2008.07.17

■長編8ミリ怪獣映画
  山本拓監督『イチモツ』 上映会 開催

Ichimotsuhorz
山本拓監督『イチモツ』上映会 8月2日(土)@新札幌サンピアザ劇場

 (略)欲しい映像を手に入れるためにはフィルムを選ぶしかなかっただけだ。
 撮影された8mmフィルムは、現像所が国内に存在しないためドイツに空輸された。そのリール数、実に190本。(略)

 驚嘆すべきは、この作品が『ジョーズ』や『トレマーズ』といった怪物映画の系譜に連なる、人食い巨大亀退治の映画ということだ。この時代にあえて見せる、人智を越えた存在との格闘とはいかなるものか。そして登場人物が抱える運命とは。これこそがこの作品の最大の鍔迫り合いであると言えよう。

 8mmフィルムの現像って、既に国内ではできなくなっているんですね。知りませんでした。ドイツへ空輸とは、自主映画界も大変なことになってます。

 mixiの足跡から辿って見つけた面白そうな自主映画。
 タイトルのインパクトありますが、予告編映像もなかなか。8mmの質感とディジタル合成のメリハリとアナログで迫力のある音楽が独特の雰囲気を作りだしています。

 札幌ではとうてい行けませんが、DVD出ているようなので、いつか見てみたいものです。

◆関連リンク
アマチュア映像作家のウラ梁山泊!?“映像温泉芸社”

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2008.07.08

■Edward Burtynsky : エドワード・バーティンスキー監督
『Manufactured Landscapes : いま ここにある風景』公式サイト 

Manufactured_landscapehorz
Edward Burtynsky - Google イメージ検索より

映画『いま ここにある風景』公式サイト
参加方法|あなただけの“いまここにある風景”募集!

異様さ、残酷さをたたえながらも、圧倒的な美しさで私たちを魅了する“マニュファクチャード・ランドスケープ”。カナダ人写真家のエドワード・バーティンスキーが、産業の発展によって著しくその姿を変えてしまった風景を撮影する姿を追ったドキュメンタリー

映画公式サイトでは、「あなただけの“いまここにある風景”」と題して、一般の読者から風景写真を公募し、応募者に名前入りのオリジナルURLを発行。投稿された写真が映画公式サイトのTOPページを飾るという特集企画を展開。

 映画情報サイトcinemacafeを運営している株式会社カフェグルーヴさんよりメールで紹介いただきました。
 「異様で残酷なのだけれど美しい光景」という、とても奥深いものが描かれているようです。工場萌えと似て非なる重いテーマ。

 タイトルは、直訳の『製造物 山水図』とかの方が、コンセプトは伝わりやすかったのかもしれない。『いま ここにある風景』は、Manufactured Landscapesの表現からは、遠いものに思えるのだけれど、、、。

 今週の今ここ

 一般から応募された日本の風景がここで見られる。
 しかし産業で腐敗した美しい日本の情景が観られるかと思ったら、残念、ただの風景写真ばかり。この映画が投げかけている課題を理解しない(たぶん)日本人の撮った写真が複数並んでいる。これもある意味、ひとつの産業により汚染された日本の“いまここにある風景”と言えるのかもしれないが、写真のテーマは大きく逸れており、がっかり。

◆関連リンク
 というわけで、エドワード・バーティンスキー氏の写真へのリンク他です。
Edward Burtynsky [ Photographic Works ]
・View the Worldchanging.com Introduction Video
 この写真家のコンセプトがよくわかります。
YouTube - Manufactured Landscapes
 映画予告編。日本の公式サイトの映像が小さすぎるので、探してみたが少し大きいくらいのものしか見つかりませんでした。
YouTube - Manufactured Landscapes -- Edward Burtynsky
 監督本人が写真を紹介するカナダの番組
YouTube - Opening shot of documentary Manufactured Landscapes
 これは映画の冒頭。うーん、リンクを張っていいのだろうか。映画を観る前の方はクリックしないでください。

Edward Burtynsky: DVD『Manufactured Landscapes』(amazon)
 既に米国版はDVDが出ていて、日本のAmazonが扱ってます。リージョンにご注意。

Edward Burtynsky: 写真集『Manufactured Landscapes』(amazon)

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2008.07.07

■予告編 Scott Derrickson:スコット・デリクソン監督
  The Day the Earth Stood Still
  地球の静止する日

The_day_the_earth_stood_still The Day the Earth Stood Still
        (Apple Trailers)

 以前からニュースになっていたロバート・ワイズ監督の1951年の名作『地球の静止する日』のリメイク版の予告編が登場。

 シャープな映像が展開されていますが、このタッチが果たしてあの『地球の静止する日』のイメージを再現できるのかどうか。見ものです。

 予告編にはクラートゥとゴートが登場しているので、まだその姿を観たくない人は、ご注意を。

◆関連リンク
キアヌ・リーブスが古典SF「地球の静止する日」リメイクに主演 eiga.com

当Blog記事 ・新刊メモ『地球の静止する日

Kabluey ◆おまけ

Kabluey この奇抜な絵も面白い。

 

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2008.07.04

■デヴィッド・リンチ『マルホランド・ドライブ』
  TV版(?)パイロットフィルム!!
  David Lynch Mulholland Drive - Deleted pilot material

