テクノロジー

2017.06.30

■パノラマVR写真 鬼岩公園


鬼岩公園 | Entapano VR
 岐阜県可児郡御嵩町にある鬼岩公園は、飛騨木曽川国定公園の一部を占め、花崗岩の巨岩怪石がおりなす景勝地です。(公式HP)

Entapano VR butfilp(究極映像研究所)
 こちらに僕が撮影した他のVR写真が掲載されています。

 この写真は、マウスで操作すると周辺画像が見渡すことができます。
 スマホでアクセスすれば、スマホを持つ角度を変えるだけであたかも周囲を見回している感覚で画像が動きます。もちろんそのスマホをヘッドマウントセットに装着すれば、頭の向きを変えただけで周囲を見回すことが可能。

◆関連リンク
魚眼レンズ一体型カメラ Entapano 2| Entaniya

"Entapano 2はシャッターボタン1つで水平視野250°の超広角な魚眼写真を撮影できるカメラです。 たった一枚の写真で目に入る全ての景色を写すことができます。

Entapano 2で撮影した写真は「Entapano VR」に登録すると グルグルと動かせる臨場感たっぷりのパノラマ写真として楽しめます。 パノラマ変換サービスのEntapano VRは無料でご利用いただけます"

 株式会社インタニヤさんからこのカメラをお借りして撮影しています。
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2017.06.07

■情報 NASAの木星探査機ジュノーの最新映像 と ムンクの関係

Jupiter: Juno Perijove 06 from Sean Doran on Vimeo
 木星探査機ジュノーの成果、ネットで紹介が進んでいる。特に素晴らしかったのが上の動画。一番インパクトのあるのが、南極の青い渦の映像。これは従来の木星のブラウン系のイメージに対して、木星の新しい姿を映し出した貴重な映像であると思う。
 そしてこれら映像から僕が思い浮かべたのが、エドヴァルド・ムンクの絵画。
 主にこの南極の青い渦が影響していると思うが、いくつかGoogle画像検索により、このイメージにつながるムンクの作品を探してみた。

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Edvard Munch (1863-1944), Under the Stars, 1900-05.

Bythedeathbedfeveri1915

By the Deathbed (Fever) I, 1915 - Edvard Munch

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The Oak Edvard Munch - 1906
 これら絵画を観ていると、まるでノルウェーの地に木星と繋がった回廊が存在し、ムンクはそこを通って木星の光のもとで絵を描いていたようだ。
 上に引用した"By the Deathbed"という絵の一番右の男などはまさに木星人と言ってもいい様な、ジュノーがとらえた木星の光を受けて生きている様な雰囲気がある。

◆関連リンク
・01:最新情報 | NASAの木星探査機ジュノーの最新画像と情報を翻訳

・2017.05.26:ここまでわかった!最新の木星像 | NASAの木星探査機ジュノーの最新画像と情報を翻訳.

"NASAの木星探査機ジュノーが32,000マイル(52,000キロメートル)の高度から見た木星の南極です。特徴的な直径最大600マイル(1,000キロメートル)の楕円形のものはサイクロンです。 ジュノーカムで3つの別々の軌道上から撮影した複数の画像から昼光、色彩補正、および立体投影の画像処理により全体像を表示しました。"

・当ブログ記事
 ■情報 NASA木星探査機 ジュノー、2016年7/4に木星軌道到達 ! : NASA Juno Jupiter Mission
 ジュノーの詳細についてはこちらで一度記事にしました。

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2017.05.24

■情報 ヴァレンティン・グルシュコの夢「ゲリオラケトプラン」@コズミック フロント☆NEXT「旧ソ連幻の宇宙船ブラン スペースシャトル計画」

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コズミック フロント☆NEXT▽旧ソ連幻の宇宙船ブラン スペースシャトル計画 - NHK

"約30年前の1988年に旧ソ連が一度だけ打ち上げた幻の宇宙船“ブラン”があった。東西冷戦の最中、アメリカに対抗して作られたもう一つのスペースシャトルだ。開発の指揮をとったのは、知られざる天才技術者ヴァレンティン・グルシュコ。彼はブランを宇宙に運ぶため史上最強のエンジンを開発するなど手腕を発揮するが、時代の波に翻弄される。幻の巨大宇宙船に託された秘密と開発の舞台裏に当時の貴重な映像で迫る。"

