2021.11.22

■感想 ジョナサン・モストウ, ジャック・ベンダー他監督『ザ・ラストシップ』シーズン1,2,3(#1-28)


The Last Ship: Series Premiere | TNT
 ジョナサン・モストウ, ジャック・ベンダー他監督『ザ・ラストシップ』シーズン1,2,3(#1-28)までAmazonプライムで観ました。2014-16年の作品なので今更なんですが、これはなかなか見応えのある作品ですね。

 マイケル・ベイ製作という事で、この方の名前が前面に出ていますが、僕が観たところでは、大味のマイケル・ベイ作品とは明らかにタッチが違い、相当に脚本が練られて書かれた作品のように思います。

 とにかく一話一話の密度が高い。詳しい情報がわからないですが、脚本家陣が敵と味方側に分かれて、丁々発止のストーリー展開を両者で知恵比べしながら、キリキリとアイデアを練って創り上げている感じがします。

 前知識なしに観られることをお薦めしますので、あまりストーリーには触れない方が良いのですが、冒頭、世界がウィルスによりその人口を大きく減らしていく中、アメリカ海軍の駆逐艦が秘密の任を担って北極、、、というもちろんコロナ禍をはじめ、『復活の日』や『渚にて』を思い起こさせつつ、駆逐艦の精神戦バトルも見事に観せていくという展開に血湧き肉躍る展開。

 海上戦闘ものとしての見せ場のそこここに用意されていて、なかなかエキサイティングです。アクションもシチュエーションが理詰めで見せます。

 そして特に感心するのは、人物描写。一人一人の主要登場人物を丁寧に描き、アメリカシリーズドラマにありがちな、リレー形式脚本でキャラ設定が毎回微妙に変わるというような齟齬はほとんどない。そして特筆したいのが戦死者の扱い。その一人一人をリスペクトしながらストーリー随所でその想い出を語っていくところもグッとくる。

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 SF的設定は少し無理もあるけれど、特にシーズン2終盤にウィルス状況で人々のコミュニケーションが(まるでコロナ禍のように)分断された市民が、ある仕掛けで人と人との会話とスキンシップで生き生きと活動始めるシーンは、まるで現在を予見していたように、見事な未来図を描いている。

 監督は第一話のみ監督したジョナサン・モストウは、『ターミネーター3』、前半8話と最多担当しているジャック・ベンダーはベテランだが『チャイルド・プレイ3』とか位しか本篇映画はやられていないテレビドラマ中心の監督。

 その他、僕が観た最新の#28は、なんと『ロボコップ』の俳優ピーター・ウェラーがこの話数を筆頭に7本監督しているという。またディヴィッド・リンチの娘で映画監督のジェニファー・リンチも#31を監督しているらしい。(ザ・ラストシップのエピソード一覧参照)

 この後、全56話ということで、まだしばらく楽しめそうです。

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2021.11.08

■感想 クロエ・ジャオ監督『エターナルズ』


Marvel Studios’ Eternals | Final Trailer
 クロエ・ジャオ監督『エターナルズ』@ 各務原イオンシネマで昨晩、観てきました。クロエ監督、丁寧なキャラクター描写と縦横に時空を超えたグローバルな地球描写で従来のマーベル映画の枠を広げ、多様なMCUの幅をさらに拡張してくれました。

 以下、ネタバレなしですが、先入観なしで鑑賞したい方は読み飛ばしてください。


 アクションもSF的な想像の翼も大きく広げ、これだけのボリュウムの話を2時間36分の枠で描き切った手腕に拍手喝采。映像的には『ノマド・ランド』で見せた見事な風景描写に加えて、あのでっかい奴を(ちょっとベクシンスキー風味も加えて)広大に見せてくれて大満足。

 原作のコミックは読んでいないので、どの程度のオリジナリティが追加されているか分からないけれど、10人のエターナルズの見せ方、『アベンジャーズ』で個々の映画が既にある中でキャラクターをうまく配置して見せたジョス・ウェドンを超えて、この一本でそれぞれの個性と能力を見事に描いている。

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 マ・ドン・ソクもとても良いけれど、特に主役のジェンマ・チャンが素晴らしい。この人を主演に持ってきたのもMCUのダイバージェンスの拡張としては興味深い。今回、メンバーの人種配置、そして舞台設定の見せ方等、マーベル、ケヴィン・ファイギの地球全体を描く視点、ますます磨きがかかっている。

 残念なのは、エンドクレジットで今回も3Dステレオスコピックのスタッフが表記されているのだけれど、日本では3Dが上映されていないこと。この広大なイメージを立体視空間で体感できなかったのは残念でなりません。



★★★★★以下、ネタバレあり ご注意ください★★★★★









 映像的には、各エターナルズの持つ超能力の描き分けの描写も良かったけれど、特にセレスティアルズ のビジョンが素晴らしかった。
 原作コミックの画像をネットで検索してみると、デザインもだけれど、特にその巨大感が大きく異なるようだ。その存在の持つ意味からは、コミックのどこか巨大ロボット的な描き方よりも、映画でのイマジネーションの広がる描写が特に優れていると思う。

 ここがクロエ監督の成果なのか、MCU映画スタッフの成果なのかは分からないけれど、今後のアベンジャーズとの協演も当然想定されるわけで、今回の巨大なセレスティアルズと、MCUヒーローとの戦いがとても楽しみ。

 そしてここでも3Dで上映されていなかったのが、残念でならない。セレスティアルズについては、その巨大感を是非とも立体視で見たかったものである。


関連リンク
ETERNALS (wiki)

" キンゴは16世紀には日本に住んでいたというエターナルズで、鎧兜をかぶり刀を使って戦います。最近のコミックでは、彼は自身のスキルを使って映画スターとしても活躍しており、サムライ役を好んで演じているという設定も"

 原作読んでいないので、ネットで色々と調べてしまったのだけれど、もともとコミックでは、キンゴは日本人の設定であったらしい。
 今回のボリウッド設定も楽しくて良かったのだけれど、やはり日本人としては、サムライ姿の金吾も見てみたかったと思ってしまう。

 世界の各民族を『サイボーグ009』のような設定だけに、侍のビジュアルは、下手するとギャグになるが、まともにじっくり描いていたら、結構絵にもなっていたと思うのだけれど、、、、。

