文化・芸術

2017.10.11

■感想 藤森照信建築「秋野不矩美術館」

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秋野不矩美術館

"日本画家・秋野不矩画伯の故郷、二俣の町を見下ろす丘の上に建つ当美術館は、地元出身の同画伯の偉業を顕彰するとともに、地域の芸術文化の振興を図るため、平成10年4月に開館しました。 建築家・藤森照信氏の設計により、建物には地元特産の天竜杉を使ったり、壁を漆喰で塗ったりするなど、自然素材がふんだんに取り入れられ、自然との調和に配慮しています。また、展示室の床は籐ござや大理石が敷かれ、履物を脱いで鑑賞するようになっており、他に類を見ない特色ある美術館となっています。"

 静岡県浜松市の秋野不矩美術館@天竜へ行ってきた。秋野不矩美術館は、建築家・藤森照信氏の設計で、秋野不矩さんの絵と呼応する雰囲気があって、とてもよかった。 以下リンク先にはそのパノラマ写真を掲載する。

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 雨だったので、薄暗い写真ばかりですみません。でも、どこか東欧の雰囲気で、ドラキュラが出てきそうでしょ(^^;)。

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 部屋の中も藤森建築の特徴が出ています。ここちよい(^^)。

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パノラマVR写真 (リンク先に掲載)
 レンズに雨が付いてしまいました。水滴のリアル。

◆関連リンク
藤森照信関連 当ブログ記事 Google 検索

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2017.09.18

■動画 オリビエ・デ・サガザンの新作「Gareth Pugh S/S 18」


Gareth Pugh S/S 18 - YouTube (★かなりショッキングですので自己責任で★)

" ‘This is not a show.’ Nick Knight and Gareth Pugh offer an exclusive visual insight into Pugh’s S/S 18 collection presented here as fashion film. In collaboration with philosophical artist Olivier de Sagazan, Pugh explores the extremities offered by the elements and the raw physicality of humanity."

 以前に紹介した粘土を顔や体に塗りたくって人体変容をパフォーマンスするフランスのアーティスト オリヴィエ・デ・サガザンの新作の衝撃。(冒頭1/3ほどがサガザン作品。サムネイルの赤い服のアートは別の方の作品です)。

 WOWOWでリンチ『ツインピークス』放映のない今週は、このシュルレアルで抜けた穴を埋めて下さい(僕だけか...(^^;))。

 今回の新しさは、二人の人間による粘土を用いた人体変容。
 ふたりの男の頭が融合し分離したり、合体した上で大きな口が開いたり、そして後半の腹部の拡大とその中へのダイブ。特にこの後半はなかなかの衝撃度。

 セクシャリティの問題と生命の根源みたいなものがゴチャ混ぜになった面妖さ。僕にはここのシーン、相当の衝撃だった。皆さんの感想も是非お聞かせください。

◆関連リンク
Olivier de Sagazan "performance O de Sagazan 08" オリビエ・デ・サガザン 人体変容パフォーマンス:Performance Transfiguration
サガザン 当ブログ関連記事 Google 検索

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2017.08.28

■感想 「奈良美智 for better or worse」展 @ 豊田市美術館

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奈良美智 for better or worse(豊田市美術館 公式サイト)
 以前に古典以外で何枚かの作品を観ているが、これだけまとまって奈良美智作品を鑑賞したのは初めて。

 実は奈良作品にもっと稚気にあふれた印象が強かったのだが、全体を鑑賞した感想は、もっと反逆というか呪咀に満ちた絵だというイメージ。その理由は手に持つナイフや邪悪な視線。

 特にこの女の子たちの視線は、観客を通り越して、観客の背後の不可思議な世界を見ているように感じられる。そしてその彼女たちが見ている光景を展示会の途中から想像したら何だか寒気がして来た。

 この感覚が奈良作品のもしかして真髄なのかと感じたのは、その大小はあれ、一緒に行った家族もだったので、あながち間違いではないのではないのかもしれない。実は奈良作品論とか美術界方面の批評を見ていないので全くの的外れなのかもしれない。

◆キャシー・オリヴィスと奈良美智作品
 「奈良美智 for better or worse」展を観てきた印象の強いうちに、と以前から気になっていたキャシー・オリヴィスと奈良美智作品の違いを考えてみた。(異なるアーティストの作風の違いを云々することの無粋をご容赦ください。僕にはずっと気になっていたのでここにメモしておきます)

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 Google画像検索で比べてみるとよくわかる。

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 左が奈良美智、右がキャシー・オリヴィス。
 ふたりの作品は、どちらも額の広い女の子が主題になることが多い。そしてその眼の大きさと両目の間隔、全体的なバランスが近いイメージを醸し出す。

