立体映像

2016.12.05

■感想 プレイステーションによるヴァーチャル・リアリティ体験 PlayStation®VR

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 プレイステーションVRをソニーショップの体験会で予約して、発売日の10/13に購入しました。しばらくいろいろなコンテンツを試してみたので感想簡単にまとめてみます。僕の結論は、最後まで読んで頂ければ分かりますが、臨場感は相当に興味深いけれど、今一歩映像の高精細の飛躍がほしい。少し残念ではありますが買うのは待った方が良いかな、というものです。ソニーの野心的な試みには大拍手なのですが、VRの普遍的な普及のためにはさらなる進化を期待したいと思います。

『シン・ゴジラ』スペシャルデモコンテンツ for PlayStation®VR(PS4) | 公式PlayStation®Store 日本.

"実際の映画用に製作された3DCGデータを使用し、史上最大となる全長118.5mのフルCGゴジラが目の前に迫るという、PS VRでしか味わえないリアリティあふれる究極のゴジラ体験を味わうことができます。その恐怖と臨場感は、ファンならずとも必見です"

 まず何はなくともこのコンテンツが最大の期待作でした。少しややこしいセットアップを終えて、最初に試したのが『シン・ゴジラ』が我が家に現れるこのコンテンツ(なんと無料)。

 まずソフトを立ち上げると自分が東京駅丸の内口に移動。頭上を巨大な尻尾が通り過ぎ、ゴジラが東から東京駅を回り込み、東京駅の駅舎 右手にその全体像を現わします。そして右から、大きな足音とコントローラの振動とともに今度は自分の位置へ向かっシン・ゴジラが進撃。
 途中自衛隊の戦闘ヘリが頭上を飛び、シン・ゴジラに対して攻撃を加える。
 そして最後は、、、、(一応、ネタバレは回避しておきます)。

 東京駅周辺の光景が360°全周に存在し、自分の頭の動きとともにその立体視の世界の見え方を変え、リアルなステレオサウンドと振動が迫力を持って、そこにいるシン・ゴジラの臨場感を提供している。凄まじい経験、と言いたかったところだが、残念ながら現実にはグラフィックが映画とは大きく違い、データが荒く、とてもフォトリアルと言えるような完成度ではない。残念ながらプレステ4のスペックではここが限界なのかもしれない。

 それは解像度の1920×1080(左右の目それぞれに960×RGB×1080の映像を表示)がひとつの原因だろう。そしてもう一つは左右の眼球の前に置かれたレンズによる中心と周囲のピントのずれ。
 まず片目の解像度がフルハイビジョン1920×1080ピクセルより低いことで、よく見ると画素が荒く見えてフォトリアルを損ねている。さらにレンズの歪みで視野角のピントが眼の位置で甘いところがあり、違和感が残る。

 これによりせっかくの映画のシン・ゴジラのリアリティには程遠い、いわゆるゲーム的な映像となってしまっている。全篇が数分と短いことも相まって期待していたのにいささか残念な出来であった。

 シン・ゴジラファンにおいては、このコンテンツ観たさにPS VRを手に入れようとする向きもあるかもしれないが、何とか知り合いに持っている人を探して体験させてもらうのが得策であろう(あくまでも個人の見解です)。

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NORTHERN LIGHTS -極北の夜空に輝く光の物語-(PS4) | 公式PlayStation®Store 日本.

"2015年3月、稀にみる大規模な磁気嵐が各地に美しいオーロラをもたらしました。 今回の撮影の為に開発された高解像度撮影システム「MAKIBISHI」により、オーロラだけでなく夕暮れの美しい空や星々まで、まるで現地で空を見上げている感覚をお楽しみいただけます。"

 次に観たのが、このオーロラのVR。
 定点設置されたカメラからの映像であるが、全天周をオーロラが駆け巡る雄大さはなかなか。ただしここでも前述の解像度等が影響して、相当の臨場感は得られているが、本当にその場にいるほどの錯覚には残念ながら今一歩。

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THE PLAYROOM VR(PS4) | 公式PlayStation®Store 日本.

"「モンスターエスケープ」 でヒーローになって巨大な怪獣と対戦!「キャット&マウス」でチーズをかけてバトル!「ゴーストハウス」で協力してお化けを退治!「ロボットレスキュー」でレスキューミッションに参加!「ウォンテッド」で無法者と対決!小さなVRボット達もあなたがやってくるのを待ち望んでいます!さあ、楽しいVRの世界へ行ってみよう!"

 こちらは戯画化されたキャラクターによるコミック調CGのゲーム。
 解像度の違和感は、コミカルなゲームキャラであることでほとんど気にならない。
 特に面白かったのは、右上の引用画「モンスターエスケープ」。自分がこの緑の怪獣になり、簡易化されたビル等の街の中を歩き回って、破壊の限りを尽くす。
 インターフェースは自分の頭の動きで、体を大きく動かして、ビルに体当たりして破壊する臨場感がなかなか。

 本来なら、自分がフォトリアルなシン・ゴジラになって、リアルな自衛隊と戦うことも可能なはずで、ついそうしたものを期待してしまう。しかしこのグラフィクスでも体の動きが伴うことで、この臨場感が得られるのであれば、解像度が両目ごとフルハイビジョンになり、レンズの歪みがなくなり、映画同等のリアルなCG計算が可能になる未来(ムーアの法則から考えるとあと2-3年かw)には、素晴らしくリアルなVRが現実化するのは間違いないだろう。


Penrose Studios - Allumette Trailer - YouTube
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(公式HP)
Allumette(PS4) | 公式PlayStation®Store 日本

"雲上にある街に住む少女の物語。 悲劇に遭いながらも、望みを失わない彼女。ハンス・C・アンデルセンによる「マッチ売りの少女」にインスパイアされ、Allumetteは母娘の織りなす献身的な愛を綴っています。"

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INVASION!(PS4) | 公式PlayStation®Store 日本.

"『マダガスカル』のエリック・ダーネル監督、イーサン・ホークがナレーションを務めた『インベージョン!』は、ヴァーチャル・リアリティ用の色彩美あふれるアニメーション作品。地球征服を企むエイリアンの二人組が地球に到着。邪魔者は容赦なく排除する勢いだが、彼らの目の前に現れたのはとっても可愛い白ウサギたち。皆さんは、なんとそのうちの一匹としてお話に参加!何が起こるか体験しよう!ウサギになった自分の体をチェックするのをお忘れなく!"

