文化・芸術

2019.02.04

■感想 ダニエル・L・エヴェレット『ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観』"DON’T SLEEP, THERE ARE SNAKES Life and Language in the Amazonian Jungle"

" 著者のピダハン研究を、認知科学者S・ピンカーは「パーティーに投げ込まれた爆弾」と評した。ピダハンはアマゾンの奥地に暮らす少数民族。400人を割るという彼らの文化が、チョムスキー以来の言語学のパラダイムである「言語本能」論を揺るがす論争を巻き起こしたという。(略)
 ピダハンの文化には「右と左」や、数の概念、色の名前さえも存在しない。神も、創世神話もない。この文化が何百年にもわたって文明の影響に抵抗できた理由、そしてピダハンの生活と言語の特徴すべての源でもある、彼らの堅固な哲学とは……?
 著者はもともと福音派の献身的な伝道師としてピダハンの村に赴いた。それがピダハンの世界観に衝撃を受け、逆に無神論へと導かれてしまう。ピダハンを知ってから言語学者としても主流のアプローチとは袂を分かち、本書でも普遍文法への批判を正面から展開している。"

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 僕たちSFファンにとっては言語と人類というと、かならず思い出すのが山田正紀『神狩り』。そこには関係代名詞が13重以上の言語が登場し神の言語を幻視させる。
 
 ここに出てくる現在は400人くらいしか残っていないピタハンの言語は、入れ子構造を取ることがない。
 関係代名詞ということではなく、リカージョン:再帰(入れ子構造)の語法自体がないということなのだけれど、思わずSFファンなら『神狩り』を思い出すだろう。
 しかしこの本では、キリスト教の伝道師としてアマゾンへ入った著者がそのピダハンの生活にふれるうちに、創世記、神といった概念も存在しないピダハンの平安な暮らしにふれるうち、神を信じられなくなり、家族をなくすことになっても、「脱信仰」宣言をすることになる。

 『神狩り』が関係代名詞の数で神の存在を描き出したのに対して、そうした再帰的な言語構造のないことから、神の不在を徹底して体感してしまう著者。神を殺すのに関係代名詞/再帰がないことが一つの証明になる、というところがなかなか興味深い。

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 山田正紀の「神」が何だったかは本篇と第二部でも直接は語られていない。しかし物語から浮かび上がってくるのは、神が(言語によって)人の産み出した概念的な存在である、ということである。そんな理解をしつつ『神狩り』を読んでいた僕には、このピダハンが概念というものを持たない存在である、というところがダニエル・L・エヴェレットから「神を狩ってしまう」ことがとても印象深かった。

 ピダハンの言語には、右と左、数、色、過去/未来といった概念的なものがない。彼らが重んじるのは、言語で語られる事柄が、語る相手の経験したことか、直接経験した者から直接聞いたものかどうか。夢や精霊といったものも含み、現実に即した物事のみが語られる。

 この等距離で物事を語ることから、彼らは「心配」という概念も持たず、物事が複雑化したり、誤解が拡大したりといった事象から無縁。これにより筆者が書くようにこの世の中で最も幸福な民族として存在しているという。
 他の民族が西欧的な文明化をするか、現在の文明を維持するかで悩んでいるのに対して、ピダハンはそのような悩みも持たない。

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 僕はチョムスキーの普遍文法というのはあまり興味がなく、また著者が執拗にチョムスキーの対語として書いている文化が言語に影響されている、という考え方もあまりに当たり前すぎて、なぜあえてそんなところに議論の命題をおくのかな、と思ってしまうので、そこんところをあれこれ批評しようとは思わない。

 言語/意識が幻想を作り出す一つの装置であると思うので、ピダハンが直接体験することのみを言葉で語ることにしているところが、そうした人の持つ概念や幻想を生じさせることなく、人と人の軋轢や争いを生み出していないところが最も興味深いところだった。
 直接本書には書かれていないが、この体験したことのみを語るということと、リカージョン:再帰がないということは、おそらく密接に関係しているだろう。
 つまり再帰して入れ子構造になる程、事柄の関節性が高くなっていく。それがピダハンが直接体験したこと以外の概念的なこと、関節的なことを語らないのは、まさに文化が言語と密接に結びついていることの証左ではないだろうか。
◆関連リンク


Spoken Pirahã with subtitles - YouTube
 こちらにピダハンの言葉を捉えた動画があります。


The Amazon Code - 動画 Dailymotion

Eテレ「地球ドラマチック選 『ピダハン 謎の言語を操るアマゾンの民』」への反応 - Togetter

Eテレ「地球ドラマチック選 『ピダハン 謎の言語を操るアマゾンの民』」への反応 (3ページ目) - Togetter.

