文化・芸術

2017.07.26

■感想 双子がつくる悪夢的ビジョン「クエイ兄弟 ー ファントム・ミュージアム」展 The Quay Brothers Phantom Museum|松濤美術館

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クエイ兄弟 The Quay Brothers|松濤美術館

"7月16日(日)~22日(土):『ストリート・オブ・クロコダイル』のデコール撮影可能!

 予想を上回る多くのお客様にお越しいただいておりますクエイ兄弟展ですが、いよいよ閉幕が近づいて参りました。
これまでのご好評に感謝し、また先日兄弟の誕生日に、『ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋』のデコールが当日にのみ撮影可能となった企画に対して、多数の喜びの声をいただいたことを受け交渉を重ねてまいりましたところ、このたびポスター・チラシに使用しているメイン画像の『ストリート・オブ・クロコダイル』のデコール←の撮影許可が下りました。

 7月16日(日)~22日(土)の間、展示室で『ストリート・オブ・クロコダイル』のデコールを撮影していただけます!"

 「クエイ兄弟 ー ファントム・ミュージアム」展、鑑賞してきました。
 期間限定で撮影可ということで、3D撮影したい!と強烈に思い、ちょうど21日が本業の東京出張というチャンス(^^)で、3Dハンディカムを持って、会場となる渋谷 松濤美術館に行ってきました。金曜は20時まで開館ということで出張が終わってからも余裕を持って観ることができました。

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 撮影可だったのは「ストリート・オブ・クロコダイル」のデコール2点。ダゲレオ出版から出ていたビデオソフトで20数年前に初めて観た悪夢に、鮮明な形で再会したような生々しさ。

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 その他のデコールやオブジェもその立体的な迫力は最高で、まるで三次元の絵画に出会ったような、角度によっていろんな表情を見せる多様なイメージに目眩……w。

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 会場で「ストリート・オブ・クロコダイル」他映像の上映も実施されていて、久々に再見するも、今観たパペットのリアルな迫力に映像は明らかにスケールダウンしていて、現実に存在する悪夢の禍々しさに感嘆。

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 ツインズの悪夢は、リンチのブラックロッジとも明らかに通底しています。出来るものなら帰りたくない悪夢。3D撮影でデコールの多層空間を鞄に入れて、なんとか会場から離脱しました(^^)。

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◆関連リンク
The Quay Brothers, 籾山 昌夫『クエイ兄弟 ファントム・ミュージアム』
 当展示会の図録。なかなか充実した作品紹介になっています。

・あとは資料的に、当日いただいた展示品リストとチラシを記載します。

続きを読む "■感想 双子がつくる悪夢的ビジョン「クエイ兄弟 ー ファントム・ミュージアム」展 The Quay Brothers Phantom Museum|松濤美術館"

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2017.06.21

■写真 名古屋 クリエーターズマーケット

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名古屋のアートイベントなら東海地区最大【クリエーターズマーケット】

"アートイベントを名古屋でお探しでしたら、全国から作家が集結する【クリエーターズマーケット】にお越しください。オリジナルの絵画や陶芸などを出展・販売したり、他の作家の作品を購入することができる東海地区最大の「つくるひと」の祭典です。"

 7/17(土)に名古屋のクリエーターズマーケット、初めて行って来ました。
 ポートメッセなごや3+2号館の広大な空間にびっしりの出店。あまりの広さにへばり、3号館を隅々まで回ったところで力尽きました(^^)。

 特に何を買ったわけでもなく、いろんな作家さんの作品をチラチラと眺めて眼の保養をさせて頂きました。
 疲れのため、作家さんの名前も眼もせず写真だけ撮らせて頂いたので、いくつかご紹介です。

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 こうしたコミカルなものから。

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 ダークなものまで、他にもシュヴァンクマイエル風の骨のオブジェとか、スチームパンク風のアクセサリーまでいろいろとありました。
 今回名駅で映画見た後、行ったのでゆっくり出来なかったけれど、朝から一服しながら日がな一日、プラプラとしたいものです。

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2017.06.05

■情報 『クエイ兄弟 ―ファントム・ミュージアム―』@東京渋谷区立 松濤美術館 PHANTŒM MUSÆUMS The Quay Brothers

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クエイ兄弟 The Quay Brothers|渋谷区立 松濤美術館

