アニメ・コミック

2009.11.20

■大山慶のアニメーション:kei oyama animation works

Kei_oyama keioyama.com
大山慶のアニメーション(アップリンク)

webDICE - 骰子の眼 - 「見つめるアニメーション」大山慶の美しくも奇妙な世界を黒坂圭太氏、山村浩二氏が語る

 日常の中に潜むグロテスクな「生(性)」と、決して逃れる事のできない「死」を見つめ続け、オリジナリティの高い映像作品を発表してきた大山慶。(略)
 『大山慶のアニメーション kei oyama animation works 』が10月22日(木)~25日(日)、渋谷アップリンク・ファクトリーにて開催された。

 全くフィルムを観たことがないのだけれど、既に終了した特集上映の専用HPの絵(右上)のインパクトに押されて掲載してみました。

 したがって僕は今のところ、この作家について語る資格はないので、リンクによる紹介にとどめます。いつか上映会に参加してみたいものです。

◆関連リンク
YouTube - 『大山慶のアニメーションkei oyama animation works』予告編
TOKYO LOOPトークショー/大山慶、清家美佳編 (video/mp4)
  (イメージフォーラム映像研究所 / Image Forum)
 大山慶氏の語る「ゆきちゃん」の制作過程。

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2009.11.13

■スタジオジブリ次回作 新人監督は米林宏昌氏らしい
 & 『Cut (カット)2009年12月号 ジブリ、その現在、過去、未来』

Cut_2009_12『Cut (カット) 2009年 12月号』(Amazon)
CUT12月号の表紙 - Cut 編集部日記 | ブログ

特集はジブリ。 詳細は、また近々発表します。

 発売は11/19(木)ですが、表紙がCutブログで公開されています。「スタジオジブリ、その現在、過去、未来」ということで、きっと次回作についても触れられているでしょう。

 ただネットで検索するだけで、実は既に次回作情報は見つかりますので、ちょっと早くここでも紹介。(ネットの噂ですよ、あくまで(^^;))

ジブリ鈴木敏夫P「スタジオジブリ次回作は新人監督を起用、発表は12月」と明かす - シネマトゥデイ

スタジオジブリの気になる次回作は12月に発表の予定。「内容はまだ秘密。今、言えるのは新人監督を使うこと。雰囲気は“フニャ、フニャ”って感じかな」と話し、報道陣を煙に巻いた。



【Podcast】2009/10/27 今夜も高萩さんがれんが屋へ!
 この終わりのほう参照 (鈴木敏夫のジブリ汗まみれ)
 新人監督についてポロっと、「36歳のアニメータ」と語っていました。ここから検索してみると、、、。

作画@wiki - アニメーター生年表

1973 小松田大全、矢萩利幸、芳垣祐介、米林宏昌

 この中でジブリの人は(たぶん)「米林宏昌」氏だけなので、これでほぼ予想できます。で、「米林宏昌」×「ジブリ」×「新人監督」で検索すると以下の情報。

スタジオジブリとは (スタジオジブリとは) - ニコニコ大百科

 中日ドラゴンズ会報での鈴木プロデューサーのインタビューなどから、米林宏昌(劇場作品初監督)、宮崎吾朗、高畑勲の順に製作する予定であることが判明し、その後には宮崎駿の次回作を製作予定であるという。

『(作品名未発表)』2010年夏公開予定。
  スタジオジブリ所属の演出家、米林宏昌の初監督作品。上述の鈴木プロデューサーのインタビューで判明。内容については一切不明だが、2009年春に既に作画がスタートしており、2010年には公開予定だという。

『定家と長明(仮)』2011年公開予定。
 (略)宮崎吾朗の第二回監督作品。(略) 堀田の「方丈記私記」「定家明月記私抄」を原作とした、若者二人の青春群像劇であるという。

『(作品名未発表)』準備中。
「ホーホケキョ となりの山田くん」以来となる、高畑勲による作品。また、メインスタッフに田辺修を起用するという。(略)「竹取物語を原作にし、筋も殆ど同じでありながら、受け取る内容は全く違う、というものを目指している」(略)鳥獣戯画的作画を現在は模索中であるという。

 中日ドラゴンズ会報、というのが(^^)。やはり人間、自分の好きなものの前ではガードが甘くなるということでしょうか。
 この記述が正しければ、「米林宏昌」氏で間違いないでしょう。

 米林氏についてはさらに詳細は下記に書きますが、それにしても吾郎監督の次回作、またもや宮崎駿氏が昔からファンを公言している作品の映画化。ル・グウィンに続きトラブらないといいのですが、、、。それにしても駿監督の心情はとても複雑でしょうね。なんで、よりによってそんな作品を選ぶのか、相当疑問に思う。老婆心ながら、親離れすべきでは?