Mulholland_drive_pilot YouTube - mulholland dr. deleted pilot material 1/2
mulholland dr. deleted pilot material 2/2
Mulholland Drive - Pilot Tribute 

 これ、ファンには嬉しい!!
 定点観測で、Youtubeを検索してたら、あのリンチの最高傑作、『マルホランド・ドライブ』のパイロットフィルムがありました!!しかも別ヴァージョンで3本。

 確かに冒頭出たあの刑事のシーンや、犬のソファの前で電話する男など、観たことのないシーンが発見できます。

 3本目は字幕がスペイン語。これは下記のサイトがネタ元のようですが、詳しくは不明。

 どなたか情報をお持ちであれば、是非ご教示を。

http://www.twinpeaks06.crearforo.com/

◆関連リンク
Pilot Picture Gallery(mulholland-drive.net)
 写真ギャラリーもありました。
YouTube - David Lynch haastattelu MoonTV.

David Lynch promoaa Mulholland Drive a joskus 2002

 これも観たことのない『マルホランド・ドライブ』のメイキングフィルム付。ちょっとですが。
YouTube - David Lynch May 5 2008 Paris France.

David Lynch speaking at the Divan au Monde in Paris.

YouTube - RETURN OF THE JEDI by DAVID LYNCH?
 これは幻のデヴィッド・リンチ版『ジェダイの復讐』(??!)
YouTube - Mulholland Drive Alternate Ending.
 Mulholland  Drive, Inland  Empire,  Twin  Peaks,  Blue  Velvetをリミックスしたalternate  ending  re-edit。なかなかいいセンスですが、リンチをまだ観てない方は、是非本家を観てからにして下さい。オリジナルがけがれます。

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2008.06.30

■完全変形 電人ザボーガー

Zaborger

電人ザボーガー ギャラリー 変形パターン 製作工程 blog 製作記 (バジルの造形魂さん)

 ミのつく職人さんにmixiで教えてもらいました。これは凄い。特に製作工程のページは圧巻。

 フィギュア、全く詳しくないですが、最近はメーカー商品もこうした造形家の作品も凝りに凝ってますね。

 想えば我々子供時代にどれだけTVのイメージとオモチャのギャップにがっかりさせられたか、、、。

 我々ファンの積年のもっとリアルなおもちゃを観たいという想いとこれら造形家の熱意が結実して充実してきてるのでしょうね、フィギュア。我々の子供時代の魂の叫びの具現化(^^;;)

 で、どこにもないフィギュアを自分の手で作り出す、というチャレンジとこの完成度、想いの強さに圧倒(^^)されます。これは熱い。

 ぜひ変形をコマ撮リにしてムービーとして見せていただきたいものです。
 もしくはこれに触発された誰かに実物大を作ってもらいたい。

Zaborger_4legs  製作工程に掲載された右の写真、これって、バイクメーカが実際にロボットとバイクの融合技術として作ったら、モーターショーとかでメチャクチャ受けるのではないか。こんなものがモーターショー会場を人を乗せて走りまわり、二足歩行形態へ変形するのを是非観たい!

 あ、そうじゃないか、バイクメーカでもあるホンダならアシモの技術があるから即、作れるじゃん。最近ASIMOも人工知能関連の技術開発アピールがほとんどで少し地味なので、いっちょうこういう派手なのをよろしく >> ホンダのロボット技術者殿

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2008.06.06

■山崎貴監督『ALWAYS 続・三丁目の夕日』

『ALWAYS 続・三丁目の夕日』 公式HP

 DVDで観ました。
 『河童のクゥと夏休み』&『続・三丁目の夕日』を同時に借りて、いっきに観たので、僕の涙腺はメロメロ。このとり合わせはお奨めできません(^^;)。

 今回も茶川さんの物語が良い味だしてます。茶川さん本人よりやはり淳之介くんの演技が素晴らしい。あと鈴木オート社長の堤氏の演技も。あの直動的なスタンスが昭和を体現。

 涙腺に来たのは、居候に来た美加の別れのシーン。
 薬師丸とのやり取りが特筆。丁寧な脚本と演技の勝利。

 山崎監督の次回作は時代劇らしい。今回、VFXらしいシーンを撮りたくて仕方ないのがひしひしと伝わってきたので(冒頭と飛行機とこだまのシーン)、是非このまま西岸良平のSFの映画化へ向かってほしかった。

 実は20年位前の西岸良平のSF短編漫画『ヒッパルコスの海』『地球最期の日』『タイム・スクーター』『赤い雲』『魔術師』の大ファン。何度読み返したかわからないくらい。

 あの横につぶれた顔のキャラクターで何故ここまで感情を揺すぶられるのか、いまだに謎な気もするけれど、独特な人間観と結構残酷なストーリー、SFとしては決して新しい話ではなかったけれど、あの独特の世界ははまります。

 で、『三丁目の夕日』のさらなる続編は作らない、と明言している山崎監督には、是非西岸良平のSFを撮ってほしいなー、と。(だめなら本作冒頭の○○○の新作!(今回、ここの出来も出色だったのでこれを望む人は多いと思う))

◆関連リンク
・山崎貴 CM 新世紀エヴァンゲリオン 
白組 『アーマードコア・フォー・アンサー』にも参加とのこと。

★以下、冒頭部分のネタばれ有。要注意。
【インタビュー】昭和33年の東京に突如出現したアイツの真相を山崎貴監督に直撃!!.