"ピダハンがチョムスキーの「普遍文法=再帰」の反証になるとすれば、それは「ピダハンのこどもは再帰を含む文法構造を持つ言語を獲得できない」ということが示された時です。そして現在ピダハンのこどもがポルトガル語を学んでいるという情報から考えて、そういうことが起こる可能性はとても低いです。"

 僕は上述したように特に強い興味はありませんが、エヴェレットのチョムスキー批判について冷静な分析を、アニ@gorotakuさんという方が、うまく纏められています。参考に。

ピダハン 謎の言語を操るアマゾンの民|地球ドラマチック – テレビのまとめ.

ノーム・チョムスキーは「リカージョンはあらゆる言語に存在する」としています。これはチョムスキーが唱え言語学界の定説となっている理論「普遍文法」の最も重要なルールなのです。
チョムスキーが唱える普遍文法とは、文法は生まれつき人間の遺伝子の中にそなわっているとする理論です。この理論によると人間の言語は表面的な違いに関わらず、全て同じ構造を持っていると言います。
 本書のポイントを簡潔にまとめられている。

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2019.01.16

■写真レポート ルーブル彫刻美術館 : Louvre Sculpture Museum

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ルーブル彫刻美術館 - Wikipedia

" ルーブル美術館の世界唯一の姉妹館である。「姉妹館」であって「分館」ではないため、ルーブル美術館の公式サイトには掲載されていない。
 建物は黒川紀章が設計したもので、1987年(昭和62年)に開館した。開館時にはルーブル美術館館長が訪れ、年間10万人の来館者があった。

 館内の作品はルーブル美術館にある、彫刻作品約1300点を本物から直接型をとり作成したレプリカを展示している。サモトラケのニケやミロのヴィーナスはじめとして、日本に居ながらにして彫刻作品を楽しむことができる。
 常設展示作品はルーブル美術館のほか大英博物館やメトロポリタン美術館など欧米の有名美術館のものもある。"

 三重県津市 ルーブル彫刻美術館へ行ってきた。
 本家の正式姉妹館とのことで、彫像はいずれも本物から型を取ったレプリカ。ミロのヴィーナス、サモトラケのニケ、自由の女神と千手観音、阿修羅像が同時に並ぶ異界。B級感覚に痺れます(^^)。

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 ローマの彫像の後ろに千手観音の背面。そのさらに奥(美術館入り口)にはツタンカーメンの像、天使たちとサモトラケのニケが、本家ルーブルと同じガラスのピラミッドの空間に展示されている。

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 これらの像を一度に全て見られるのは、なかなか貴重です。
 写真も自由ということでたくさん撮ってきましたが、彫刻作品は以前からここに書いているように3D写真、3D動画で記録するのが最適なので、3Dハンディカムでしっかり撮ってきました。

3D Photo Fun
 3D動画はなかなかネットでの公開は難しいので(Youtubeでやればすぐか、、、w)、Facebookの新機能の疑似3Dフォトとして、リンク先に掲載してみました。ご確認いただければ幸いです。

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 外壁にはナポレオン像とモナリザ。美術館前には全高7-8mのミロのヴィーナス、サモトラケのニケ、そして何故か自由の女神が建てられています。

 すぐとなり、同じ宗教法人の施設として大観音寺という寺社(?)があり、そこには高さ33mの大観音像、七福神等々が置かれている。西欧の至宝から仏教芸術まで、巨大な彫像含め堪能できるB級空間です(^^)。