スタジオジブリ次回作は新人監督、12月発表

『   』(作品名未発表) 制作中 2010年夏公開予定
監督:米林宏昌(通称/麻呂) 初劇場アニメ監督作品
プロデューサー:岸本卓(通称/ナヨ)
※2009年春に作画イン
中日ドラゴンズ公式ファンクラブ会報2009年3月号鈴木Pインタビューより

 岸本卓氏は「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」に何度か出てますが、『ポニョ』で声の出演もされている元雑誌「サイゾー」編集者。プロデューサーとして一枚看板、凄い。

鈴木敏夫のジブリ汗まみれ - TOKYO FM 80.0

なんかさえない風体の青年は、実は…ポニョの生みの親なんです!岸本卓、通称ナヨ!ジブリに入社して3年半の、このなよなよした人がなぜポニョの生みの親なのか?

米林宏昌

# 1997.07.12 もののけ姫  徳間書店=日本テレビ=電通=スタジ...  ... 動画
# 1999.07.17 ホーホケキョ となりの山田くん  徳間書店=スタジオジブリ=日本テレビ放送...  ... 動画
# 2000.06.01 人狼  バンダイビュジュアル=ING  ... 動画
# 2001.07.20 千と千尋の神隠し  スタジオジブリ=日本テレビ=電通=徳間書...  ... 原画
# 2002.07.20 ギブリーズ episode2  徳間書店=スタジオジブリ=日本テレビ=デ...  ... 原画
# 2004.11.20 ハウルの動く城  「ハウルの動く城」製作委員会  ... 原画

米林宏昌 のプロフィール - allcinema.

【フィルモグラフィー】
ゲド戦記 (2006) Anime 作画監督補  
めいとこねこバス (2002) Anime アニメーション演出

空想の空飛ぶ機械達 - Wikipedia.

# 原作・脚本・監督:宮崎駿 # 作画監督:米林宏昌 # 原画:二木真希子、賀川 愛、山田憲一、松瀬 勝、山森英司、中村勝利、小野田和由、松尾真理子、田村篤

 「空想の空飛ぶ機械達」で作画監督、「めいとこねこバス」で初演出ということです。どんな作品か期待されます。

 さてCutで真実が語られるのか、来週を楽しみに待ちましょう。

◆関連リンク
当Blog記事
2009年4月1日 西ジブリ始動! 宮崎駿、トヨタ本社へ

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2009.11.06

■新刊メモ 『OTACOOL WORLDWIDE OTAKU ROOMS』

『OTACOOL WORLDWIDE OTAKU ROOMS』

日本だけにとどまらず、いまや世界中で日本の文化として認知されている「OTAKU」。本書は普段はのぞき見ることのできないオタク達のクールでスタイリッシュな部屋の様子を国内外通して眺めることができる書籍です。
月間200万ユニークユーザー、2000万PVを誇るサイト「ダニー・チュー.com」サイト内コンテンツの書籍化です。

 以前にいろんな人の書斎の写真集はあったけれど、これはそのオタク版。
 人の書斎って僕はとても興味あるのだけれど、これも楽しそう。

OTACOOL

 で、探してみたら、このサイトに写真が紹介されていた。
 こういう写真。

Otacool

 それぞれのこだわりを持った趣味の部屋。
 オタクといっても狭義のオタクで、フィギュアやコミック、目玉の大きい女の子キャラ(なんと古い言い方。今、なんと言うんでしたっけ?)を中心にした趣味部屋が大部分。それぞれの趣味の空間が心地よく広がっており、観ているだけでなんだかその人の好きな話を聞いているような気がしてくる。

 ただ僕が観たいのはもう少しサブカル寄りのオタク部屋かなー、とか思いつつ、このサイトを楽しんだ。こういう部屋が世界でもクールと認知されているのだろうか(ごく一部の世界?)。

 最近、新刊書籍を見ていても、目がチカチカしてくるようなキャラクタの絵と色彩が幅を効かせているのだけど、あきらかに現在はこうしたものをクールと呼ぶような状態にシフトしているのだろうか。世界はどうなるんでしょ(^^)。