 しかし比較して並べてみた画像1枚目を見てもらうと顕著であるが、眼の形状と絵画としてのタッチが大きく違うことがわかる。奈良の眼は、今回の展示会で僕が感じた「反逆」とか「呪詛」といったイメージにつながるような半目で釣りあがっているのが特徴である。そして絵画で特に顕著だが、キャシーのそれは丸くそして眼にどこか温和さが宿る。

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 第一印象で似た感覚を持っていたので、今回、こうしてふたりの作家の違いを比べてみた。
 僕が好きなのは、絵画では奈良のタッチ。立体造形ではキャシー・オリヴァスの4本脚の女の子たちがもっとも印象に残る。絵画より色合いが薄いトーンになっているのと、造形で形状がシンプル?になっているのが、そんな感想を僕にもたらしているのかもしれない。

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2017.08.23

■感想 「テオ・ヤンセン展 人口生命体、上陸!」 @ 三重県立美術館


動く創造生命体(ビースト)=三重県立美術館でテオ・ヤンセン展 - YouTube(時事通信社)
テオ・ヤンセン展 - 三重県立美術館 開館35周年記念ll
(三重県美術館 公式)

 「テオ・ヤンセン展 人工生命体、上陸!」@ 三重県立美術館 行ってきました。

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 13体の巨大ストランド・ビースト、撮影自由だったので、3D 立体映像とパノラマVRも撮ってきました。 デモでは、2体は観客が自分で引っ張って動かせるし、大きいものはオーストラリアから来ていた助手の人がデモタイム動かしていました。

 パノラマ写真は以下に掲載しましたのでご興味のある方は、クリックください。
テオ・ヤンセン展 @ 三重県美術館 | Entapano VR

 会場は夏休みということもあり、小学生や子供が多く、この動くことで美術品になるアートを体感して楽しんでいるようでした。
 ここからビーストのDNAを受け継ぐ、巨大造形家が現れるのも楽しみです。

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 ヤンセン氏の妄想は、なかなかにSFチックで、この自らの造形物のDNAが観客の心を打って、継承されていくという考えで、おそらくそれが形態化してるのがわかるために、我々観客の心を捉えるのでしょうね(^^)。

◆関連リンク
テオ・ヤンセン 当ブログ関連記事 Google 検索

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2017.08.09

■感想 アルチンボルド展 @ 国立西洋美術館

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アルチンボルド展 公式サイト
 国立西洋美術館で『アルチンボルド展』を堪能。
 ハプスブルク家のヴンダーカンマーの影響を直撃で受けた、ジュゼッペ・アルチンボルドの博物的奇想画のディーテイルを楽しみました。ちょっと作品数は物足りなかったけれど…。

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 代表作である「春」「夏」「秋」「冬」、「大気」「火」「大地」「水」がまず観れたのが大収穫。

 写実的な描写で各自然物をリアルに描き、それらを絶妙に配置することによって現れる不思議な顔。奇想であるとともにどこかユーモラスな仕掛けがされているのが、宮廷でアルチンボルドが占めていた位置をなんとなく観客に体感させていて、当時のプラハでの感覚をどこかうかがい知ることができる。

アルチンボルドメーカーによるBP像
 アップした動画は自分の顔をカメラで写すと自動的にアルチンボルド風CGを作成する「アルチンボルドメーカー」のコーナーで、僕の顔をAIが加工したCG。

 こんな進撃チックなユミルの様な顔じゃないぞ、と文句は言いたいがw、いろんな形態でアルチンボルドを自動生成するシステム「アルチンボルドメーカー」にはなかなかの感動。
 このアプリ、スマホ用に展開してほしいものです。

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 ミュージアムショップでは、このようなアルチンボルド立体造形物が売られていた。もともとリアリスティックな描写がなされているアルチンボルドの絵画なので、それを野菜等でリアル造形したものも違和感がない。

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 ネットで検索するともっと造形物を観ることができるが、こうしたものも会場でしっかり展示されていたら、もっとインパクトがあったのではと残念だったり、、、。

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 このあたりの造形物は素晴らしいです。ぜひ、実物をいつかどこかで見てみたいもの。

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2017.07.26

■感想 双子がつくる悪夢的ビジョン「クエイ兄弟 ー ファントム・ミュージアム」展 The Quay Brothers Phantom Museum|松濤美術館

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クエイ兄弟 The Quay Brothers|松濤美術館

"7月16日(日)~22日(土):『ストリート・オブ・クロコダイル』のデコール撮影可能!