制作する上で意識したのは、○○○本体より、○○○が起こしていること。例えば、家やビルが吹っ飛んだり、都電が飛んできたりとか、そういう部分です。最近のハリウッドの優れたホラーやパニック作品って、本体よりも、そいつが起こす周りのことを描いていますよね。その手法できっちりやろうかな、と思ったんです。

【インタビュー】昭和34年の日本をVFXで再現
 どのシーンをどんな手法で撮るか

 映画でVFXを使うことの意味(マイコミジャーナル) 

そういう意味では○○○のシーンを撮れるということが、続編を作ると決まったときのモチベーションのかなり大きな部分を占めていました。あれは楽しかったですね(笑)」

 ここに群集生成ソフトMASSIVEを使ったと思われる羽田空港のシーンがある。

・当Blog記事『三丁目の夕日』実写映画化
  『ALWAYS 三丁目の夕日』 山崎貴監督

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2008.05.28

■ラース・フォン・トリアーの新作2本
  『The Boss of It All』『Antichrist:アンチキリスト』

The_boss_of_it_allThe Boss of It All(英国) 米サイト

 これはIT企業の社長に俳優がなるというコメディ。06年の作品だけれど、日本ではまだ未公開。もしかして『ドッグヴィル』『マンダレイ』があんなだったので(いや、僕は傑作だと思うけど)、配給会社が二の足を踏んでいるのか?

 ラース・フォン・トリアー監督でコメディというのは僕は観たことがないのだけれど、どんな作品になっているんだろ。

Apple - Trailers - The Boss of It All - Trailer
Direktøren for det hele(原題)

Antichrist (2008) (IMDb)

ホラー映画の主張: フォン・トリアー監督、次回作はホラー作品か

この世界は“神”ではなく“サタン”によって創られたという設定の作品

ラース・フォン・トリアー、新作『アンチキリスト』撮影を鳥に邪魔される!?(eiga.com)

ドイツで始まった新作「アンチキリスト(Antichrist)」のプリプロダクションが一時中断の憂き目にあったことをドイツ側の出資者が明らかにしたが、その理由というのが、メインのロケ地として考えていた場所にコウノトリが巣を作ってしまったことにあるらしい。

 トリアーでこのコンセプトの映画は相当期待してしまう。鳥の邪魔が入らないのを願うばかりである。

 三部作の最後になるはずの『ワシントン』はまだ先のようだけれど、これらの作品が(たぶん)ハードな『ワシントン』への助走になっていることを祈りたい。

◆関連リンク
<2006年コペンハーゲン国際映画祭>オープニングにラース・フォン・トリアー監督の新作上映 - デンマーク 写真2枚 国際ニュース : AFPBB News

当Blog記事
『ドッグヴィル』   LARS VON TRIER "DOGVILLE"  
『マンダレイ』   LARS VON TRIER's "MANDERLAY"

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2008.05.14

■ドミニク・セナ監督『ソード・フィッシュ』

ドミニク・セナ監督『ソード・フィッシュ』 (amazon)

『マトリックス』のジョエル・シルバーが放つVFXサイバー・アクション!
さらなる進化を遂げたド迫力の最新VFX“30秒マシンガン撮影”誕生!!

 うちの近所のレンタル屋にはまだ二十数枚だけどBlu-Rayディスクが置いてあるのだけれど、何故かメジャータイトルに紛れてこの一枚が、、、。で、観たことなかったので、レンタル。

 冒頭のテンポは最高。
 『パルプ・フィクション』を連想させるトラボルタのマシンガントーク(映画論!)、そしてそのあとに続く30秒マシンガン撮影の迫力。

 ここを観るだけでもお薦め。

 、、、、実はその後は派手なパスシーンとかヒロイン ハル・ベリーのカッコよさはあるが、割りとハリウッドエンタテインメントの定石。クラッカーの描写も今一つだし、、、。

 それにしても別エンディングが二本も入っているのだけれど、どちらも凡庸。
 これなら収録しない方が後味いいと思うけどいかがなものか。しかも何故かその別エンディングは、ハイビジョンじゃないし。

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2008.05.07

■ターセム・シン監督 『ザ・セル』

The_cell ターセム・シン監督『ザ・セル』

危険人物の精神世界へ入り込んでいくヒロインの冒険をスタイリッシュな映像で描いたサイコ・サスペンス・ホラー。

 『ザ・フォール』の予告編でその映像美に惹かれ、ターセム・シン監督の前作である『ザ・セル』を観た。

 あちこちで言われているように、映像センスは眼を惹くものがある。サイコな犯人の精神世界として、夢幻的悪夢的な映像が炸裂。

 いきなりの馬の断面シーンとか、石岡瑛子デザインによる悪魔的な装飾とか、枚挙に暇のない鮮烈な映像。

 特に僕が面白かったのは、巨大な空間の階段シーンと砂漠の三人の女のシーン。あのレイアウトや色合いは、まさに悪夢の映像化。
 つまり自分が観る悪夢に近い。これはそれこそ個人差があるだろうけれど、僕はこれらシーンにシンクロ。他の人もそうだとしたら、何か共通の精神的悪夢映像というのが人間の脳にはプリセットされているのだろうか。(もっともいろんな映像作品に影響されて形作られた後天的イメージとも考えられるわけですが、、、)