セレスティアルズ 今後のネタバレもありそうで、ちゃんと読んでいないですが、ご興味あれば自己責任でw。
 ここの記述だと本作でのセレスティアルズは、320km設定とのこと。これは巨大ロボットのレベルを何桁も超えていて、リンク先ページのSF映画に登場する超巨大宇宙船に比べても、最大のSter trekのWhale Probeの90kmに比べて、3.6倍の巨大さに当たる。

 こちらの動画にはデススターが160km、巨大綾波が200km、超銀河グレンラガンが5000kmともっと巨大なものもある。実写ではデススター2が900kmということなので、セレスティアルズの巨大さが分かろうというもの。そんなものとの地球上での戦いが今後も見られるとしたら、究極映像研としては楽しみでならない。

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2021.11.01

■感想 田中千智展「記憶の川」@美濃市 Gallery Collage

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田中千智 展「記憶の川」GALLERY COLLAGE (公式HP)
 田中千智展「記憶の川」Gallery Collage @美濃市、観てきました。
 白い顔の子供と鮮やかな装飾と黒い背景が特徴的な鮮やかな作品。ちょっとだけ星野之宣に似たキャラクター(特に上記右画像)が良いですね。下の写真にあるような、美濃和紙とのコラボもなかなか素晴らしい。

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 このギャラリー、初めて行きましたが、蔵を改造したようで、なかなか静謐な雰囲気でとても良かったです。
 またこのギャラリーは、絵を観ながらコーヒーも飲めて気持ちの良い空間でした。

 以下、今回は撮影可ということだったので、絵画等のご紹介です。
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 またこのギャラリーの奥には旅館があって、その一室が30分500円で貸し出されていて、ゆっくりと作品を鑑賞したい方にはお薦めです。
  この部屋、宿泊もできるとのことです。詳細はこちら
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2021.10.25

■感想 富野由悠季,矢立肇原作、村瀬修功監督『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』


機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ|冒頭15分53秒(Aパート)

 『ガンダム』シリーズには、最近全く薄い僕ですが、評判の映画がAmazonプライムに入ったので、観てみた。
 何とファーストガンダムと『逆襲のシャア』に続く、富野由悠季原作小説の映画化ということで、薄い僕でも着いていく事がなんとかできました。結構、見知らぬ人物の話も出てきていたけれど、、、。

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 まず冒頭の小説とほぼ同じテロシーンのストーリー展開と、その後のハサウェイと不思議な少女 ギギ・アンダルシアの会話が、もろに富野節で痺れます。そして結構エキセントリックな展開でその二人がホテルの空爆に遭うシーン。

 このモビルスーツによる市街地爆撃シーンがとにかく素晴らしい。
 夜間シーンで画面が暗すぎるという批判もあるようだけれど、人物を丁寧に追っていった後、そこに現れる異物としてのモビルスーツ。生身の人がロボットに襲撃される緊迫感をこれだけ迫真のアクションで描いた映画、なかなかないんじゃなかろうか。重力下の空中戦と、人視点の地上戦に痺れました。
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 僕はもうここまでで、この映画、大好きになりました。富野節の不思議な会話もセットで(^^)。

 ずっと観てなかったガンダムだけど、『ジ・オリジン』のルーム戦役の凄まじい宇宙艦隊戦に度肝を抜かれて、今回のモビルスーツテロ戦闘の迫真に触れ、この日本アニメーションの進化を体感しておかないともったいないと反省したのでした。


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2021.10.18

■感想 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『DUNE/デューン 砂の惑星』


DUNE Official Soundtrack | Full Album - Hans Zimmer | WaterTower

 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『DUNE/デューン 砂の惑星』1.5年ぶりのIMAX@109シネマズ名古屋で観てきました。

 圧巻の映像の完成度と、IMAXのクリアな大音量のハンス・ジマーの音楽に痺れました。特にジマーのサントラが素晴らしい!帰りの車でYoutubeのこれを大音量で流してたんですがw、もうスピーカーがびびって割れて…IMAXとは比べものになりませんでした。一応BOSEなんですが…(^^)。

 ヴィルヌーブらしいストイックで陰鬱な完璧映像でした。俳優群も良いし、カメラも素晴らしい、、、、とはいえ、何故か僕は大好きとは思えず…。ディヴィッド・リンチファンの悲しいサガでしょうかw。

 真面目で出来る超優等生よりか、ねじれて自分の趣味に突き進むアンファンテリブルに惹かれ流ということでしょうか。

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リンチ版「デューン/砂の惑星」究極試写版 混迷するリンチの構想の真の姿(映画復元師シュウさんのブログ)

" 究極試写版を作る際には、”リンチの本来の構想”に沿って再編集することが最重要なんだけれど、こうも情報が入り乱れると、何をもって裏付けとするか、戸惑うばかりだ。

 結局、現時点で復元できる事は限られている訳で、確かなのは入手可能な脚本と、それに付随する未公開シーンとなる。
 そこを基準に考えるしかないのだ。"

 ヴィルヌーヴ版を観た後、Facebookの御知り合いのシュウさんのご好意で、究極試写版を観せていただく機会を得ました。
 これは映画復元師シュウさんのブログに詳細が記されていますように、リンチの7稿におよぶ脚本をベースに、リンチの意図を最大限汲んで、映画本篇に加えて、ブルーレイ特典等の未公開シーン、予告篇だけのシーン他を編集し、アップコンバート、さらにはフレメンの青い瞳の効果を追加されて制作された、3時間5分55秒におよぶ大変な労作にして、まさに究極リンチ版。ファン活動の鏡のような素晴らしい取り組みです。

 3時間以上に及ぶ大作、堪能させて頂きました。久々に観たリンチ版、以前はダイジェスト感強かったのですが、追加されたシーンで全体のストーリーの厚みがとても充実しています。

 ヴィルヌーブ版とシナリオ段階では遜色ない物語の厚みが感じられ、さらにリンチにしかできないナビゲーターとハルコンネンの描写の鮮烈さが昏い光を放つ作品!やはりリンチは物語の拮抗をしっかり捉えた上で、これらの奇想シーンを描きたかったんでしょう。またアラキスに昇る2つの月もとても良いキーヴィジュアルになってました!