"会期 : 2017年6月6日(火)〜7月23日(日) 

クエイ兄弟の初期のイラストレーションから、アニメーション制作の舞台装置の精緻なデコール、これまで日本で紹介される機会の少なかった映像作品や舞台美術の仕事、影響を受けたポーランドのポスター作品など、その独自の美の世界の全体像にせまるアジア初の本格的な回顧展です。"

 神奈川県立近代美術館三菱地所アルティアム (福岡市)で開催された『クエイ兄弟 ―ファントム・ミュージアム―』展が東京都内へ巡回展示される。

 神奈川も、そしてもちろん福岡も行けなかった東海地方のファンとして、今度は東京なので出張のタイミングが合えば、ぜひ行ってみたいものです。

◆関連リンク
『クエイ兄弟 ファントム・ミュージアム』 (amazon)
 図録はAmazonで購入済みですが、やはり本物が日本に来ているのだから、肉眼で凝視したいもの。

・当ブログ記事
 ■情報 公式図録『クエイ兄弟 —ファントム・ミュージアム—』: The Quay Brothers Phantom Museums Catalog
■情報 クエイ兄弟―ファントム・ミュージアム― @ 神奈川県立近代美術館<葉山館> "Quay Bros. Phantoem Museums "

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2017.05.31

■情報 大友克洋(手描きスケッチ) 河村康輔(彩色、デジタルコラージュ) 「INSIDE BABEL」

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大友克洋さん「バベルの塔」大胆解釈 ざっくり切り込み:朝日新聞デジタル
(リンク先 インタビュー動画あり)

"大友克洋さんが、18日から東京・上野の東京都美術館で始まる「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル『バベルの塔』展」に合わせて、原画を大胆に新解釈した絵画作品「INSIDE(インサイド) BABEL(バベル)」を発表する。塔にざっくりと切り込みを入れて、構造や中でうごめく人々、建設作業を想像し、ちみつに描き出した。完成作の展示を前に、大友さんが語った。"

大友克洋 「INSIDE BABEL」.pdf(プレスリリース)

"大友克洋氏が、同作からインスピレーションを得た新作「 INSIDE BABEL 」を制作しま した。 ブリューゲルを好きな作家の1人に 挙げている 大友氏が今回の制作にあたり考えた テーマ は、「バベルの塔の内部構造」。制作に先立 ち 、実際にオランダ・ロッテルダムのボイマンス 美術館などを訪れる現地取材を敢行し、 美術館学芸員と の 意見交換などを経て構想を練りま した。作品の彩色は、共同制作者 であるコラージュ・アーティストの 河村康輔氏が担当。大 友氏による手描きスケッチを元の作品画像に合成し、その上にブリューゲルの「バベルの 塔」から抽出した2万個以上の 微細なパーツ を データ上で 貼り合わせるデジタルコラージュ 手法 を用いました 。 作品は、 4 月 18 日(火)から 7 月 2 日(日)までの展覧会会期中に、東京都美術館 ロビ ー 階の企画展示室入口横ホワイエ にて特別公開されています。 本作品の観覧は無料 。 「 INSIDE BABEL 」複製原画や関連グッズを、展覧会特設ショップ や 通販サイト「朝日新聞 SHOP 」 ( https://shop.asahi.com/ ) などで販売予定"

 大友克洋の描くバベルの塔。細密建築画家としても凄腕の大友氏のバベル内部図解に興味津々。その内部にはどんな迷宮が潜んでいるのか?
 制作過程について、日曜美術館で大友克洋自身の出演で解説されたので、以下、紹介と感想です。(実物は大阪での展示会に行ってみたいと思う)

日曜美術館「ブリューゲル×大友克洋」17.5/28 - NHK

"60cm×75cmの1枚に1400人が緻密に描き込まれている。激動の時代を生き抜いたブリューゲルが絵に込めたメッセージとは何だったのか。緻密でどこか不気味なブリューゲルの作品世界に大きな影響を受け、自らもバベルの塔の内部を描いた作品を制作した漫画家・大友克洋をスタジオに招き、存分に話を聞く。"