 ストーリーは、想像したよりずっと普通。
 かなり律儀にエンターテインメントとして筋の通った物語が導入されている。たぶんもともとは精神的世界の映像化をやってみたい、というモチーフが先にあって、ストーリーは後付で作られたものなのだろう。

 だけれど、ストーリーが整合されすぎていて、映像美との乖離が目立つ。映像が悪夢的なわりに物語が整然としすぎていて、悪夢のイメージを相殺しているという感じ。たぶんただ悪夢のみを描くと言うことでは前衛過ぎてハリウッドから不安視されたのではないか。で、ストーリーは雇われシナリオライターが、当時はやりのサイコものとしてきっちりエンターテインメントへ着地したというところでないか。

 もっとストーリーも幻想的にした方がバランスがとれたと思う。そんな映像も物語も幻惑に満ちた世界が次作『THE FALL』で展開されるかどうかが期待。

◆関連リンク
ターセム・シン監督『ザ・セル』(amazon)
・当Blog記事 ターセム・シン『ザ・フォール:The Fall』 予告編
『KINGS OF ADS 001』(amazon)
 ティム・バートン,リュック・ベッソン,デヴィッド・クローネンバーグ,ヴィム・ヴェンダース,スパイク・リー,デヴィッド・リンチ,エミール・クストリッツァ,ロマン・ポランスキー,王家衛,フランシス・フォード・コッポラといった名だたる監督によるCMフィルム集。これらの監督に加えて、もともとMPV畑のターセム・シン監督のCF作品も収録。

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2008.05.01

■押井守原作・総監修 『真・女立喰師列伝』

『真・女立喰師列伝』(amazon)
真・女立喰師列伝オフィシャルサイト Wikipedia

 遅ればせながらDVDで観ました。
 あちこちで述べられているように、前作『立喰師列伝』とは随分と雰囲気を変えた観やすいエンターテインメントな連作短編集。各監督の個性を楽しんで観られるのがうれしい。
 映像としては『立喰師列伝』のような2次元と3次元を複合したような面白さとかはなかった。あと一本戦後史として縦糸がしっかりとあったのが、今回はそうしたものはなく、一作ごと楽しめる作り。

 個人的に好きな順に短い感想です。

■「草間のささやき 氷苺の玖実」 主演:藤田陽子
 監督・脚本・撮影・編集:湯浅弘章

 唐黍畑の中、妖しい美しさで通りすがりの男たちを惑わせる女。エロティシズム溢れる美的映像詩。

 一番映画らしい作品。
 緊張感のある映像。夏の唐黍畑の雰囲気と、語られる物語の親和。

 畑の生き物たちのクローズアップをインサートする手法とか、風に揺れる葉とそれをカメラの移動でとらえた動的な画面作りもうまい。

 本編の湯浅監督は、別のいくつかの作品の撮影も担当している。『真・女立喰師列伝』にひとつのトーンがあるとすると、撮影の湯浅弘章氏の個性なのかもしれない。各作品のタイトルのところに撮影スタッフは記したが、4篇プラスOP,中CMが湯浅弘章氏撮影。

 この監督、今後も要注目ですね。アニメも撮ったら面白いかも。

■「歌謡の天使 クレープのマミ」 主演:小倉優子
 監督・脚本・撮影・VFX:神谷誠/撮影:村川聡

 1985年の原宿を舞台に、ブラックユーモアたっぷりに描く、虚実入り交じった「もう一つの昭和アイドル史」。

 前作の昭和史の側面を引き続き描いた作品。最初はタイトルに引いていたのだけれど、アイドルをアメリカの策略として描いて、ひとつの昭和史を浮かび上がらせた手腕がなかなか。

 B29二機と日本中にTV放映網を整備する予算が同じくらい、というトリビアにも感心。この作品は前作同様の写真の切り絵のようなアニメーションでみせてもらってもよかったかも。

■「金魚姫 鼈甲飴の有理」 主演:ひし美ゆり子
 監督・脚本:押井守/撮影:坂崎恵一、撮影/編集:湯浅弘章

 “伝説の女立喰師”をめぐるエロティックな幻想譚。アンヌ隊員ことひし美ゆり子・32年ぶりの主演映画が、押井監督の熱望で実現。

 映像と雰囲気の作品。
 短い中で緊張感のある画作りがされている。それにしてもひし美ゆり子に一言もしゃべらせないとは。

■「ASSAULT GIRL ケンタッキーの日菜子」 主演:佐伯日菜子
 監督・脚本:押井守/撮影:湯浅弘章

 AD 2052。巨大降下猟兵に乗って地球に降り立つ女大佐(カーネル)。戦艦やメカへの押井監督のフェティシズムが炸裂する異色SF編。

 なかなか迫力のCG。
 だけど予算が余りかかっていないのはよくわかる。

 この作品観ると、押井守が『GARUM戦記』を撮りたいのだろうな、というのがよくわかる。
 本作のオチはあんまりでしょう。

■「荒野の弐挺拳銃 バーボンのミキ」 主演:水野美紀
 監督・脚本・撮影・編集:辻本貴則/編集:湯浅弘章

 “幻のバーボン”を求めてさすらう美貌の女立呑師が壮烈なガンアクションに挑む痛快ウエスタン。

 ひさびさに西部劇を楽しめた。
 アクションシーンがなかなか。

■「Dandelion 学食のマブ」 主演:安藤麻吹
 監督・脚本:神山健治/脚本:檜垣亮、撮影:村川聡

 神山店長のファミレスに深夜現れた謎の美女。本作品中随一のスリリングでリリカルなラブストーリー。

 これ、神山監督ファンとしては悲しすぎるのだけれど、心を鬼にして言えば、出来が恐ろしく悪い。自主映画でももっとしっかりした作品はいくらでもある。脚本も月並み、撮影もあまりにもだるい絵が多く、なんでこれがあの『SAC』と同じ監督の作品かと我が眼を疑った。