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2009.11.03

■『アニメージュオリジナル Vol.5 特集・金田伊功』

Animage_special_kanada02 『アニメージュオリジナル Vol.5 (ロマンアルバム) 特集・金田伊功』

去る7月に亡くなったカリスマアニメーター・金田伊功さん。その仕事の魅力と、影響力を探る! ビジュアルギャラリー
特別対談01=磯光雄×井上俊之
特別対談02=橋本敬史×村木靖
総論=小黒祐一郎

アニメージュ公式サイト

82年に徳間書店が出版した「金田伊功SPECIAL」の抜粋縮刷復刻版が別添小冊子として付きます(4C16P/A5変型)。

 特集は表紙を含め、わずか15ページでちょっと残念。ここまで表紙で特集をうたい、そして大人のためのアニメージュと言うなら、もっと硬派に充実した内容にしてほしかった。

 「金田伊功SPECIAL」の抜粋縮刷復刻版もかなり削られているので、持ってない人には少し嬉しいが、今ひとつ。

 この特集を「ユリイカ」か「美術手帖」誌でやってほしかったのは僕だけでしょうか。

◆CONTENTS
 本特集の内容は、下記の通り。

 表紙 ザンボット3 勝平の原画4枚
 特集中表紙 ブライガー見開き2ページ
 ブライガーOPより約150コマ 見開き4ページ
 井上俊之×磯光雄対談 2ページ
 ザンボット3 勝平の原画12枚 香月原画5枚
 橋本敬史×村木靖対談 2ページ
 幻魔大戦 バース さよなら999 画面写真とイメージスケッチ DVD紹介
 小黒祐一郎 「アニメの夢」はまだ醒めず

 一番面白かったのは、井上俊之×磯光雄対談。さすがにこのお二人のカリスマアニメータの語りは、実作者であり、しかも分析眼のある方達なので鋭い。

 僕が特に面白かった部分を引用すると

磯光雄 発言

 小林治さんと水が近い感じがある。源流とさえいえないほどの(略)

 コマ送りすると"消えちゃう"ものがある。「コマ送りすればこの作画の秘密が全部解明できるはずなのに・・・あれ? なんでわからないんだ」ってことになる。1コマづつ模写して、角度まで似せても、(金田さんの描いた動き通りには)再現できない。再現可能な部分は「金田モドキ」の人達もみんなやってるんだけど、再現できない何だかよくわからない部分が、特に初期の頃にはある。(略)
 金田さんの作画には絶対にまだ、2世代後くらいに発見されるような何かがあると思うーというのは私の仮説。まだ自分で検証したわけじゃないから、あくまでも仮説だけど、将来に向けて可能性だけは指摘しておきます。 

 亜細亜堂の小林治氏の作画との関係。これは金田氏が『ど根性ガエル』で仕事をしたことがある、という文脈もあるかもしれないが、体質的なところを言っているように読める。
 『ど根性ガエル』や『天才バカボン』での小林の作画は、あのコミカルで様式化された動きが素晴らしかった。『ザンボット3』の勝平が大口あけるところに顕著なように、その影響があることは間違いない。
 そして『まんが日本昔ばなし』や『まんが偉人物語』で小林が見せた独特の人物のフォルムとリミテッドアニメを活かしたあの動き。そこに一脈通底する部分を磯が指摘しているのだと思う。これはいままで指摘されたことはなかったと思うが、重要かも。(あとこの対談で初めて知ったけれど『アタックNo.1』も小林治が作画しているらしい。そして井上が、小林原画のフォルムのかっこいい鮎原こずえを、金田が好きだったのではと指摘)

Amori_cv5_f あと磯が指摘している「コマ送りすると"消えちゃう"もの」には僕も物凄く興味がある。もっとここの部分を磯に語ってほしかった。

 ネットで動画(主に映画予告編)を観てコマ送りをすることがある。
 そうすると動画として観ていた映像が急に生彩を失う。これは以前の記事で書いた脳内の映像処理機能に密接に関係していると思う。つまり、動画の時は、脳内で静止画のつながりから予想しながら間の(存在しない)画を補完して生成している可能性がある。それによるスムーズで活き活きとした映像が静止させることで、その補完機能を殺してしまい、ただの一枚づつの精彩を欠いた画像になってしまう、ということではないか。(詳しいことは以前の記事「アニメーター磯光雄と金田伊功と脳の構造の関係」を参照下さい)