 まず大友克洋によるブリューゲル作の分析。

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 「バベルの塔」の不穏について、特に水平線の位置が中央にあることから、その視点が神のものとも人のものとも特定できないことで不穏な雰囲気が醸し出されている、と分析。
 そして上記引用画にある細密描写について。わずか60cm×75cmの小さな絵にみっちりと描かれた人々。その数1400人とか。しかしそのリアルなポーズが素晴らしい。

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 まず大友はブリューゲルが描いた絵を精密にトレースし、その描写について把握していったという。その際には、リアリティを確保するのに、建築の装置を自分の知識から引き出しつつ細部を描いた。これにより構造を把握して内部を推定していく大友。

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 その莫大な重量が内部にかかっていくため、内部は空洞なのではないかと推定し、まず描かれたのが左上。内部空洞は同一の内径で上部まで伸びている。そしてその内側に帽子の鍔のように出ている回廊。
 さらに構造的に強度を持たせるのに、想定されたのが右上と左下、下へ行くほど太く上部を支える構造としたことで安定感が出ている。

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 大友によって描かれたバベルの塔の内壁詳細スケッチ。
 さすがに構造とデザインを両立しさらに味わい深いディーテイルが描かれていて素晴らしい。

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 そして着色され完成した「INSIDE BABEL」。
 上部の円形の天井から下へ行くほど空洞が狭まる構造。そして右下からは船が内部へ運河を通って、空洞の中に物を運べるという工夫。
 構造、絵の細部等、ブリューゲルの雰囲気に似せた興味深い作品になっている。
 この空洞でどんなドラマが繰り広げられているか想像力を刺激する。
 バベルの塔が人類を言葉によって神が分断させる前の、ひとつの大きな混沌だとすると、内部ではどんなにか猥雑な生活が営まれていたか。
 ブリューゲルは内部を描かないことによって、観る者にその混沌を想像させたのではないだろうか。
 大友克洋の今回の試みは、その内部をあえて描くことで何かを描写したかったはず。あえて混沌は描かず、地下室の暗闇と塔の奥底の闇を描くことで、観る者の想像力をかき立てる。じっくりと実物を(デジタルだから実物は?だけど)観て、それを想像したいものです。

◆関連リンク
開催概要|【公式】 ブリューゲル「バベルの塔」展

"[会期] 2017年7月18日(火)~ 10月15日(日)
[会場] 国立国際美術館 〒530-0005
 大阪府大阪市北区中之島4-2-55 http://www.nmao.go.jp/
[開館時間] 10:00 ~17:00、金曜日は19:00まで(入場は閉館の30分前まで)"

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2017.04.24

■情報 造形作家「植田明志」作品集制作プロジェクト クラウドファウンディング


植田明志 x SipkaART 作品集刊行プロジェクト - YouTube.

" "SipkaART"は名古屋大須にあるセレクトショップ"Sipka"が母体となっているギャラリーです。これまでとは違うアート活動をする為、設立いたしました。 今後は、店内での展示以外に、アートフェアへの出展や、作家の作品集や絵本などの出版も手掛けていく予定です。
 植田明志は現在まででSipkaで3度の個展を行いお客さまからの支持も厚く、急成長をしている作家です。手がける作品にはそれぞれ物語があり、見るものを魅了し、惹きつける不思議な力があります。 今回は、クラウドファンディングでその集大成となる作品集を制作したいと考えています。 作品集の制作は、多くの方からご希望も頂き、それならば、campfire(キャンプファイヤー)通じて、皆さまと作り上げられればと思いました。 このプロジェクトに参加して頂ける皆さまのためにこの場限りの様々なリターンを用意しました。 作品集制作の実現へ向け、皆さまのご協力をどうぞ宜しくお願いいたします。"

造形作家「植田明志」作品集制作プロジェクト - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

" 今回は、造形作家「植田明志」の作品集制作というプロジェクトとしてキャンプファイヤーに投稿します。

 植田明志は現在までで、Sipkaで3度の個展を行ない、お客さまからの支持も強く、急成長をしている作家です。
 手がける作品には一つ一つ物語があり、見るものを魅了する不思議な力があります。
 その集大成となる作品集を制作したいと考えています。

■作家からのコメント

子供のころの、らくがき帳は、さながら作品集の様。
空想の生物を描いた下には、名前やその大きさ。

ずっと作品集を作れたらいいなぁ。と思っていました。

子供のころ、夢中でめくった作品集や、画集は、夢や感動、ワクワクを与えてくれていました。
それは魔法が綴ってある秘密の本のように、僕を静かに奮い立たせました。

この世界には、こんなものを作っている人がいるんだ。
どうやって作ってるんだろう?