 「コズミック フロント☆NEXT▽旧ソ連幻の宇宙船ブラン スペースシャトル計画」、面白い番組だったが僕は ブラン(ドイツ南部シュパイヤー技術博物館にブランの試験機が今も展示されている) そのものよりソ連のロケット工学者 グルシュコがエネルギアを使って打ち上げたかった惑星探査宇宙船「ゲリオラケトプラン」に興味津々で以下整理してみた。

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 まず番組が放映した情報。
 ブランが無人で打ち上げられ自動操縦により帰還、その際にグルシュコは入院していたが、彼はそのロケットで自分の夢である惑星間宇宙機「ゲリオラケトプラン」を建造し打ち上げることはなく、残念ながらブラン帰還の2ヶ月後に亡くなったという。

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 彼が16歳の時に書いて友人に配った100冊の本。
 地球の資源がなくなったら他の惑星へ行かなければならないだろう、という彼の宇宙飛行の遠大な計画。

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 そして学生時代の論文に描かれたという「ゲリオラケトプラン」。
 「ゲリオラケトプラン」は、直径240mの中央の球体とまわりの太陽電池で構成される。エネルギはこの太陽電池から得られ、16人の飛行士が火星や金星に行くのが彼の夢だった。

 サンクトペテルブルクにあるグルシュコ記念ロケット科学博物館、ここには彼の開発したスプートニク、カガーリンを打ち上げたロケットエンジンの数々が展示され、その一角に右上の写真の「ゲリオラケトプラン」の模型が飾られているという。

 グルシュコは、亡くなる2年前に、彼は息子に「ゲリオラケトプラン」について「もうすぐあの空に飛ぶ」と語ったという。その遠大な夢のために、彼は巨大な推力を持ったエネルギアを開発していたという。エネルギアは、ロケットを束ねることを特徴とするため、推力を飛躍的にあげることが可能であったという。

◆「ゲリオラケトプラン」のネット情報

 日本語でググってもこのプランの情報は皆無。 「ゲリオラケトプラン」の英語綴りを探したら「Gelioraketoplan」、ロシア語で「Гелиоракетоплан」と判明。画像とか情報が見つかりました。

http://www.russianspaceweb.com/dvina.html
 とりあえずここが一番詳しそう。 でもネットに鮮明な画像はなく、多分本記事でアップしたTVからの画像は貴重と思います(^^)。このリンク先にはイオンエンジンと書かれているので、はやぶさとかキングビアルwと同じでしょうか。
гелиоракетоплан - Google 検索
гелиоракетоплан - Google 画像検索

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2017.05.06

■パノラマVR写真 長野県奈良井宿

奈良井宿  | Entapano VR
 長野県の奈良井宿に行って、パノラマVR写真を撮ってきました。
 奈良井宿の川沿いの風情ある町並みと、ねざめの床の自然の景勝をお楽しみいただければ幸いです。

Entapano VR butfilp(究極映像研究所)
 こちらに僕が撮影した他のVR写真が掲載されています。

 この写真は、マウスで操作すると周辺画像が見渡すことができます。
 スマホでアクセスすれば、スマホを持つ角度を変えるだけであたかも周囲を見回している感覚で画像が動きます。もちろんそのスマホをヘッドマウントセットに装着すれば、頭の向きを変えただけで周囲を見回すことが可能。

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魚眼レンズ一体型カメラ Entapano 2| Entaniya

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2017.02.06

■写真 「名古屋駅前 スパイラルタワー 他」@ 簡単パノラマVR写真 | Entapano VR

Entapano VR butfilp(究極映像研究所)

 VR写真を1ショットで撮れるカメラ Entapano 2 のモニタ品を株式会社インタニヤさんからお借りしたので、撮影したVR写真の第2回目のご紹介。
 上記リンクに僕が撮影したVR写真が掲載されています。
 アップデートしたのが、スパイラルタワー 他の名古屋駅前の光景。

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 この写真は、マウスで操作すると周辺画像が見渡すことができます。
 スマホでアクセスすれば、スマホを持つ角度を変えるだけであたかも周囲を見回している感覚で画像が動きます。

 今回は前回の水平方向にグルグル回せるパノラマ写真に加えて、上空を中心に光景を見渡せる画像も追加してみました。

◆関連リンク
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・当ブログ前回記事 情報 簡単パノラマVR写真 | Entapano VR