 この二つは、いずれもコミック調CGで描かれたキャラクターが、全周スクリーンを使って目の前で演じる短編CG映画といった作品。
 違いは立体で全周360°において、自分の頭の動きでその短編映画をいろんな視点で眺めることができるところ。
 近寄れば大きく見えるし、回り込むと陰になっているところも観ることができる。

 特にキャラクターが視野によって立体感を持ってどこからでも観えることで(裏からは無理だがw)、まるでそこに人形があるように感じられるところが素晴らしい。

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 自分がCG世界の住人になったようで、思わず手を伸ばして触りたくなる雰囲気。
 もしこれがパペットアニメなら、まさにそこに人形がいるように感じられるだろう。特に人形アニメーションのような雰囲気を狙ったAllumetteは、まるで自分の部屋に、人形アニメーションスタジオが現れたような立体感があり、素晴らしい。

 案外ゲームより、こうしたインタラクティブな映画作品の方が、VRに向いているのではないか、と将来の可能性を垣間見せてくれるような体験である。

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DRIVECLUB™ VR(PS4) | 公式PlayStation®Store 日本.

"世界の超高級マシンに乗って白熱したレースバトルが楽しめる人気レースゲーム「DRIVECLUB™」がパワーアップしてPlayStation®VR専用タイトルとして登場!"

 これはドライビングゲームのVR。デモゲームのみ試してみたが、もともとドライブゲーム不得意なのであっちこっちにぶつけて視点がグラグラ。で、まさにひどいVR酔いになってしまった。

 他のソフトでも実は少し長い時間(20分くらい)続けると、VR酔いがやってきた。
 特に頭の動きと視界がずれているという感覚ではなく、プレステVRのレンズによる映像の歪みが原因のような気がする。
 自分が眼鏡をかけて、その上にプレステVRを被るからかもしれないが、プレステVRのレンズと自分の眼鏡による複合的なピントのずれが酔いの原因かもしれない。時々頭が痛くなる感じがどうにも辛かった。

 ゲーム好きで動きに慣れている人、眼鏡をかけず肉眼でゲームをできる人は、問題ないかもしれないが、これが耐えられないような気がして、買ってから結局週に15分くらいチョコチョコ見ているだけなのでこれは手放した方が良いかな、と思っている。
 次の各眼フルハイビジョン、レンズの歪みが(眼鏡の人にも合うように)補正されてからのヴァージョンで本格的に導入した方が良いのではないかと考えている。(今なら中古でオークションに出しても定価近くで手放せそうなので、、、)。

メディアプレーヤー(PS4) | 公式PlayStation®Store 日本.

"メディアプレーヤーは、メディアサーバーやUSBストレージ機器のビデオや音楽を再生や画像の表示のためのアプリケーションです。ライブラリをブラウズできるほか、BGM再生の機能も搭載しています。PlayStation®VRを使うと、360度全天球カメラなどで撮影したビデオ/フォトを表示できます。また、DSEE HX™によりハイレゾ相当の高音質で再生されます。現在、次のコンテナおよびコーデックに対応しています。ビデオ: MP4、MP2TS、MP2PS、MKV (H.264)、AVI (MPEG-4 part 2 および H.264) オーディオ: MP3、AAC、FLAC 画像: JPEG、PNG"

 もうひとつ今回期待を裏切られてたのがこのメディアプレイアー。
 なんとブルーレイ3Dの立体視再生ができないのだ。ただの2Dヘッドマウントディスプレイとしてしか働かない。将来的にはソフトのアップデートでなんとかなるかもしれないが、これができないのは寂しい。
 と、HMDとしても解像度が荒いために、映画を観るには残念ながらフルハイビジョン画質でないため、画素が荒く観え、映画観賞用としてはイマイチ、なのも映画ファン的に残念な点である。

 ソニーには3DハンディカムHDR-TD10の3.5inch液晶で実現した2562×480=123万ドットの素晴らしい高精彩ディスプレイがあったのだから、今回の5.7インチサイズでも微小な画素は可能なはずなので、是非早急にPS VRの高精細化版を出して欲しいもの。でないと、このVRブームも一大市場のゲーム界で普及せず3Dハンディカム同様にブームが去り、廃れてしまう危険がある。なんとかして下さいソニーさん。

◆関連リンク
PlayStation®VR | 公式PlayStation®Store 日本
 こちらにVRコンテンツの紹介ページがあります。
PlayStation VR (PSVR)のスペック「解像度:1920 x RGB x 1080」の『RGB』って何なの? | PSVR情報局

"PlayStation VRでは1920 x 1080ピクセルすべてにRGBの画素(サブピクセル)が配置されたディスプレイを採用しています。 これはPlayStation VRのこだわり。 これを正式にスペックとして書き表すために「解像度:1920 x RGB x 1080」という表記が使われている、というわけです。 PlayStation VRがより快適で、高精細で、VR酔いしにくく、没入感が高い体験が得られる理由がここにあります。"

【PSVR】物語から離れたくなくなる傑作VRアニメ『Allumette』 娘と母に訪れた悲劇、そして愛を描く | Mogura VR - 国内外のVR最新情報

・当Blog関連記事
 凄い! 3Dハンディカム HDR-TD10 裸眼3D対応 3.5型高解像度液晶モニター

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2016.04.11

■情報 ドローン HMD装着で“没入型飛行” Drone + HMD

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Parrot、1080/30p対応新ドローン「Bebop Drone」。HMD装着で“没入型飛行” - AV Watch

"SkycontrollerにはHDMI出力も装備、別途ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を接続すれば、カメラがとらえている上空の映像を、自分の視界のように体感できる。これを装着したまま、操作する事で、「没入型の飛行風景が楽しめる」という。              

 さらに、HMDが装着者の頭の動きを検出できる場合は、そのデータを使い、カメラの角度を追従させる事も可能。視界には姿勢計、バッテリレベル、速度、高度、距離などの情報も表示できる。対応するHMDの情報は公式サイトでアナウンスされる"

Parrot Bebop Drone(公式HP)

"スカイコントローラーのHDMIプラグにパイロットの視野を体験できるFPVグラスを接続できます。 次のFPVグラスに対応しています。Zeiss OLED Cinemizer、Sony Personal Viewer... "

パロット社製 Bebop Drone(公式HP)

"Bebop Drone を、スカイコントローラーとFPVグラス(同梱されていません)で操縦し、HDMIポートからFPV体験をすることでBebop Drone のカメラの距離測定つきビデオストリーマーも楽しみましょう(距離、高度、針路、水平状態の管理、バッテリー残量、その他)"

 ドローン+HMD、単眼カメラだけれど、既にこんなのは出てますね。でも本題は、今後出てくるであろう、ドローン+3D HMD。

 ドローンのキラーコンテンツのひとつは、ステレオ視HMDと組み合わせた超臨場感リアルフライト体験だと思うけれど、どうだろうか。
 もちろんSONYのPlayStation VRのようにHMDにジャイロセンサを組み込んで、頭の動きをドローンの3D HDカメラと同期させる。リアルピーターパンが体感できる(^^)。
 ソニーさん、PlayStation VRオプションで発売しませんかw?

