書籍・雑誌

2018.11.26

■感想 飛 浩隆『零號琴』

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飛 浩隆『零號琴』

"はるかな未来、特種楽器技芸士のセルジゥ・トロムボノクと相棒シェリュバンは、大富豪のパウル・フェアフーフェンの誘いで惑星“美縟”に赴く。そこでは首都“磐記”全体に配置された古の巨大楽器“美玉鐘”の500年ぶりの再建を記念し、全住民参加の假面劇が演じられようとしていた。やがて来たる上演の夜、秘曲“零號琴”が暴露する美縟の真実とは?飛浩隆、16年ぶりとなる第二長篇。"

 稀代の奇想SFを読み終わりました。ひさびさに充実した読書を体験(^^)。

 最初、今までの飛作品とは文体がだいぶんと違い、まず思い出したのは、ディレイニーのクールなスペースオペラを萩尾望都の漫画で読んでる感じ(^^)。 そして物語は、手塚治虫だったり円谷だったり宮崎、庵野だったり、楽器都市で繰り広げられる、ARの進化版のような假面(かめん)劇 : 假劇(かげき)の大怪獣/巨大ロボット/戦隊ものwへと転移していく。

 多くのサブカルチャーに属する物語の楽しさを縦横に使って、そして描かれる物語にとり憑かれたある星の種族の巨大な悲劇。それは飛が描いた物語の極北、アンチ物語小説であるのかもしれない。世に「反推理小説(アンチ・ミステリー)」と呼ばれる中井英夫『虚無への供物』が奇想小説として我らが昭和時代に屹立しているが、本書はある意味、それに対になる平成の「反エンタメSF小説」なのかもしれない(詳しくはネタバレ部分で記します)。

 まずはSF、アニメ、特撮、VR/AR 関係者必読!…かと思います。実は惹句の「想像しえぬものが想像された」というのは、そうした世に「想像された」物語の極北という意味にも取れる。それはまずは文字でこの世界に生み出されたのだけれど、実はとても映像化にも向いていて(というか元が映像作品であるものを換骨奪胎しているわけで)、いずれ映像化にチャレンジする、極北監督が出るかもしれず、そんな無謀に期待しつつ、まずはこうした言葉でネタバレなし感想とします。



★★★★★★★★★以下、ネタバレ注意★★★★★★★★★


 




 まず『零號琴』本篇からの引用。

 "人間の身体は、汚染され住めない土地になったのだ。
 (略)いまだかつてじぶんの身体から、生きながら逃げおおせた者はいない。人間を情報化するレシピは<行ってしまった人たち>も残していない。(P485)

 個別の人間、ひとりひとりのわたしを残すことをあきらめたのだ。
 その代わり、物語になることにした。(P486)"

レイゴウキンって? 飛浩隆インタヴュー:朝日新聞デジタル

"1960年代以降のオタク的カルチャーを容易に想像させるような固有名詞をちりばめて、こうしたいかにもな物語が展開されることについて、何か別の意図を感じてくれることを想定していました。

 SFを書く側のモチベーションや読む側の楽しさというのは、本当に信じてよいものなのか。無条件に楽しみ、それを前提として再生産していっていいのかどうか、ということを書きたかった"

 散りばめられたSFの名作、怪獣特撮、戦隊もの、アニメ、漫画といったサブカルチャーの物語。その再生産による集大成のような壮大な物語のラストで明かされる惑星「美玉」→「美縟」の秘密。

 

 人の想いを映しとって500年間にわたりその記憶を再生し続ける「美縟」の生命 「梦卑」(むひ)。死に絶えた「美玉」人類の物語を夢のように再生産し続ける「梦卑」たち。「むひ」というのは、元は「夢非」なのかな、と思いつつ読んでいた。夢のような不死の存在が演じ続ける物語の否定。「梦卑」が滅びるこの作品の最後を反物語として読むことも可能で、そんな想像が「夢非」という言葉をイメージさせた。

 演じられる假劇、そこに混入される当代宇宙で大ヒットした『仙女旋隊 あしたもフリギア!』のエピソードの数々、そしてそのラストへの宇宙の数多くのファンの想いとして描かれる「旋妓婀(ふりぎあ)」の終わりのその先。徹底して物語へのこだわりがこの小説の骨格をなしている。

 『零號琴』全体は、小説としてあたかもそんな「美縟」の物語世界を体現するように、我々「地球」人類の物語を再生産しこれでもかと重層的に重ねた形態を取っている。ラストで死滅される「美玉」人類の仮想としての「梦卑」の不死の世界。それをこの「地球」の物語たちで描いた反物語『零號琴』というわけ。

 それは上記リンクのインタヴューにある、物語の再生産を葬送する飛の決然とした姿なのかもしれない。


 「美縟」は、「仮想空間にデータを転移できなかった」知的人類の行く末としてこのように描き出されている。この小説はこうした視点から『グランヴァカンス』と対をなす作品と見ることもできる。