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2017.01.23

■情報 VR HMD 比較 FOVE 0 VR Headset 他


FOVE 0 VR Headset Pre-order Trailer - YouTube

"Follow Road to VR:
Twitter: https://twitter.com/rtovr
Facebook: https://www.facebook.com/roadtovr
Google+: https://plus.google.com/+RoadtoVR/"

Home - FOVE Eye Tracking Virtual Reality Headset(公式HP)

"ディスプレイ     WQHD OLED (2560 X 1440)
フレームレート: 70fps     視野角: 最大100度"

 新しいVR用HMD、ヘッドセットがこの1月に発売される。
 スペック等詳細ページは上の公式HP。購入もこちらから$599USDで可能なようです。

 解像度を他機種と比較してみた。

20170122_205526down

 FOVE 0 VR Headsetが縦横 約2割づつモニタ解像度が高いことがわかる。この解像度なら片眼あたり、フルハイビジョンの高精細となる。

 PS VRの感想の際に書いたが、特に実写映像等の実景では、PS VRはまだ画素が荒くリアリティを損ねていた。PS VRより縦横ともに33%画素が高精細になっているので、この点は改善されているのではないか、と思われる。

 この機種の特徴である、赤外線アイトラッキングシステ等の効果も期待できそうで、今後、こうした機器の開発競争が進み、素晴らしいVRが実現することを祈るものである。

◆関連リンク
・目の動きを認識できるVRHMD「FOVE」(FOVE 0)とは | Mogura VR - 国内外のVR最新情報
・Oculus Rift、PlayStation VR、HTC Vive、買うならどれ?比較購入ガイド | Mogura VR - 国内外のVR最新情報

 上のグラフを作成するのに、リンク先のVRニュースメディア Mogura VRの記事を参考にさせて頂きました。このサイト、VRファンとしては見逃せません。

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2017.01.09

■情報 簡単パノラマVR写真 | Entapano VR

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魚眼レンズ一体型カメラ Entapano 2| Entaniya

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 VR写真を1ショットで撮れるカメラ Entapano 2 のモニタ品を株式会社インタニヤさんからお借りしたので、その使い心地と撮影したVR写真をご紹介します。

20170109_161108

Entapano VR butfilp(究極映像研究所)
 こちらに僕が撮影したVR写真が掲載されています。

 現時点、近所の飛騨木曽川国定公園で手頃に撮影してきた試し画像だけなので、以下のように川の岩場という地味な画像ばかりですが、この点はご容赦ください(^^;)。将来的にはいつもこのブログで紹介しているような、美術展(主に立体造形物)とか建築物を撮って、掲載していきたいと思っています。

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 まずはVR写真の撮り方。
 サンプル提供いただいたカメラEntapano2で撮影した画像は、PCで読み込むと以上のように魚眼レンズにより円形のものになっています。

 Entapano VRのサイトでアカウントを登録すると(メアドのみで無料で設定可能)、上の写真をVRサイトにアップロード可能。その際に自動的にVR画像に変換してくれます。そのVR画像は以下。

 この写真は、マウスで操作すると周辺画像が見渡すことができます。
 スマホでアクセスすれば、スマホを持つ角度を変えるだけであたかも周囲を見回している感覚で画像が動きます。もちろんそのスマホをヘッドマウントセットに装着すれば、頭の向きを変えただけで周囲を見回すことが可能。

 これだけ簡易的にVR写真が撮れると今後のVRの可能性が広がりそうです。インスタグラムのような交流サイトでVR写真がやりとりされるようになると、SNSとしての臨場感が上がり、よりコミニュケーションが進むような気がします。

 ただ、自分の興味で書くと、、、今は撮れるのは2D写真のみ。僕はもともと立体写真が好きなので、いずれ近い将来、このような簡易的な方法で立体3D VR写真(もしくは動画)が撮れるようになるのを期待したいと思います。

 最後になりましたが、モニタ品貸し出しでお世話になった株式会社インタニヤの皆様に感謝したいと思います。どうもありがとうございました。次回はもう少しVRとして見栄えのする写真を撮ってきたいと思いますので、まずはご容赦ください。