 予想を上回る多くのお客様にお越しいただいておりますクエイ兄弟展ですが、いよいよ閉幕が近づいて参りました。
これまでのご好評に感謝し、また先日兄弟の誕生日に、『ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋』のデコールが当日にのみ撮影可能となった企画に対して、多数の喜びの声をいただいたことを受け交渉を重ねてまいりましたところ、このたびポスター・チラシに使用しているメイン画像の『ストリート・オブ・クロコダイル』のデコール←の撮影許可が下りました。

 7月16日(日)~22日(土)の間、展示室で『ストリート・オブ・クロコダイル』のデコールを撮影していただけます!"

 「クエイ兄弟 ー ファントム・ミュージアム」展、鑑賞してきました。
 期間限定で撮影可ということで、3D撮影したい!と強烈に思い、ちょうど21日が本業の東京出張というチャンス(^^)で、3Dハンディカムを持って、会場となる渋谷 松濤美術館に行ってきました。金曜は20時まで開館ということで出張が終わってからも余裕を持って観ることができました。

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 撮影可だったのは「ストリート・オブ・クロコダイル」のデコール2点。ダゲレオ出版から出ていたビデオソフトで20数年前に初めて観た悪夢に、鮮明な形で再会したような生々しさ。

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 その他のデコールやオブジェもその立体的な迫力は最高で、まるで三次元の絵画に出会ったような、角度によっていろんな表情を見せる多様なイメージに目眩……w。

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 会場で「ストリート・オブ・クロコダイル」他映像の上映も実施されていて、久々に再見するも、今観たパペットのリアルな迫力に映像は明らかにスケールダウンしていて、現実に存在する悪夢の禍々しさに感嘆。

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 ツインズの悪夢は、リンチのブラックロッジとも明らかに通底しています。出来るものなら帰りたくない悪夢。3D撮影でデコールの多層空間を鞄に入れて、なんとか会場から離脱しました(^^)。

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◆関連リンク
The Quay Brothers, 籾山 昌夫『クエイ兄弟 ファントム・ミュージアム』
 当展示会の図録。なかなか充実した作品紹介になっています。

・あとは資料的に、当日いただいた展示品リストとチラシを記載します。

続きを読む "■感想 双子がつくる悪夢的ビジョン「クエイ兄弟 ー ファントム・ミュージアム」展 The Quay Brothers Phantom Museum|松濤美術館"

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2017.06.21

■写真 名古屋 クリエーターズマーケット

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名古屋のアートイベントなら東海地区最大【クリエーターズマーケット】

"アートイベントを名古屋でお探しでしたら、全国から作家が集結する【クリエーターズマーケット】にお越しください。オリジナルの絵画や陶芸などを出展・販売したり、他の作家の作品を購入することができる東海地区最大の「つくるひと」の祭典です。"

 7/17(土)に名古屋のクリエーターズマーケット、初めて行って来ました。
 ポートメッセなごや3+2号館の広大な空間にびっしりの出店。あまりの広さにへばり、3号館を隅々まで回ったところで力尽きました(^^)。

 特に何を買ったわけでもなく、いろんな作家さんの作品をチラチラと眺めて眼の保養をさせて頂きました。
 疲れのため、作家さんの名前も眼もせず写真だけ撮らせて頂いたので、いくつかご紹介です。

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 こうしたコミカルなものから。

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 ダークなものまで、他にもシュヴァンクマイエル風の骨のオブジェとか、スチームパンク風のアクセサリーまでいろいろとありました。
 今回名駅で映画見た後、行ったのでゆっくり出来なかったけれど、朝から一服しながら日がな一日、プラプラとしたいものです。

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2017.06.05

■情報 『クエイ兄弟 ―ファントム・ミュージアム―』@東京渋谷区立 松濤美術館 PHANTŒM MUSÆUMS The Quay Brothers

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クエイ兄弟 The Quay Brothers|渋谷区立 松濤美術館

"会期 : 2017年6月6日(火)〜7月23日(日) 

クエイ兄弟の初期のイラストレーションから、アニメーション制作の舞台装置の精緻なデコール、これまで日本で紹介される機会の少なかった映像作品や舞台美術の仕事、影響を受けたポーランドのポスター作品など、その独自の美の世界の全体像にせまるアジア初の本格的な回顧展です。"