 現在のデジタル社会から想定される知的生命体の未来、それを飛氏は幻視したいのだと思う。本作はテーマがフィクションであることから、多数のSFやアニメや特撮といったサブカルチャーのフィクションをごった煮に放り込み、それをある惑星上で究極の姿として描き抜いた怪作と思う。

 プリキュアは観てないので全くわからないけれど、卵型の眼をした光の巨人 守倭(「しゅわ」って読むのだ!(^^))とか、金属の鎧を纏った巨人、最高峰のアニメ、SFXを彷彿とさせるアクション描写、異界の情景描写が凄みをもって迫ってくる。

 僕が謎として残されたと思ったのは、前半で死んだパウル・フェフフーフェンがクライマックスで登場していること。すると、既に彼は梦卑化しているはず。ということはこの後、、、。ここが何を意味するかよくわからなかったため、ご教授いただければ幸いです。

◆関連リンク
飛浩隆 twitter

"美玉鐘(びぎょくしょう)、零號琴(れいごうきん)、五聯(ごれん)、鐡靭(てつじん)、守倭(しゅわ)、㤀籃(ぼうらん) ……まだまだあると思いますが(特に把握しようとしていないw)とりあえずこんなところで。『零號琴』を辞書登録されている方が増えているようでもあり、本作に登場する変換しにくい固有名詞を掲出します。コピペして使ってください。あと、本作の公式(笑)ハッシュタグを #059n とします。

【地名編】美縟(びじょく)、美玉(びぎょく)、磐記(ばんき)、綺殻(きかく)、綾河(りんか)/紅祈(あかね)、華那利(かなり)、沈宮(じんく)、芹璃(せりり)、昏灰(ぐらふぁい)
【人名編】咩鷺(みさぎ)、菜綵(なづな)、峨鵬丸(がほうまる)、旋妓婀(ふりぎあ) /
【その他編】假劇(かげき)、假面(かめん)、亞童(あどう)、吽霊(おんりょう)、梦卑(むひ)、天蓋布(てんがいふ)"

レイゴウキンって? SF大賞2度受賞の作家、久々長編:朝日新聞デジタル

"「すでに消えてしまった高度な文明があって、それがあちこちの星に建物大の楽器をたくさん残していて。それを修理して回る主人公と、お話をかき乱す相棒がいて……みたいな感じになれば楽しいだろうなと」。"

◆ネット上のレビュウ

【今週はこれを読め! SF編】日本SFが生んだ奇書、得体の知れぬ迷宮的作品 - 牧眞司|WEB本の雑誌.

"『零號琴』という名で組みあげられたこの言語構造物は、遠くから眺めれば絢爛豪華なジャンクであり、近づいてみればダイナミックに鳴動する迷宮である。  日本推理小説の領域では『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』『虚無への供物』『匣の中の失楽』を四大奇書と呼ぶが、ついに日本SFも沼正三『家畜人ヤプー』と並び称すべき奇書を得たことになる。"

牧眞司(shinji maki)(@ShindyMonkey)/「零號琴」の検索結果 - Twilog.

"萌えるスペースオペラとして読めばイイかと思いますが、メタとかインターテクスチャリティとか好きなひとにとっては「沼」な小説なのでご注意。"

吉田隆一/黒羊㌠さん の 2018年11月23日 のツイート一覧 - 1 - whotwi グラフィカルTwitter分析.(以下の言葉に続けて音楽観点からの分析がなされています)

"飛浩隆『零號琴』(早川書房)について。 音楽についての感想から。本作は「音楽ワイドスクリーンバロック」という視点でも楽しめるSFでもあります。そして本作において音楽とは「創り手の意思が先行する」ものとして描かれています"

大森望(@nzm)/「零號琴」の検索結果 - Twilog.

"飛浩隆『零號琴』をなんとか読み終え、八重洲ブックセンターに向かい中。7年前に連載で読んだときは、古風でエキゾチックな冒険SFという印象で、いくら改稿したにしても、あれがオールタイムベスト級の本格SFになるとか、そんなわけ…………ほんまや! どうしてこうなった!?

ヴァンスとゼラズニイとベイリーと田中啓文とプリキュアとまどマギとスーパー戦隊と宮崎駿とエヴァをまとめて放り込んだ波瀾万丈冒険活劇を魔術的手管で本格SF化する無敵のエンターテインメント。次の直木賞はこれで。いやマジで。本屋大賞でもいいけど。"

中野善夫(@tolle_et_lege)/2018年11月07日 - Twilog.