 物語後半のフレメンとの逆転劇はあまり映画的でない砂漠の平坦なシーンより、のちにアバターでキャメロンが再話くらいの類似テーマで描き直したパンドラの方が素晴らしく映画になってたと思います。フランク・ハーバートの地味な砂漠の惑星ビジュアルはリンチの食指を今一つ刺激し損ねたんでしょうね(^^;)

◆関連リンク
 究極試写版 の一部が、SHU WESTさんによりYoutubeで公開されています。こうした未公開シーンからのリンチ版の復元を試みられているものです。御参考まで。

 「デューン 砂の惑星」究極試写版(アラキスへの旅)完成の一歩手前版(映画復元師SHU WESTさんYoutubeチャンネル)

"アラキスの教母が救世主の出現を予言するシーンを丸々復活させた。
なぜかこのシーンは、リンチのシナリオの古いバージョンにはあるのだけれど、最終稿には存在しない。
撮影段階ですでに現場は混乱していたのかもしれない。"

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2021.10.12

■感想 スカイドーム神岡「ひだ宇宙科学館 カミオカラボ」

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道の駅スカイドーム神岡「ひだ宇宙科学館 カミオカラボ」(公式HP)

 映像と実物の一部展示で、スーパーカミオカンデの体験してきました(^^;)。

 映像は、10m×7mほどの円筒型大スクリーンにプロジェクター4台で映し出された、宇宙からのニュートリノがどう地球に到達し、それをカミオカンデでどう計測するかという解説の映像。宇宙空間から始まり、神岡町の地下深く、スーパーカミオカンデでどのようにニュートリノがセンシングされているかという、なかなか広大な描写の迫力映像。

 2D映像なので立体視ではないですが、一番前で見ると、足元がグラグラ動く感覚に襲われますね。おかんでを
 またこの円筒がそのままカミオカンデを模した構造で、映像コンテンツ上映のない時間帯は、上の右下の写真のように、スーパーカミオカンデの光電子倍増管の入った水槽の中に入ったような画像が映し出されて、記念写真も撮れるようになっている。

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 光電子倍増管は、別のコーナーでこの写真のように、実物を見ることもできる。
 ハイテク技術の集積って、なかなかアーティステックな空間になりますね。前記巨大円筒スクリーンの画像より、やはりこちらの実物に嘆息します。浜松フォトニックスの成果ですね。

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 そして、KAGURAの模型も置かれています。なかなか特撮チックなミニチュアに感動します。
 こうした施設も実物見学に一度は行ってみたいものです。時々見学会が開催されていますが、なかなか抽選当たりませんね。

◆関連リンク
KAGRA 大型低温重力波望遠鏡

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2021.10.04

■感想 キャリー・ジョージ・フクナガ監督『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』& サム・メンデス監督『007 スペクター』


NO TIME TO DIE | Final US Trailer
 キャリー・ジョージ・フクナガ監督『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』、サム・メンデス監督『007 スペクター』初見。

 情けないことに『007 スペクター』を観たつもりになっていて、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を昨日観て、あれ、何か意味がわからないぞとなって、『007 スペクター』を今日、観てみたら全くの初見だったことに気づくという体たらく。なので順番が逆という、粗忽者の珍しいレビューということで御参考まで読んで頂けたらと思います(^^;)。

 まず『ノー・タイム・トゥ・ダイ』、アーバンとオープニングテーマがとにかく素晴らしい。息つかせず画面に観客を釘付けにする冒頭部と007のチェイス。そして最近、僕も大のお気に入りのあの歌姫の憂鬱なテーマのオープニング。バックのグラフィカルな映像も含めて、ここまでは007シリーズでも屈指の傑作かと思いました。

 そして失速するのは、、、、ネタバレなしで書くつもりなので、何も言えませんが、あるテクニカルなネタが僕には007の(特にサム・メンデスの)ここ最近のハードでリアルな描写に対して、浮いてしまって、しかもそのネタに全面的に依拠した後半の物語構築があまりにアレで、、、。正直後半はついていけませんでした。
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 加えて、あのクライマックスの後のラスト007という歴史的コンテンツだけに致し方ないのは理解するとして、それでも台無しだなぁ〜と感じたのは僕だけではないはず。もう劇場で声出して笑っちゃったのは僕だけでしょうか、、、。

 そして見直すつもりで観た(ら初見だったw)『スペクター』は、さすがサム・メンデス、冒頭のメキシコの祝祭から始まり、メンデス007らしい、真面目でリアルなダニエル・クレイグ・ボンドがそこにいて、ストーリーも地に足がついて、しっかりと楽しめました。

 2作のシナリオライターはニール・パーヴィスだけが共通ということだけれど、この方の成果か不明ですが、前作から明らかに続く形の『ノー・タイム・トゥ・ダイ』冒頭の素晴らしさは前作の余韻だったのかもしれません。

 『ノー・タイム・トゥ・ダイ』は賛否両論あると思うけれど、僕が適当にTwitterでつまみ読みした感じでは、賛が多い感じでした。皆さんはいかがでしたか。

 あと最後に日本での公開についての、残念な点。エンドクレジットを見ていると3D Stereo Conversion というクレジットで、3D映画版も作られているようである。しかるに日本公開はどこにも3Dという表記がない。最近、めっきり3D映画が公開されなくなっている日本の状況は寂しいかぎり。何とか地域ごとに数館でも良いので、3D上映をお願いしたいものです。

James Bond’s No Time To Die In 3D In India and China Only
 こちらのページの情報では、中国とインド以外の国では、3D版は上映されないということのようだ。せっかくの3D版、一部好事家向けとなってしまったようだけれど、音楽はもうステレオ音響からモノラルには戻すことなど誰も考えていないように、本来人間には3Dステレオ映像は、当たり前の物なので、是非とも再度、3Dは広がって欲しいものです。

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2021.09.13

■感想 城定秀夫監督『アルプススタンドのはしの方』


映画『アルプススタンドのはしの方』予告編

 城定秀夫監督『アルプススタンドのはしの方』録画見。
 アトロクで20年に大評判だった本作、楽しみに観てみました。

 こういうシチュエーションで映画として描くというところ、元の演劇に全ての発想があるのは当然ですが、斬新で面白いですね。

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 映画というのは映像を観せて何ぼですが、この映画のようにある部分観客の想像力に委ねるタイプの映画は、例えば最近ではデンマーク映画グスタフ・モーラー監督『THE GUILTY/ギルティ』とか、古くは宮坂武志監督『大怪獣東京に現わる』とか、思いつきます。いずれも映像に映るキャラクタのセリフや音響により、その画面の外側を観客に想像させることで成立している。

 本作も同様に、人物のセリフと、野球場の音から見えない映像を観客の頭の中に投影するタイプの作品。

 この手法って、SF小説はイメージ喚起が真骨頂なので、その映画化にも相当に有効な手法のはずですね。あとホラーとか。この切り口で斬新なSF映画、ホラー映画が出てくることも期待したいですね。

 本作は、淡々とした冷ややかなアルプススタンドのはしの席の情景から、クライマックスの熱い盛り上がり、想像力を喚起して、涙腺を刺激する見事な展開に、脚本と元の演劇と、そして城定秀夫監督の映画の采配に拍手です。

【高校演劇】『アルプススタンドのはしの方』

 元になった東播磨高校演劇部の舞台がYoutubeに全篇公開されているので、こちらも観てみました。
 かなり映画とシナリオはおなじですね。応援に来ている先生とか、アルプススタンドから主人公たちが離れているシーンが映画オリジナルで、その他は一つ一つのポイントになるセリフもほぼ同じ。高校演劇のレベルの高さが感じられます。素晴らしい。

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2021.09.08

■情報 TVアニメ「平家物語」


TVアニメ「平家物語」PV 2022年1月よりフジテレビ「+Ultra」ほかにて放送開始&9月15日(水)24時よりFODにて先行独占配信!