僕にもできるのだろうか?
そういう想いが、僕をこの世界に導いてくれたひとつであることは、間違いありません。"

 造形作家 植田明志さんの作品集刊行プロジェクトのご紹介です。
 4/19から始まったクラウドファンディングは、締切日まで残すところ57日の4/23現在、すでに目標額100万円に対して166.4万円となっていて目標達成。

 僕はSipkaさんのネットでの紹介以外、実はまだ作品を直接拝見したことがないのですが、冒頭に引用した公式動画で見られるようにその作品はとても幻想的な造形です。不思議なその魅力にいつも心惹かれているのですが、残念ながら資金的に作品を購入することはなかなか出来ないので、まずは作品集を是非入手したいと思っています。

 何度かSipkaさんで開催されている作品展に行く機会を作れずにいるのですが、いつか3Dハンディカムを持参して、伺いたいものです。

◆関連リンク
植田明志 - Google 画像検索
植田明志 | アクセサリー・セレクトショップ・Sipka-シプカ- オンラインショップ
 こちらのページで作品を購入できます。

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2017.03.20

■動画 ダリとディズニー 共同制作短編映画「ディスティーノ」 Walt Disney's and Salvador Dali’s short film “Destino”

Walt Disney s   Salvador Dali - Destino 2003 (HD 1080p) from Manhattan Projects on Vimeo

 1945年に企画がスタート、その後中断し1999年にウォルト・ディズニー・カンパニーによって制作再開されて、企画から58年後の2003年に制作再開2003年に完成した6分間の動画。

 ダリのミューズであるガラを主人公にしたシュルレアリスティックアニメーション。ダリの絵画のモチーフが随所に現れ、悪夢的なヴィジョンの映像になっている。

 3D CGも使われているため、元データは3D版があるかと思う。
 この無限世界を立体映像でも体験させていただきたいものです。 

Walt Disney’s and Salvador Dali’s short film “Destino” plus pictures and art – Mind Space Apocalypse
 こちらにダリがディズニーのイメージを描いた絵画が掲載されています。

Of Course Salvador Dalí And Walt Disney Had A Beautiful Friendship | The Huffington Post
 ディズニーとダリの2ショット。ふたりがどんな会話を繰り広げていたか、是非聞き耳を立ててみたいものです。

ダリ×ディズニーの共同制作!?ダリ展で話題の幻の映画「ディスティーノ」がすごい! - NAVER まとめ
 あれ、東京で開催されているダリ展でもこの映像紹介されていたとのこと。気づいていなかったw。
 制作の顛末等、リンク先にかなり詳細が記されていますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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2017.03.08

■動画 プロジェクションマッピング 料理ショー「Le Petit Chef : 小さなシェフ」


Le Petit Chef - YouTube
Yahoo!映像トピックス - テーブルの上の小さなシェフが繰り広げる料理ショー。こんなプロジェクションマッピングもある
 2015年の動画ですが、これは知らなかった。素晴らしいプロジェクションマッピングの使い方ですね。
 ワクワクするディナー。こんな席で一度で良いから食事してみたいものです。

www.skullmapping.com
 このプロジェクションマッピングの制作会社の公式HP。
 ギャラリーの展示作品の上に、小人が出てくる作品とか、なかなか興味深い。

 この延長線上に、部屋のインテリアとしてのプロジェクションマッピング(以下、PMと略す)とか、可能性がどんどん広がりそう。たとえばハウジング会社が配信して、いつでも好きなインテリアPM映像で、インテリアイメージを変えられるとか。音楽配信の会社が曲のイメージに合うPM映像を曲と一緒に売るとか。