 そして金田伊功の独特の動きは、現実に存在しない動きであるが故に、その補完機能がいままで体感したことのない動きの画像を追加しているのではないか。当然それは動いている時だけに脳内に生成される幻の映像であり、静止させてコマ送りしても見えない映像なのではないか。と、そんなことを考えていたので、この磯の発言には敏感に反応してしまった。

 あと金田氏のリミテッドアニメにおける全原画について語り、「金田モドキ」が中割りを入れたのに違和感をとなえる指摘も、全原画を展開している磯ならでは。磯の全原画も金田フォロワーな技術と思っていたのだけれど、そこのところの関係はどうなんだろうか。

 それにしても、この対談でも述べられているが金田伊功が分析的な人ではなかったので、彼自身による自己の作画の解析はほとんどコメントが残っていないのは残念。いまさらだけれども、この磯、井上両氏と金田氏の作画対談なんてものがなされていたら、と思うと残念でならない。この二人が金田氏に聞きこめていれば、金田作画の謎を解くヒントがいろいろと引き出せていたのではないか。今となっては想像するしかないのが本当に残念。

◆関連リンク
【仕事】「アニメージュオリジナル」第5号: 編集長メモ
小林治監督『まんが日本昔ばなし みちびき地蔵』

当Blog記事
池谷裕二 『進化しすぎた脳』 感想 3 + α アニメーター磯光雄と金田伊功と脳の構造の関係

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2009.10.30

■東ハト 原始体験スナック マンモスの肉!?

Photo_2 東ハト/マンモスの肉!?

 1ヵ月ほど前、東京で見つけて以来、地元でも探しているのですが見つかりません「マンモスの肉!?」。

 僕が食べたのは、「シベリアの塩味」。
 形状があまりにもB級で、まずそう、と思って食べたのだけれど、これが実にスパイシーでうまかった。で、「焼肉のたれ味」も食べてみたいのだけれど、、、、。

 残念ながら東海地方では売っていないのか??地球温暖化でマンモスは死に絶えつつあるのか!?
 どなたか目撃情報をお願いします。

◆関連リンク
「ギャートルズ肉」 (楽天) まだ発売中ですね。
 これもまだ食ってない。
・当Blog記事
 「ギャートルズ肉」 エスケー食品から11月下旬発売

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2009.10.28

■リー・アンクリッチ監督『トイ・ストーリー3 : Toy Story 3』予告篇

Toy_story_3 Apple - Trailers - Toy Story 3
Official | Disney.com

 ジョン・ラセターが制作総指揮、『トイ・ストーリー2』共同監督のリー・アンクリッチが単独監督。

 予告篇を観ると、あのいつもの『トイ・ストーリー』のオモチャ達の映像。わざとかもしれないが、とくにCGが進化しているように見せてはいない。
 ただ今度は3D上映に期待したい。

 Toy Storyのひとつのコアは、子供の成長によってオモチャとの関係が変わっていくところ。
 今回は予告篇によると、アンディ少年が成長し青年となっている。こういうところを、どうしても自分の子供の成長と並べてみてしまう(ここがずるい、泣かせる)。

 たぶん、ラセターの子供との関係がでてるんだろうな。ちょうど、1995年『トイ・ストーリー』、1999年『トイ・ストーリー2』から10年後で、うちの子供も20代間近。すでにいっしょには行ってくれないだろうけれど、前2作ともいっしょに観ているので、家族で観たいものである。

 アメリカでは、2010.6/18公開。

◆関連リンク
トイ・ストーリー3 - Wikipedia

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2009.10.16

■感想 クリス・ミラー,フィル・ロード監督『くもりときどきミートボール』

Cloudy_with_a_chance_of_meatballs02 くもりときどきミートボール
 オフィシャルサイト
Wikipedia

 しばらく前に立体映像で観てきたのだけれど、感想書くのが遅れて既に記憶が薄れているアルツハイマーな私(^^;)。

 マッドサイエンティストと科学好きのお天気ねえさんのコメディコンビが最高。
 マッドサイエンティストものはやはりいいですね(何が「やはり」なんだか??)。炸裂する狂気の発明とそれによる奇想な映像。まっすぐな主人公とまじめな父親との関係とか、泣かせるシーンもバッチリ。