" TVアニメーション「平家物語」は、2016年に河出書房新社より刊行された古川日出男訳を底本に採用。主人公であり、物語の語り部である琵琶法師としてアニメオリジナルキャラクターの「びわ」(CV. 悠木碧)を据えました。平清盛(CV. 玄田哲章)の長男・重盛(CV.櫻井孝宏)や、その妹・徳子(CV.早見沙織)をはじめとする平家の人々とびわの交流を軸に、叙事的な史実にとどまらず、時代に翻弄されながらも懸命に生きたひとびとの群像劇としての「平家物語」を展開します*。

監督を務めるのは山田尚子、シリーズ構成・脚本は吉田玲子。漫画家の高野文子が、自身初のアニメーションキャラクター原案を担当します。音楽は牛尾憲輔。アニメーション制作は、「映像研には手を出すな!」で第24回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞し、2022年初夏には劇場アニメーション『犬王』(原作:古川日出男、監督:湯浅政明)の劇場公開も控えるサイエンスSARUが手掛けます。"

 TVアニメーション『平家物語』、古川日出男訳を底本に採用。監督は『映画 聲の形』の山田尚子、シリーズ構成・脚本は『映画 聲の形』『夜明け告げるルーのうた』『きみと、波にのれたら』『若おかみは小学生!』他の吉田玲子。アニメーションキャラクター原案が『絶対安全剃刀』『おともだち』等の漫画家 高野文子が初のアニメキャラクターを担当。とりわけ高野文子のキャラクタは、80年代の高野ファンとしては、嬉しい。

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 そして制作は『犬王』(原作:古川日出男、監督:湯浅政明)の劇場公開も控えるサイエンスSARU!!
 これがヒットしたら、サイエンスSARUによる古川日出男作品のアニメ化が続くかも。『アラビアの夜の種族』を是非!!

◆関連リンク
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当ブログ 『聲の形』『若おかみは小学生』関連記事
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2021.09.06

■情報 原 將人監督『焼け跡クロニクル』クラウドファンディング開始 !


原 將人監督『焼け跡クロニクル』(Youtube)

不慮の火事で自宅が全焼!
原 將人監督が描く、家族による再生のドキュメンタリー『焼け跡クロニクル』をご支援ください!

(Motion Gallery)

"『20世紀ノスタルジア』等の映画監督 原將人の自宅が不慮の火事で全焼。原は火傷を負って入院し、全ての家財道具と映画フィルム機材が焼失した。ゼロからの再起を記録した『焼け跡クロニクル』の完成・上映への支援をお願いします!

  2020年にアメリカのミネアポリスで起きた、白人警官による無罪の黒人の殺害事件を、勇気を持って記録し続けた18歳少女のことを思い出してください。撮影することによって獲得できる未来があるのです。

 あのスマホ映像は、アメリカという国の、奴隷制や人種差別という、大きな物語を喚起させ、人種的平等という未来を獲得する動きへと繋がっていったものですが、この映画、私たち家族に起きた火事とその後の映像は、それに比べたらごくごく小さなものです。歴史的な物語や権力への抗議などを想起させるものはありません。

 しかし、たまたま、この世に生まれてきた者同士が家族を作り、未来へ向かっていのちを紡いでいくということのいとなみが、やはり、たまたま火事に出会うことによって、スマホという小さなカメラにつぶさに記録されて、作品として完成し、多くの人々に見てもらえるとしたら、そして、その作品が日本中の人々に届けられたら、さらに、字幕が加えられ、世界中の人々に届けることができるのならば、やはり、私たちのあり得るべき未来を獲得することにつながるのではないでしょうか。

 かつて小津安二郎監督の『東京物語』がそうであったように、小さな家族の小さな映画を、世界に羽ばたかせたいという思いを込めて、『焼け跡クロニクル』プロジェクトを立ち上げます。"

 原將人監督の新作クラウドファンディングが始まりました。
 リンク先の予告篇、まさに原將人作品の雰囲気ですばらしいです。サムネイル画像以外のところがとても良いので、是非クリックして御覧ください。

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 大雨、コロナ等の災害が世の中で続いていますが、そんな中で希望を描かれる作品を期待。双子ちゃんの成長する様子も楽しみです。

 完成をお祈りして、私も参加させて頂きました。

◆関連リンク
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2021.08.30

■情報 「高山良策展 空想する闇と光」 足利市立美術館

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高山良策展 空想する闇と光  足利市立美術館所蔵品による

"2021年8月21日(土)~10月10日(日)
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日:月曜日(ただし9月20日は開館)、9月21日(火)、9月24日(金)
観覧料:一般710(560)円、高校・大学生500(400)円、中学生以下無料
( )内は20名以上の団体料金
主催:足利市立美術館
協力:公益財団法人足利市みどりと文化・スポーツ財団、一般財団法人おもい・つむぎ財団

 高山良策(1917-1982)は、青年期に影響を受けた、空想の世界などを克明に描くシュルレアリスムの手法をもとに、絵画や立体作品の制作を生涯にわたって続けました。戦後復興期の、社会の歪みや闇の部分を題材にした作品から、その後の、より自由な空想に身をゆだねたものまで、闇と希望が交錯するような独特の表現活動を、足利市立美術館が所蔵する約700点から厳選した作品によって紹介します。"

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 『ウルトラマン』他の怪獣造形で有名な高山良策さんのシュルレアリスム絵画展。
 足利市立美術館公式HPに掲載された上記の絵画は、いずれも僕は初めて観るのだけれど、これら幻想的な雰囲気の絵画作品が以下リストによると178点が展示されているということです。

