映画・テレビ

2020.01.20

■感想 武内英樹監督『翔んで埼玉』


翔んで埼玉 予告篇
 武内英樹監督『翔んで埼玉』WOWOW録画観、初見。
 これが大ヒットって凄い(^^)。埼玉をキーワードにした悪ノリが素晴らしい。都内と埼玉の差別意識がなかなか笑かしてくれます。東海地方の人間でもここまで楽しめるのだから、これって関東圏の人にはもっと面白いんでしようね。

 あと、1983年に原作が描かれたらしいけれど、埼玉の蔑称「○さ」は、当時のSFファンダムで似た雰囲気で揶揄されていた「○ぺ」を思い出しました。あのノリと一緒だ、と懐かしく思い出したり、、、。

 役者と脚本の爆走が楽しい一本でした(^^)。

 週末、少しバタバタして今週は手抜き記事で申し訳ありません(^^;;)。

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2020.01.15

■動画 堺三保監督 短篇SF映画『オービタル・クリスマス』"ORBITAL CHRISTMAS" 予告篇


堺三保監督『オービタル・クリスマス』予告篇 Trailer of "ORBITAL CHRISTMAS"

"It is a trailer of the independent short SCI-FI movie, ORBITAL CHRISTMAS directed by Mitsuyasu Sakai."

  翻訳家、脚本家、評論家、アニメ設定者として活躍されている堺三保さんが、クラウドファンディングで制作されている短篇SF映画『オービタル・クリスマス』予告篇がYoutubeとvimeoにて公開されました!

 グッとくる仕上がり!ハリウッドの俳優とスタジオで撮影され、日本でCGとポストプロダクションが進んでいる本作、まさに本格的なハリウッド映画の香りがあります。

 本篇公開がますます楽しみになりました!

 皆さん、できるだけこの予告篇を拡散下さい!(^^)

◆関連リンク
・当ブログ 関連記事  本作の詳細については以前の記事を参照下さい。
 ■情報 堺 三保 製作・監督・脚本 『オービタル・クリスマス』~聖夜を祝う全ての人に~ - 短編SF映画クラウドファンディング Orbital Christmas

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2020.01.13

■感想 ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』 原題 : 기생충(寄生虫)

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 ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』(原題: 기생충(→寄生虫)) @TOHOシネマズ木曽川 初見。
 カンヌパルムドール作、噂に違わず、面白くそして考えさせられる映画でした。まさしく映画。

 ネタバレは、書きませんが、印象的な2シーンに触れます。

 まず最もこの映画を象徴している後半の町の雑踏の階段で、青年が立ち止まって足元を見るシーン。ここはその前後のシーン含め本作珠玉の映像になっている。映画的に本作を結晶化していて見事な映像。映画的サスペンスの表象として素晴らしい。

 そしてもう一つは、その前、ある女性が、邸宅で夫をマッサージしながらスマホを北朝鮮のあるものに例えて、朝鮮中央放送のあの女性アナを模して、語り上げるシーン。本作の喜劇性が最も昇華したシーンで笑わせて頂きました。

 そんなサスペンスと喜劇が、ある社会的テーマを縦軸に、映画空間の上下の階層を見事に用いて映像のみにできる表現で複層的に描いた傑作。

 と書きつつ、期待Maxで観たので、実は展開の意外性は少なく、割と予定調和的だったんじゃないかの感想も持った。もちろん上記した様に素晴らしく面白いのだけど、クライマックスの展開はここまでシュチュエーションを作り上げてたらもっと遠くまで行けるポテンシャルがあったんじゃないかなって…(^^)。

 最後にタイトルですが、原題のままで良かったのでないかと。いつものスカしたミニシアター系オシャレ感を出そうとする感じの邦題が合ってない。本作のテーマからこんなタイトルは20世紀的で、現代性は『寄生虫』とダイレクトに付けた方がこういう映画を観たい観客に直接刺さるとなぜ分からないんだろうか…。