 まじめな話、僕はまだビックカメラの店頭で、サムスンのAndroidスマホを使った簡易VRしか3D映像を観たことないけれど、それだけでも臨場感は相当のものだった。映像がある程度荒くても、頭の動きと同期して映像が動くことで、人間の感覚は容易にリアリティを獲得する仕組みのようだ。

 没入感を得られるHMDでさらに実写の3D映像になったら、 まさに超臨場感体験が出来ると思う。

 先日のNHKサイエンスゼロで、オキュラスリフトとかでVR体験をやってたが、荒いCGなのに、まさにリアルに没入したような感覚を出演者が語っていた。
 ゲームマシンが人類に与えた体験をはるかに超える現実体験をVRはヒトにもたらすかもしれない。その時、ヒトのリアルは一階層変貌するかも。

 元々、二眼から入った映像と耳からの音、そして頭/体の動きを連携して現実認識を形作っているので、それに相当する情報が与えられれば、人の認識は騙される、ということですね。現実と仮想が透過になって行った時、我々のリアルは変容するんでしょうね。ますます現実と幻想が混沌と...。

 3D HMD+自在に動くカメラのコンセプトって、東大の舘教授が通産省のプロジェクトで構想されたアールキューブの実現形態のひとつですね。あれはホンダのP2がカメラ側を担っていたわけですが、、、。

 アールキューブの居ながらにして世界旅行。世界各所にレンタル3Dカムドローンが配置され、ネットでアクセスして何時でも世界の空(エベレストや宇宙もw)を飛べる。
 まさにインターネットがリアル世界に没入し、人はテレポーテーション能力をその手中に(^^)。

◆関連リンク
スマートグラスでドローンを操作することが主流に!? | DRONE BORG
VR Inside
 ヴァーチャルリアリティのニュースを紹介するサイト。

アールキューブ 当Blog関連記事 Google 検索

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2015.12.02

■情報 ヴィム・ヴェンダース監督 新作3D映画『Every Thing Will Be Fine』


Every Thing Will Be Fine - Official Trailer I HD I IFC Films - YouTube

ヴィム・ヴェンダース監督の新作3D映画『Every Thing Will Be Fine』最新予告解禁!心理描写を3Dで表現していくという実験。 - シネフィル - 映画好きによる映画好きのためのWebマガジン

"「「3Dは、2Dの映画とはまったく異なる方法で物語を描くことが可能です。この作品において、私は撮影、編集、役者の見え方の全てにおいてこれまでと違う 方法をとりました。クリエイターも、観客も、この映画を通じてそれまでとは違う体験をします。そう考えると、従来のドラマ映画も、まったく新しいものにな ると思いませんか?それを証明するために、この映画を撮りました。もし、映画製作において新しい発見ができなくなったら、それは私が監督業をやめる時です」"

 ヴィム・ヴェンダースが撮る初の3D映画。この監督の立体映画に立ち向かう上に引用した言葉がいいです。
 我々が3Dハンディカムで日常を撮る時、被写体に凄く近くまで接近すると、再生される臨場感は、まさに人の眼前に現実を再生する。
 ヴェンダースがその臨場感をどう映画に活かしたのか、凄く気になります。

Wenders

News - SCREEN PLANE GmbH

"New Wim Wenders feature film wraps in Canada Screen Plane provided the stereoscopic equipment on the new Wim Wenders feature "Every thing will be fine" which was shot in Canada in summer 2013 and winter 2014... The project was filmed on a Production Rig and a Steady-Flex rig, equipped with Alexa XT and Alexa M and a 3D set of Leica Summilux-C lenses. Additional scenes were shot with a pair of Angenieux Optimo DP 16-42mm zooms. "

 3D装置を提供したScreen Planeのページに、撮影機材についての詳細がありました。Alexaのカメラとライカレンズを使った3Dカメラを用いた様です。
 ハリウッドでは2D-3D変換が主流の昨今ですが、欧州勢は3D撮影へのこだわりもあるようです。

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2015.11.09

■感想 バルタザール・コルマウクル監督『エベレスト 3D』


映画『エベレスト 3D』 公式サイト NOW PLAYING.

 バルタザール・コルマウクル監督『エベレスト3D』、IMAX 3D 字幕版(残念ながら吹替は時間が合わず...)、観てきた。

 さすがに素晴らしい自然描写。どこがCGでどこが実景かわからない。たぶん空撮はこの高度では空気が薄く無理なので(ドローンなら可能なのか??)、頂上付近の俯瞰映像はCGなのでしょう。
 3DはSTEREO D社の3D変換。いくつか息を飲むようなシーンがあった。特に前半の吊り橋とか、切り立った峰の描写が美しい立体感。後半は何故か3D感はトーンダウン、というか物語の緊迫感に飲まれて、3Dを意識できていなかったのかもしれないが、、、。

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 全体の感想として、この映画は、人の視点と山の視点と観客の視点という3視点、3D(? ^^;)で語る映画なのかもしれない。

 まず人の視点。何故か山に挑みたくなるアルピニスト。登ることの快楽と隣り合わせの死。スリリングさはかなりのものだったけれど、タイミングを間違えば死に直面する、という危機意識が登場人物たちによってもっと表現されていたら凄かったのではないかと。主人公がプロのはずなのに、危機意識が低く行動が軽いように見えてしまうのが残念だった。あと少しそんな危機意識を強調するセリフと行動が表現されていたら、、、と思う。