◆関連リンク
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2016.06.22

■情報 NASA木星探査機 ジュノー、2016年7/4に木星軌道到達 ! : NASA Juno Jupiter Mission


Jupiter: Into the Unknown (NASA Juno Mission Trailer) - YouTube

"Secrets lie deep within Jupiter, shrouded in the solar system's strongest magnetic field and most lethal radiation belts. On July 4, 2016, NASA's Juno spacecraft will plunge into uncharted territory, entering orbit around the gas giant and passing closer than any spacecraft before. Juno will see Jupiter for what it really is, but first it must pass the trial of orbit insertion. "

NASA Junoミッション公式サイト 
ジュノーミッション South West Research Institute公式サイト
ジュノーミッションFacebookページ twitter

ジュノーの日本語情報サイト
2016.06.10:木星に探査機ジュノー到着まで25日!! | NASAの木星探査機ジュノーの最新画像と情報を翻訳

"ASAの木星探査機ジュノーは、我々の太陽系で最大の惑星である木星に、25日間と1,110万マイル(1,780万キロ)の距離の地点に到達しています。7月4日の夕方には、ジュノーはメインエンジンを35分間噴射し、巨大なガス惑星である木星の軌道に入ります。"

 NASAの木星探査機JUNOが、いよいよ7/4に木星軌道に到達。
 ジュノー(ユーノー)はローマ神話のジュピターの妻とのこと、七夕ならぬ米国独立記念日に巨大惑星の軌道で二つの神が見事に邂逅する。

 7/4が楽しみでなりません。
 ジュノーに積まれたカメラ「ジュノーカム」による高精細な巨大惑星の映像が観られます! あと半月ほど、巨大惑星の重力に囚われることなく、木星の衛星軌道から数々の映像とデータを長期間に渡って送ってくることを願ってやみません。

 そして木星に愛着を持たれていた小松左京氏ほか亡くなられたSF作家たちにも、ジュノーから冥界へもデータを是非ダウンリンクしてあげてほしいものです。

◆関連リンク
・ジュノー (探査機) - Wikipedia
・ローマ神話の神ジュピター、その妻ジュノー Wikipedia
NASA Juno - YouTube
NASA JPL Live, Ustream.TV
 7/4にはここでライブ映像(とは言っても木星軌道との時差は、6-7億5000万kmの距離により40分ほどあるとのことで、40分前の過去映像であるわけですが、、、)

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2015.06.15

■情報 米IT企業のAR技術と『電脳コイル』の特許的進歩性について


Magic Leap augmented reality demo gives glimpse of Google's $500m investment

 最近、AR:オーグメンティッド・リアリティ、MR:ミックスド・リアリティの技術が賑やかだ。MicrosoftのHololensとか、上の動画に見られるような、Googleに関係するARとか。
 動画を観てもらうとわかるが、これは明らかに『電脳コイル』が描いた世界を追いかけている様にみえる。
 VRで先行していた日本発で、AR/MRは世界に誇れる技術になれたはずが、GoogleやMicrosoftやOculusやAppleに先を奪われているのが凄く残念でたまらない。

 でも彼らが特許を出す時、その基本概念は磯光雄監督が映像として既に8年前公開してるので、それが公知資料となって、特許取得は難しいはず。どうだ、参ったか!(^^)

 もし磯監督によって特許出願されてれば、軽く新作映画を撮れる位のロイヤリティーが獲得できたかも…。

特許情報プラットフォーム|J-PlatPat
 念のためこのリンク先の特許検索サイト(誰でも自由に使える)で、磯光雄氏の名前を入れて特許検索をかけてみたが、残念ながら出願されてない様だ。
 磯監督の特許出願は、個人ではハードル高かったかもしれないが、企画段階でNHKとか企業側に少しでもITについて目鼻が付く方がいれば、組織として出願できていたのに、と残念。
 政府のクールジャパン政策も、そうした面の支援もひとつの手かもしれないと思ったり。

 日本の「クール」なアニメで、今日もいろんな基本特許技術がパブリックドメインになっているわけです(^^)。

◆『電脳コイル』の特許性
 というわけで、前から整理したいとも思っていたので、以下、特許性について確認と検討をしてみました。(実はこの上の文章をFacebookに書いたところ、ある方からコメントで『電脳コイル』技術の特許性(特に概念的な部分)についてコメントを頂いたので、そのれをきっかけに考えてみました。僕のFacebookでそのやりとりは見て頂けると思いますが、この記事はその中から僕の検討結果部分を改稿して、さらに追記を加えて掲載するものです。考えるきっかけになる、貴重なコメントとやりとりを頂きここで感謝します)