◆関連リンク
 以下、ズバリのネタバレはないですが、観た後に聴くのをお薦めします。

“宇多丸、ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホに濃厚インタビュー【パラサイト公開記念】“

“ 【音声配信】ポン・ジュノ監督×荻上チキ〜話題の韓国映画『パラサイト』をめぐって▼2019年12月25日放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」22時~)”

“町山智浩『パラサイト 半地下の家族』を語る“
 前半、ストーリーばらしてるけど、少し間違ってます(これ町山氏のたまむすびでの紹介では時々ある)。後半の韓国の貧困について語ってるところ、興味深い。韓国では2% 36万人が半地下で暮らしてるとか。

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2020.01.06

■感想 J・J・エイブラムス『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』ドルビーシネマ3D

 冬休み中、更新をサボってしまいましたが、本年もみなさま、宜しくお願い致します。
 今年も週2更新ペースは、何とか維持したいと思っています。
 (Facebookについては、映画の感想やニュース等、こちらより多め、そして先にアップしているので、リンク先をフォローいただければ幸いです)

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 J・J・エイブラムス『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』@ミッドランドスクエアシネマ、ドルビーシネマ3D 初体験で観てきた。
 ネタバレなし感想とドルビーシネマについて

 42年間に渡って、9作完結まで観れたのが感無量。おそらくMCUは最後まで付き合えない年齢になってるだろうから、これだけの長大作のラストに付き合えるのはSWだけかもという感慨もw。(と言いつつまた続きが作られる予感…)
 思えば第一作を初めて知ったのは、(ネットでもSFマガジンでもなく)学校図書館のキネ旬にニュースとして載った『惑星大戦争(仮題)』という紹介の1枚のモノクロスチルからでした。ハンソロが銃を構えてチューイが横に立ってる奴。

 北米公開で、あれよあれよと大フィーバーが伝わって来るのに日本公開は一年後。秋の学園祭に、東京のマニアの方から、8mmフィルムを借りて、予告篇(かな?)を上映したのはいい思い出です(^^)。
 当時ひねたSF小説頭でっかちだったので、公開されたep4は、ストーリーがアクション寄り過ぎて、SF味が薄く乗り切れんかったのが苦めの記憶。
 とはいえ、毎作公開とほぼ同時にお祭り的に観てきて、SFX映像、CG映像に痺れ続けて来たのは間違いない。


「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」(予告篇)
 僕の9作の現時点の好きな順は、以下。
 ep 6>7>3>4>9>1>5>8>2。4,5の点が辛いのは上述の理由で、6がトップはSFX宇宙戦の最高峰を味わえたのと、イウォーク好きなため(^^)。
 それにしても、今3部作、デイジー・リドリーの魅力があってこそという気がする。本当に良い役者さん、見つけましたね。これはジョージ・ルーカスでは無理だった人選の気がするw。

◆最後にドルビーシネマについて。
 スクリーンは体感 20m×8m ってところだろうかと思って、調べたらシネスコ11.95m×5m(約500インチ)、ビスタビジョン9.25m×5mとのこと。座席も162席とコンパクト。

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 映像は流石のレーザープロジェクター4K×2台で、宇宙の漆黒と、くっきりシャープな4Kを縦横に描き出していた。独特なメガネとのことだったが、以外だったのは、液晶シャッターでなく、偏光メガネだったこと*。クロストークは全然なかったけど、IMAXで首を振ると上部が変な映像になる様なことはなくて良いけれど、下部の端で赤い偏光が時々観られた。あと残念だったのは、画面が明るい時、メガネに側面から光が入って、偏光面がハレーションしてしまうこと。これはIMAXでもreal Dでも経験したことのない欠点だった。

 でも総論は、コンパクトな劇場だけれど、くっきりな映像が気持ちいい。大きさは圧倒的に違うけれど、4K 有機ELと凄く近い映像だと思った。3Dの鮮明度も最高峰。

*書いてから調べたら、3D方式は波長フィルター式とのこと。RGB3波長× 左右 2組 合計 6 種類の波長のレーザー光がこのフィルターで右眼と左眼に分けて透過されるとのこと。(以下リンク)

ドルビーシネマ、2D で観るか、3D で観るか?
 何と、リンク先をよく読んだら、ドルビーシネマ3Dは、2Kのみと書いてある。4K画質で間違いないと思ったのに!ご注意ください。