 次に山の視点。自然に対してあまりに人はちっぽけな存在。エベレストの俯瞰の中に、芥子粒のように見える登山家の列。その映像が雄弁に、人の山への夢想を徹底的に打ち砕く。どんな人々の葛藤も、山の前では全くの雑事。自然はただそこに存在し、時に透明な青空で暖かく人を包み、時に荒れ狂ってゴミ屑のように人を蹴散らす。山は微塵も人が持ち込んだ幻想を気にせずにそこに存在するだけ。
 そんな一種、神の視点も映画は見事に描き出している。先ほど述べた人の視点が、もう少しその存在に対する敬意を、危機感として描写していたら、そこがさらに映えただろうにというのが、残念さのもう一つの理由である。

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 そして最後に観客の視点。
 これは頂上からの山脈を映し出す映像に対する不満がほとんど全て。山の快楽のきっと相当部分を占めるだろうはずの、天空の情景描写がものたりない。3Dで期待していたのは、この光景だったはずなのに、映画が描いたのは、人を中心にした頂上の雑事(写真撮ったりとか)ばかり。ぐるりと360°見渡すような情景が描写されていないのは、山岳の魅力が登場人物たちの無謀な行動の理由なはずだけに、緊迫感との対比で本来描写されていないのが残念。もちろん直接描写しないで観客の想像力に委ねて、実景以上の映像を想起させようとしたのかもしれないけれど、ここを描かないとこの映画の本当のカタルシスは訪れないでしょう。

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 以前にNHKのハイビジョンで観た、三浦雄一郎のエベレスト登頂ドキュメントで観たテレビの頂上映像が素晴らしかっただけに、観客としてのカタルシスはいまひとつだった。
 そして頂上映像だけでなくこのTVドキュメンタリー、レベルが高く、本映画より実は登山の厳しさの具体的ディテイル描写が素晴らしかった。まさにリアルの勝利。酸素や食事や荷物の重みの描写、そしてクレパスの恐怖、どれもそのディテイルが緊迫感を持っていた。たぶんカメラマンやスタッフが実際に味わっているリアル登山の恐怖が、見事な絵作りにつながっていたのではないかと思う。ここは映画というフィクションの敗北に思えてしまった。

 ドキュメンタリーでは不安定なカメラ位置とか映像的にリアルを無意識に感じさせる理由があったかもしれない。一番大きかったのは太陽の光の強さ。ハイヴィジョンがハイコントラストで見事に映し出していた高山の強い太陽光が、映画では少し弱く晴れのシーンも薄曇りっぽく見えてしまった。これらが映画のリアルを減点している残念な部分である。

 ということで、長文となってしまったけれども初見の感想でした。おまけとしてIMAX登山隊が登場するけれど、この時に写した映像を、IMAX劇場だけ上映してくれるサービスなんかがあったらよかったかな、と。

◆関連リンク
・1996年のエベレスト大量遭難 - Wikipedia

"隊長のスコット・フィッシャーは自己責任を強調し、14時というリミットには寛容であった。一方、ロブ・ホールは頂上が前に見えていても14時になったら引き返すように参加者に強く指導していた[注釈 5]。"

 この文章を読むと、郵便配達人のダグとロブの下山開始時間の危機感についてのやりとりは、かなりあったと考えられるため、映画のシナリオの工夫が惜しい。

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2015.08.24

■情報 舞台『攻殻機動隊ARISE:GHOST is ALIVE』日本演劇で初めてS3D映像 プロジェクションマッピング

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舞台版「攻殻機動隊」、日本演劇で初めて3D映像を使用!鑑賞時3Dメガネが必須に! - シネマトゥデイ

" 今回、「攻殻機動隊」の独特の世界観を舞台上で再現するために、明治大学総合数理学部福地研究室と舞台を製作している株式会社NEGAが共同で新たな映像技術を開発。舞台作品に初めて投入される3D映像と生身の役者による演技がステージで絡み合う。劇場では、当日貸し出される3Dメガネを掛けて観劇する形になるという。

 本舞台は『攻殻機動隊 新劇場版』などの冲方丁が監修し、脚本を「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」などの藤咲淳一が執筆。演出は舞台演出家で映画監督でもある奥秀太郎が務めている。"

 プロジェクションマッピングと3D映像の融合、これは興味深いです。
 寡聞にしてそうした事例を知らなかったため、先行事例を今回調べてみると、世界でも数例しかないようです。
 そして初めて知ったのですが、2013年の日本SF大会で初めて実演されていたのですね。

 以下のは、赤青のアナグリフ方式のメガネのようですが、見てみたかった(ダイジェスト映像がYoutubeにあったので、以下引用しています)

U&C 3Dコンテンツニュース

"「プロジェクションマッピングで3Dメガネをかけて見る」という経験をされた方はまずいないのではないでしょうか?実は公開されているプロジェクションマッピングで立体映像に対応したものは世界的に見ても数例しかないと言われています。

 これを実現するきっかけとなったのが7月に広島で行われた「第52回日本SF大会」でのプロジェクトです。これは広島の制作者団体であるAAIひろしま Planが計画したもので、筆者がそのプロジェクトのスーパーバイザーを努めていました。当初は立体視対応ではない通常のプロジェクションマッピングで計 画していましたが、日本で最大規模のSF大会であり、3Dメガネをかけた未来感を表現するのも面白いと考え、これを機に日本で始めてのS3Dプロジェク ションマッピングの制作チームを結成し、アンビエントメディアS3Dプロジェクションマッピングチームと名づけて、このプロジェクトに臨みました。 写真 にあるように会場となったアステールプラザの階段(幅約7.7m、奥行き約11m、高さ4.8m)がその投影対象です。"

S3Dプロジェクションマッピング “ 時空の階段”|第52回日本SF大会 こいこん 2013.7.20-21.