 怪獣体験を幼児期に衝撃的に受けた我々世代は、怪獣から絵画的な世界の見方、シュルレアリスムを原体験に焼き付けられた世代なのかもしれないですが、その原初体験のさらにルーツに触れることができるこの機会、とても貴重かと思います。

 残念ながらコロナ禍で栃木県までは行くことができないですが、足利市美術館の収蔵品とのことなので、いつの日か、観に行ってみたいものです。

高山良策 展 空想する闇と光 出品リスト

◆関連リンク 当ブログ関連記事
感想 成田亨『特撮と怪獣 わが造形美術』『特撮美術論』

"「怪獣とシュルレアリスム」ということでは、成田亨氏の美術監督/デザインを受けて、実際に怪獣を造形物として作った高山良策氏の系譜が重要かもしれない。
 日本にシュルレアリスムを紹介した画家 福沢一郎に師事していたシュルレアリスムの作家 高山良策氏。"

『怪獣のあけぼの』造形家・高山良策を追った実相寺昭雄監修番組
足利市立美術館で「高山良策展」 約280点の展示で初期から晩年までを回顧

"同展では、同館が所蔵する高山良策の作品700点から約280点を紹介。年代別の構成で制作初期の作品や中国戦線の中で兵士として過ごす中で描いたデッサンから独特な世界観を持つ戦後の作品、最晩年の絶筆までを展示し、高山の生涯を振り返る。絵画に関連する立体作品6点も展示するほか、日記や愛用の画材、仕事で携わった絵本や広告のデザイン、特撮関連のスケッチなども展示する。2021/08/24 14:59"

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2021.08.23

■感想 長久允監督『WE ARE LITTLE ZOMBIES』


【公式MV】ZOMBIES BUT ALIVE (映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』エンディング曲)

 長久允監督『WE ARE LITTLE ZOMBIES』('19)録画見。

 全く前知識なく観て、意外な開幕から怒涛のような観たことのない映画が画面で展開されて、エンドクレジットまで息つく暇なく、隅々まで楽しませてもらいました。これは新しい日本映画と言っていいでしょう。素晴らしい。

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 監督は電通に所属しCMプランナーとして活躍、長篇映画は本作が初作品ということで、フレッシュな魅力が爆発しています。

 印象的なセリフ、一つ一つが斬新な映像、どこか外しているけれど味わいのあるパンクな歌。カラフルな異界が眼前に展開します。

 これだけ斬新な子供心の溢れた映画は、同じくCM畑出身の中島哲也監督『パコと魔法の絵本』以来でしょうか。随分テイストは違いますが、意表を突かれて、カンドーした度合いでは、僕には近いインパクトがありました。

 主演のいとうせいこうにちょっと似ているボーカルのヒカリ役 二宮慶多と、キーボード担当の中島セナがとても良い。特に中島セナのツンデレ美少女の眼の素晴らしさには、惹かれるものがありました(^^;)。

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 そしてとりわけ素晴らしかったのはエンディング。
 これも少し違いますが、エンディングの爽やかさ(?)は、北野武『キッズ・リターン』を想起させます。
 いやーお見事でした。次回作、とても楽しみです。

◆関連リンク

And so we put goldfish in the pool. /長久允監督『そうして私たちはプールに金魚を、』
from Koto Production on Vimeo.
 長久監督の初監督短篇映画、全篇がVimeoで観られます。第33回サンダンス映画祭ショートフィルム部門でグランプリを受賞された作品。
 『WE ARE LITTLE ZOMBIES』へと発展進化するモチーフがここでも描かれています。27分の作品ですので、ご興味があればご覧下さい。映像的には100倍くらい、『WE ARE LITTLE ZOMBIES』の方がぶっ飛んでいます(^^)。



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2021.08.16

■感想 ロバート・ゼメキス監督『マーウェン』: Welcome to Marwen


MARWENCOL official theatrical trailer
 ロバート・ゼメキス監督『マーウェン』録画初見。信頼するWOWOWのW座作品ということでw、実はゼメキスの映画であることも含め、どんな映画か全く知らないで録画ディスクからヒョイと選んで観てみました。

 前知識ゼロで観たことで、冒頭シーンからの意外な展開にどんな映画になるかワクワクしながら最後まで観ました。これ、話題にもなっていなかったし、世界的にもオオコケだったみたいですが、なかなかの傑作じゃないですか!

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 愛すべき主人公、元イラストレーターのマークが展開する奇想な日常にカンドー、映像技法的にもCGと実写の自然な融合は、この物語を語る手法としてなかなかのもの。

 世間ではリアル世界に対する幻想部分が比率として高すぎるという批判がある様ですが、僕はもっとそちらの比重が高くてもOKかと。テーマ的にもゼメキスの趣味の方向性としても、その方が自分の観たい志向に合っているのになぁ〜的な。

 これって、正にアウトサイダーアートを描いた作品で、シュヴェルの理想宮とか、ヘンリー・ダーガー『非現実の王国で』のヴィヴィアン・ガールズと同類ですよね。しかも実話が元になっているということで、一番上のリンク先のドキュメンタリーが激しく観たくなっています。

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 『ザ・フォール』も同様にドキュメンタリーが先にあって、ゼメキスにそれが映画企画を刺激した様ですが、ゼメキスの志向している映画(と手法)に両作ともマッチして、彼の映画心をくすぐったのでしょうね。

 いや〜、楽しい映画を観せて頂きました。ゼメキスに感謝。

◆関連リンク
ドキュメンタリー『MARWENCOL』(ブルーレイ)

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2021.08.04

■情報 日曜劇場『日本沈没ー希望のひとー』

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日曜劇場『日本沈没ー希望のひとー』(公式HP)

"原作:小松左京「日本沈没」
脚本:橋本裕志(『華麗なる一族』『獣医ドリトル』『LEADERS リーダーズ』)
プロデュース:東仲恵吾(『グッドワイフ』『グランメゾン東京』『おカネの切れ目が恋のはじまり』)"

 既に映画として二作、テレビドラマ一作、漫画 二作、アニメ 一作、ラジオドラマ 二作と多くのメディアで作品化されている小松左京の『日本沈没』ですが、今度、TBSで2回目のテレビドラマ化になるとのこと。

 上記公式ページには、各登場人物のインタビューが掲載されている。このコロナ禍での映像化ということで、同じ小松左京のSFだと『復活の日』があるわけだけれど、今回は日常が壊れて巨大な非日常に人々がどう対応していくか、というところで共通してこのタイミングでの映像化は興味深いものと思います。