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2018.08.15

■感想 ベリンダ・サリン監督『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』


『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』予告編 - YouTube

映画『H・R・ギーガーの世界』オフィシャルサイト

"H・R・ギーガーは、チューリヒの中心部で、自給自足同然のパラレルワールドに住んでいた。それは「ダーク・スター」であるH・R・ギーガーを中心に据えた、別の宇宙であり、他のすべてのものは彼の周りを回っていた。時間からもぎとられ、閉ざされたシャッターの向こう側にあるこの宇宙では、昼と夜が溶け合っている。彼の王国について知る者は家族と親しい友人たち、数名のアシスタントのみである。彼はその世界を、愛するゆえに創ったのではない。人懐っこく控えめでユーモラスな男が恐怖心をコントロールするためにはそうするしかなかったのだ。だから彼は我々の悪夢を図面化し、我々の潜在意識の地図を描き、我々の初源的恐怖の鋳型を作った。"

 ベリンダ・サリン監督『ダークスター H・R・ギーガーの世界』WOWOW録画 初見。スイスのギーガーの自宅を主要撮影場所にして、晩年のギーガーの創作風景と私生活を描いたドキュメンタリー。

 特にギーガーの自宅の庭と室内、そこに置かれた作品群によって独特の「美的感覚」にあふれた情景が素晴らしい。これはギーガーのある意味、脳内世界の顕現だろう。

 特に子供の頃に衝撃を受けたという「幽霊列車」を、胎内道を見立てて描き出したオブジェ群。走る列車に嬉々として子供のような表情で乗っているギーガー。
 創作風景としても鉛筆でのスケッチ、エアブラシで実際のギーガーの手元からあの絵画が生み出される瞬間が記録されている。

 幼少期の姉とミイラを見に行った時の衝撃的な体験、3人のパートナー、特に自殺してしまった初めての妻リーとのエピソード、『エイリアン』撮影時ギーガー自身が自らの手でセットを作っているメイキング映像、晩年に自費を投入して作ったギーガーズバーとギーガー美術館の計画風景等々が生々しくギーガーの人とその脳内風景を描き出している貴重なドキュメンタリー。ファン必見です。

 映画の中で、「自分の中にある不安を絵や造形として表現することで、ギーガーは安心感を得ていたのではないか」というコメントがある。この言葉はすんなりと自分の中に入ってくることはなかった。このあたりのギーガー本人の言葉を映画の中で聴いてみたかったと思う。"Dark Star"ギーガーの闇の光のコアは、たぶん彼の死と共にこの世界から失われたのだと思う。

◆関連リンク
『DARK STAR H・R・ギーガーの世界』(ブルーレイ)
McFarlane Toys『H.R. Giger: LI II Limited Edition Sculpture』
 初めての妻リーをモデルにした絵「LI II」のフィギャア。これ、ほしいですね。
『マケット エイリアン スペースジョッキー』
 映画には、このスペースジョッキーを制作するギーガーの姿も動画で収められています。

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2018.07.30

■動画 マキシム・ゼストコフ 「ボリュームス」: Maxim Zhestkov "Volumes"

Volumes - Art film by Maxim Zhestkov from Zhestkov on Vimeo

" "Volumes" はMaxim Zhestkovの4K Full CGアートフィルムで、自然の法則との感情の並置を模索しています。 何十億もの色とりどりの粒子が、目に見えない運命の風に支配された永遠の催眠バレエでお互いに踊り、遊んでコミュニケーションをとります。" (Google翻訳)

 マキシム・ゼストコフ(ジストコフ?)というCGアーティストの素晴らしい作品をご紹介。球体の蠢きが見事としか言いようがない。
 先週紹介した名和晃平氏の"フォーム"とも通ずる泡泡でワサワサ感じる作品です。

 3Dで観てみたいものです。

Maxim Zhestkov / Art & Animation(公式HP)
Maxim Zhestkov マキシム・ゼストコフ / Art & Animation.