イベントタイトル: S3Dプロジェクションマッピング “ 時空の階段 “
・主催:第52回日本SF大会実行委員会
・プロジェクションマッピング企画実施:AAIひろしまPlan
・場所:アステールプラザ 〒730-0812 広島市中区加古町4-17
・日時 2013年7月20日(土)20:00~
※開場時間の詳細は当日ご確認ください。
・立体視方式
※アナグリフ方式(赤青メガネ使用)

神聖な場所やイベント会場へ、階段は異世界への移行を司る場。 光で空間を書き換え、幻視への挑戦をいたします。 プロジェクションマッピングは動くだまし絵。今回は錯視が起こる範囲が上下で限定され、プロジェクションマッピングが苦手とする奥行のある構造“階段”を投影対象とした上に、立体視に挑戦する、いわば究極の幻視体験をしていただくイベントです。"


時空の階段 (JIKU NO KAIDAN) ダイジェスト - YouTube

"前半の4本がS3Dで制作されていますが、横幅8mのスクリーンの状態で視差を適正にしています。飛び出し感、奥行が実際の階段より小さい画面でみると少なく感じられま­す。

参加メンバー
・プロデューサー/クリエーター 泉尾祥子 AAIひろしまPlan
・イベントディレクター 石橋健太 マグマワークス
・プロジェクションマッピングスーパーバイザー 町田聡 アンビエントメディア
・プロジェクションマッピングコンテンツテクニカルディレクター/クリエーター 吉川マッハスペシャル
・プロジェクションマッピングシステムテクニカルディレクター 浦島啓(株)コローレ
・S3Dスーパーバイザー/クリエーター  阿部信明  (株)QXD
・S3Dディレクター/クリエーター   千葉祐吾 (株)Flapper3"

 ダイジェストということですが、22分もあります。
 階段の立体スクリーンと、3Dの映像の融合でどのような映像効果が得られていたか、、、、。立体映像好きとして、こうした映像を観る機会が待ち遠しいです。

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2015.04.30

■情報 Oculus Rift用 米 DORA 遠隔操作ロボティクス : Dexterous Observational Roving Automaton


Full 6 DOF Testing from DORA on Vimeo
DORA Oculus Rift用テレイグジスタンスロボットを開発するDORAの公式HP

"Meet DORA, your personal avator.

DORA (Dexterous Observational Roving Automaton) is an immersive teleoperated robotic platform designed for navigation and exploration of remote locations."

 以下は、公式HPからの和訳。

"DORA (巧みに観測し彷徨うオートマトン)は、ナビゲーションと遠隔地の探査のために設計された没入型遠隔操作ロボットプラットフォームです。

間隙の橋渡し
DORAプラットフォームは、画期的な物理仮想インターフェイス( PVI )を確立するために、仮想現実と遠隔操作ロボットの実現技術を開発します。

無線操縦
DORAは、ユーザーがドライブやロボットを操作するために、世界中のどこからでもログインできるように、完全にワイヤレスにしている。

完全没入
ロボットは6自由度全てで微妙な人間の頭部の動きを追跡し、ヘッドマウントディスプレイを介してリアルタイムに視覚と音声フィードバックを提供する、新規な特許出願中の技術を使用しています。

直感的インターフェース
DORAは、自然な応答性、およびクリーンなグラフィカル·ユーザ·インタフェースを介してユーザ·エクスペリエンスに思慮深い注意を内蔵しています。"

 ペンシルバニア州の学生4人によって作られたDORAのテレプレゼンスロボット。

 Oculus Riftのジャイロセンサの動きで頭の移動を捉えて、それを遠隔地のロボットヘッドで再現し、その遠隔地の光景を映像と音で、Oculus Riftの装着者に伝える。
 遠隔地のロボットと視覚聴覚のテレイグジステンスを実現しているプラットフォームがDORAの開発テーマとのことである。

 上の引用動画を見ると、人の頭の動きをHMD Oculus Riftでとらえ、見事にロボットのステレオカメラヘッドを同期させてスムーズに動かしているのがわかる。

 これはまさに1980年に東大名誉教授 舘暲博士により提唱されたテレイグジスタンスの具現化システムである。そして映像は、テレイグジスタンスロボット「TELESAR」の動画にそっくり。


Telesar I - YouTube

Telesar

 この動画がTELESARである。
 TELESARは、右写真に観るようにマスターとスレーブに立体視のHMDとステレオカメラが置かれ、マスターの頭の動きをとらえて、それに同期してスレーブのマニュピレータに着けられたカメラが動くものである。

 DORAのマスター側(Oculus Rift)はジャイロセンサで頭の動きをとらえているのに対して、TELESARは頭の動きを6自由度のゴニオメーターというメカ機構を用いてセンシングしているが、まさに原理は同一である。

 DORAの着眼は、Oculus Riftというマスター機能を実現できる既存装置を使って、できるだけ簡易的にテレイグジスタンスを実現しようとしているところである。
 で、彼らがこの先に考えていることは、以下のようなものである。

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Graphical User Interface (GUI) Prototype on Vimeo
 こちらにDORAが開発中の、ロボットへのアクセスのインターフェース動画がある。既に世界の各所にこのロボットを置いて、Oculus Riftでアクセスすることを計画しているようだ。(赤い点がロボットの置かれた場所を示す)

 まさにここでの狙いも舘暲博士らが提唱しているテレイグジステンスそのものですね(以下のWIRED記事参照)。舘暲博士が研究していた、通産省のプロジェクトR3:Real time Remote Robotics アールキューブ:リアルタイムリモートロボティクスで、本田の二足歩行ロボットP2を用いたものの方が数段遠隔地への「どこでもドア」感は強いと思われますが、このDORAの企画は、インターネットとOculus Riftを使うことで、今すぐにでも実現できてしまう可能性を感じます。

 日本初で新たな産業の発信をイメージして開発されてきたテレイグジスタンスの具現化が日本でなく、こうしたアメリカの学生たちによるベンチャーでいち早くとっても簡易的に実現してしまうとしたら、なんだか寂しいものがあります。

 簡易的と言っても、Oculus Riftの臨場感は録画された映像データで体感しても素晴らしいので、自分の頭の動きに合わせて映像が生で送られて来れば、相当なレベルの臨場感提示となり、ネットを使った新たな簡易「観光」としては、今すぐでも相当なレベルを達成できるのかもしれません。
 
 で、この技術、世界の地図データをデジタル化して自身のプラットフォームによる世界征服(^^)を狙っているGoogleが放っておくわけはありません。このベンチャーがもし軌道に乗ったら、きっとGoogleの魔の手wが伸びていくことでしょう。

 今後の展開に注目したいと思います。

◆関連リンク
Oculus Rift and Robotic Heads: A Match Made In Geek Heaven | Popular Science
 DORAのプロジェクトを紹介したポピュラーサイエンスの記事。「ギークの天国」って笑ってしまいますが、当初はそうかもしれないけれど、この技術の世界中の生活への今後の波及効果はスマホを超えるかもしれない、と思うのは僕だけでしょうか(^^)。
 以下の舘博士のインタビュー記事に、テレイグジスタンスにより開かれる広大な世界の一端が語られています。

150119teleexistance01距離も時間も超える「自分の分身」テクノロジー、テレイグジスタンス « WIRED.jp.