"『零號琴』読了。勢いのよい科白にめまぐるしい場面転換、目の前に鮮やかな情景が繰り広げられるのが見えるようで、その流れに身を任せて結末まで一気に(ではなかったが)読み終えた。

が、結末はよく判らなかった。そして、勢いのよい科白にめまぐるしい場面転換は現代のアニメのようで、実は些か苦手な流れ。「無番」が妙に読みやすかった。多くの読者はこの流れに乗って読み進めらるのか。私はもう駄目なんだと思った。"

【声優、エッセイスト池澤春菜の推薦図書】その明快な語り口と解説の素晴らしさに宇垣アナも唸る TBSラジオ アフタ−6ジャンクション

"そんな池澤さん至極の推薦本はこちら↓
・『オブジェクタム』(朝日新聞出版:高山羽根子) ・『ハロー・ワールド』(講談社:藤井太洋) ・『零號琴』 (早川書房:飛浩隆)"

twitter 青の零号

"飛浩隆さんトークより。「『零號琴』は自分が読んできた初期の海外SFノヴェルズやサンリオSF文庫のキラキラ感を再現しようと短編として書き始めたもの。そのキラキラ感は今でも保たれてると思う。」"

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2018.10.15

■新刊情報 飛浩隆 第2長篇『零號琴(れいごうきん)』

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零號琴 | 刊行年月,2018年,10月 | ハヤカワ・オンライン

"特種楽器技芸士のトロムボノクと相棒シェリュバンは惑星〈美縟〉に赴く。そこでは首都全体に配置された古の巨大楽器〈美玉鐘〉の五百年越しの竣工を記念し、全住民参加の假面劇が演じられようとしていた。上演の夜、秘曲〈零號琴〉が暴露する美縟の真実とは?"

 ついに 飛浩隆さんのSFマガジン連載作『零號琴』が第二長篇として刊行される。

 SFマガジンで読んでいないため、どのような話なのか、公式HPにある上記ストーリーを読むしかないが、音楽劇を中心にした奇想な世界が堂々開陳される雰囲気。
 こころして刊行を待ちたいと思います。

飛浩隆16年ぶりの第2長篇『零號琴(れいごうきん)』刊行記念トーク&サイン会、開催!!.

"10月18日(木)発売の『零號琴(れいごうきん)』の刊行を記念して、八重洲ブックセンター本店にて著者・飛浩隆氏のトーク&サイン会を開催いたします。「グラン・ヴァカンス」以来、16年ぶりの第2長篇小説。飛浩隆氏と編集担当塩澤が制作秘話や裏話を語ります。

〔日時〕10月20日(土)14:00~15:30
〔場所〕八重洲ブックセンター8階イベントスペース
〔出演者〕飛浩隆 塩澤快浩

詳細とお申込みについては、八重洲ブックセンターHPをご覧ください。"

 トークショー、激しく聞きたいですが週末の東京行きはなかなか、、、。
 どなたか、レポートお願いいたします。

◆関連リンク
2018年京都SFフェスティバル 飛浩隆先生のレポートツイート かーらーのー 「創作踊り説」! - Togetter
飛浩隆twitter
題材不新鮮 SF作家 飛浩隆のweb録

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2018.07.02

■情報 『フランシス・ベイコン・インタヴュー 』『ユリイカ 2018年7月臨時増刊号◎高畑勲の世界』

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デイヴィッド シルヴェスター『フランシス・ベイコン・インタヴュー 』(ちくま学芸文庫)
『フランシス・ベイコン・インタヴュー』解説  保坂 健二朗(ちくま公式)

" フランシス・ベイコンは自分の作品について次のように述べている。「具象的なものを、神経組織に対して、より暴力的に、そしてより鋭くもたらそうという試みなんです」(本書15頁、訳語は一部変更、以下同じ)。

 この短い言葉には大事なポイントが四つ含まれている。ひとつめは、ベイコンが「具象的なもの(figurative thing)」と言うとき、そこには人間像(figure)という意味が含まれていること。ふたつめは、ベイコンが自らの絵画作品の与える感覚は、観者の視覚/網膜にとどまらず、その神経組織(nervous system)まで辿りつくはずだと考えていたこと。"

 96年に単行本として『肉への慈悲 ─フランシス・ベイコン・インタヴュー』というタイトルで出版されていた本が、文庫化された。Amazonのマーケットプレイスで8000円ほどの値段が付きなかなか手が出せなかったので、この文庫化はとても嬉しい。

 豊田市美術館『フランシス・ベーコン展』を観て以来、どういう想い/考え方でこうした絵が描かれたのか、ベーコンの芸術活動に強い興味を持っていたので、読むのが大変楽しみです。

 特に上記引用文にある「観者の視覚/網膜にとどまらず、その神経組織(nervous system)まで辿りつくはずだと考えていた」というのは、まさに本ブログのテーマである「究極映像」そのものであるため(^^;)、心して異才の言葉に耳を傾けたい。