 メディアアーティストで、Adobe、Google、Microsoft、Samsung、PlayStation、Nikeなどの世界中のクライアントの仕事を請け負っている、ということです。

◆関連リンク
VimeoZhestkov Vimeoに22本の作品が掲載されています。

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2018.07.23

■動画 名和晃平「玉座」"Throne" : Kohei Nawa


"Throne" de Kohei Nawa sous la pyramide du Louvre - YouTube
名和晃平がルーヴル美術館ピラミッドに巨大彫刻展示 CINRA.NET

" 名和晃平がフランス・パリのルーヴル美術館ピラミッド内およびロスチャイルド館で作品展示を行なうことがわかった。 日仏友好160年を記念した企画『ジャポニスム 2018:響きあう魂』の一環で行なわれる同展示。ルーヴル美術館ピラミッド内では「権力」や「権威」をテーマにした巨大彫刻作品『Throne』を発表する。

 7月13日から約6か月の展示期間中、ピラミッドの中央に浮遊する『Throne』は、「加速度的に進化を遂げるコンピュータや人工知能などが、やがて政治や経済に影響を与える絶大な力に置き換わるのではないか」という予感を「浮遊する空位の玉座」として表現した作品。

 ロスチャイルド館では(略)、泡と光のインスタレーション作品『Foam』をヨーロッパで初公開。"

 名和晃平の高さ10.4mの巨大彫刻作品がルーブルで公開された。
 リンク先の動画を観て頂きたいが、球体と立体を複合した素晴らしい造形である。
 どちらかというと今まで球体もしくは曲面形状の造形物が多かった名和作品に、直線がダイナミックに切り込んできたようなイメージ。
 これは是非立体物として、肉眼で観てみたいものである。


Japan House apresenta instalação mutante de Kohei Nawa - YouTube

こちらはスペインでの展示。「ESPUMA」はスペイン語の「FORM」、泡。

 2013年のあいちトリエンナーレで展示された作品
 小ホールくらいの広い空間に泡の山が築かれ、その間を彷徨うあの感覚は素晴らしい。あの時、3Dハンディカムを持って行ったが、何故か撮影時に2D設定になっていたため、あの空間を立体映像で持って帰れなかったのは、いまだ痛恨なのである。

 また、日本で凱旋公開してほしいものです。

◆関連リンク
名和晃平 当ブログ関連記事 Google 検索
感想 名和晃平&ULTRA SANDWICH PROJECT「フォーム」"Foam" @あいちトリエンナーレ 納屋橋会場

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2018.05.21

■詳細レポート(1) 『クエイ兄弟 ーファントム・ミュージアムー』展 スペシャルトーク「クエイ兄弟の夢の世界」滝本誠氏、赤塚若樹氏@ 岡崎市美術博物館

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開催中の展覧会「クエイ兄弟―ファントム・ミュージアム」 | 岡崎市美術博物館ホームページ

"スペシャル・トーク 「クエイ兄弟の夢の世界」
登壇者
赤塚若樹氏(首都大学東京教授) 「ふたりの好きなもの」
滝本 誠氏(映画評論家) 「クエイ兄弟の手作り魔術」
司会 岡崎市美術博物館学芸員 高見翔子氏
日  時  5月6日(日曜日) 午後2時~ 
(当日午後1時開場)
会  場  当館1階セミナールーム
定  員  70名 先着順 ※午後1時から整理券配布 聴講無料"

 スペシャルトーク、貴重な御二人の話をたいへん興味深く聞かせて頂いたので、その一端をご紹介します。iPadでメモを採ったのですが、正確に記録できていない部分も多いと思うので、あくまでも文責はメモを採った私ということで、ご容赦ください。

■赤塚若樹  「ふたりの好きなもの」
・東欧関係とクエイの関係は、80年代終わりから。
・滝本誠氏『映画の乳首、絵画の腓』は恐らくクエイについて本格的に取り上げた日本で初めての書籍。
・赤塚若樹氏はシュヴァンクマイエル、クエイほかを『夜想』のパペットアニメ特集でとりあげた。ブルーノ・シュルツについても、雑誌「REAR」で、ポーランドのアニメーション他と合わせて文章を書いた。
・公式図録の主要参考文献には、この二人の著作は掲載されていない。高見氏の慧眼か、はたまた節穴か?、というのがこの講演でわかるはず(笑)。
・90年代ビデオ、イジー・バルタ、ヤン・シュワンクマイエルと合わせてクエイも発売された。イメージフォーラムフェス、シネヴィヴァンのレイトショーとか貴重な機会だった。パンフに滝本氏が書かれていた。その後90年に『映画の乳首、絵画の腓』が発行された。
・(滝本氏) クエイに30年おぼれ続けてるのでなく、最近、浮上してまた戻ってきた。