 「映画は撮ったことがない」というのはSTUDIOVOICEに連載中の神山監督のエッセイのタイトルだけれど、この作品はファンとしては、神山監督第一回実写映画作品とは呼びたくない(^^;)。
 画面のレイアウト、実景の切り取り方 そうしたもので映画の空気感が出てくるはず。それは撮影機材がたとえディジタルビデオカメラであったとしても。
 ファミレスと街という極日常の風景を選んでしまったのがまず敗因かもしれない。しかしそれでもうまい監督とカメラなら、その切り取り方で映画になる可能性は充分あったはず。
 緊張感のない、まるでファミリービデオのようなカメラアングルがつらい作品。

 クランクインと映画公開の時期を誤解していたらしい神山監督、今回の作品は日程の問題とファンとしては思いたいものです。次回、期待します。

◆関連リンク
湯浅弘章監督

1978年、鳥取県生まれ。大学在学中よりミュージック・クリップを監督し、卒業後、林海象監督や押井守監督など数々の作品で助監督を務める。映像制作プロダクションのデイズにて押井監督作品ほかの演出や制作助手等を務める傍ら、自らの監督作品の企画・脚本執筆を続け、06年、第28回ぴあフィルムフェスティバルで入賞、函館港イルミナシオン映画祭の第10回シナリオ大賞でグランプリ受賞。本作『真・女立喰師列伝/草間のささやき 氷苺の玖実』(07年)で商業映画デビューを飾った期待の新鋭。また、本作品収録の多くのエピソードで撮影を担当し、美しい映像を紡いでいることも特筆に値する。

 押井守の実写映画での弟子?

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2008.04.23

■上田拓監督CF 「TOYOTA IST : トヨタ イスト」

Isttile
toyota.jp ist CM FILM (公式HP)

 このCFは鮮烈でした。
 公式HPに8色のistのコマーシャルを一堂に鑑賞できるページがあったのだけど、記事を書きそびれていたら既になくなってました。で、探したら、YoutubeのこのCM集へのリンクがあった。そして8本のメーキングはこちら

 この退廃的な雰囲気と色彩のコントラストが素晴らしい。
 で、このCFについて調べてみると、、、。

TVCM紹介:CM情報

テレビCF監督(ディレクター):上田拓 他の作品 Ex.「アミノサプリ」(キリンビバレッジ)、「ist」(トヨタ)など

 監督はCFディレクターの上田拓氏らしい(ネットの情報では正確には不明)。この監督の名前で検索すると L'Arc en Ciel - Finale(YouTube)というPVがある。この冒頭の雰囲気がISTのCFに似ているので、まず特定してもいいのではないか、と判断。
 詳しい方、コメントいただけると幸いです。

recomints part-3:トヨタ「ist」CM曲はK・クリムゾン

最近、店頭でも「アノCMソングは誰?」と問い合わせの多いオダギリジョー出演のトヨタ「ist」。CMで流れている印象的なあの曲は、King Crimsonが1973年に発表したアルバム『Larks Tongues In Aspic~太陽と戦慄』に収録されている“Easy Money”。原題『毒蛇に呑まれるひばりの舌』という意味ありげなこの作品は、ロバート・フリップ(g)のほか、ジョン・ウェットン(vo,b/後にロキシー・ミュージック、U.K、エイジアなどでも活躍)、ビル・ブラッフォード(ds/元イエス)、デヴィッド・クロス(vn)、ジェイミー・ミューア(perc)という新編成の第3期クリムゾンで制作されました。

 で、印象的なBGMは、キング・クリムゾン。映像とのマッチングが最高。

◆関連リンク
CMトピックス~話題のCMメイキングと出演者インタビューを紹介!!~
 「トヨタ ist」 | CM DATABANK CM総合研究所

オダギリジョーさんが8色分の世界観を表現。トヨタ「ist」はフルモデルチェンジに伴って、オダギリジョーさんを起用したCMをオンエアしています。ここではそのCM発表会の模様とメイキングを紹介。「情熱的で華やかな遊び人」「グラマラスで妖しい伊達男」など、オダギリジョーさん独自の世界観で表現した8変化CMの裏側は必見です。

 こういう特集記事も出てるようです。ネットでは詳細は見られません。残念。
・TVオンエアーとカンヌ広告祭出品のCFコンテストを開催

 2004年にistのCFのコンテストがあったようです。
・iron-kettle.comさん : ist CFilms

 旧istのCFについて。
・旧istのCMは、『SAMURAI FICTION』の中野裕之監督らしい。
  HIROYUKI NAKANO  中野裕之オフィシャルページ

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2008.04.21

■天願大介監督 『世界で一番美しい夜』予告編

Sekai_de_ichiban_utsukushi_yoruvert
映画『世界で一番美しい夜』公式サイト
 天願大介監督の次回作を探してみたら、なんともうすぐ公開(5/24)。
 「誰も死なない"テロ"のお話」!そしてファンキーな公式サイトの絵!(公式サイトの右上「スタッフ」とか「物語」をクリックすると、いろんな絵が出てくる仕掛け)

 予告編を観ると、なんだか今村昌平の『神々の深き欲望』を想起させるといったら先入観の持ちすぎだろうか。前作『暗いところで待ち合わせ』の乾いた静かな恋愛ものから、いきなりウェットな日本的な世界に突入か!?

