。

 第1巻の途中で主人公が宮﨑駿監督『未来少年コナン』を観るシーンがある。まさに本作は『未来少年コナン』の直系の雰囲気を醸し出しており、若いファンだけでなく、往年の宮崎ファンにも優しいw、広い世代の漫画映画ファンに受ける絵柄と物語になっている。特にメカデザインの丸っこさは、コナンメカを彷彿とさせる。

 また何回か出てくる「面白くなってきやがった」というのは言わずもがなの『カリオストロの城』からの引用かとw。

 この漫画家の名前 「大童澄瞳」、ペンネームと考えられるが、字義を考えて眺めてみると、まさに『未来少年コナン』直系、漫画映画の明日を担って頂ける素晴らしい名前ではないだろうか。

 このまま人気が拡大して、スーパーアニメーター達によるテレビアニメ化/漫画映画化されることを望むものである(^^)。

大童澄瞳氏 対談!!
【単行本発売記念】大童澄瞳×りょーちも、魂のアニメ対談!【映像研には手を出すな!】 - コミスン(comic soon)

"大童 母が、「ルパンは緑まで」「ウルトラマンはセブンまで」という感じの人で。怪奇大作戦みたいなのが好きで、僕からの着信音はレッドキングで、姉からの着信音はバルタン星人っていう......。

ちも なぜこういう作品を作るようになったのか、すごく感じるところが多いです。全体としては、すごい昭和なんですけど、舞台がどこなんだろうというのがわからなかったので、この人はどういう時空を生きているんだろうって。
大童 高校時代には、後輩から「あなたは第一世代オタクのコピーだ」って言われました。
ちも それを断言できる後輩もおかしいよ!(笑)

大童 僕は玩具をあまり買ってもらえなかったので、子供用のハンガーをメーヴェに見立てて、モモンガのぬいぐるみを載せて『風の谷のナウシカ』のコルベットに追いかけられるシーンを......てれれってってて~♪というのをずっとやっていて。"

 なんとりょーちも氏との対談! そして大童氏のルーツが語られる。
 素晴らしいお母さんをお持ちのようです! まさに直系!

◆関連リンク
大童澄瞳 - Wikipedia
 23歳にしてこの漫画映画スピリッツ、素晴らしいです。
大童澄瞳:単行本発売中 (twitter)
デンノー忍者こと大童澄瞳です。 - ザリガニを釣れ!
 ブログだけれど、まだ記事は2つだけです。
「デンノー忍者」のプロフィール [pixiv]
 オリジナルのイラストが多数見られます。
想像力が暴走する、アニメ制作JK青春冒険録! 大童澄瞳『映像研には手を出すな!』/アニメ評論家・藤津亮太のアニメな?マンガ【第4回】

大童 澄瞳『 映像研には手を出すな! 1』(Amazon)


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2017.02.13

◆感想 宮﨑駿監督『風立ちぬ』 白い服の少女と漫画映画監督の救済、その完結

 前回の記事で書いた宮崎駿の作品モチーフとして描かれ続けている「白い服の少女の救済」について、『風立ちぬ』との関連で思うところあり、以下、記してみます。

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 何度目かの『カリオストロの城』がテレビ放映された昨年末に、ラストまで目が離せなくなって、十数回目を観てしまった。
 そのラスト。テーマ的にも、宮崎駿終生の「白い服の少女の救済としての浄化」を最も高度に描き出した傑作であると再確認。

 宮崎駿のこのテーマについては過去にこんな記事を本ブログに書いた。

■BS アニメ夜話 『カリオストロの城』

" 白い服を着た少女について。
 『宮崎駿の原点―母と子の物語』という大泉 実成が書いた本の中に非常に興味深い宮崎の子供時代のエピソードがある。あまりに後の作品にピッタリはまりすぎてかえって嘘くさく思えるエピソードなのだけど、、、。

 手元に本がなく記憶で書くけど、東京大空襲の中で宮崎家の自動車に乗せてほしいと言われたが、もう上院に余裕なく助けられなかった少女。
 それが原罪となって、全ての宮崎作品の感情的描写の根底にあるように思います。死んでしまった少女が持っていた無限の可能性。宮崎の描く少女(女性)のキャラクターは、その生きられなかった未来の可能性の一つ一つの姿なのかもしれません。

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 そしてその少女の救済、それが最も昇華した形が、『カリ城』のクラリスと『未来少年コナン』のモンスリーを描いた「大津波」(白い服ではないが、、、)。

 どちらも記憶の中の少女の姿がキービジュアルとなり(それは空襲の業火の中で宮崎の心に焼き付いた空襲で死んでしまったかもしれない少女の姿)、物語の中でその記憶の少女の成長した後の浄化を見事に描き出しています。"

 宮崎駿の映画で、この戦火/災害の業火の中に佇む白い服の「少女の救済」がそのテーマの中心にいることは数々の作品で明らか。上に挙げた以外にも、「さらば愛しきルパンよ」『風の谷のナウシカ』「On Your Mark」『ハウルの動く城』『もののけ姫』等々、監督作以外にもテレビや映画のシーン担当としても同様のテーマは枚挙にいとまがない(一度いつかしっかり確認し、まとめてみたい)。

 あと宮崎が漫画映画を志すきっかけとなったと言われる『白蛇伝』の主役もまさに白娘なのである。

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 この文脈で考えた時に長篇最後の作品『風立ちぬ』は、大震災の業火の中で助けた「白い服の少女」と主人公を描いた物語となっている。

 主人公の飛行機設計者堀越二郎は、その設計工房がまるで初期の長編漫画映画スタジオのように描かれていることから、おそらく監督自身を模したキャラクターなのであろう。

 そして『風立ちぬ』では、今までの宮崎作品で描かれなかった監督を模した主人公と白い服の娘、その二人の結婚と後の別れまでが描かれる。
 ついに結ばれ、そしてそのラストは、当初の絵コンテでは死んだ妻が迷宮から「来て」と呼びかけ主人公がそこへ旅立つはずだった物語構成だった。

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 大空襲の中で死んだ少女と一緒になり、そして彼女の元へ宮崎が赴くことを(物語として)ついに決意したかの様に描かれた『風立ちぬ』。

 それは宮﨑駿という一貫して「白い服の少女の救済」を描いてきた漫画映画監督自身が、その終生のテーマの集大成を意図して、まさに最期の作品として構想された作品と考えることができる。

 出来上がった作品は、ご存知のようにそのラストは国民作家のエンターテインメント作品として、あまりにブラックなセリフは一文字改変され「来て」が「(貴方は)生きて」と変更されている。

 これにより当初の意図の、白い服の少女との迷宮への旅立ちという、宮崎監督自身の思いを微妙に離れ、その監督の救済を描くことになってしまったという皮肉なオチにも受け取れます。

 まさにこれこそ作家の「業」。

 というわけで、終生のテーマに一応のピリオドを打った監督が、今まさに構想しているという長編次作で何を描くのか、期待してます(^^;)。

◆関連リンク
・当ブログ記事 宮崎駿監督『ハウルの動く城』と少女の救済

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