・(ここで参考上映 「ストリート・オブ・クロコダイル」) ポーランドのカフ力と呼ばれているブルーノ・シュルツの原作。平凡社ライブラリで翻訳が出ている。シュルツは作家であり、画家。
・デビューは偶像讚美の書。シュルツは小説より前に画家だった。(ここでシュルツの絵を紹介(参考リンク : Bruno Schulz - Google 画像検索)) シュルツの絵はクエイに影響。
・シュルツの絵を東大の講演で「足フェチ」と言っていたら、講演録で「足への愛好」と直された(笑)。
「ストリート・オブ・クロコダイル」の原作「大わに通り」と同じ舞台の連作に「肉桂色の店」。
ヴォイチェフ・ハス『砂時計サナトリウム』(72年)、この映像からクエイヘ影響しているのがよく分かる。人間がパペット的。(以下の動画参照)。


The Hourglass Sanatorium (1973) ♦ A film by Wojciech Has ♦ - YouTube.

・滝本『映画の乳首、絵画の腓』に、クエイへの東欧の影響について、すでに書かれている。ヤナ一チェク、ミランクニデラ、シュヴァンクマイエルの部屋。
・同じくシュルツの「砂映計サナトリウム」も現在、作ってる。そしてスタニスワフ・レムの「マスク」、バルトーク、カフカ「変身」。ロシアのアニメ作家 ヴワディスワフ・スタレーヴィチ等々が影響している。

・東欧、鉄のカーテンの標式が今もある。チェコ、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、、、、以前はオーストリアから東へ行けなかった。世界の果てという認識があったころにクエイは東欧を訪問。
・REARに書いたポーランドのポスター。クロコダイルにも出てる。多くの東欧の作家がクエイに影響を与えている。ヤン・レニツァヴァレリアン・ボロフチク。ポーランド派の代表。
レニツァのアニメーション。ポーランドアニメーションの黄金時代。

チャーリー・バウアーズ「It's abird」レニツァ「A」 、AのあとBが来るというアニメーション。
・東欧、ファンタスティックな映像は西欧と違う。周縁、陰り、深みにひかれる。トルンカ、ノルシュテイン。そしてレニツァとボロクチク。
・ボロズウィック「再生」(1963年)。フクロウ、トランペットの再生、クエイが好きな作品として挙げてる。人形の再生、顔と頭、クエイの人形そのもの。最後、手榴弾。
・クエイ新作「砂時計サナトリウム」でも、ボロクチクにオマージュ捧げてる。
・クエイのドローイングもポーランドアートの影響受けている。

◆関連リンク
滝本誠『映画の乳首、絵画の腓 AC 2017』
The Hourglass Sanatorium (1973) ♦ A film by Wojciech Has ♦ - YouTube
 監督ヴォイチェフ・イエジー・ハス原作者ブルーノ・シュルツの「砂時計サナトリウム」。クエイに影響を与えた。まるでパペットのように見える人間の実写映画。
「砂時計サナトリウム」ヴォイチェフ・J・ハス - Credo, quia absurdum

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2018.05.09

■写真レポート 福井県立恐竜博物館

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 ゴールデンウィークに福井恐竜博物館へ行ってきました。
 前から行きたかったので、やっとという感じですが、44体の恐竜の全身骨格と千数百点の標本、そして大型復元ジオラマ、、、さすがに「国内最大」(よくある「最大級」でなく「最大」)と謳われているだけのことはある豪華さです。

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 未来的な宇宙船のような館内に展示された恐竜たちは、さながらノアの箱舟で未来へ連れてこられたような演出。10mに及ぶ巨大な「フクイティタン」ほか、この福井の地で発掘された復元模型も素晴らしいものでした。

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31648450_1985882771741307_625338193 そして中子真治さんが協力されたという(関連リンク参照)「ダイノギャラリー」と名付けられた恐竜イラストの展示コーナー(ここは残念ながら撮影禁止)。『超恐竜 恐竜アートの世界』で紹介されたイラストを直に見ることができて、これも感激でした。

 特にこの本の表紙に使われた右のイラスト。
 古代の息吹を感じさせるリアリスティックイラストに感嘆。
 今回、3Dハンディカムで、しっかり恐竜たちの立体映像を撮ってきたのでいつかYoutube等で公開したいものです。