 個人宅よりまずはレストランとかバーとか、そういったところでPMは花開いていくのかもしれないですね。町の看板屋さんとかが、PM映像を持ってまわって部屋ごとの適合をするとか。
 プロジェクターの光量も上がっているので、薄暗くしなくてもどんどんPMは町に登場するのかもしれません。

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2017.02.27

■パノラマレポート 長良川うかいミュージアム-岐阜市長良川鵜飼伝承館-

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長良川うかいミュージアム-岐阜市長良川鵜飼伝承館-

 岐阜のうかいミュージアム、行ってきました。
 でかい鵜の立像に笑いw、鵜飼い舟を挟んで直角に置かれたスクリーンのデモンストレーションに、少しだけ究極映像を感じ、金華山の薄い雪化粧に感嘆して帰ってきました。
 上記写真の下側が鵜飼船のディスプレイ展示と映像を組み合わせたデモンストレーション。直角に置かれた二つのスクリーンに鵜飼の様子が、実写とCGで映し出され、立体的な表現をしている。まだプロジェクションマッピングが登場する前に作られた、その前哨的な展示形態としてみることができる。

 この日はすでに終わっていたが、土日は雨翔による鵜飼の生の実演もあるようなので、上記HPで実施有無と時間を確認し、次は観てみたいものです。

 ENTAPANO で撮ったVRパノラマ写真は以下に掲載。スマホでグリグリしてみてください(^^)。

Entapano VR (究極映像研)

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2016.11.09

■情報 "DAVID LYNCH meets HOSOO"展 デイヴィッド・リンチと西陣織のコラボ展

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DAVID LYNCH meets HOSOO | GYRE OMOTESANDO

"The Multistory World 多層的世界 meets The Multilayered World 重層的世界

「螺旋状の夢_ 夢見るように目覚める」

鬼才映画監督デヴィッド・リンチの描写する多層的世界_The Multistory World が、西陣織十二代目の細尾真孝の9,000本の糸によって紡ぎ出す重層的世界_The Multilayered Worldと出会って構成される本展。

デヴィッド・リンチの絵画作品「SPIRAL」のイメージと世界観を、
細尾真孝がハイパーテクノロジー化した西陣織の技術を駆使して解析するなど、実験的最先端のクリエイティビティとデジタル技術によって再生、および日本の伝統が融合した、未だかつて見たこともなかった体験をぜひGYREで。

デヴィッド・リンチからEYE OF GYREへのメッセージ                 
「螺旋は上昇・下降を繰り返す円環である。
この螺旋は、私にとって進化を表象する円環なのである」 

会期 : 2016年10月7日(金) – 11月13日(日)
会場 : EYE OF GYRE / GYRE 3F
時間 : 11:00〜20:00
キュレーション:ART DYNAMICS  
会場デザイン :武松幸治+EPA
監修: 飯田高誉 ・ 生駒芳子"

 気づくのが遅れて、既に会期は〜11/13までの残すところ一週間あまりですが、東京でデイヴィッド・リンチと西陣織のコラボ展示が開催されています。
 冒頭の絵画がリンチによるもので、それにインスパイアされた西陣織の細尾真孝氏による作品が合せて展示されているようです。


Background of DAVID LYNCH meets HOSOO - YouTube

 こちらも関係動画ですが、どういう位置づけか、よくはわかりません(^^;)。

◆関連リンク
株式会社 細尾

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2016.11.07

■感想 六本木アートナイト2016 名和晃平作品 & ダリ展 @ 国立新美術館

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THEME | 六本木アートナイト2016
 ダリ展の前に、六本木ヒルズと国立新美術館に展示されている「六本木アートナイト2016」の名和晃平作品を観てきた。
 作品は名和の作品としては、球面を活かした樹脂成形の作品。
 まず上のヒルズB2階に展示された大鹿を象った造形「White Deer」と球体の塔「Ether」。
 昼間の光のもとの写真と夜間のライトアップ。
 それぞれの佇まいが都市の中に自然が混入し、素晴らしい情景を作っている。

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 そして次に国立新美術館前に作られた、これも球面で構成された名和作品。
 人と奇妙な台車をイメージしたような作品。
 国立新美術館に展示されたダリ作品と呼応するように、その球面による軟体な作品がゴツゴツした岩の中で異彩を放っている。