『ユリイカ 2018年7月臨時増刊号◎高畑勲の世界』

青土社 公式ページ

■図版構成 大塚康生のアルバム / 提供=大塚康生
■パクさんと―― パクさんと巡ったイタリアの旅 / 小田部羊一(聞き手・構成=叶精二)
アニメーション作家・高畑勲さんとの特異な出会いと知られざる教育活動 / 池田宏
トコトコ歩く / 竹内孝次
■批評家と実務家
高畑勲の批評性 / 福嶋亮大
すこしものたりないくらいの幸せ / 中田健太郎
五九年世代と「演出中心主義」――高畑勲と東映動画の〈長い六〇年代〉 / 木村智哉
民衆・女性・マイノリティ――高畑勲の映画における戦後民主主義のイメージ / 山本昭宏
■作品を作りながら考える
誰が描いても「高畑さんの作品」になる / 百瀬義行(聞き手・構成=叶精二) 『火垂るの墓』の赤い色は降魔色だった。 / 山本二三 TVにおける高畑勲の仕事 / 五味洋子
■演出という営為
6Pチーズをコンロの火にかざしてみたけれど――「名作文学アニメ」を完成させた高畑勲監督の仕事 / 津堅信之 他者との交渉――『赤毛のアン』『じゃりン子チエ』『おもひでぽろぽろ』 / 石田美紀 高畑勲の描いた「普通」と「理想」 / 藤津亮太 高畑勲と共感の倫理 / 八重樫徹
■高畑勲の“ことばたち”
プレヴェールというリアル――高畑勲訳および注解『ことばたち』をめぐって / 高畑勲+中条省平 躍動するスケッチを享楽する / 高畑勲(聞き手=中条省平)

■高畑勲をかたちづくるもの 人生の宝物――高畑勲を偲ぶために / イラン・グェン 一二世紀から二一世紀へ /土居伸彰 高畑勲のジャック・プレヴェール翻訳『ことばたち』 / 國枝孝弘 日仏におけるポール・グリモーという存在――制作者として、あるいは研究者としての高畑勲の視点から / 雪村まゆみ 高畑勲と今村太平『漫画映画論』 / 佐野明子 高畑勲の遺言 / 萩原由加里

■高畑勲の描いた絵図 絵の代わりに――高畑勲の描いたもの / 奈良美智(聞き手=蔵屋美香) 読み解く身体――『ホーホケキョ となりの山田くん』と『十二世紀のアニメーション』 / 細馬宏通 高畑勲と思考の演出術 / 石岡良治 高畑勲の孤独にしてラジカルな闘い――実写とアニメの境界で / 吉田広明 高畑勲作品の音楽語法 / 有吉末充

■監督の仕事と横顔 高畑勲との交差に至るまで / 片渕須直(聞き手=木村智哉) 草原に寝転ぶ人、あるいは狸。 / 叶精二 みずみずしく自由に / 坂口理子

■「漫画映画の志」に向かって 美しい悪魔の妹たち――『太陽の王子 ホルスの大冒険』にみる戦後日本人形劇史とアニメーション史の交錯 / 鷲谷花 春のほうへ / 髙山花子 『じゃりン子チエ』の心象地図――高畑勲の「ディープサウス」 / 酒井隆史 映画と大地の間にあるもの――『柳川掘割物語』その後 / 中谷礼仁 『火垂るの墓』の葬送するもの――戦争が壊した「大人たち」の権威 / 遠藤正敬 不快感と向き合うこと――『おもひでぽろぽろ』論 / 可児洋介 狸の物言わぬ屍に応答するために――『平成狸合戦ぽんぽこ』論 / 村上克尚 ボブスレーのアニメーション――『ホーホケキョ となりの山田くん』と『ジュラシック・パーク』 / 高瀬司 ■アニメーション監督の軌跡 高畑勲略年譜 / 叶精二

 東映動画からの同僚スタッフ、影響を受けられたアニメ監督各氏、高畑勲・宮崎駿作品研究所叶精二さん他、高畑監督ゆかりの方々による重厚な特集本。

 刊行されたこの週末に、最初から五分の一ほど読み進めましたが、僕が理解していた高畑作品像と別の姿が鋭く分析して語られ、大変興味深い内容になっています。
 読んだ中で特に素晴らしかったのは、文芸評論家 福嶋亮大「高畑勲の批評性」。例えばP36から以下引用する。

"どれだけ日常を精密に捉えていたとしても、高畑を幻想から解き放たれた自然主義的なリアリズム作家と見なすのは誤りである。あえて言えば、人間が常に幻想を伴侶としている現実を、歴史の地層とともに徹底して描こうとする、そこに高畑アニメのリアリズムがあるというべきである。ふ

 幻想を描くことにより立ち現れるリアリズム、この側面で高畑作品を見直してみたくなります。上でご紹介したフランシス・ベーコンと、「伴侶としての幻想」の観点で、まさか高畑勲が呼応するとは。

◆関連リンク
・当ブログ記事 感想(1) 『フランシス・ベーコン展 : Francis Bacon』@豊田市美術館
フランシス・ベーコン 当ブログ関連記事 - Google 検索

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2018.06.13

■情報 作家デビュー20周年×期間限定×公式ウェブサイト 『古川日出男のむかしとミライ』


古川日出男『ミライミライ』2/27発売開始 Trailer - YouTube.