◆関連リンク
ライムスター宇多丸の『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』レビュー@ TBS アフター6ジャンクション ムービーウォッチメン。

 このリンク先の、SWを愛するが故の酷評(ネタバレ少し有り)は、否定派の代表的なものになるかもしれませんが、聴いた後に、予告篇を見直してみると、僕が持ったこの映画の好印象の理由が分かりました。

 映像による圧倒的なルーカス作へのリスペクト、更にはそれを超えようとする意志が絵作りのパワーで伝わってきます。


 この辺りが否定派と肯定派の分水領になっているのかも。ストーリーから語る否定派と、演技含め映像の持つパワーから語る肯定派。宇多丸氏が今回映画の絵作りに殆ど触れなかったのは残念(役者、特に主演2人の力には触れてるけど…)。

 僕は予告篇にある海上の戦い風景の絵、あの設定に、この映画の映像の持つ力に、涙腺をやられたことが、予告篇を振り返って分かりました(^^)。あと上に書いた様に、最初のSW ep4でのストーリーとしてのSFに疑問がずっとあり、ep6あたりで、あっSWっていうのは、ストーリーでSFを体現しているのではなくて、その映像センスそのものがSFなんじゃないか、と思って、やっとSWに騒ぐ理由がわかった様な気がして、以後ストーリーというよりも映像の斬新さ、センスオブワンダーで見る様にしてきたので、今回の高評価につながっているのではないかと自己分析。巷ではルーカスほど映像の革新をしていないという批判もある様ですが、センスオブワンダーのある絵は、いくつも提示して貰えてワクワクしたと思うのです。

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2019.12.18

■レポート 原將人 監督による、アート映像ワークショップ@大阪 心斎橋 FUTURO CAFE

原將人監督のFacebookでの案内

"原 將人アート映像ワークショップ 
原本人が撮影、編集の実技指導します。
実際に簡単なテーマで、身近にあるものを撮影して、軽く編集して、小作品を作ります。初心者でも、丁寧な指導の元、作品を作れるプログラム。
なんでも、映画にしてしまうマジック!
 
※参考上映『おかしさに彩られたかなしみのバラード』<13min./1968>
日時 :2019年12月1日(sun.) 14:30~18:00(開場14時~)
会場 大阪:心斎橋 FUTURO CAFE
参加費: 3000円+1オーダー
持ち物:動画の取れるデバイス(例・カメラ付きスマホ、デジタルカメラなど)、筆記用具
【予約・問い合わせ:】 ラビットカンパニー <filmxmusic@icloud.com>"

 原將人 監督による、アート映像ワークショップ@大阪 心斎橋 FUTURO CAFE に参加しました。

 「映像短歌」の制作講座を受け、参加者6名の皆さんとともに心斎橋の街を彷徨い、会場のカフェ FUTUROさんの店内オブジェを撮影し、僕は2時間強で4本の映像短歌(5:7:5:7:7の31秒程度の短篇)をiMovieで作成しました。以下に掲載したのはそのうちの一本です。SF短歌を狙いました(^^)。(冒頭の動画は原監督から示された監督の実作です)

 そして原監督より本日付けで「映像短歌の会」結成が宣言され、私も会員に入れて頂きました(^^)。まだまだ稚拙ですが、映像短歌の自由さ、即興さに惹かれ、恥ずかしながら一本をアップした次第です。

 本人の自己満足ながらw、即興で撮った短い映像と、出鱈目に捻り出した言葉の共鳴/反発が、妙な味わいを生み出します。音楽まで付けたら、ちょっとした作品になりそうで、少しづつ続けてみようかと思っています(^^)。

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 この写真は会場となったFUTURO CAFEさんの店内。これらオブジェの不思議な魅力に、僕が作った今回の映像短歌は助けられました。

 そして、参考上映された原監督の高校生の時の第1回東京フィルムフェスティバルグランプリとATG賞受賞の『おかしさに彩られたかなしみのバラード』、初めて拝見しました。