◆関連リンク
・FPDM: 博物館バーチャルツアー - ダイノギャラリー
 (福井県立恐竜博物館 公式HP)

"恐竜アーティストも世界的に高い評価を受けている方ばかりです。画材も作風もさまざまで、油絵からアクリルや水彩さらにグアッシュやパステルといったものを使って描かれています。マーク・ハレット、ジョン・シビック、グレゴリー・ポールらの精巧な作品、パステルだけで植物食恐竜マイアサウラの生態を情感たっぷりに描いたダグラス・ヘンダーソンの作品、カナダの人間国宝の称号が与えられたエレノア・キッシュの遺作など、恐竜ファンだけでなく、芸術ファンの方にも十分な見応えがあるものです。さらに、しっぽを地面に着けたゴジラ型の姿勢をした恐竜を描いたウィリアム・シーリーの1960年代の作品など、その時代での恐竜研究により恐竜の背格好や風貌が異なってきていることがわかります。これらの作品は芸術的価値もさることながら、恐竜研究史的にも高く評価されるものです。

また、彫刻には映画「ジュラシック・パーク」(1993)で頭角を現したマイケル・トーシックの作品や「ジュラシック・パーク」でアカデミー賞特殊効果賞を受賞したスタン・ウィンストンが、この映画のために最初に基本制作したブラキオサウルス、ディロフォサウルス、ベロキラプトルが展示されています。何でここに展示されているのか!と目を疑いたくなるようなお宝です。"

ネオン集め その4 我が倉庫へ。 : 下呂温泉 留之助商店 店主のブログ

"1985年に恐竜画家ウィリアム・スタウトからプレゼントされた1枚の絵がきっかけで集めた恐竜復元画と復元彫刻のコレクションは、トヨタの池袋アムラックスホールで開催された『超恐竜展』のあと、福井県立恐竜博物館のダイノギャラリーという最高の環境で第二の人生を送っている。"

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2018.04.18

■情報 ヤノベケンジ 巨大機械彫刻他 7点同時展示 @ GRAND 「ART SCRAMBLE」

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GRAND THANKS! 5 th Anniversary 「ART SCRAMBLE」 (公式HP PDF)

"内 容 : 世界的著名アーティストと国内の有名・気鋭アーティストによる アート 作品展示
イベント 期 間 : 4月26日(木)~5月13日(日)
関連施策 : 4月26日(木)オープニングセレモニー、一般参加の共同作品アートイベント
主 催 : グランフロント大阪|GRAND FRONT OSAKA
アーティスト : キース・ヘリング 、 ファブリス・イベール 、ヤノベケンジ、 椿昇、カオルコ、西形 彩庵、他"

 ヤノベケンジの代表的な作品が、グランフロント大阪に集結。
 作品は、公式プレスPDFによると、「ジャイアント・トらやん」「風神の塔」「ウルトラ - 黒い太陽」「サン・チャイルド」「青い森の映画館」「アトム・カー」「シップス・キャット(ブラック)」の7点。

 僕は「シップス・キャット(ブラック)」のみ未見、他は見たことあるが、これだけの作品が一群で見られるのであれば、観たいと思う。
 以下のヤノベケンジ公式Tumblrサイトの動画や、twitterで検索すると、グランフロント大阪前の工事中の風景がいくつか見られるが、なかなか壮観。

 ひとつ残念なのは、「ジャイアント・トらやん」と「ウルトラ - 黒い太陽」は並んで展示されるわけではなさそうなところ。

【Special Exhibition: GRAND FRONT OSAKA】....
【Special Exhibition: GRAND FRONT OSAKA】....
  (ヤノベケンジ公式Tumblr)

"【Special Exhibition: GRAND FRONT OSAKA】 大阪駅前・うめきた広場に、ヤノベ作品が集結中!その2 《サン・チャイルド》《風神の塔》《ウルトラー黒い太陽》、3体のモニュメント作品が早くも姿を現しました。 準備作業はこれからまだまだ続きます。グランフロント大阪のアートの祭典「GRAND ART FES」は、2018年4月26日からスタートです。"

◆関連リンク
ヤノベケンジ 関連 当ブログ記事 - Google 検索
 上記作品のレビューも掲載しています。

 