 上で述べた『電脳コイル』が公知資料となるのは、「基本概念」部分。
 技術者がもっとも抑えたい「基本特許」と言われる、請求範囲がもっとも広い部分である。

 この基本特許をアメリカの超巨大IT企業に取られると、技術的には回避に苦労する。(細かい請求範囲の特許で他社と本数のバーターにしてパテント料を軽減する手は常道としてありますが、、、)。

 『電脳コイル』の放送によって世間一般に公知となったあの概念は、もはやどんなIT企業でも特許化は不可能。あの映像で描かれた技術は、概念として多様に表現されているので、そうしたものの基本特許は取れない。
(もちろん特許の審査官が『電脳コイル』を知らないとしたらw、審査過程でライバル企業なり我々『コイル』ファンが特許庁に公知資料情報を報告しないといけないw)。

 確かに『電脳コイル』技術の細部は別にして概念部分は、ARやMRそのものと言えるかもしれない。なので、ARやMRが既に世の中で語られていた2008年時点で、そこまでの広い概念の特許化は無理(そうした概念自体がそれ以前にどこかで特許として出願されているかもしれないですが、、、東大舘研周辺とかw)。

 そうしたARやMRは公知としても、『電脳コイル』で示された概念は、その先進性と独自性から少なくとも僕には衝撃力を持っていたので、基本特許レベルの新しいアイデアがあったと思っている。

 ではそれが何なのかと言われると、今のところ思いつくポイントは、町全体のデータ構築と、それを現実の位置変化も含めて、リアルタイムに更新かつ、その位置情報に合わせて映像をオーバーレイしていくところだと思う。

◆『電脳コイル』の特許請求範囲 第一クレーム 試案
  特許的に書くと以下のような請求範囲になるw。
 (特許文章はもっと厳密に書く必要がある。これはあくまでも雰囲気だけと思って下さいw)。近年、ITでの知財権を守る為、必ずしも装置に落とし込む必要はなく、ソフトウェア特許というものもあるが、まずは旧来の特許で求められる装置的な表現をしてみた。

 「地形と建物の外部と内部、家具、道具に至るまでの3次元位置情報から仮想の街をシームレスにデータ化し、随時移動体の位置を更新する情報処理装置を持ち、当該情報処理装置にアクセスし現実の街での3次元位置情報と装着者の視線情報を検出するセンサを持ったメガネ型デバイスに、現実の街の映像に重ね合わせて3次元映像として投影することを特徴とする仮想現実装置」
 サブクレームで「仮想上のアイテムを現実の物体の位置とそれとの干渉の度合いをフィードバックしながら、重ね合わせて表示することを特徴とする仮想現実装置」

 うーん、確かにAR,MRそのものと捉えられかねない。特許庁から拒絶査定が来そう(^^;)。拒絶に対する意見書で訴求するとしたら、この特許の独自性は「仮想の街を地形から内部の道具までシームレスに」という部分で頑張るんでしょうけど、公知資料の組み合せで容易に思いつく、と言われるかもしれないですねww。
 これは特許で求められる「新規性・進歩性」の両要件のうちの「進歩性」の問題。(「新規性・進歩性」についてはここのサイトの説明がわかりやすいです)

 厳密には08年までの出願特許含めリサーチしないといけないが、おそらく上に書いた請求項は「新規性」は大丈夫ではないかと思う(VR/AR/MRについてかなり興味を持って世間の情報をみていたので、その感覚的な判断です(^^)。公開特許のウォッチングはしていないので、いい加減なものですが、、、w)。

◆『電脳コイル』の特許的進歩性

 では、次に進歩性は? といったところで課題が残る。
 進歩性とは、簡単に言うと、世に知られた技術の単なる組合せでなく、誰でもが思いつけるようなアイデアではないか、どうか。どれだけ斬新な着想かを問う観点である。

 つまり従来概念として公知となっていたAR,MRの技術と、GPS他の位置情報を街から家の中までシームレスにトレースする公知技術の二つの組合せで、同業他社なら容易に思いつく、と特許審査の際に、特許庁の審査官から進歩性がない、特許にはできない、と拒絶の査定がでるのではないか、ということ。