 一度では味わいきれない重層的な作品。時間が有れば、本日の再上映も予定されていましたが、新幹線の時間から泣く泣く帰路に着きました。

 


Facebookの僕の記事

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2019.12.16

■情報 庵野秀明 企画・脚本、樋口真嗣監督『シン・ウルトラマン』初ヴィジュアル公開

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空想特撮映画『シン・ウルトラマン』公式HP NEWS

"庵野秀明(企画・脚本)コメント全文
「シン・ウルトラマン」の「ウルトラマン」について

成田亨氏の描いた『真実と正義と美の化身』を観た瞬間に感じた「この美しさを何とか映像に出来ないか」という想いが、今作のデザインコンセプトの原点でした。

我々が『ウルトラマン』というエポックな作品を今一度現代で描く際に、ウルトラマン自身の姿をどう描くのか。
その問題の答えは、自ずと決まっていました。
それは、成田亨氏の目指した本来の姿を描く。現在のCG でしか描けない、成田氏が望んでいたテイストの再現を目指す事です。
世界観を現代に再構築する事は挑戦出来てもあの姿を改める必要を感じ得ず、成田亨・佐々木明両氏の創作したオリジナルへの回帰しか、我々の求めるデザインコンセプトを見出せませんでした。

その為に―――

『真実と正義と美の化身』と成田氏が当時から後年にかけて描いていた様々なウルトラマンのイメージを踏襲し融合し再構成させた新たな体表のライン。
成田氏が監修した、佐々木明氏制作によるマスク。
成田氏が望んだ、古谷敏氏の体型データをベースとした体躯。
成田氏が望まなかった、眼の部分に覗き穴を入れない。
成田氏が望まなかった、スーツ着脱用ファスナーに伴う背鰭を付けない。
そして、成田氏が望まなかった、カラータイマーを付けない。

と、いう作業を行った結果が今回のデザインです。
ウルトラマンの美しさに、少しでも近づきたいという願いから生まれた姿です。
この想いが、わずかでも観客の皆様に伝わる事が出来れば、幸いです。"

 「空想特撮映画」、いい響きですね〜〜(^^)。そしてウルトラマンの造形を創造した成田亨さんの原点への回帰。円谷プロと成田さんのウルトラマンのデザインを巡る見解の違いも今回の件で、見事に解消されたとの事で、ウルトラファンにとっては本当に嬉しい出来事になりました。

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 画集『成田亨作品集』を見ると、絵画『真実と正義と美の化身』は1983年の作品。そして画集には上の写真に引用した、制作当時 1966年のウルトラマンの水彩画も掲載されています。『真実と正義と美の化身』で表現されたウルトラマンの原点の姿が、まさに66年の最初期の姿に近いことがよく分かります。
 そして写真中央は、同画集から立体造形家として、成田デザインをマスクに具現化した佐々木明さんの原型写真。画集には成田氏によるウルトラマンの立体時の造形に関して、佐々木氏のアトリエを訪れて、自身が手を加えた詳細についても記載されています。立体造形にも成田氏の想いが直接練り込まれていることが窺えます。
 このマスク、本当にシンプルでいい顔ですね。

 『シン・ウルトラマン』の描く成田亨デザインの「空想特撮映画」、どんなモノになるのか、今からとても楽しみです。

◆『シン・ウルトラマン』ロケ地探索

 今回、公開されたウルトラマンの新ビジュアルは、湖畔に立つマンの姿です。
 公開されてから、twitterを見ていると、多数の人が集合知を発揮して、そのロケ地探しが展開されました。

風上旬📖ウルトラ怪獣擬人化計画発売中 @kazakamishunさんのツィート

 最初、多数リツィートされたのが、このリンク先で、『ウルトラマン』第一話の竜ヶ森湖が、猪苗代湖がロケ地だったことから、福島県説。
 しかし『シン・ウルトラマン』の立っている場所に確かに赤い屋根の家があるけど、全体の景色が違っていました。

まるぞー@maruzo0717 さんのツィート他で、群馬県榛名湖説。

 こちらはまさに赤い屋根の建物(榛名湖畔 旅館レストランふじやさん)がよく似ていて、さらにGoogleストリートで歩くと街の様子がそっくりであることがわかる。これでほぼ間違いない、ということになりました。