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 こちらも昼の情景とライトアップ。
 ライトアップは写真にあるように下から暖色系のライトで照らされ、夜空の寒色とで作品を重層的に魅せている。
 これらは3Dハンディカムで立体映像として撮ってきたので、いつかどこかで紹介したいと思う。いつも書いているが、これらの立体造形作品は、3Dによる立体映像こそが(実物作品を除けば)記録媒体での作品表現に適している。艶かしい作品の立体の魅力をいつか3Dブルーレイで、究極映像研映像記録として配布したいものです。

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◆ダリ展 | 国立新美術館

 ガラスの球面に覆われた斬新な建築の国立新美術館に展示されたダリ作品、高校の時に図書館でシュルレアリスム好きの友人から見せてもらったダリの図録で触れて以来、ずっと観たかったサルバドール・ダリの作品を初めて生で観ることができた。
 以下、印象的な作品について、簡単なコメントです。リンクをクリックするとネット上にある作品写真を見ることができます。

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「巻髪の少女」
 展示はダリの少年時代からスタート、そしてこの作品は22歳の時の作品。
 まず冒頭で印象的だった作品。後ろ姿の少女の巻髪と、肉感的な尻と足の絵画。デフォルメされた人間の筋肉を思わせる足と体の形状が力強く描かれている。展示された作品ではここから鮮やかな色が使われていて、ダリらしさを印象付けた。
「姿の見えない眠る人、馬、獅子」
 獅子と人の融合。シュールレアリズムのダリへの注入。
「皿のない二つの目玉焼きを背に乗せ、ポルトガルパンのかけらを犯そうとしている平凡なフランスパン」
 これはタイトルによるイメージ喚起が強烈で、それと実際の絵とのギャップに絵の前で考え込んだ一枚。目玉焼きを背にしたフランスパンの前で10分(^^;)。
「エミリオ・テリーの肖像」
 岡本太郎のような男の前の、不思議な黒いオブジェの乗る机。男の視線と机の上の奇妙な立体造形がまるで観客に彫像作品を擬似的に見せているように印象的。
「謎めいた要素のある風景」
 謎めいた要素のある風景。黒い溶けた巨人と白い球体。そして手前にヨハネス・フェルメール「絵画芸術」のような絵を描く画家の後ろ姿。黒い溶けた巨人のような形態は、まさに怪獣映画にも導入可能w。こうしたシュルレアリスムの映像作品への転用は今はそれほど多くないが、映像としての可能性の戦端を開くにはもっと造形として援用されてもいいのではないか、とか思いながら見ていた。
「アンダルシアの犬」(映像作品)
 そのシュルレアリスムの映像への援用の代表作。ピアノの上に牛の死骸二体。3人の男を引きずる欲望の男と蟻。このイメージは映画に素晴らしい奥行きを与えていると思う。現在のリアリズムに寄った幻想映画はもっと想像力の羽をこうしたイマジネーションの世界に飛ばしてもいいのではないだろうか。
「ガラの晩餐」
 これは書籍として刊行されたもの。数々のサイケデリックな料理を中心とした絵が素晴らしい。まさにヤン・シュヴァンクマイエルを直撃しただろうFoodたち。
「ドンキホーテ」挿絵
 とてもダイナミックなイラスト群。特にXの文字を大きく描いたドンキホーテと雲のような巨人の絵(リンク先参照)。なんと荒々しいパワーに満ちた作品。簡単しかありません。
「ポルト・リガトの聖母」
 福岡美術館所蔵の巨大な絵画。特に中心付近の高精彩が凄い。フォトリアルなダリのシュルレアリスムの真骨頂。圧倒的な迫力にしばし脚が動きませんでした。
「ニューヨーク万国博覧会のためのパヴィリオン」制作中のダリの工房写真
 ヴィーナスの夢のオブジェ制作現場。人魚やマネキンが妖しく佇む空間。こんなアーティストが想像力を羽ばたかせた万博展示が観たくてたまらなくなった。


New York World's Fair 1939 part 1 - YouTube
 ニューヨーク万博展示。その一部映像がありました。1'00"あたり。このパビリオンは行ってみたかった!! 

◆関連リンク
SANDWICH(名和晃平公式)

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