 神奈川県立近代美術館三菱地所アルティアム (福岡市)で開催された『クエイ兄弟 ―ファントム・ミュージアム―』展が東京都内へ巡回展示される。

 神奈川も、そしてもちろん福岡も行けなかった東海地方のファンとして、今度は東京なので出張のタイミングが合えば、ぜひ行ってみたいものです。

◆関連リンク
『クエイ兄弟 ファントム・ミュージアム』 (amazon)
 図録はAmazonで購入済みですが、やはり本物が日本に来ているのだから、肉眼で凝視したいもの。

・当ブログ記事
 ■情報 公式図録『クエイ兄弟 —ファントム・ミュージアム—』: The Quay Brothers Phantom Museums Catalog
■情報 クエイ兄弟―ファントム・ミュージアム― @ 神奈川県立近代美術館<葉山館> "Quay Bros. Phantoem Museums "

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2017.05.31

■情報 大友克洋(手描きスケッチ) 河村康輔(彩色、デジタルコラージュ) 「INSIDE BABEL」

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大友克洋さん「バベルの塔」大胆解釈 ざっくり切り込み:朝日新聞デジタル
(リンク先 インタビュー動画あり)

"大友克洋さんが、18日から東京・上野の東京都美術館で始まる「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル『バベルの塔』展」に合わせて、原画を大胆に新解釈した絵画作品「INSIDE(インサイド) BABEL(バベル)」を発表する。塔にざっくりと切り込みを入れて、構造や中でうごめく人々、建設作業を想像し、ちみつに描き出した。完成作の展示を前に、大友さんが語った。"

大友克洋 「INSIDE BABEL」.pdf(プレスリリース)

"大友克洋氏が、同作からインスピレーションを得た新作「 INSIDE BABEL 」を制作しま した。 ブリューゲルを好きな作家の1人に 挙げている 大友氏が今回の制作にあたり考えた テーマ は、「バベルの塔の内部構造」。制作に先立 ち 、実際にオランダ・ロッテルダムのボイマンス 美術館などを訪れる現地取材を敢行し、 美術館学芸員と の 意見交換などを経て構想を練りま した。作品の彩色は、共同制作者 であるコラージュ・アーティストの 河村康輔氏が担当。大 友氏による手描きスケッチを元の作品画像に合成し、その上にブリューゲルの「バベルの 塔」から抽出した2万個以上の 微細なパーツ を データ上で 貼り合わせるデジタルコラージュ 手法 を用いました 。 作品は、 4 月 18 日(火)から 7 月 2 日(日)までの展覧会会期中に、東京都美術館 ロビ ー 階の企画展示室入口横ホワイエ にて特別公開されています。 本作品の観覧は無料 。 「 INSIDE BABEL 」複製原画や関連グッズを、展覧会特設ショップ や 通販サイト「朝日新聞 SHOP 」 ( https://shop.asahi.com/ ) などで販売予定"

 大友克洋の描くバベルの塔。細密建築画家としても凄腕の大友氏のバベル内部図解に興味津々。その内部にはどんな迷宮が潜んでいるのか?
 制作過程について、日曜美術館で大友克洋自身の出演で解説されたので、以下、紹介と感想です。(実物は大阪での展示会に行ってみたいと思う)

日曜美術館「ブリューゲル×大友克洋」17.5/28 - NHK

"60cm×75cmの1枚に1400人が緻密に描き込まれている。激動の時代を生き抜いたブリューゲルが絵に込めたメッセージとは何だったのか。緻密でどこか不気味なブリューゲルの作品世界に大きな影響を受け、自らもバベルの塔の内部を描いた作品を制作した漫画家・大友克洋をスタジオに招き、存分に話を聞く。"

 まず大友克洋によるブリューゲル作の分析。

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 「バベルの塔」の不穏について、特に水平線の位置が中央にあることから、その視点が神のものとも人のものとも特定できないことで不穏な雰囲気が醸し出されている、と分析。
 そして上記引用画にある細密描写について。わずか60cm×75cmの小さな絵にみっちりと描かれた人々。その数1400人とか。しかしそのリアルなポーズが素晴らしい。

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 まず大友はブリューゲルが描いた絵を精密にトレースし、その描写について把握していったという。その際には、リアリティを確保するのに、建築の装置を自分の知識から引き出しつつ細部を描いた。これにより構造を把握して内部を推定していく大友。

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 その莫大な重量が内部にかかっていくため、内部は空洞なのではないかと推定し、まず描かれたのが左上。内部空洞は同一の内径で上部まで伸びている。そしてその内側に帽子の鍔のように出ている回廊。
 さらに構造的に強度を持たせるのに、想定されたのが右上と左下、下へ行くほど太く上部を支える構造としたことで安定感が出ている。

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 大友によって描かれたバベルの塔の内壁詳細スケッチ。
 さすがに構造とデザインを両立しさらに味わい深いディーテイルが描かれていて素晴らしい。