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 そんな中で探して見ると、湖からのずばりの景色の写真が見つかりました。

【ご当地ライター】8月開催・榛名湖で開催される親子スワンボートレースが面白い!(ねぎこさんのレポート)

 上の比較写真の下は、このリンク先のねぎこさんの写真を引用させて頂きました。2018年の写真ということで、ごく一部の建物が異なりますが、ほとんど『シン・ウルトラマン』と同じ景色であることがわかります。

 猪苗代湖とすると、円谷英二氏の故郷の須賀川が近いこと。そして『エヴァQ』『シン・ゴジラ』で描かれた福島原発からのクリエイティブへの影響が今回ももしかして描かれるのかな、とか想像させました。
 しかし群馬県榛名湖となると、今のところ、ウルトラシリーズ、庵野/樋口作品との関係は今のところ、思いつきません。

 この湖を舞台に、『ウルトラマン』第一話の竜ヶ森湖シーンが再話されるのか、それとも全く別の新しいウルトラマンが描かれるのか、興味は尽きません。

 このようなヴィジュアルが最初に公開されたことから、まさに日本のどこにでもあるような町の光景の中に光の国から(?)の異質な存在が現れるというワンダーを描こうとされているのではないかという雰囲気が感じられて、ワクワクが拡大します(^^)。

◆関連リンク
フカフカ @fukafuka_9 (twitter)
『シン・ウルトラマン』では当初のデザイン通りに消えた「カラータイマー」はそもそも何故装着されてしまったのか?当時の美術担当に聞いた時の話 (togetter)

"【ウルトラマンのカラータイマーについて】
当人ももう亡くなっていて、聞いたのもかなり昔で、もう確認する方法もないので、話半分で読んでもらいたいのですが、父(深田達郎)にウルトラマンのカラータイマーについて何回か聞いた事があります。"

 リンク先の一連のコメントを全部読んでいただきたいですが、円谷プロで成田亨さんと同時期に美術スタッフを務められていた深田達郎さんがカラータイマーのデザインをされたのかもしれない、という歴史的なお話。興味深いです。

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2019.12.09

■感想 ポール・シュレイダー監督『魂のゆくえ』(原題: First Reformed)


First Reformed - official trailer
 ポール・シュレイダー監督『魂のゆくえ』(原題: First Reformed)をAmazonで観ました(間違って字幕版でなく吹替え版をレンタル...)。
 イーサン・ホーク最高の演技とも評されているようだけれど、まさにそんな面持ちの力作。そして『タクシードライバー』の脚本家 ポール・シュレイダーが脚本、監督を務め、『ジョーカー』にも源流で通ずる作品。

 アメリカのキリスト教会が地球温暖化の環境問題に対してどうゆうスタンスを取っているか、不勉強で知らないが、これはまさにその問題に正面から挑んでいる。

 CO2による温暖化について、実は少し懐疑的な視点を持っている/いた。しかし欧州から伝わってくる向こうでの強い問題意識と日本の、彼我の違いはジワジワと染み込んできている。政府/メーカーの戦略があるのも確かだが、まさに住民の強いCO2削減意志が影響しているのは間違いない。

 そして今年、話題になったスウェーデンの少女グレタ・トゥーンベリのニュースに象徴される若者のムーブメント。2030年1.5℃上昇を招いてしまった後の加速度的な温暖化への危機感の強さは日本ではなかなか感じられない破滅の匂いを感じさせている。

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 本作は2017年に制作されたアメリカ映画であるが、おそらくベースとしている科学的な知見は上記ムーブメントと共通している(国連のIPCC報告)。しかし本作ではその急進的地球温暖化対策運動は狂信的なものとして描かれている。それが監督の意向そのものなのか、はたまた映画制作の資金的問題からかは分からないが、少なくとも映画の表面的な描き方はそのようなベクトルになっている。しかしそうしたテーマを取り上げていること自体から、本作の真意はCO2問題への真摯な視点を、キリスト教会的な立ち位置から提示したかったことなのだろうと思う。(セドリック・ジ・エンターテイナー(何たる芸名!) 演じる主人公の上司であるジェファーズ牧師が言う「ノアの方舟同様に神が与えたもう試練なのかもしれない」というのが中々に深い台詞である)