 公式サイトのファンキーな絵は、スタッフリストを見ると判明。「絵師と題字 : スズキコージ」。あの『やまのかいしゃ』のスズキコージである!やはり(^^;)。

 今のところ、5/24の公開は、渋谷シネマ・アミューズだけであるようだが、是非、全国各地での上映に広がってほしいものである。

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2008.04.20

■天願大介監督 『暗いところで待ち合わせ』

『暗いところで待ち合わせ』  (公式HP)
オフィシャル掲示板 (何故かもうひとつ公式HP(?))

 天願大介ファンとして今までこの映画を観てなかったのを恥じなければ、、、。(正直『AIKI』に乗りきれなかったので、、、)
 これ、傑作です。天願作品の中でも一二を争う出色の出来。この映画、あまり評判にならなかったと思うけれど、広く観てもらいたい作品。

 先入観なしに観ていただくのが一番だけれど、淡々とした静かな乾いた描写が素晴らしい。
 日本映画はハーラン・エリスン原作(作家への嫌味です。為念)・行定勲監督の『世界の中心で、愛をさけぶ』のヒットに触発されたベタベタの恋愛ものが流行ったけれど、この映画の乾いた描写は胸に迫る。

 ネットで感想を読むと、押井守の義理の息子である乙一氏の原作が傑作らしい。
 ネタばれの以下の文で詳しくは書くけれど、天願大介がずっと描き続けているテーマに、ベストマッチした原作。

★★★★★★ ネタばれ あり ★★★★★★

 観た人にはわかってもらえると思うけれど、この映画で一番泣けるのは土鍋のシーンである。
 土鍋で泣ける恋愛映画の登場に拍手!!ずっとサイレントで進むシーンの後、動的に画面が動くこのシーンでも効果音は最低限に絞られている。そして土鍋の音がしない。

 ここで二人の感情が交差する。

 

 『妹と油揚』 (90)、『アジアン・ビート(日本編)アイ・ラブ・ニッポン』 (91)、『無敵のハンディキャップ 』(93)、『AIKI 』(02)、『暗いところで待ち合わせ』(06)、この映画を観るまで意識していなかったけれど、天願作品はいつも居場所のない存在がその場所を見つけていく映画だった。

 乙一の原作のセリフなのか、天願の脚本で追加された言葉なのかはわからないけれど、こうした彼の作品に通底した部分が今回、ダイレクトに述べられている。

 原作では日本人であるアキヒロをこの映画は中国から来たハーフに設定している。
 ここも過去の監督作品から考えると、監督にとっては必然的な変更だったのかもしれない。

◆関連リンク
天願大介 - Wikipedia

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2008.04.18

■ネスカフェ 匠 CM 『怪獣 vs ヒーロー篇 (15 秒)』

ネスカフェ 匠(公式HP)
新「ネスカフェ匠」 4 月 14 日(月)新発売(プレスリリース)

『怪獣 vs ヒーロー篇 (15 秒)』
 ストーリー主人公は外まわりの営業マン。彼が公園のベンチで休憩中、「ネスカフェ匠」を一口飲んだ瞬間、その香りとコクに“おっ”とクギヅケに。彼の周囲でなぜか逃げ惑う人たちも目に入らない。実は目の前で巨大な怪獣とヒーローとの闘いが繰り広げられていたのだが、それにも彼は気づかない・・・。

 TV CFなので観られた方も多いでしょう。
 うっかりすると見逃すさりげなさで、ウルトラヒーローもののフォーマットを見せています。

 おっ、なんだ、これ。というのがこのCMの面白さなので、あえて画像はのっけませんので、公式HPでご覧あれ。

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2008.04.14

■ターセム・シン:Tarsem Singh監督
 『ザ・フォール:The Fall』 予告編

The_fall_tile

Apple - Trailers - The Fall - Trailer (公式HP) 08.5/9公開
The Fall (2006) India / UK / USA

 予告編続きで、もう一本幻想的な作品を紹介。
 「移民の娘に、病院の寝たきりの男が語るファンタシー」。
 とにかく予告を観てほしい。素晴らしい色彩とレイアウト。そして細密画のように鮮明なディテイル。どんな物語かは想像するしかないけれど、イマジネーションを刺激する映像だ。

 製作に、デヴィッド・フィンチャースパイク・ジョーンズの名前がある。このメンバーも凄い。

◆関連リンク
・ターセム・シン:Tarsem Singh監督 (IMDb) (はてな)

ケン・ラッセルやデヴィッド・リンチを意識しているようだが、「完全に凌駕してしまっている」と私は評価を下す。ブラザーズ・クエイのアニメ映画も取り入れているし、エイドリアン・ラインの最高傑作『ジェイコブズ・ラダー』にも言及している。この十年間の幻想作品で最も力のある作品(を作った監督)。