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2018.01.29

■感想 展覧会 「やきものの現在 牛田コレクションを中心に 2018年冬季」@多治見市文化工房 ギャラリーヴォイス:gallery VOICE

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gallery VOICE 最新イベント情報

"■展覧会 「やきものの現在 牛田コレクションを中心に 2018年冬季」
2018.1/21 - 3/11(休廊日:水曜日)
「牛田コレクション」は共栄電気炉製作所の文化事業とし て、地元作家を中心に買上げ保存を行っていく事業です。」
[出品作家] (リンク先は各作家作品のGoogle画像検索)
猪倉髙志  (Ikura Takashi)
大森健司  (Omori Kenji)
加藤委   (Kato Tsubusa)
黒川徹   (Kurokawa Toru)
田中知美  (Tanaka Tomomi)
長岡千陽  (Nagaoka Chiyo)
中島克子  (Nakashima Katsuko)
中島晴美  (Nakashima Harumi)
玄尚哲   (Hyun Sang Chul) "

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 やきものも現在を思考すると、奇想に接近しているようです。
 近いので何回か御邪魔している多治見市のギャラリーヴォイス、不思議な造形が心地よい展覧会です。
 特に冒頭の長岡千陽さんの作品、楕円の球を幾つか融合して、その上部を大きく曲線で開口させた造形が素晴らしかった。

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 球体の造形はこちらでも展示されている中島晴美さんの作品(上の右画像)は何度も見ているが、この長岡千陽さんの作品は同じ球体でもカラフルな色彩と開口部の造形でさらに形態を進めたようなものに見えて、じっくりと引き込まれる造形である。

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 他の方々の作品も、上記作家名リンク先をクリックするといろいろ見られるので、興味を持たれた方は是非どうぞ。

◆関連リンク
陶磁器関連記事 当ブログ記事 Google 検索

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2018.01.08

■情報 『デヴィッド・リンチ版画展』@ 渋谷ヒカリエ 8/03/ART GALLERY/TOMIO KOYAMA GALLERY

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8/03/ART GALLERY/TOMIO KOYAMA GALLERY/デヴィッド・リンチ版画展

"会期/2018年1月18日(木)~2月12日(月)
時間/11:00~20:00
※オープニングレセプション1月18日(木)18:00~20:00(作家の来日はございません)
会場/8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery(東京都渋谷区渋谷2-21-1)
料金/入場無料

 この度、8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでは、デヴィッド・リンチの版画展を開催いたします。 (中略)
 日本では1991年に東京の東高現代美術館、2012年にラフォーレミュージアム原宿にて個展を行っています。 本展では、 新作を含む版画作品を展示いたします。映画同様に、夢と幻が描かれたダークな作品制作をし続けるリンチの近作をご覧頂ける貴重な機会となります。是非ご高覧ください。"

 1/18から、リンチの版画展が東京で開催されるそうです。
 残念ながらデイヴィッド・リンチ御本人の来日はないようです。

 今回の展示作品の情報はほとんどネットにないですが、公式ページで唯一紹介されているのが冒頭の引用画像。

 この作品は "Squeaky Flies in the Mud 2015 lithograph on Japanese paper 60.0 x 60.0 cm" と銘打たれた版画で、訳してみると「泥の中のきらきらとしたハエ」という意味になりそう。そして注目すべきは和紙に刷られているというところ。

 2015年制作の様だけれど、日本での展示を意識した作品なのだろうか。

◆関連リンク
Csw900x6002820x510 ・Exhibition / David Lynch. Silence and Dynamism - Centre Of Contemporary Art in Torun 公式Facebook 

When: November, 12th, 2017 – February, 18th, 2018 Exhibition Opening: November, 12th, 2017 at 17:00

 ポーランドで開催中のリンチの個展「静粛とダイナミズム」。
 オープニングセレモニーの様子 動画
デヴィッド・リンチ展 – Tomio Koyama Gallery 小山登美夫ギャラリー

"デヴィッド・リンチ展 2014年6月25日 [水] - 7月14日 [月] 日月祝 8/ ART GALLERY/ TOMIO KOYAMA GALLERY"

 同じくヒカリエで過去に開催されたリンチ版画展。その際の作品の様子がリンク先で観られます。

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