 劇中での主人公 エルンスト・トラー牧師が式典で企てていたことは物語の表面的流れからだけでは理解し難い行動である(一応の理由づけは描かれているが、、)。これは映画で伏せられている牧師が相談にのっていた男からのメッセージによるのか、それとも牧師本人の様々な要因なのかは定かでないが、そこは観客の想像力に委ねられている。

 そのイーサン・ホークの演技をがっぷり受けるのが、『ツイン・ピークス The Return』でシェリーの娘を薬物中毒のぶっ飛んだ演技でみせたアマンダ・サイフリッド。彼女の抑えた演技も本作の見どころの一つである。

 教会に現れてしまった「狂信派」の男の妻メアリーを見て、最後にトラー牧師が取る行動は、痛々しくも神々しい。現代の文明の呪縛そのものを描き出している本作白眉の映画的シーンだと思う。アメリカで本作は興行は振るわなかったが高評価だったとのこと。温暖化に対して、どのような受け止め方をされたのか、凄く知りたい所です。

 と書いてきたけれど、全体振り返って考えて見ると、シュレイダーは『タクシードライバー』と同じく、もしかしてCO2はどうでも良くって、牧師の狂気だけを描きたかったのか…!って気もしないでもない。そこら辺の微妙さが本作の魅力かもしれない。

◆関連リンク
TBSラジオ たまむすび アメリカ流れ者
 アメリカの福音派と地球温暖化の関係は、上記リンク先で町山智浩氏のコメントがありました。
 なかなか怖いけど、シュレイダーは、この映画でどこまでそれに批判的なのかは、いまいちぼやけてる気がする…。
先端をいくもの ~19年度映画回顧(4)~( Cape Fear、in JAPAN )
 Facebookの友人、牧野光永さんの19年ベストワン『魂のゆくえ』の感想です。

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2019.11.11

■動画 ビリー・アイリッシュ PV 村上隆『you should see me in a crown』、リッチ・リー『all the good girls go to hell』



you should see me in a crown
 ビリー・アイリッシュと村上隆のコラボPVアニメ。
 後半の奇想サスペンスが、素晴らしいです。蜘蛛のような怪獣はビリー・アイリッシュの別のPVでのアイリッシュの顔に蜘蛛が這うどうがを意識しているのかもしれない(こちら Billie Eilish - you should see me in a crown (Vertical Video))。そして素晴らしいのはその奇怪な動きと顔の造形。これにより醸し出されているサスペンスがなかなかの見ものなので、是非ラストまで観てみてください。

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 前半はジャパニメーションを意識した少女の踊る姿。もちろんビリー・アイリッシュなのだろう。そのファッションセンス、そして佇まいがよく捉えられています。

 


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 ビリー・アイリッシュのPV、ホラー風味がなかなか良いです。他のPVもホラーっぽくって、ハスキーなヴォーカルに合ってますね。
 この動画は、地球温暖化に対する危機感を表現しているということなのですが、痛々しい少女が地獄を這いずる雰囲気が現代の若者の危機感を見事に表現しています。

 このほかにもビリー・アイリッシュのMVは、奇想を意識した映像が多いので、その歌声と共にとても楽しめます。今後の活躍も目が離せませんね。

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2019.11.04

■情報 『ジェミニマン』 HFR : ハイフレームレートについて


UFOTOG MAGI
 まずダグラス・トランブルのMAGIシステムによる4K 3D 120fpsの実験的映像作品「UFOTOG」メイキング(2014年)。
 関連記事「史上初 4K 3D 120fpsの実験的映像作品「UFOTOG」公開」。ここにトランブルがコンセプト担当した『ジェミニマン』のHFR映像の原点がある。