公認映像セレクション – 作家デビュー20周年×期間限定×公式ウェブサイト 『古川日出男のむかしとミライ』

作家デビュー20周年×期間限定×公式ウェブサイト 『古川日出男のむかしとミライ』.

"当サイトは、古川日出男デビュー20周年を記念し、朗読劇「銀河鉄道の夜」スタッフが制作・管理する2019年3月31日までの期間限定特設サイトです。 毎週金曜20:00更新の「古川日出男からのお便り」をはじめ、最新情報や特別企画など随時更新していきます。"

 ニュースというには既に随分と前に開設されていたようですが、古川日出男氏の作家20周年記念のサイトが公開されています。
 興味深いコンテンツが山盛りなので、遅まきながら御紹介します。

 特に新刊『ミライミライ』関連の動画が興味深い。
 と言いつつ、まだ読み切っていないので、早く読んで、しっかりこれらページを堪能したいものです。

特別対談 – 作家デビュー20周年×期間限定×公式ウェブサイト 『古川日出男のむかしとミライ』.

"ベニー松山×古川日出男 「小説家誕生前夜──『砂の王』のころ」 デビュー20周年──とはいえそれは世に出るまでの数年間があってこそ。古川本人が言うところの“暗黒時代(笑)”をもっともよく知る人物=ベニー松山さんをお招きし、ゆるゆると語り合った「この際だから振り返っておきたいあの頃の話」。不可思議なワードが飛び交い衝撃の過去が明らかにされる、当サイトならではのスペシャル企画です。"

 デビュー当時の話がとても興味深いです。特に傑作『砂の王』と『アラビアの夜の種族』に関するエピソードがファンには嬉しい。両作ともいつか再読してみたいものです。

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2017.03.15

■感想 村上春樹『騎士団長殺し』

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 村上春樹『騎士団長殺し』読了。初日に買ったんですが、時間かかったのは面白くなかったから...でなく本業多忙が原因です(^^;)。
 リーダビリティは今回もとても高い。主人公の一人称でいつもの端正な言葉で書かれているのと、絵画がキーになっていて芸術への作家のアプローチが大変興味深く、僕にとっては2冊もあっという間という感じでした(時間はかかっちゃったが、、、w)。

 ストーリーバレは極力しませんが、テーマについて触れるので、白紙で読みたい方は読み飛ばしてください。

 僕の最大の興味は『1Q84 BOOK1 BOOK2』で描かれた(と僕が感じているテーマ)「「孤独と静謐」と「自由意思と自然体」の相克」について、今回どう深化しているかということ。

感想 村上春樹『1Q84 BOOK1 BOOK2』(当ブログ記事)

" 意識偏重と書いたように、自由意志を優先しようとする近代の問題そのものは村上は肯定しているように思う。しかし体感的に実は自然体であることを本来の姿として描こうとしている。本来は意識の否定につながる自然体である姿の肯定という齟齬をかかえて。"

 もともと絵画をモチーフのひとつとして描いているため、画家の「意識と無意識」というテーマはかなり前面に出ているかと見えたのだけれど、1巻の後半でいよいよ「意識と無意識」というテーマが表面に浮かび上がってきたか! と思ったのだけれど、上記僕が期待した様な近代文学を越えていく様な、凄みのあるテーマは今回、後退していました。(これは神林長平『アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風』とかの延長で僕が勝手な文脈で『1Q84』を読んでいた故の妄想ですのでお気になさらずにw)。

 では今回のテーマは何か?
 ドイツの某が絡むのと、日本の中国における◯◯が描かれるのとで、テーマ的には戦争に至る人の迷走が中心主題にみえる。それが小田原近郊の画家の居宅で絵画を巡る幻想譚として描かれる。
 タイトルがズバリ、その中心主題の具像化したもの。

 本作のタイトルが最初発表された時に、村上春樹にしてはタイトルがらしくないな、と思ったもの。このタイトルはなんとなく現在のポピュリズム的状況を象徴している様に感じたのだけれど、読後の感想はそれを主に思い出していた。
 アメリカのトランプ政権により、代表的に具像化している状況。もちろんドイツの某を思い出すわけで、そんな連想から読後の印象につながったわけ。

 では画家のアトリエの裏にあったあの"室"を巡る幻想譚はなんだったのか。
 村上の過去作にもこうした幻想はたびたび出てきている。今回も複数の登場人物により同様に知覚されている幻想であるため、単にそれは主人公の妄想ではあり得ない。小説世界に幻想として現れた「イデア」と「メタファー」。
 正直、僕の中ではこのテーマと幻想の関係は読み取れていない。
 小説世界を芳醇にするための幻想。だけれどここで書いたテーマとその幻想は直接的にはマッチしていない。物語としての面白さ、リーダビリティはそれにより上がっているのだけれど、テーマの印象を強める様な印象ではなく、ぼんやりと膨らませている様な読後感である。