"まるで「どこでもドア」のように、自室にいながら世界中の都市を訪れることを可能にする。そんな夢のような技術の開発が進んでいる。しかも、風景を眺めるだけでなく、現地の物を触ることができるというのだ。

東京大学名誉教授の舘暲博士らは、ロボットを通して触感まで伝達できるシステム「テレイグジスタンス」(Telexistance/遠隔臨場感)を開発し ている。「圧覚・低周波振動覚・高周波振動覚・皮膚伸び覚・冷覚・温覚・痛覚」という7種類の感覚を組み合わせることにより、すべての触感を再現する「触 原色原理」というコンセプトを提案。これを応用して、遠くにあるものを本当に触っているかのような感覚を得ることに成功、高性能な遠隔操作ロボットを実現 したのだ。"

NHKスペシャル|ネクストワールド 私たちの未来第4回人生はどこまで楽しくなるのか

"部屋に居ながら世界中に行ける「バーチャル旅行」に夢中の青年は、幼い頃に出会った少女のことが今も忘れられない。一方、最愛の母親を亡くした少女は、父親の手によってホログラムの技術で母親が蘇ったことに激しい葛藤を抱いていた。蘇った母親は、作りものなのか、本物なのか。"

 落合正幸監督によるテレイグジスタンスのドラマが放映されていたのですね。
テレイグジスタンスの研究 - Tachi Lab
 テレイグジスタンスの研究論文、全80報のPDFがこちらで見られます。

 テレイグジスタンスの研究(第13報)―人間型スレーブロボットの試作―
[PDF]
 こちらの文献に安川電機との共同であることが書かれています。
テレイグジスタンスの研究(第76報) -巨人化体験のための視覚伝送系の設計と実時間映像伝送系の実装
 Oculus Riftとドローンを用いた研究、これもマッドですねw。
特許・実用新案テキスト検索(詳細表示)|J-PlatPat

Pat

"【特許請求の範囲】
【請求項1】  ヘルメットを装着した操作者の頭部の動きに応じて、スレーブ装置に搭載した撮像装置により被監視体の映像を、操作者の顔面に設けたヘッドマウント・ディスプレイに、投影するテレイグジスタンス視覚装置において、前記ヘルメットの頂部X,Y,Z軸上に直交させて検出器を内装したジャイロスコープと、前記検出器の回転方向を判定する回転方向判別回路と、前記検出器の出力信号を積分し操作者の頭部の移動距離として記憶するカウンタ装置と、クロックの指令するタイミングに応じ前記カウンタ装置から払い出された移動距離に対応させ動作する前記スレーブ装置に搭載してある雲台のサーボ機構とよりなることを特徴とするテレイグジスタンス視覚装置。"

 この特許は審査請求されていないため、公告特許とはなっていません。だけれどここまで同一の特許が出されていると、これが公知技術となってDORAの動画で示された基本機能の特許は難しいでしょうね。

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2015.04.27

■情報 360度全方位パノラマ動画「idoga イドーガ」

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360度全方位パノラマ動画「idoga イドーガ」

"今までにない360°全方位映像による仮想空間世界を体感ください。『idoga』は360°パノラマ動画から新しいVRを創造してまいります。 

ストリーミング再生もチャンネル再生も対応可能!進化し続けるidogaアプリスマートフォンやタブレットの動きに連動し、デバイスを傾けるだけで見たい方向を見ることができます。
また、タグの埋め込みなどカスタマイズも自由自在!カスタマイズ可能なidogaアプリは、国内にとどまらず、海外でも多くの企業で使用されているスタンダードパノラマアプリです。"

iTunes App Store で配信中の iOS 用 360° パノラマ動画再生ビューア
360° パノラマ動画再生ビューア - Google Play の Android アプリ

 つい先日アップした記事「感想 Galaxy S6用ヴァーチャルリアリティ「Gear VR」 映像の没入感」でGalaxy専用のVRビュアーを紹介したけれど、実はiPhoneや他のAndroidフォンでも使えるVRソフトとビュアーが既に存在していたので、ご紹介。

 先日の記事は、oculusの3D VRだったが、今日ご紹介するのは、3D 360度映像でなく2Dの360度映像。ビュアーと組み合わせて頭を動かせば、その動きをスマホのセンサが拾って映像の向きを変えてくれるため、あたかも自分の周りの空間を360度でぐるりと眺めているような臨場感を得られる。

 3Dが観たければ、Youtube等のサイドバイサイドの3D映像にスマホでアクセスすれば、もちろん立体映像ビュアーとしても使える。

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 idogaの撮影用カメラは、右のようなもの。360度周囲を同時に撮れるもの。ただし見てわかるが、映像はステレオではなく2Dのみ。
 GoProを6台組合せた様な記述がidogaの公式HPで紹介されている。何か凄くかっこいい。そのうちこうしたものも一般向けに発売されるかもしれない。

 ちなみにoculusの3Dカメラは、以下のようなもの。

Covordi

 こちらはoculusのHMDと2眼の撮像素子を組み合わせたもの。
 頭を360度動かして撮ることで、その頭の角度情報ごとに映像を撮影し、あとで合成により360度VR映像を作成するものと考えられる。
 ちなみに公式ページ Ovrvision 1にて15900円で売られていたらしい。既に現在は発売終了になっている。

・idogaプロジェクト 001 - 宇宙パノラマ動画プロジェクト始まる。

 そしてidogaのページにはこのカメラをスペースバルーンに搭載し宇宙の360度映像を撮る企画が進んでいる。
 これは名古屋大学の学生グループによるもので、クラウドファンディングを利用して資金調達も実施された模様。
 素晴らしい試みなので、是非実現してほしいものです。既にクラウドファンディングは終了していて、残念ながら簡単に協力はできないようですが、参加できなかった我々にもいずれ映像獲得できた折には、動画の購入ができるようにしてほしいものです。

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 このidogaの動画を利用するために、僕は右の写真のようなVR用ゴーグル型HMDをポチりました。
 これにiPhoneかもしくはAndroidスマホを装着し、idogaビュアーまたはGoogle CardboardといったVRソフトを入れれば、自分のスマホで簡易的に、360度 3D VR映像が楽しめます。