 『ザ・セル:The Cell』の監督。 実は『ザ・セル:The Cell』、未見。これは、観ないと。映像美だけの作品、という評価もありますね。
【シッチェス・カタロニア国際映画祭】
  ターセム・シン監督『The Fall』がグランプリ - エンタに関する悪魔の囁き

~インディーズカルトを愛するオバサンのつぶやき~
  ターセム・シン「The Fall」シッチェス・カタルニヤ国際映画祭のグランプリを受賞

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2008.04.13

■予告編 ヘンリー・S・ミラー:Henry Miller監督
  アナモルフ:Anamorph

Anamorphtile2_2
Apple - Trailers - Anamorph - (公式HP)  (IMDb)

When a reclusive detective (Willem Dafoe) is drawn into the case of a serial killer who is enacting anamorphosis - a painting technique that manipulates the laws of perspective - only with human bodies; he is thrust into a dark and unsettling underworld that threatens to reveal the secrets of his tormented past.

 アナモルフォシス : 歪み絵 を死体に描くサイコキラーの映画。
 Appleの予告編サイトで知ったけれど、映像的になかなか面白い。

 だまし絵やパラパラアニメ等も用いられていて、映像が犯罪と結びついて、どう映画としてまとめられているか、興味深い。

 公開はアメリカで2008年5月。

◆関連リンク
・Henry Miller (IMDb) この監督、日本ではまだ公開作がなさそう。
Art of Anamorphosis
 アナモルフォシス : 歪み絵とは、ステンレスのカップとか円筒状の鏡面を絵に当てて見ると、一つの絵が浮かび上がってくるアレです。
アナモルフォシス(歪み絵)体験(pdf)
_____ANAMORPH_____
 この映画とはまったく関係ない別のショートフィルム。こちらも良いセンス。

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2008.04.08

■デヴィッド・リンチ禁断症状 
Helen Donlon "According To... David Lynch" e.t.c.

 最近リンチネタが切れて、キーを打つ手が震えてきたので、下記のようなdrugを供給。
 が、これくらいでは手の震えは止まらない。誰か新作情報を持ってませんか?

Helen Donlon『According To... David Lynch』 (amazon)

 2007年10月に出たデヴィッド・リンチ関連本。内容は不明(^^;)。けれども表紙が嬉しいので掲載。この表紙についてはこの記事参照。

David Lynch『Ghost Of Love/ Imaginary Girl』 (amazon)

 2007年11月のこのCDジャケットも傑作。
 このハードでブラックな感覚がリンチらしさを際立たせている。

◆関連リンク
・David Lynch's Visitor Weekend | Maharishi University of Management
YouTube - David Lynch on iPhone
 リンチがiPhoneで観る映画について語る。

インターネットマシン SoftBank 922SH(シャープ製)の概要

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2008.04.06

■マット・リーヴス監督『クローバーフィールド:Cloverfield HAKAISHA』

Cloverfield マット・リーヴス監督
『クローバーフィールド HAKAISHA』
                                (公式HP

 以前の記事で紹介した予告編をみてからずっと期待していた『クローバーフィールド』を観てきた。

 この手で来たかって感じ。
 しかし想像の範囲は出ていないので、面白かったけれど、いまひとつの感は否めない。 

★★★★★以下、ネタばれ注意★★★★★



 結局想像の範囲を出ないというのは、ニューヨークを舞台にしたがゆえに、どうしてもアメリカ版『ゴジラ』を思い出してしまうからだと思う。
 映画の展開が大筋でそれをなぞっているように見えてしまい、せっかくホームビデオで撮っている臨場感を出す手法の意外性が、割り引かれてしまっている。残念。

 製作者たちは意図的にたぶん『ゴジラ』をなぞったのだろう。
 ここまでハンディムービーで撮ったドキュメントの体裁をとると、エンタテインメントどっぷりのハリウッド映画の観客に受け入れられるかどうか一抹の不安が残るはずで、そこを『ゴジラ』をなぞることでわかりやすくしてカバーしたのだと思う。

 でも怪獣映画を好きな我々日本の観客には、そんな配慮不要で、物語展開自体もどんどん意外性を持たせてほしかった。

 登場する破壊者はそれなりに面白い。怪獣というよりは、生物的に巨人風のテイストがあって、生々しく気持ち悪い。
 こんな巨人どこかで観たことがある。そうエヴァンゲリオンの拘束具の中身。
 で、海外のサイトではこんなクリップが作られている。

 Cloverfield/Evangelion - Truveo Video Search


 映像的には、ハイビジョンハンディカムで撮ったと思しき全編の映像が、適度に素人的に作られていて、臨場感はなかなか。特に前半で破壊者が現れてからのシークエンスは、あまり味わったことのない臨場感を体感できて、ゾクゾクする。

 これ、たぶん東京が舞台で日本人が主役だったら、もっとリアリティが出てただろう。
 アメリカで特にニューヨークで暮らしている人が観たら、僕らよりかドキドキしてしまうのだろう。

 ハイビジョンハンディカムが出た時に、これを使うことで誰でもが映画館にかけられるような画質のいい自主映画を撮ることができる時代になったと思ったのだけけど、この映画は本来ハリウッド大作としてではなく、アマチュアフィルムメーカーがいきなり出世作として、世に出すべき映画だったのかもしれない。

 エンドロールの最後に、"Special Thanks SONY HDR-HC1"と出るのを期待したけれど、やっぱり出なかった。なーんだ(^^;)。

◆関連リンク
・製作スタジオ BADROBOT
・当Blog記事 謎の映画の予告編 "01-18-08""CLOVERFIELD""MONSTROUS""FURIOUS""TERRIFYING" 011808_201-18-08(Apple-Trailers 予告編)
・店主55才、玩具道(オモチャミチ)の光と影 中子真治氏のレビュウ!