 直接的な政治批判でなく、このようにイマジナリーに描かれた物語で、読者はどのように村上の意図を感じるのか、今までとこれから書かれるであろう本書の感想/批評を楽しみに読みたいものです。

 それにしてもこの本の帯は意味ありげだけれど、あまりこの話の本質というか雰囲気を掴んでいないですね。これだと多くの人は内容を誤解するのではないだろうか。こんなに現代思想的な話ではないと思うのだけれど、、、。

◆関連リンク
村上春樹 当ブログ関連記事 Google 検索

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2017.02.20

■感想 園子温 中篇小説『毛深い闇』

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毛深い闇 :園 子温|河出書房新社

" 少女の眼から角膜を剥がす不可解な殺人事件。女刑事の娘・切子は母親より早く犯人に辿り着こうと悪魔画廊を探るのだが!?

 世界的映画監督による衝撃の小説。高橋源一郎・村上龍氏推薦。

著者コメント     今まで書いてきた小説は、映画から想を得た、いわば“ノベライズ”だった。今回初めて小説をオリジナルで書いた。この作品こそ、自分の小説デビュー作だ。"

 園子温の中篇小説『毛深い闇』を読んだ。
 書店で手にとって、画家 篠原愛による表紙に衝撃を受け、一気読み。

 ミツコという名の女の死体から角膜を剥がす豊川市の連続殺人。それを追う刑事の娘 切子の魔を描く詩的小説。

 ファミレスにたむろする切子が作った少女三人の集団"退屈同盟"。暴走する夢想と現実化する妄想。自転車事故で自らも角膜を一度失った切子、父の交通事故による死が落とす彼女の影の闇。

 ラブクラフトを紐解き、そして近所の店を"悪魔画廊"と名付け、貼りつく妄想。

 切子の描写する地方都市 豊川の青空、そこに描かれる父への想いの切なさと、彼女の影の中で育っていくどす黒い闇のコントラストが凄い脳内イメージを形成する暗黒小説。

 園子温のその映画作品の強烈さに、さらに繊細な幻想を掛け合わせた佳作です。

◆関連リンク
Ai Shinohara 篠原 愛 - Facebookタイムライン 篠原 愛 『毛深い闇』装丁

"映画監督・園子温さんの小説『毛深い闇』の装丁に、自分の油彩作品を使って頂きました。河出書房新社さまより発売されています。"

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Ai Shinohara/篠原愛(公式HP)
 こちらにアップされているトップ画像を引用しましたが、素晴らしいです。

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2016.12.28

■情報 デビッド・クローネンバーグ長編小説「Consumed(原題)」

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デビッド・クローネンバーグ監督が作家デビュー 処女小説の予告動画を公開 : 映画ニュース - 映画.com

"320ページの長編小説「Consumed(原題)」は、出版社の公式シノプシスによれば、「ソーシャルメディアの時代を背景に、恋人同士でありライバルでもあるジャーナリストの男と女が、あるフランス人哲学者の死を契機に、グローバルな陰謀のなかへと超現実的な旅に出る」というストーリー。 一方、予告編は、小説の登場人物のひとりであるブダペストの無免許医Dr.モルナーの視点から撮られた映像で、両胸をあらわにした若い女が、体のなかに虫がいるので乳房を切除してほしいと訴えるという内容になっている。"

 前回の記事で紹介したブルータス誌「危険な読書」特集で滝本誠氏が紹介されていたクローネンバーグ監督の処女小説「Consumed(原題)」。これらの記事によると、なかなかぶっ飛んだ内容の様です。
 以下リンクが、その予告篇映像。
 なかなかショッキングな映像であるため、視聴は御注意ください。


David Cronenberg: Consumed - YouTube

滝本誠氏のTwitterつぶやき

"クローネンバーグの小説『CONSUMED』、どうも東京情報が正確すぎるような気が。まるでS情報他、柳下毅一郎さんが基礎データを送信したかのような印象。"

 ますます興味深い。早く翻訳が実現し、日本語で読める日が来ることを祈りたいと思います。どうしても我慢できない方は、kindle版がすぐ入手できるので、以下リンクをご利用ください。

◆関連リンク
デヴィッド・クローネンバーグ - Wikipedia.を見ると長篇映画は『マップ・トゥ・ザ・スターズ Maps to the Stars 』(2014年)以降、予定されていない様だ。
David Cronenberg- CONSUMED presentation - YouTube
A tale of sex, technology, and murder: David Cronenberg's first novel "Consumed" - YouTube
 インタビュー。
David Cronenberg Reads From Consumed - YouTube
 クローネンバーグによる朗読。
David Cronenberg『Consumed』
 Amazon.co.jpでKindle版と洋書、購入できる様です。
William Hurt朗読CD David Cronenberg『Consumed』
 こちらもAmazon.co.jpで購入可。

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2016.12.26

■情報 ブルータス (BRUTUS) 「危険な読書」

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危険な読書 - Brutus No. 838
ブルータス (BRUTUS) マガジンワールド