 確かにその二つの技術を知っている技術者であれば、思いつくのは比較的容易なのかもしれない。ただそれがその時点で、世の中に発想があったかどうかというと僕はそこに磯光雄監督の新しいアイデアがないと、あの光景は描けなかったのではないか、と思うのだ。まさに「進歩性」はあの映像を観て、既知の感覚でなく、何か新しい物を観た、という驚きを感じたファンにはわかってもらえるような気がする。

 今回のMicrosoftのHololensとか、Google関連の上記動画Magic LeapがARで考えていることは、まさに磯光雄監督がこの世に初めて現出させた光景。
 そして映像を観た時にこんなもの見たことないとか驚きの感覚があり『電脳コイル』の発想の進歩性がそこにあるという印象は拭えない(^^)。

◆進歩性のポイントとアメリカでの可能性
 先に書いた「シームレス」が真のポイントではなく、通信電波網を利用し街のどこでもからでもどのメガネからも同じ3次元位置データの情報処理装置にアクセスできるところとか、街全体がその情報処理装置の中に仮想空間としてデータ設定されているところとか、そうした部分を丹念に拾っていけば、きっと進歩性は訴求できるのではないだろうか。

 もし仮に「進歩性」が認められないとしても、比較的アメリカの特許庁は(僕の本業での特許経験から言うと)この「進歩性」部分は評価点が甘い。
 先行特許と公知技術にそのままの請求項の記述がなく「新規性」が認められれば、「進歩性」は特許申請の課題設定とか効果をうたう文章の中で、公知資料とは目的が違う、とうまく説明すれば、特許成立する可能性は十分あったと考える。
 アメリカの特許は、比較的「コロンブスの卵」的なものが認められる(僕の本業の自動車関連でも、時々とんでも無いペテント(ペテンのようなパテントw)が権利化されていたりするのだ)。ここらあたりもベンチャーが育まれやすい土壌なのかもしれない。

◆『電脳コイル』のオリジナリティ
 記憶に頼って書くが、あの当時、AR,MRは、ごく局所的な場で使われるような構想が一般的であった。そこを街全体に拡張することによって、あのような豊かな(豊かでそして危険な)広がりが我々の世界に現出するというビジョンは、『電脳コイル』のまさにオリジナリティである。あれだけのIT関連の着想は、今も少なくとも日本国内では見たことがない。

 MicrosoftやGoogleがやっと今、その一端に近い構想を現実化しようとしているが、まだまだあの広がりのある『電脳コイル』世界には追いついていない。
 暴論を承知で書くと、そんな先駆的ビジョンが認められない特許制度というのはありえないはずで、たぶんここまで書いてきた僕の特許的なスキルが足りないだけではないか、と思ったりもする(^^)。どなたかVR,AR,MRの専門の方、ご意見いただければ幸いです。
 日本のITが米国に比べて弱いのは、こうした大きな構想の部分だと思うので、『電脳コイル』の描いたヴィジョンというのは、日本の貴重な資産だと思うのだけれど、、、。

◆『電脳コイル』の価値
 出されてもいないw特許についてアレコレ考えてきたが、あとは若干の蛇足。
 例え特許が成立するような技術が提示できていなかったとしても、『電脳コイル』の斬新なAR/MR映像/映画としてのルックの衝撃力は高いレベルで評価されると考える。なので、最悪、特許でなく意匠での登録もありえるかもしれないw。

 特許、意匠といった権利関係はともかく、あのオリジナリティのある世界は、本当は映画、テレビといった映像の世界だけでももっと幅広い物語を紡げるだけの深みがあると思う。

 いまだ沈黙を守る磯光雄監督に、コイル世界の別の物語なり、次の作品を是非とも作っていただきたい、という多くの映像ファンの気持ちを書いて、この駄文を締めたいと思う。磯監督、待ってます。

 と書いたところでネット検索して、磯光雄監督による「2036年の未来予測」というのを見つけた。新作につながるような、またも斬新なヴィジョンが語られているので、次回の記事で詳細を紹介したい。

◆関連リンク
電脳コイル 当Blog関連記事 Google 検索
 当時の興奮を今回改めて思い出しつつ書きましたが、当時の僕の感想はこちらです。

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2015.04.01

■動画 モンハナシャコの脅威の異生物感とシャコのスーパー視覚 Mantis shrimp's super colour vision


▶ True Facts About The Mantis Shrimp - YouTube
Mantis shrimp's super colour vision debunked : Nature News