 3D映像は派手でなく、良い塩梅でこのような物語に貢献している。空からハンバーガーや果物が落ちてくるところの迫力、臨場感がとてもいい。

 そして引用した写真の黄色いゼリーの中を描いたCGの透明感。ここのシーンは最近続けて観ているステレオ映画の中でも白眉。こういう不思議で立体視が最大限効果を発揮するシーンをステレオ映画には期待したい(水中になんらかの物が浮かんでいるシーンで奥の奥まで透明感とともに映像を描写したりとか、青空の入道雲で繰り広げられる空戦とか、ステレオ映画のみが表現できるシーンを希望)。

◆関連リンク
ジュディ バレット (著), ロン バレット (イラスト), 青山 南 (翻訳) 『くもりときどきミートボール 』(ほるぷ海外秀作絵本)
Judi Barrett, Ron Barrett『Cloudy With a Chance of Meatballs』(洋書)
・当Blog記事 Cloudy With a Chance of Meatballs

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2009.10.05

■金田伊功FOREVER ― IK YOSHINORI KANADA

Img_3004 金田伊功を送る会(アニドウ)
金田本三部作
(漫画映画家@越智一裕のblog)

2009年8月30日、杉並公会堂にて催された「金田伊功を送る会」にご来場いただいた方に無償でお配りしたA6版24Pのフルカラー冊子。

スタジオ雄さんが編集を引き受けてくださり、短期間で素晴らしい本に仕上げてくださいました。
FOREVERは、Special~GREATに続く形になるようにと、アニドウのなみきさんが命名されたものです。

 送る会には参加できませんでしたが、当日参加者に配布された『金田伊功FOREVER』という小冊子を入手しましたので、簡単に御紹介します。(これは送る会への運営費カンパ者にアニドウなみきたかしさんより送付いただけた物です。お忙しいところ、ありがとうございました>>なみき会長)

 版型がわかるように、徳間書店から刊行されていた『金田伊功Special』と並べてみました。越智さんがA6版と書かれていますが、これはA5サイズです。ページ数は表紙と裏表紙を入れて24ページ。
 本冊子の編集デザインは、発起人にも名を連ねる小黒祐一郎氏と岡本敦史氏,松本昌彦氏(スタジオ雄)。

■CONTENTS

表紙   ダイターン3と波乱万丈のイメージスケッチ

P 1- 2 『幻魔大戦』火炎龍の映画画面見開き+「アニメの星よ永遠に」と題された業績をまとめた文。「彼はアニメを進化させたのだ。金田伊功の登場はアニメ史における大事件だった」と記されている。

P 3- 4 『さよなら銀河鉄道999』プロメシュームの映画画面見開き+前記文章の続き。「金田アニメには「快楽」があった。それも官能的な快楽だ」。同感です。この「官能」の分析をいずれこのBlogでもしっかりと書いてみたいものです。

Img_3007 P 5- 6 『ザンボット3』原画4枚(「ブッチャー最期の日」の涙を流す勝平のアップ2枚とザンボットのバストショット,剣のシーン)+「ブッチャー最期の日」デスカインと源五郎アップの画面

P 7- 8 『ヤマト』映画版 原画2枚(古代アップ他)+『ドンデラマンチャ』原画2枚+イメージスケッチ+『ブライガー』,『モスピーダ』,『009』のOP画面各1

P 9-10 金田氏の写真19枚(子供時代から最近まで)+略歴。

P11-12 『風の谷のナウシカ』 原画3枚(ナウシカとミト2枚,戦闘機操縦席のアスペル)+『となりのトトロ』 鉄塔の上のネコバス。

P13-14 『バース』 イメージスケッチ2枚+『ミスター味っ子』味皇の画面+『DOWN LOAD』原画1枚,キャラデザイン画+『超特急ヒカリアン』原画3枚(街の情景とヒカリアン剣)

P15-16 『ゲッターロボG』 イメージスケッチ1枚+作品リスト

P17-18 作品リスト続き+『ブライガー』イメージスケッチ

P19-20 牧子夫人の言葉とイラスト+金田氏らくがきメモ

P21-22 送る会発起人リスト+スタッフリスト+奥付

裏表紙 金田氏の落書きのキャラと「ナマステェ」の文字

 コンパクトながら、原画の迫力とともに金田氏の業績がきっちりとまとまって伝わる、素晴らしい冊子になっています。スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

◆関連リンク
 本 - ANIMATED PEOPLE in PHOTO なみきたかし写真集〜世界のアニメ作家たち -
 アニドウから刊行されている写真集。金田氏も登場されている。
本 - 月刊ベティ創廃刊号 -
 金田伊功の漫画「わが青春のフロレーシア」収録。