『ジェミニマン』公式サイト 劇場情報

"MOVIXさいたま、梅田ブルク7、T・ジョイ博多 ドルビーシネマ3D+ in HFR(字幕版) ※120fpsでの上映
109シネマズ川崎、名古屋、菖蒲 ( 埼玉 ) IMAX3D+ in HFR(字幕版)"

 IMAXの最高峰のレーザー/GTテクノロジーのエキスポシティとグランドシネマサンシャインには、残念ながら「2D 日本語字幕」のみの上映で、IMAX 3D HFRの上映はなされていない。

『ジェミニマン』公式 「3Dプラス イン ハイ・フレーム・レート」のポイント

"1 <フレーム数=250%>
3D+は、60fpsという、これまでの映画のフレームレート(1秒間に24コマ)の2倍以上のフレーム数の進化的デジタルフォーマットです。

2 <究極の没入感>
毎秒120フレームの素材として撮影されたマスターから制作されています。
毎秒60枚の3D画像が投影され、3D+はこれまで以上に、実際に人間の目で見るの
に近い画像を提供し、観客は実際にその場にいるような感覚を味わえます。"

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 そして今回の記事の趣旨ですが、実は以下で述べるように、アン・リー監督『ジェミニマン』のHFRの上映でよく分からないことがあります。どなたかもしご存知の方がいらっしゃいましたら、御教授ください。

 ダグラス・トランブルのハイフレームレート映像 MAGIのコンセプトで作られている『ジェミニマン』は、4K 120fps 3Dというのが本来望まれる上映形態。しかし日本では、Movixの3館が 2K 120fps 3D、IMAXレーザーの3館が 4K 60fps 3D上映ということで、本来の形態では観られないとのこと。(19.11/1のTBSラジオ アトロク ムービーウォッチメンより)

 HFRに関しての疑問は以下の2点です。

① トランブルは人間にとって60fpsが理想のコマ数と言っていたはず。MAGIはそれに基づき、公称120fpsは両眼分で、片眼は60fpsと勝手に思っていたのですが、この理解で正しいかどうか。MovixはXpanDという液晶シャッターの3D方式、1台のプロジェクタで120fpsで投影、片眼は60fpsとなると思われます。

② IMAXは確か2台のプロジェクタで上映し偏光メガネ式3D。片側60fpsで上映すれば、両眼で120fpsと言えないこともない。なのに何故「撮影は120fps、上映は60fps」と説明を書いているか。IMAXレーザーは4Kなので、本来の形態で観られるという理解をしていたが、何故アトロクでは日本では観られない、と説明していたか。(これはライムスター宇多丸氏か特殊映像評論家の大口孝之氏にお尋ねするしかないかも)

 IMAXレーザー 3Dについて、ツインプロジェクタという前提で書いていますが、IMAXと109シネマズのサイトを読んでみると、IMAXレーザー/GTテクノロジーについては、ツインプロジェクタと書かれていますが、IMAXレーザーについてはツインプロジェクタとなぜか書いていない。

 レーザーでないIMAX 3Dはツインプロジェクタによる明るい3Dを売りにしていたので、その上位機種のIMAXレーザーもツインと考えられるが、ずばり書いていないところが気になるところ。IMAX wikiも同様に何故かIMAXレーザーの項のみツインプロジェクターの記載がない。

◆以下、MAGI関連情報
UFOTOG and Doug Trumbull’s MAGI Format
 "Trumbull MAGI"で検索、このページには、トランブルのMAGI "UFOTOG"は120fpsシーケンシャル撮影、片眼60fpsで最初は上映と書いてありますね。でも理想は片眼120fpsとも書いてあり、今回の『ジェミニマン』がどういうものかはよくわかりません。
Trumbull’s MAGI Process — 3D, 4K, 120 fps

"80年代初期から中期に初めて発表された60 fpsのShowscanプロセスの初期から、人間の目では60 fpsと120 fpsを区別できないと言われました。 2012年に開催されたLos Angeles SIGGRAPH会議でフレームレートのテストリールを使用しましたが、実際にはわかりませんでした。 24 fpsと48 fpsの間にはスポットしやすい違いがありますが、48と60または120の間にはそれほど違いはありません。"