 Mantis Shrimp : カマキリエビこと、シャコの凄い異生物感に溢れた映像をご紹介する。
 眼の動きが素晴らしく奇妙。まず360度回転するようにあちこち向き、そしてその眼球の中がカメラの絞りを高速に動かすように、目まぐるしく稼働する。
 このカンブリア紀感溢れまくりの凄い映像に触発されて、シャコの視覚について調べてみた。究極映像研のテーマのひとつは、もちろん異世界の視覚である。

驚異のシャコ(PDF)

" シャコのすぐれている点は、驚異のパンチ力だけではありません。科学者たちを驚かせているのはその眼の特性です。12 原色を感じる光受容体をもつシャコの仲間がいます。
 人間の眼は 3 原色を感じる光受容体しかないので、色彩に関しては、シャコの方が4倍すぐれていると言えます。人に見える可視光線だけでなく、赤外線や近紫外線も見分けられるのです。
 さらに、シャコにはすぐれた光受容細胞があることもわかってきました。眼の中の偏光板を回転させて、 特定方向の光だけを通過(偏光)させることができるのです。サングラ スにも偏光(ポラライズド)のものがあり、それをかけると反射する光 を通さないので、まぶしさを抑えられます。
 人工の偏光板は範囲が限られていますが、シャコの眼のほうが近紫外線、可視光線、そして赤外線にまで幅広く偏光できるため人工のものよりはるかにすぐれているのです。 
 現在、このシャコの眼の偏光の技術をDVDに応用してDVDに蓄えられる情報量を格段に増やす研究なども行われています。"

「円偏光」を感知できる特殊生物、シャコ « WIRED.jp

" どこか奇妙かというと、シャコには円偏光というものが見えるのだ。世界中を探しても、この種の光を知覚できる生物はほかに例がない。 新たに発見されたシャコのこの能力については、『Current Biology』誌のウェブサイトに3月20日(米国時間)付けで論文が掲載されている。
 シャコは単独で、全生物が知覚し得る光の性質を1つ増やしたことになる(生物が知覚できる光の性質としてはほかに強度、色、および直線偏光がある)。
 シャコの(複眼を構成する)「個眼」の一部が斜めに配置されていたことから、円偏光を感知できるのではないかと思いついたという。
 一部のシャコの尾には円偏光を反射する部位があり、それを使って信号を送り合うことで、交尾や縄張りの交渉をしているという。
 シャコの目はほかにも不思議な細胞や構造をたくさん備えており、なんと10万もの色を識別できる――人間の実に10倍だ。
 カンブリア紀以降、独自の進化の道をたどり、研究者たちに「火星から来たエビ」と呼ばれるほどに奇妙な生理機能を獲得するに至ったのか?

 「1つ考えられるのは、感覚器が複雑になるほど、脳は単純で済むということだ」とCronin氏は話す。「受容体レベルで分析ができれば、脳で処理する必要がなくなる」"

 11-12原色を持ち10万色の色を判別、地球の生物で唯一円偏光を感知するシャコの脅威の視覚。
 人の10倍という色彩感覚で世界を見るとどんなものがみえるのであろうか。
 そしてその視覚から、トップの動画に見られるような体表の素晴らしい色彩が生まれたのであろう。色に敏感なシャコの視覚は、体表をこのようにカラフルな色彩に進化させた。おそらく色が少ない個体は、その視覚の世界で貧弱に見え、良い伴侶が得られず淘汰されていったのであろう。まさに色彩が淘汰圧として働いたのである。
 また人には見えていない別の色も実はシャコには見えているはずである。上の動画のカラフルさの実は10倍の色彩をモンハナシャコは認識しているはずである。
 まさにこの地球の上の、異世界を彼らは見ているわけである。動画に見られる奇妙な色彩は、シャコが見ている異世界の一端を、我々の劣る視覚に御裾分けしてもらっているわけである。にくい、シャコ(^^;)。

◆関連リンク
Current Biology論文
Biological Sunscreens Tune Polychromatic Ultraviolet Vision in Mantis Shrimp: Current Biology(2014)
 シャコの視覚研究は今も引き続き実施されているようです。次はどんな世界を垣間見せてくれるのだろうか。

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