 このブログでは、小松左京『日本沈没』には日本のメディアミックスの初期的な巨大なイベントとして大きな影響を受けているので(関連リンク参照)、今回もとても楽しみにしています。

 田所博士は、小説版と同じ様な設定で登場の様ですが、あとの登場人物は名前も設定も原作とは大きく異なる様で、ここは原作ファンとしては不安もあります。

 また危惧だとは思うけれど、主人公らが「日本未来推進会議」という団体に入っている設定の様だけれど、ちょっとこのネーミングが現政権と関連の深いとされる某日本の政治団体を想起させてキナ臭い感じが、、、。危惧だろうけれど、この名前の相似は誰でもがすぐ思いつくはずなので、なるべくならば、避けて欲しかったかな〜と。

橋本裕志(wiki)
 このシナリオライターさん、テレビドラマも多数手掛けられていますが、あまり僕は見てないタイプのドラマが多く、映画だと、テルマエ・ロマエII(2014年)、いぬやしき(2018年)くらいですが、どちらも割と好きだったので、期待したいと思います。

◆関連リンク
当ブログ 『日本沈没』関連記事 

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2021.08.02

■感想 クリス・マッケイ監督『トゥモロー・ウォー』


THE TOMORROW WAR (2021) Behind the Scenes
 クリス・マッケイ監督『トゥモロー・ウォー』Amazonプライム 初見。

 なかなかのエンタメでこんな新作大作をタダ(追加料金なし)で堪能させてもらって感謝という感じです。

 特に前半、いろいろとタイムパラドクス的には謎の展開もありますが、それでもまずは未来へのトラベルなので、特に大きな破綻なく、何より家族の描写がなかなかでかなり楽しめます。『ターミネーター』の時間軸を用いた悲劇とどこか共通するムードだと言ったら誉めすぎでしょうか。僕はあの情感の動きはかなり好きです。

 でも後半、さすがにSFファンとしては、口あんぐりなとんでもエンタメ重視展開で興醒めでした。惜しいなぁ〜この後半はもっとアイデアをギリギリまで練って欲しかったですね。

 映像的には、エイリアンの造詣もまあまあ及第点という感じで、SFXもなかなか見事なものでした。ただストーリー展開に比べると目新しさの感じられない映像が続き、ここはいまいちだったかも。

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トゥモロー・ウォー ホワイトスパイク (Google 画像検索)
 Googleで検索すると都内で実施されたこの映画のキャンペーン画像がいくつかみられますが、これはなかなか良い感じで見てみたかったですね。ネタバレの様な気もしますが、公式がこれだけ盛大にやっているので、ご容赦ください(^^;)。

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2021.07.21

■情報 ヨハン・ヨハンソン監督『最後にして最初の人類』


『最後にして最初の人類』予告編 公式サイト

"『メッセージ』などの音楽を手掛けた作曲家、ヨハン・ヨハンソンの監督作。オラフ・ステープルドンのSF小説を原作に、16ミリフィルムの映像とヨハンソン監督による音楽を織り交ぜながら、過去の記憶やユートピアについて語られる。ナレーションを務めるのは『フィクサー』などの女優ティルダ・スウィントン。『アウトロー』などの製作に携わってきた、ソール・シグルヨンソンが製作を担当する。
作品情報:https://www.cinematoday.jp/movie/T002...
配給: シンカ
(C) 2020 Zik Zak Filmworks / Johann Johannsson
劇場公開:2021年7月23日"

 どんな映画なんだろう。ステープルドンの小説の朗読とスポメニックの映像とヨハンソンの音楽だけで構成されてたら、凄いかもしれない。
 予告篇見ると、かなり実験的にもみえるけれど、ワクワクします。愛知県でも2館で上映予定ですね。この手のでここまで拡大公開される映画って珍しい様な、、、。
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『最後にして最初の人類』原作 アーサー・C・クラーク(「2001年宇宙の旅」)にも大きな影響を与えた絶版中のSF小説の序文が期間限定で特別公開! ヤマザキマリによる特別イラストと寄稿も一部掲載

"ヤマザキマリから原作に寄せられたテキストとイラストも公開される。ヤマザキは、原作と映画を評して「オラフ・ステープルドンによる原作は、1ページの中に綴られた文字数の100倍以上の情報が織り成されていると言っていい、壮大な叙情詩である。その圧倒的な世界観を、わずか70分の映像は余計な負荷も虚勢もまとうことなく、堂々と、そして飄々と顕していた」と記し、高く評価した。"

 原作を読んだ時の感動を思い出させる文章ですね!

◆関連リンク
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Jóhann Jóhannsson’s sci-fi opus: Last and First Men
 2020年ベルリンのインターナショナルフィルムフェスでの上映/上演風景
『最後にして最初の人類』(国書刊行会) オラフ・ステープルドンの原作。

"世界終末戦争、火星人との闘争を経て、進化の階梯を登り始めた人類は地球を脱出。金星や海王星に移住するが、ついに太陽系最後の日が……20億年に及ぶ人類の未来史を神話的な想像力で描いた伝説的作品。"

・当ブログ記事 ■感想 オラフ・ステープルドン『最後にして最初の人類』 浜口稔訳 (国書刊行会刊)

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2021.07.19

■感想 細田守監督『竜とそばかすの姫』


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 細田守監督『竜とそばかすの姫』観てきました。今日はこちらも36℃とついに夏本番ですが、まさに細田作品らしい、真っ青な空に伸びる入道雲がとても似合う素晴らしい作品でした。劇場からの帰り道の空と雲が映えること映えること。また自転車の高校生とかなりすれ違ったのですが、普段はそんなこと滅多に思わないのに、細田作品を見た後、自分にとってはもううん十年も過ぎ去った高校生の姿がとても眩しく見えるのが印象的。

 『バケモノの子』『ミライの未来』と実は続けて自分には低調な作品が続いていたので、今回、劇場で観るのを少し迷ったのですが、予告篇に感じるところがあり、映画館へ脚を運んで本当に良かったです。壮大なスケールで、映像と音のシャワーを、まさにスクリーンで浴びるのが最適な映画作品でした。

 今回、音楽が重要な要素を占める作品なのですが、CGによる壮大な空間の完成度の高さ、そして音楽映画ともいえる伸びやかな音響。映画の贅沢さとはこうあるべきという、ある意味、世界レベルの作品を見せて頂いた気分です。