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2009.09.28

■感想 神山健治 小説『東のエデン』

神山健治 小説『東のエデン』(メディアファクトリー)

●テレビで高い評価を得、劇場版も決まったスリリングなストーリーを、神山健治みずから小説化。●神山監督にとって、初の小説。●謎に満ちた物語の細部までじっくり読み込み、謎ときの魅力を存分に味わうことができる。●テレビ版では描かれなかったオリジナル・エピソードも豊富に収録。

 TVシリーズを楽しみに観ていたこともあるが、神山健治監督の小説第一作として期待して読んでみた。

 結果は、アニメストーリーを忠実に描いているが、小説としての膨らみは今ひとつ。簡潔で的確に物語を描写しているのだが、文字だけが奏でる芳醇な新しい世界は描写されていない。この物語だったら、少なくともあと倍の長さが欲しかった。文章のボリュームがあれば、アニメでは描けなかった登場人物たちの内面も書き込めたのではないか。このボリュームでは物語を追うのに精一杯。

 人物の感情をトレースしていこうと思うと、テレビシリーズでのアニメートによる表情の変化を思い出さないといけない部分が結構あったように思う。本来小説としては、そこをテレビシリーズとズレてもいいから、書き込んで独自の物語世界を紡いでほしかった、というのが正直な感想。

 物語も細部も登場人物の感情の動きもほとんどテレビシリーズと同じ。
 この本には脚本家陣の名前のクレジットもなく神山監督ひとりの名前になっているが、これはストーリーを考えたシナリオライター達の合同作、ということでいいのだろうか。通常映像作品としては○cマークでそこを表記しノベライズした作家の名前を著者にする、というのはよくあるので問題はないが、ちょっとだけ違和感。

 と辛口になってしまったが、この感想もラストの11章だけ取り出すと少しイメージが違う。
 11章はあくまでもストーリーラインは同じだが、小説独自のふくらみがあったように感じた。おそらくそこは映画版のために神山監督が構築しつつある新しい物語の空気が混じり込んで来ているからではないだろうか。ラストはテレビシリーズの感動だけでなく、小説世界としての新しい息吹を感じ、気持ちのいい読後感が得られた。

◆関連リンク
小説 東のエデン :: 立ち読み
 こちらで冒頭13ページ分が読めます。
『東のエデン プロファイルブック』(ブレインナビ)
『ハマルアニメ  特集「東のエデン」を解く etc. 』
『DJCD「東のエデン 放送部」EDEN SIDE』
『東のエデン オリジナル・サウンドトラック』
『DJCD「東のエデン 放送部」SELECAO SIDE』

・当Blog記事
 第11話「さらにつづく東」
 第10話「誰が滝沢朗を殺したか」
 第9話「ハカナ過ギタ男」
 第8話「あらかじめ失われた道程をさがして」
 第7話「ブラックスワン舞う」
 第6話「東のエデン」
 第5話「今そんなこと考えてる場合じゃないのに」
 第4話「リアルな現実 虚構の現実」  第3話「レイトショーの夜に」
 第2話「憂鬱な月曜日」 第1話「王子様を拾ったよ」感想
 竹田悠介美術 HDR(High Dynamic Range)写真タッチの映像
 神山健治 『映画は撮ったことがない』刊行予定 小説版『東のエデン』

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2009.09.24

■金田伊功 絵コンテ原画『2001夜物語』「地球からの贈り物」

2001
2001夜物語 「地球からの贈り物」(ニコニコ動画)

 昨日に続き、星野之宣『2001夜物語』原作の映像作品。
 こちらは1987年、竹内啓雄監督のOVA。金田伊功が絵コンテと原画を担当しているということで一度観てみたいと思っていた。

 金田伊功が描くテラフォーミング。宇宙シーンからはじまり、なかなか凝ったレイアウトになっているが、いかんせん動画の枚数が圧倒的に少なく、基本絵物語風。
 そしてたぶん金田原画は上の中盤のアクションシーン(間違ってたらお許しを)。杉野昭夫が作監するとこんな映像に、といういつもの金田でない映像。

 『ダイターン3』の「遥かなる黄金の星」で星野之宣風の宇宙シーンを描いていた金田氏なので、もっと星野に忠実な映画化だったら、実力を発揮していたのではないか、と思えてしまった。

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より以前の記事一覧