 ビュアーソフトは、iOS用 360Heros 360 Video Library - Google Cardboard ReadyApps for Google Cardboard – Googleの二つが利用できる。
 そして、HMDビュアーは、Get Cardboard – Googleに示されている様にダンボールのも用意されていて、型紙から自作またはAmazonで購入することもできるようになっている。

 先日の記事で、VRも安くなったものだと書いたのだけれど、本当に勉強不足で、今やスマホさえあれば、厚紙でDIYできる時代になったのですね。素晴らしい。
 これでVRがどんどん世界に拡散したら嬉しいな。

◆関連リンク
Air Pano 360° Aerial Panorama, 3D Virtual Tours Around the World, Photos of the Most Interesting Places on the Earth

紙型スコープで驚きの没入感!! 仮想眼鏡°(360 Panorama Scope)

『Andoer Google Cardboard プラスチック製 VR 3Dメガネ セット DIY キット DIY Google Cardboard Virtual reality VR Mobile Phone 3D Glasses VR Bi-convex Head Mount Hands-free 4-6』
『Andoer 3D VR Virtual Reality ビデオムービーゲームメガネ iPhone Samsung 3.5-6』

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2015.04.15

■感想 Galaxy S6用ヴァーチャルリアリティ「Gear VR」 映像の没入感


Gear VR Demonstration - YouTube

ASCII.jp:映像の没入感が鬼スゴい! Galaxy S6用の「Gear VR」を速攻レビュー (1/2)

"表示も非常にクリアで密度が高い。その理由は解像度で、Oculus Riftでユーザーが入手出来る第2世代開発キット(DK2)は両目で1920×1080ドットなのだが、Gear VRはGalaxy S6シリーズそのままの2560×1440ドットとより高い。注視したときに感じる網目がかなり軽減されており、特に実写の360度コンテンツなどでシャープ感が変わってきそうだ。 価格はオープンで予想実売価格は2万4800円"

 Apple Watchをビックカメラに見に行って、こちらに衝撃(^^)。
 (Apple Watchはネットで見ていた通り、想像以上でも以下でもない感じでしたw)。
 Oculus Riftは未体験だけど、今回試したGear VRのデモ実写360度映像が凄かった。峡谷をヘリで飛ぶ様子を写した動画は、頭の動きに合わせて360度の天空を眺めることができる。この臨場感(下引用動画参照)が、なかなかの高所恐怖を誘発する。
 片眼に入ってくる映像の解像度は2560×1440ドットの半分で1280×1440でハイビジョンの画質を確保している。ただよく観るとこの精細度ではまだ映像そのものは肉眼より随分粗いと感じる。
 ただし人間は自分の頭の動きと眼に入る映像の動きが連動した時に、脳内の映像処理で外界をより高い解像度と感じているのだろう。この臨場感はやはり素晴らしい。

 あと頼むとオプションで、パシフィックリムの操縦室にも立たせてもらえて満足。 Galaxy S6が必要だけれど、この先端機器が2万円強の値段で提供されているというのは凄い。僕はiPhone派だけれど、思わず乗り換えたくなる楽しさ。

 この臨場感があれば、人は観光の楽しみの数分の一をVR機器で得られるようになるでしょう。

◆関連映像


▶ Samsung Gear VR: 360Photos, 360 Videos, VR Gallery (incl. subtitles) - YouTube


▶ Oculus Rift DK2: The Matrix VR - YouTube

◆関連リンク
Oculus VR Share (Beta)
 ユーザーはここからコンテンツをダウンロードできるようです。
 かなり充実しているので、iPhoneからGalaxy乗り換えの誘惑にグラグラw。
VRの始まりの年の終わりに、まさかのVR親孝行。スマホをぶっ挿してVR体験できる“Gear VR”入手リポート - ファミ通.com

" 映画が生まれた時、リュミエール兄弟による「ラ・シオタ駅への列車の到着」は、ただの汽車が到着する風景でありながら、当時の人にとって十分な破壊力を 持っていた。そして初期の映画は、「見たことのないもの、行ったことのない場所」を伝えるメディアとして機能していた。新たな視覚体験は、シンプルで力強 いものであればこそ、人を限定することなく広まっていくのだろう。"

 記者が旅行嫌いの母親に体験させてあげたくだりは、この機器の拡大を予感させます。素晴らしいレポート。
価格.com - サムスン Gear VR Innovator Edition for Galaxy S6 [Frost White] 価格比較
『サムスン Gear VR Innovator Edition / 3D ヘッドマウントディスプレイ』(Amazon)

<当Blog VR関連記事>
東大舘暲研究室  相互テレイグジスタンスの第二世代  テレサ2とツイスター4に関する報告
NHK「放送技術研究所一般公開 2006」  スーパーハイビジョンの超臨場感とアールキューブ
ヒューマノイドロボットHRPの遠隔操縦者インタビュー
相互テレイグジスタンスの第二世代 テレサ2とツイスター4
SFと科学技術におけるテレイグジスタンス型ロボット操縦システムの歴史
  -ジャンボーグAとその後の発展-

 アールキューブの映像有
産総研認定ベンチャー「HRP-2m Choromet」(チョロメテ)
走る人間サイズロボット HRP-2LR 

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2014.11.10

■情報 エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4D @ USJ

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エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4D @ USJ ニュース(公式HP)

" シアター型アトラクション「ユニバーサル・スタジオ・シネマ4-D」に、パークでしか見られない完全オリジナルストーリーを期間限定で搭載、エヴァンゲリオン史上初の4Dアトラクションが実現します。
 使徒襲来に遭遇したゲストは、これまでの作品では見たことのない斬新なアングルから、ハリウッド技術を駆使した3D映像で目の前に迫るエヴァと使徒の戦闘を目撃。さらに爆風や閃光、水しぶき、座席を揺るがす振動など4D特殊演出がゲストの五感を刺激し、戦闘の中心にいる究極の臨場感で、ゲストはエヴァの世界に巻き込まれます。"

 エヴァの初の3D映像! 完全オリジナルストーリー、15.1/23(金)から5/10(日) 限定公開。
 元々『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』は、巨大人造人間ヱヴァンゲリヲンが電脳空間上の3Dデータとして制作されているわけで、その空間に3Dカメラを持ち込めば、立体映画を撮ることは容易w。いよいよ電脳データ上の存在が、我々の現実に立体映像として出現してくるわけである。