 そしてこの映画の物語は一見『アナと雪の女王』『美女と野獣』等を思い出すファンタジーですが、実は現在の技術の延長で実現出来る近未来世界です。電脳空間の可能性を描いたそこが、この細田作品の凄さ。これは“現実”の物語ですね。
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★★★★★★ネタバレ注意★★★★★★ .
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 クライマックスが特に涙腺を刺激してやばかったですが、この現実とヴァーチャルでの人の存在の姿の描き方、まさに新しいネットとリアル空間からなる、現実世界のクロスする様相を見事に結晶化して描いたところが、傑作になっているところなのでしょうね。

 そこにはネット空間の持つ精神的な連帯と共感と誹謗中傷、そして現実空間の持つ/肉体で地面に縛り付けられたヒトの関係の暖かさと鬱陶しさみたいなものを、数々想起させて融合し表出させ、入道雲の様に清々しい景色が存在していました。

 特にネット空間の匿名性で、大袈裟に言えば精神の自由と趣味の世界の追求を何というか現実の会社員生活とは全く切り離すことでちょっとだけ昇華させてきた自分のブログ活動とかを、全然規模も到達点も違うけれど、ダブらせてみてしまったので、何というか感無量な感慨でした。

 物語としては、もちろん『美女と野獣』が下敷きにされていますが、こちらは野獣だけでなく「Belle」も仮の姿と実の姿が描かれています。これをミュージカルとして仕立て上げて、見事に『美女と野獣』のあの名シーンをある意味超えてディズニー映画を凌駕したところも特筆すべきかと。

 加えて、テーマ的には『アナと雪の女王』でエルサが氷の城で初めて自分の自由を手に入れるあの歌のシーンにも肉薄するミュージカルシーンになっていて、意識的にディズニーをその超える目標においていることがよくわかり、しかも超えている部分がしっかりあるという傑作になっていると思いました。

 そしてそうした骨格に対応して、映像としても手描きとCGの両方を融合して描かれた現代的手法の見事さが映えます。
 東宝公式のメイキング映像で細田監督が語られている「CGでも手描きでも、CGは血が通っていないということを言う人もいるが、どちらも人によって描かれていると言うことでは同じ」という視点で融合して描かれたヒトの営みとしてのネットとリアル。テーマにまさに適合したこの手法も素晴らしい。デジタル映像としては、細部をとことん描きこんで、映像圧縮技術の破綻寸前wの映像だったが、デジタルにしかできない映像の可能性を切り開いている様に思う。

 ヒトの有り様として、これからも人類はリアル空間とネット空間の両方の現実世界の中を往還しながら過ごしていくことになるのでしょうが、その一つの結晶化した姿をこの時点で描いた最高傑作の映画なのかもしれません。凄いものを見せてもらいました。

◆その他 メモ
・本作で描かれたリアルと幻想は、ネットを使うことによって、実は今現在の現代にも非常に近いものが存在している現実的な存在であるところが凄い。ネットというもののある意味の本質、ヒトの幻想を"現実化/実体化"するものとしてのネット。このあたりの本質を描き出している点でも本作は鋭いと思います。

・仮想空間 <U> に存在する"正義"を守るチーム「ジャスティス」の隊員たちのユニフォームと身体のフォルムが、何故か手塚治虫風に見えたのは、僕だけでしょうか。もしくは石ノ森章太郎というか、昭和の時代の漫画を思い起こさせます。どんな意味を持たせているのだろう。

◆関連リンク
東宝公式Youtube 「Making of 竜とそばかすの姫」#1〜10
 大変、興味深いメイキングです。これはファン必見。こういう企画、素晴らしいです。
・特に #6「Making of 竜とそばかすの姫:細田守とクリエイター~Uの発想~」
 ボディシェアリング研究者 玉城絵美 琉球大 教授のインタビューは興味深い。

竜とそばかすの姫:公開3日間で興収8.9億円突破 動員60万人 すず、ベルの夏空ビジュアルも
 公開の週末8.9億円。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が初週11.8億円。『竜とそばかすの姫』の方が一般家族層には受け入れられやすい感じなので、これは相当のヒットが期待できそうですね。

 それにしても上記ポスター画像の左、すごく良いですね! やはり細田映画は夏空が似合う!

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2021.07.12

■ケイト・ショートランド監督『ブラック・ウィドウ』


Marvel Studios' Black Widow | Official Trailer
 ケイト・ショートランド監督『ブラック・ウィドウ』@ 関シネックスマーゴで 観てきました。

 スカーレット・ヨハンソンは相変わらずカッコ良く、『ミッドサマー』主役のローレンス・ピューもなかなかだし、冒頭のシーケンスから始まるストーリーの骨格もグッと来るし、コメディタッチ部分も最高に笑えるし、クライマックスのアクションもとびきりなのでなかなか満足な仕上がりなのだけれど、後ほどネタバレで述べる様なシナリオの不徹底が何とかされていれば傑作になったと思わせるだけに、僕にはちょっとそこが残念な映画でした。

 新しいMCUのスタートとしては、あ、こういう形で再スタートするのか、と新鮮な気持ちにもなるのでした。ブラック・ウィドウ リスペクトとしては面白い切り口かもしれない。

 それにしてもクレジットからはStereo D社等が担当した3D版があるはずなのに、日本の劇場で上映されていないのは、寂しすぎる(4D版は上映館があるが、立体映像で上映されているのでしょうか)。ついに3D映画低調時代が本格化した様で、寂しくてならないです。







★★★★★★以下、ネタバレ注意★★★★








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 脚本的な欠陥としか思えないところ。『ゴジラvsコング』も書いたエリック・ピアソンは『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』のスクリプトドクターでもあったということだけれど、以下は何とかならなかったのだろうか。冒頭や家族コメディシーン、そしてアクション他が良いだけに、残念でならなかった。

・ナターシャとエレーナが再開するところで何故いきなり戦うのか。
・お母さん、やってることが超極悪。なぜあの流れで良い話にもっていけるか。もう少しケアしても良いのでは。
・敵役ドレイコフが感情を露わにするところ、あれだけの巨悪のはずなのに小者感が半端ない。また空中浮遊基地も唐突感と最後のフェールセーフゼロのシステム設計が何だか残念。
・世界の虐げられてきた女性の解放というテーマは良いのだけれど、ストレートすぎるというか、例えば『ブラック・パンサー』等にあった政治的な改革の視点が弱い様な気がした。もしもう少しそこが配慮されていたら、本当に素晴らしい映画になったのではないかと残念至極。