これほど細部にいたるまできっちりと設計された、若く、弾ける映画にはめったにお目にかかれない。

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2008.02.24

■M・ナイト・シャマラン 『The Happening』予告編

Image3vert The Happening (Apple Trailers)
公式HP  米 08.6/13公開

M・ナイト・シャマラン監督のR指定新作 配給が決定eiga.com

「The Green Effect」というシナリオを執筆し、ディズニー以外のスタジオにアプローチをしたが、反応は鈍かったという。フォックスの重役の助言を取り入れてリラ イトをし、タイトルを「The Happening」に変更した結果、ようやくフォックスでの製作が決定した。

 2006年の『レディ・イン・ザ・ウォーター』が大はずしだったシャマラン監督だけれど、今回はどんなもんでしょう。

 予告を観ると、なかなか不穏な雰囲気が漂っている。シャマランは正念場なんだろうなー。

 「ザ・ヴィレッジ」は「××の××」のモロパクだ!という情報もあったけれど、今回のは大丈夫なんでしょうね。「The Green Effect」ってどっかにネタがありそうな、、、、。

◆関連リンク
・次回作について
 『Avatar: The Last Airbender』の脚本・監督・プロデュース契約にM・ナイト・シャマラン(M. Night Shyamalan)がサインという情報もありますね。

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2008.02.23

■実写版『AKIRA』ルアイリ・ロビンソン監督:Ruairi Robinson
 ショート・フィルム「The Silent City」「Fifty Percent Grey」

Akira_the_silent_city「AKIRA」が実写映画化!eiga.com

前半3巻が前 編、後半3 巻が後編になる。09年公開作「The Book of Eli」のゲイリー・ウィッタが脚色。CM界の出身で、キリアン・マーフィ主演のSF短編「The Silent City」(06)を手がけているルアイリ・ロビンソンが監督を務める。

短編アニメ『Fifty Percent Grey』WIRED VISION

Robinson氏のSF短編アニメ『Fifty Percent Grey』(上の動画を参照)は、第74回(2002年)のアカデミー短編アニメ映画賞にノミネートされた作品だ。

The Silent City (7分の実写短編)
 これは戦争映画。ミニマルな状況を簡潔にサスペンスフルに描き、そしてみごとなラストの余韻。廃墟となった都市描写(CG)もなかなか。

Fifty Percent Grey (CGアニメ)
 ブラックユーモアな作品。リンク先にストーリーボードあり。

 ルアイリ・ロビンソンは30歳の新鋭監督。初長編作品となるので、気合が入った斬新な作品を期待したいと思います。

◆関連リンク
Ruairi Robinson(公式HP)(IMDb)
MySpace.com - Ruairí Robinson
 30歳 アイルランド在住となっている。
・YouTube - Einstein animation.(監督したCF作品)

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2008.02.14

■テリー・ギリアム新作情報
 『パルナッサス博士の想像力:The Imaginarium of Dr. Parnassus』

Imaginarium_of_doctor_parnassus
ヒース・レジャー急死 eiga.com

出演俳優のヒース・レジャーが急死したため、テリー・ギリアム監督の最新作「The Imaginarium of Doctor Parnassus」(パルナッサス博士の想像力、の意)が製作中止になった模様だ。

The Imaginarium of Doctor Parnassus(IMDb)

The Imaginarium of Dr Parnassus
A preview from Dreams: the Terry Gilliam fanzine

 ここにあるSynopsisを読むと、悪魔との契約で不死となった博士の話のようである。

 悪魔と想像力のショーの物語。ワクワクするじゃないですか。
 写真の舞台感覚もひさびさに『モンティ・バイソン』を想い出させる。期待の新作が完成にこぎつけるのを祈るばかりである。

Synopsis ----------
The Imaginarium of Doctor Parnassus is a fantastical morality tale, set in the present day.
『パルナッソス医師の想像力』は今日的に設定される空想的な道徳物語です。
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It tells the story of Dr Parnassus and his extraordinary 'Imaginarium', a travelling show where members of the audience get an irresistible opportunity to choose between light and joy or darkness and gloom.
それはパルナッソス博士と彼の並はずれた「想像力」の話で、観客が光と喜びか、暗黒と憂うつを選ぶ抵抗できない旅のショーとなるでしょう。
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Blessed with the extraordinary gift of guiding the imaginations of others, Dr Parnassus is cursed with a dark secret.
他のものの想像力を誘発する並はずれた贈り物で祝福されて、パルナッソス博士は暗い秘密で呪われます。
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Long ago he made a bet with the devil, Mr Nick, in which he won immortality.
昔、彼は悪魔ニックとの賭けで不死を得た ----------

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