 しかも4D !
 つまり映像以外の座席の動き、水しぶき等がリアリティを盛り上げる。
 まずは関連リンクに、常設されている4DXと呼ばれる同様のアトラクションについて掲載したので、ここからユニバーサル・スタジオ・ジャパンで繰り広げられるエヴァ世界を想像して待ってみたい。公式HPの記載から、たぶん観客の視点は限りなくエヴァと使徒の戦いの現場に近づくはずで、その巨大感、存在感を疑似体験できるものになっていることを期待したい。
 『シュレック』と『ターミネータ』3D(4D?)に興奮した記憶はあるが、しばらく行っていないUFJに来年は行かないとな〜(^^)。

進撃の巨人・ザ・リアル|USJ

" 15m級の『エレン巨人』と14m級の『女型の巨人』がゲストの目の前に立ちはだかり、ゲストは調査兵団と同じ視点から、自分の約10倍近くもあり、今にも動き出すかのような迫力の二体の巨人の激闘を肉眼で目の当たりにし、想像を凌駕するほどの衝撃を体験できます。このほかにも、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの誇る映画技術を駆使した、いまだかつてないウォークスルー・アトラクションも登場予定。今後の発表をご期待ください。

 15m級等身大「エレン巨人」と14m級等身大「女型の巨人」!
 表面が肉で出来ていたら凄いでしょうねww。

◆関連リンク
4DX映画館とは?【4DX映画館.com】

"4DXは、いわゆる「体感(4D)」するためのシステムのことです。 今までは3Dで立体を演出していましたが、4Dはその1つ先の「体感する」という演出を実現します。 4DXシステムで上映される作品は五感を刺激し、観客はまるで映画に入り込んでいるような経験ができます。 4Dの映画は、映画というよりは、むしろディズニーランドやUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のようなアトラクションをイメージして頂く方が適切です。 4DX映画館の具体的な演出としては、以下のものがあります。 ①シートが前後、上下左右に可動。可動域も広く、背中とお尻が振動する。 ②座席の背中、前列シートの背面、劇場の壁面に複数のファンがあり送風される。 ③送風以外にも、ミスト(水)、匂い、フラッシュ、シャボン玉など、様々な演出を体感できる。 もちろん、4Dに加え、3Dも合わせて鑑賞することもできます。"

・当Blog関連記事
 ■サイモン・スミス監督 『シュレック 4-D アドベンチャー』
 ■『セサミストリート 4-D ムービーマジック』
 もともとUFJは、4Dという言い方をしてたのですね。

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2014.11.03

■予告篇 ジャン=リュック・ゴダール 初3D映画『さらば、言語 3D』(本当の邦題は『さらば、愛の言葉よ』) Jean Luc Godard "Adieu au Langage | Goodbye to Language 3D"


▶ Jean Luc Godard | Adieu au Langage | Goodbye to Language 3D trailer - YouTube.

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 ジャン=リュック・ゴダールの初3D映画『Goodbye to Language 3D : さらば、言語 3D』予告篇がカッコイイ(^^;)!

 予告編映像、いきなりの裸体には驚くけれど、その後に続く自然描写、ハイキーに飛ばした花の映像とか、鮮烈な色が立体で迫ってくるとしたら、、、ワクワクです。

 原題がラディカルな感じで素晴らしいのに、これに『さらば、愛の言葉よ』なんて陳腐な邦題を付けたのはいただけません(映画観ていないので、言い切るのは早計ですが、、、)。

ジャン=リュック・ゴダール初の3D長編作「さらば、愛の言葉よ」1月公開決定! : 映画ニュース - 映画.com.

"ジャン=リュック・ゴダール監督初の3D長編作で、第67回カンヌ映画祭審査員特別賞を受賞した最新作「Adieu au Langage 3D(英題:Goodbye to Language 3D)」が邦題「さらば、愛の言葉よ」として、2015年1月の公開が決定。
目くるめく映像と音の世界が展開され、ゴダールならではの革新的な “映画芸術”として3D技術を用いている。"

 待ち遠しいが日本公開は1月。まずはネットで情報を拾って、脳内立体視を楽しむしかありませんw。

佐々木敦さん Twitter

"ジャン=リュック・ゴダール監督『さらば、愛の言葉よ』内覧試写。無論、一度観ただけで何事か語れるようなものではない。まずとにかく3Dが凄い。他の人は絶対にやらない、絶対やってはならない使い方をしていて、マジで目がおかしくなるかと思った。さすがJLG、映画のテクノイズマテリアリスト。"

 日本でも既に試写は開催されているようです。
 佐々木敦さんの言葉から、ゴダールによる超越した3Dが期待されます。

Godard, ce vieil inventeur | Fovéa
 "ゴダール、古い発明者"(Google 翻訳)

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 この記事の中で3Dカメラを構えるゴダールの姿と(コンパクトデジカメタイプ? EVO 3Dに似ているがちょっと違う)、撮影風景のスナップが紹介されている。
 そしてGo Pro 3Dを使用したという記述がありますね。
 ゴダールは『軽蔑』で使用したショットリバースという撮影技法の3D版を発明した、というようなことが書かれている。『軽蔑』を観ていないので何とも想像できませんが、3Dは2Dの映像を超えたリアリティの獲得がある中で、ゴダールの感性がどうそれを使いこなし、世界で誰にも観られたことのない映像が撮られていることを期待してしまいます。

Observations on film art : Directors: Godard.

"There are also some 3D shots made specifically for the film, most consisting of handheld shots that shift around a park, a medical complex, and, of course, a media studio. The very title of Godard’s film, punning on 3D as a technical disaster, as well as a throw of the dice (dés), suggests his ambivalence toward the technology. “The digital,” his voice declares, “will be a dictatorship,” but perhaps it will never abolish chance. As usual, Godard has fun with simple equipment. He frankly shows us his camera rig, two Canon DSLRs lashed together side by side, one upside down. By shooting them in a mirror and shifting focus, he manages to make each lens pop and recede disconcertingly, as if Escher had gone 3D. This shot alone should inspire DIY filmmakers everywhere. So too should the one-slate credits. Whereas Greenaway’s segment lists scores of names in its credit roll, Godard’s lists only four, alphabetically. I can’t wait for the feature, Farewell to Language. (Trailer here.) Brian Clark has an informative review of The Three Disasters at twitchfilm."

 こちらにはキャノンのデジタル一眼を上下逆さまにして3D用リグに取り付けた写真が。

Goodbye to Language 3D - Rotten Tomatoes
 映画全体としては、ロッテン・トマトで89%と高評価。

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