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 そして着色され完成した「INSIDE BABEL」。
 上部の円形の天井から下へ行くほど空洞が狭まる構造。そして右下からは船が内部へ運河を通って、空洞の中に物を運べるという工夫。
 構造、絵の細部等、ブリューゲルの雰囲気に似せた興味深い作品になっている。
 この空洞でどんなドラマが繰り広げられているか想像力を刺激する。
 バベルの塔が人類を言葉によって神が分断させる前の、ひとつの大きな混沌だとすると、内部ではどんなにか猥雑な生活が営まれていたか。
 ブリューゲルは内部を描かないことによって、観る者にその混沌を想像させたのではないだろうか。
 大友克洋の今回の試みは、その内部をあえて描くことで何かを描写したかったはず。あえて混沌は描かず、地下室の暗闇と塔の奥底の闇を描くことで、観る者の想像力をかき立てる。じっくりと実物を(デジタルだから実物は?だけど)観て、それを想像したいものです。

◆関連リンク
開催概要|【公式】 ブリューゲル「バベルの塔」展

"[会期] 2017年7月18日(火)~ 10月15日(日)
[会場] 国立国際美術館 〒530-0005
 大阪府大阪市北区中之島4-2-55 http://www.nmao.go.jp/
[開館時間] 10:00 ~17:00、金曜日は19:00まで(入場は閉館の30分前まで)"

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2017.04.24

■情報 造形作家「植田明志」作品集制作プロジェクト クラウドファウンディング


植田明志 x SipkaART 作品集刊行プロジェクト - YouTube.

" "SipkaART"は名古屋大須にあるセレクトショップ"Sipka"が母体となっているギャラリーです。これまでとは違うアート活動をする為、設立いたしました。 今後は、店内での展示以外に、アートフェアへの出展や、作家の作品集や絵本などの出版も手掛けていく予定です。
 植田明志は現在まででSipkaで3度の個展を行いお客さまからの支持も厚く、急成長をしている作家です。手がける作品にはそれぞれ物語があり、見るものを魅了し、惹きつける不思議な力があります。 今回は、クラウドファンディングでその集大成となる作品集を制作したいと考えています。 作品集の制作は、多くの方からご希望も頂き、それならば、campfire(キャンプファイヤー)通じて、皆さまと作り上げられればと思いました。 このプロジェクトに参加して頂ける皆さまのためにこの場限りの様々なリターンを用意しました。 作品集制作の実現へ向け、皆さまのご協力をどうぞ宜しくお願いいたします。"

造形作家「植田明志」作品集制作プロジェクト - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

" 今回は、造形作家「植田明志」の作品集制作というプロジェクトとしてキャンプファイヤーに投稿します。

 植田明志は現在までで、Sipkaで3度の個展を行ない、お客さまからの支持も強く、急成長をしている作家です。
 手がける作品には一つ一つ物語があり、見るものを魅了する不思議な力があります。
 その集大成となる作品集を制作したいと考えています。

■作家からのコメント

子供のころの、らくがき帳は、さながら作品集の様。
空想の生物を描いた下には、名前やその大きさ。

ずっと作品集を作れたらいいなぁ。と思っていました。

子供のころ、夢中でめくった作品集や、画集は、夢や感動、ワクワクを与えてくれていました。
それは魔法が綴ってある秘密の本のように、僕を静かに奮い立たせました。

この世界には、こんなものを作っている人がいるんだ。
どうやって作ってるんだろう?

僕にもできるのだろうか?
そういう想いが、僕をこの世界に導いてくれたひとつであることは、間違いありません。"

 造形作家 植田明志さんの作品集刊行プロジェクトのご紹介です。
 4/19から始まったクラウドファンディングは、締切日まで残すところ57日の4/23現在、すでに目標額100万円に対して166.4万円となっていて目標達成。

 僕はSipkaさんのネットでの紹介以外、実はまだ作品を直接拝見したことがないのですが、冒頭に引用した公式動画で見られるようにその作品はとても幻想的な造形です。不思議なその魅力にいつも心惹かれているのですが、残念ながら資金的に作品を購入することはなかなか出来ないので、まずは作品集を是非入手したいと思っています。

 何度かSipkaさんで開催されている作品展に行く機会を作れずにいるのですが、いつか3Dハンディカムを持参して、伺いたいものです。

◆関連リンク
植田明志 - Google 画像検索
植田明志 | アクセサリー・セレクトショップ・Sipka-シプカ- オンラインショップ
 こちらのページで作品を購入できます。

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