 ここの記述によると、「60と120fpsでは区別できない」とあります。ここからも、120fpsで3D撮影(両眼)、60fps(片眼)で3D上映というのが現実的な数値と理解できるのですが、果たして真相は、、、。

IMAX 3Dに対抗する新たな上映システムが世界中で続々と登場! 今、劇的に変わりつつある映画館 (CG World.jp)
 大口孝之氏の2016年の解説記事。

" トランブルは、2010年より再びHFR技術に取り組み始め「ショースキャン・デジタル」(Showscan Digital)という名前で研究を開始した。現在は「MAGI」(発音はマジャイ)という名称になっている。基本的に4K、120fpsのデジタルS3D映像をベースに、48fpsや60fps、120fpsの映像を作り出すというもの。

 動きの質感に関しては、ショットごとに被写体を分析し、24〜120fpsの間で自由にフレームレートを変える手法で対応する。さらに同一画面中でも、激しく動く物体だけHFR化する方法も検討されている。この技術を用いた最初の作品は、トランブルの監督による短編『UFOTOG』(2014)である。"

IMAX 3D (CG World.jp)
 これも大口孝之氏の2016年の解説記事。

"ツイン・プロジェクタ式であるため、3Dメガネを掛けていても、裸眼状態とほぼ同等の明るさが実現された。"

日本全国版 IMAX® & Dolby Cinema®&Dolby Atmos®シアター情報
 ひろぶろぐさんの各シアターの詳細情報。いつも拝見させて頂いてます。
ドルビー3D (公式)

" ドルビー3D(Dolby 3D)の映画システムは、3D映画用にデジタルプロジェクターに自動挿入できる回転式カラーフィルターホイールを備えています。
 プロジェクター内で、このホイールが画像の形成前に光をフィルター処理するため、色と品質が維持された変調のない画像を届けます。2D映画を投影するときは、ホイールを自動的に格納できます。そのため、2Dの上映で3Dフィルターが残ることによる画質の問題を回避できます。
 ドルビー3D(Dolby 3D)では、左目用と右目用のフルカラー映像を投影します。このとき、微妙に異なる2つの原色セットを使用します。観客は、パッシブ3Dメガネを着用します。このメガネは、プロジェクターのフィルターに一致するように正確に調整された補正フィルターを備えており、これによってそれぞれの目で正しい画像を見ることができます。"

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2019.10.07

■感想 トッド・フィリップス監督『ジョーカー』


映画「ジョーカー」US版予告

 トッド・フィリップス監督『ジョーカー』、昨晩、ミッドランドシネマ名古屋空港にて観てきた。
 噂に違わぬ傑作。

 『ダークナイト』当時、ヒース・レジャーを超えるのジョーカーは、今後、ありえないだろうと思ったのだけれど、こう来ましたか。










 以下、ネタバレ注意。




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 この映画は現代社会の問題を見事に転写した異様なハリウッド映画になっている。笑えないコメディ、弱くてかっこよくないヴィラン、正義の姿がどこにも見えない抑圧感....。

 ここにはヒース・レジャーのような絶対悪も、「ダークナイト・トリロジー」「DCエクステンディッド・ユニバース」のような正義のバットマンと彼の美しい両親との過去の記憶も何もない。

 あるのは、幼児期のトラウマで歪んでしまったコメディアン志望の中年のヒステリックな暴発と、集団による無責任な暴力、そして安っぽいマスコミの正義だけである。

 ここで表出している「現在」は、アメリカのポピュリズムによるトランプ政権の出現だったり、日本の社会状況だったりの写し鏡のような、見たくない現実とそのメカニズムである。

 これらを露骨に映画館に現出させた手腕は見事。今後、DC映画がこの延長線に乗ることはおそらくないのだろうと思うけれど、そんなDCユニバースが観たいというマゾヒスティックなファンは、今は僕だけではないだろう。
 
 まずはそんな映画が観たい人間はAmazonプライムの『ザ・ボーイズ』を観るのしかないかもしれないけれど、、、(ちょっと違いますね)。

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トッド・フィリップス(Amazon検索)
 Amazonプライムで観られる映画がいくつかあります。コメディ主体、観てみたいです。

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