" ただ共感を得られることを目的とせず、当たり前に思っていた価値観を崩壊させ、考え方やモノの見方を一変させる。そんなこころ揺さぶる「危険な読書」体験、してみたいと思いませんか?
 文筆家、小説家、書評家、詩人、ミュージシャンなどが、小説、エッセイ、ルポタージュとフィクション・ノンフィクションとりまぜて、一冊まるごと「危険な読書」について語り尽くすします。“日本で最も危険な作家”、筒井康隆の特別インタビューも。あなたの人生変えちゃうかもしれない1冊に出会えます。"

 ブルータス「危険な読書」特集。
 滝本誠×荒俣宏対談「10代で読んでおきたい異常本」おどろおどろしさ満点(^^)。
 滝本さんが中学時代に夏休みの宿題として書いたというハードボイルド『黒いバラのエネルギー』、クローネンバーグが2014年に発表した第1小説『CONSUMED』、読んでみたいものです。

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 そのほか、筒井康隆のインタビューほか、興味深い記事が満載。
 今から、読みます。

◆関連記事
危険な読書 - From Editors No. 838 フロム エディターズ | ブルータス (BRUTUS) マガジンワールド

"数年前に演劇関係の古書を多く取り扱う神保町の矢口書店にて滝本誠さんの処女評論「映画の乳首、絵画の腓(こむら)」を発掘し氏の小誌連載(「cafe noir」)を担当していることもあって取り寄せたのですがこれがタイトルに偽りなく、はたして異常な本でした。滝本さんはとりわけ狂気やインモラルをはらむ危険なアーティストや作品を取り上げ、映画、芸術、文芸、音楽といったジャンルを縦横無尽に飛び越えてはそれらの題材をあいまいな記憶でつなぎとめたかのような魔術的な原稿が魅力となっております。「映画の乳首〜」に描かれたほの暗さや淫靡めいた異常世界を後ろめたい気分で読みながら思ったものです、本はこうでなきゃ。"

 滝本誠氏はブルータス編集部のOBです。映像評論集『映画の乳首、絵画の腓(こむら)』、最高です。

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2013.07.17

■情報 古川日出男『ただようまなびや 文学の学校』@福島県郡山市 : tadayou manabiya

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ただようまなびや 文学の学校(公式HP)

" 古川日出男が代表となり、出身地である福島県郡山市で、今年からはじめるサマースクール。校舎もないこの文学の学校に、どうぞ、この夏の一日か二日のあいだ、ご入学下さい。

 私たちはどうしたら「自分の言葉」を持てるでしょうか。2011年3月11日の東日本大震災の発災後、たとえば福島県はただひとつの大きな悲劇に見舞われたかのように語られています。実情はそうではありません。それぞれの立場で、みんなが、それぞれの暮らしのために日々を過ごしている。そこには前向きな戦いもあれば後ろ向きの苦闘もあるし、また、数々の小さな喜びすらあります。こうした当たり前のことを伝えるためには、私たち一人ひとりが「自分の言葉」を発信できなければなりません。
 そのために開校される文学の学校が、この『ただようまなびや』です。文学の言葉は、単に教科書や本に詰めこまれているだけではありません。日常を離れて、物語る言葉、歌う言葉、外国語から訳される言葉、社会の成り立ちを分析しようと試みる言葉、そうした全部が「あなたの文学」なのです。確固不動とした校舎もないこの文学の学校に、どうぞ、この夏の一日か二日のあいだ、ご入学ください。
                      古川日出男"

 連日のイベント案内(^^)。
 興味深い文学イベントで、長文になったけれど、古川氏の言葉を全文引用させて頂いた。
 「ただよう」という浮遊感ある言葉と、「まなびや」という地に足を付けた言葉のマッチングが心地よい。
 「物語る言葉、歌う言葉、外国語から訳される言葉、社会の成り立ちを分析しようと試みる言葉」、文学の定義としてとても味わい深い文言であると思う。

 こうした柔軟な視線で語られる文学の新たな、今だからこその可能性の討議に参加してみたくってたまらない(^^)。

 上記公式HPで現在、参加者募集中。
 貴重な空間の募集人数は、極少ないので、早い者勝ちですw!!