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2021.07.07

■感想 マイケル・ベイソン『2001:キューブリック、クラーク』

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 マイケル・ベイソン『2001:キューブリック、クラーク』読了。
 公開50周年の2018年に出版された575頁のメイキングの大著。キューブリックとクラークの邂逅から始まる4年間の映画制作とその公開までを関係者の証言とメモから再生し、まるでその現場にいる様な臨場感で描き出した傑作ドキュメンタリー。

 あの映画のあのシーンはどの様に着想され、具体化されていったかを、微に入り細を穿つ描写が素晴らしい。

 例えば、HALの読唇術シーケンスは、フランク・プール役のゲイリー・ロックウッドの発案がきっかけで作られたとか、デイヴ・ボーマンの食事シーンでワイングラスを割るシーンは、キア・デュリアの着想だったとか…意外と現場でのスタッフ、キャストの発想で、ある意味即興的要素を取り入れながら、作られていった様子が生々しい。セリフを排したタッチだけでなく、ドキュメンタリー的な風合いが感じられるこの映画の一つの秘密に近づけた様な感覚が感じられた。

 もちろん特撮シーンについても、ダグラス・トランブルはじめ、スタッフの証言含めて、リアルに現場が語られている。特に興味深かったのは、ディスカバリー号の重力区画を描いた巨大な円形ホイールのセット。当時はもちろんLEDも液晶ディスプレイもなく、巨大な重くて熱い照明が時々落っこちてきて危険な職場であったとか、あの優雅なディスプレイの裏には16mm映写機が画面の数だけ巨大ホイールに括り付けられてセットされていたとか、まさに想像を絶する力技で、2001年の未来が構築されていたことが証言されている。

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 若かったダグ・トランブルが現場でキューブリックに認められてどんどんSFXの中核スタッフになっていく描写も心地良いが、主な担当シーンとして、モニタに映る各種アニメーションとスリット・スキャンが代表的だけど、ムーンバスの模型にリアリティを付け足すのにも貢献していたり、かなり幅広くタッチしている様子も窺い知れて良かった。またキューブリックのみがアカデミーの特殊撮影部門の受賞者であった顛末、後年のトランブルのみが2001の特撮を作ったのではないというキューブリックがだした新聞広告について、そしてそのエピローグとしてトランブルがキューブリックの葬儀に参列している感慨深いシーンも本書のクライマックスの一つである。

 プレヴュー上映での酷評と、公開直前でのキューブリックによる冗長シーンのカット(間に合わず各劇場でフィルムカットして)公開、その後若者中心に大ヒットして68年の全米No.1ヒットというくだりも臨場感があって興味深く読めた。

 あとスリランカとイギリスを行き来して携わったクラークの当時の生活、特に当時のパートナー マイク・ウィルスンの制作していた007のパロディ映画『ソルンゲス・ソル (ジェーミス・バンドゥ)』の資金繰りに苦しむクラークの様子は、傑作映画と並行して今は全く語られないC級作品の、資金繰りに苦心する巨匠の生々しい人間的な姿がリアルに立ち上がって好きなシーンだった。(ウィルスン監督のパトロンという位置づけだったらしい)

 そして本書のラストは、クラークの死の数時間後に、75億光年という、観察可能な宇宙の年齢の約半分の時間をかけて太陽系に到達したガンマ線バーストについて語る著者マイケル・ベイソンの筆で閉じられる。クラークらしい宇宙的詩的なシーンに感激して読者は本を閉じることができる。素晴らしい名著をありがとうございました。うちのニャンコも感謝して本を齧っておりましたw。

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Sorungeth Soru Trailer マイク・ウィルスン監督『ソルンゲス・ソル (ジェーミス・バンドゥ)』(予告篇)
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 マイク・ウィルスン『Sorungeth Soru』の予告篇。
 名作の影に存在したこうした映画も観てみたいというのは相当の屈折でしょうか(^^;)。ちなみにスタッフリストにA.C.クラークの名前はありません。

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2021.07.05

■感想 アダム・ウィンガード監督『ゴジラvsコング』

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 アダム・ウィンガード監督『ゴジラvsコング』@シネックスマーゴで観てきました。

 ネタバレ感想は後半書きますが、この映画、予告篇は事前に観ない方が良いですね、随分ネタバレしている様な気がします。

 感想としては『シン・ゴジラ』はやはり凄い映画だったw、というのが偽らざるところ。本作も怪獣バトルのアングルとかアイデアとか、未知の舞台のビジュアルとか、映像は素晴らしいものがあります。特にゴジラとキングコングの細かな表情の描写、ビルの作り込み等ディテールは白眉という他ないでしょう。凄い。

 とはいえ、観終わった後に何も残らない、この空洞感は何なのでしょうか。全体としてはとても駄目な映画でした。映画館を出る時のこの高揚感のなさは特筆すべきw。
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★★★★★以下ネタバレ有★★★★★
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 やはり問題はシナリオと監督の姿勢でしょうね。

 陰謀論的な話を構築しておきながら、陰謀論を揶揄する主要登場人物。物語の骨格から逆算されて配置されたキャラクターとエピソード。要するにエモーショナルを無視した映画のための強引な物語がこの空洞感の正体であると考えます。

 可哀想なのが小栗旬。白目を剥いた捨て身の演技までしているのに、「芹沢」というゴジラシリーズにとって重要な名前を付けたのに、まるで使い捨ての扱い。悲痛でしたね〜。

 このシリーズ、ゴジラの登場理由が地球の王者というモチベーションで描かれているけれど、その人間臭さも大きなマイナスですね。円谷英二がやってしまった「シェー」と同じくらい、安直で罪深い設定と思うのは僕だけでしょうか。

 この監督と脚本家には、映画の神を舐めてもらっちゃあ困る! ときつく言いたいものです。あまり悔しい出来で脚本家出てこい!と調べてみたら、エリック・ピアソンという『マイティ・ソー バトルロイヤル』のシナリオライターで、何とアベンジャーズシリーズの『インフィニティウォー』『エンドゲーム』他のスクリプトドクターを担当した"大物"とのこと。まさに医者の不養生というやつでしょうか。自分の身体を診る事は出来なかった様です。

 脚本次回作は『ブラック・ウィドゥ』ということで来週の公開を楽しみにしていたのですが、どうしようかな、と悩むレベルですね。

 それにしても上でも書きましたが、素晴らしいSFXが泣いています。
 あの微細な表情/ワクワクする映像が描けているのに、それをドブに捨てられたSFXスタッフ陣は無念でしょうね。

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