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2013.07.07

■レポートNo.1 "雨の日には (7.6(sat)古川日出男(小説家)×柴田元幸(翻訳家)朗読&トークライブ『読む文字と聴く言葉』)"

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雨の日には (7.6(sat)古川日出男(小説家)×柴田元幸(翻訳家)朗読&トークライブ『読む文字と聴く言葉』)

"デビュー15周年の記念作品『南無ロックンロール二十一部経』を上梓されたばかりの小説家・古川日出男さんと、英米文学の名翻訳家・柴田元幸さんによる朗読&対話ライブ。雨の日に、とことん文字と言葉について考え、感じましょう。"

 主宰・企画 熊谷充紘氏(ignition gallery)による、名古屋の bookshop & gallery ON READINGでのイベントに行ってきました。

 まずは僕のレポートの前に、皆さんがtwitterでツィートされた内容をまとめました。写真も複数掲載されていますので、全体の雰囲気は以下リンクを御覧下さい(^^)。

古川日出男×柴田元幸 朗読&トークライブ「読む文字と聴く言葉」@ON READING - Togetter

◆全体の感想
 実は東海地方に住んでいながら、不明にして名古屋の書店 ON READINGさんを知らなかった(申し訳ないです)。

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 今回このイベントではじめて御邪魔して、本に囲まれた空間に丸椅子が並べられた書店内の会場に感嘆。見回すと、珍しいアート書や同人誌等々に囲まれた居心地の良い空間。

 イベントの待ち時間(17:30会場, 18:00開演)はいつも何処か手持ち無沙汰なのだけれど、今日は周りの本や店の中の装飾を眺めているだけで、なんかウキウキしてくる(^^)。30分の待ち時間がこれほど短かったことはありません。

 そんな書棚に囲まれた空間の窓側にマイクが二本立てられ、そこに登場する作家と翻訳家!(その頭上には位置を古川氏が拘ったという小鳥二匹の置物)。
 登場するなり、いきなりの朗読のスタート!!
 その居心地の良い空間は、文学言語空間に突入していくのだったw。まずは2時間のイベントの朗読作品リストだっ!

・ブライアン・エヴンソン,柴田元幸訳「ウインドアイ」
 1,3章を柴田、2,4章を古川が交互に朗読。
・古川日出男 宮沢賢治リミックス「なめとこ山の熊」
 古川が一昨日書き上げ入稿したというテキストを柴田のリクエストで古川が突然朗読。
・古川日出男『南無ロックンロール二十一部経』
 第五の書 ロール・オーバー・ベートーベン三部経 P325付近(ヘリ男〜ジャパン・アズ・ナンバーワン)
 日本語を古川、追従し英語(「モンキー・ビジネス誌」掲載)を柴田が朗読。最後は順番が逆に。
・ポール・オースター,柴田元幸訳「三杯のスコッチの話」
 (『写字室の旅』から)
・ヘミングウェイ,柴田元幸訳「雨の中の猫」
 古川が柴田訳を朗読。

 これら作品が刺激的な朗読で音響として放たれる空間、そしてその中で語られる「読む文字と聴く言葉と、そして翻訳される言語」の謎。
 御二人とも何度かこうしたテーマの会話はされていると思われるが、さらにこの現場で考え込み、思索が深まっていく様がスリリングで、まさにライブでした。刺激的言語空間、ドリンクはジンジャエールでも心地良い/酔い/宵(^^;)。

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 柴田氏の命題に、古川が思考全開で仮説を述べるスピードに、とにかく酔いました。特に「翻訳を語る時、人は何故直接語ることが出来ず、比喩で説明することになるのか?」の問いに、「それは翻訳が二次創作であるから」と間髪おかず答えた古川日出男、めちゃめちゃ明晰でした!
 小説で読み続けてきた印象よりもその明晰さは特に印象的で、今までの読書で堆積している僕の古川日出男成分が新たな析出をしそうで、これらの語られた論考を再度噛み砕いていく作業が必要と感じた次第(^^;;)。

 対話と会場との会話詳細は、メモ十数頁は取ったのだけれど、どう考えても時間が足りず、今週末にテキストとして纏めるのは不可能。
 すみません(と誰にともなく謝るw)、来週分の記事にさせて下さいorz(^^;)。

 とにかく刺激的で、元気が湧いてくる朗読と思考の2時間。
 『南無ロックンロール二十一部経』の御二人の日英アンサンブル、「なめとこ山の熊」の民話的深遠な話、ブライアン・エヴンソンの奇想に奮えて帰ってきました(^^)!

 こんな素晴らしい時間と空間を企画,運営頂いた熊谷充紘さんと bookshop & gallery ON READINGさんに最大限の感謝です。本当にありがとうございました。

 是非、今後ともこんな刺激的なイベントを名古屋でも宜しく御願いします(^^;)。

◆関連リンク
古川日出男×蜷川幸雄のタッグが実現 舞台『冬眠する熊に添い寝してごらん』が来年1月に上演決定 - 2013年7月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド

"音楽やダンス、アートとのコラボなどさまざまな活動を行なっている古川が、今回蜷川に戯曲を書き下ろす。100年の時代を超えて語られる、伝説の熊猟師と熊、そして犬の“聖なる戦い”を軸とした物語が、パワフルなイマジネーションで描かれるという。"

 トークライブの時には、気付かなかったけど熊と猟師の話で古川が朗読した宮沢賢治リミックス「なめとこ山の熊」に、もしかしたらインスパイアされたものかもしれない。脚本は既に古川が書き上げたということなので舞台としてどんな物語に昇華するか、とても楽しみでならない。

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