2021.07.21

■情報 ヨハン・ヨハンソン監督『最後にして最初の人類』


『最後にして最初の人類』予告編 公式サイト

"『メッセージ』などの音楽を手掛けた作曲家、ヨハン・ヨハンソンの監督作。オラフ・ステープルドンのSF小説を原作に、16ミリフィルムの映像とヨハンソン監督による音楽を織り交ぜながら、過去の記憶やユートピアについて語られる。ナレーションを務めるのは『フィクサー』などの女優ティルダ・スウィントン。『アウトロー』などの製作に携わってきた、ソール・シグルヨンソンが製作を担当する。
作品情報:https://www.cinematoday.jp/movie/T002...
配給: シンカ
(C) 2020 Zik Zak Filmworks / Johann Johannsson
劇場公開:2021年7月23日"

 どんな映画なんだろう。ステープルドンの小説の朗読とスポメニックの映像とヨハンソンの音楽だけで構成されてたら、凄いかもしれない。
 予告篇見ると、かなり実験的にもみえるけれど、ワクワクします。愛知県でも2館で上映予定ですね。この手のでここまで拡大公開される映画って珍しい様な、、、。
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『最後にして最初の人類』原作 アーサー・C・クラーク(「2001年宇宙の旅」)にも大きな影響を与えた絶版中のSF小説の序文が期間限定で特別公開! ヤマザキマリによる特別イラストと寄稿も一部掲載

"ヤマザキマリから原作に寄せられたテキストとイラストも公開される。ヤマザキは、原作と映画を評して「オラフ・ステープルドンによる原作は、1ページの中に綴られた文字数の100倍以上の情報が織り成されていると言っていい、壮大な叙情詩である。その圧倒的な世界観を、わずか70分の映像は余計な負荷も虚勢もまとうことなく、堂々と、そして飄々と顕していた」と記し、高く評価した。"

 原作を読んだ時の感動を思い出させる文章ですね!

◆関連リンク
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Jóhann Jóhannsson’s sci-fi opus: Last and First Men
 2020年ベルリンのインターナショナルフィルムフェスでの上映/上演風景
『最後にして最初の人類』(国書刊行会) オラフ・ステープルドンの原作。

"世界終末戦争、火星人との闘争を経て、進化の階梯を登り始めた人類は地球を脱出。金星や海王星に移住するが、ついに太陽系最後の日が……20億年に及ぶ人類の未来史を神話的な想像力で描いた伝説的作品。"

・当ブログ記事 ■感想 オラフ・ステープルドン『最後にして最初の人類』 浜口稔訳 (国書刊行会刊)

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2021.07.19

■感想 細田守監督『竜とそばかすの姫』


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 細田守監督『竜とそばかすの姫』観てきました。今日はこちらも36℃とついに夏本番ですが、まさに細田作品らしい、真っ青な空に伸びる入道雲がとても似合う素晴らしい作品でした。劇場からの帰り道の空と雲が映えること映えること。また自転車の高校生とかなりすれ違ったのですが、普段はそんなこと滅多に思わないのに、細田作品を見た後、自分にとってはもううん十年も過ぎ去った高校生の姿がとても眩しく見えるのが印象的。

 『バケモノの子』『ミライの未来』と実は続けて自分には低調な作品が続いていたので、今回、劇場で観るのを少し迷ったのですが、予告篇に感じるところがあり、映画館へ脚を運んで本当に良かったです。壮大なスケールで、映像と音のシャワーを、まさにスクリーンで浴びるのが最適な映画作品でした。

 今回、音楽が重要な要素を占める作品なのですが、CGによる壮大な空間の完成度の高さ、そして音楽映画ともいえる伸びやかな音響。映画の贅沢さとはこうあるべきという、ある意味、世界レベルの作品を見せて頂いた気分です。
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★★★★★★ネタバレ注意★★★★★★ .
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 クライマックスが特に涙腺を刺激してやばかったですが、この現実とヴァーチャルでの人の存在の姿の描き方、まさに新しいネットとリアル空間からなる、現実世界のクロスする様相を見事に結晶化して描いたところが、傑作になっているところなのでしょうね。

 そこにはネット空間の持つ精神的な連帯と共感と誹謗中傷、そして現実空間の持つ/肉体で地面に縛り付けられたヒトの関係の暖かさと鬱陶しさみたいなものを、数々想起させて融合し表出させ、入道雲の様に清々しい景色が存在していました。

 特にネット空間の匿名性で、大袈裟に言えば精神の自由と趣味の世界の追求を何というか現実の会社員生活とは全く切り離すことでちょっとだけ昇華させてきた自分のブログ活動とかを、全然規模も到達点も違うけれど、ダブらせてみてしまったので、何というか感無量な感慨でした。

 物語としては、もちろん『美女と野獣』が下敷きにされていますが、こちらは野獣だけでなく「Belle」も仮の姿と実の姿が描かれています。これをミュージカルとして仕立て上げて、見事に『美女と野獣』のあの名シーンをある意味超えてディズニー映画を凌駕したところも特筆すべきかと。

 加えて、テーマ的には『アナと雪の女王』でエルサが氷の城で初めて自分の自由を手に入れるあの歌のシーンにも肉薄するミュージカルシーンになっていて、意識的にディズニーをその超える目標においていることがよくわかり、しかも超えている部分がしっかりあるという傑作になっていると思いました。

 そしてそうした骨格に対応して、映像としても手描きとCGの両方を融合して描かれた現代的手法の見事さが映えます。
 東宝公式のメイキング映像で細田監督が語られている「CGでも手描きでも、CGは血が通っていないということを言う人もいるが、どちらも人によって描かれていると言うことでは同じ」という視点で融合して描かれたヒトの営みとしてのネットとリアル。テーマにまさに適合したこの手法も素晴らしい。デジタル映像としては、細部をとことん描きこんで、映像圧縮技術の破綻寸前wの映像だったが、デジタルにしかできない映像の可能性を切り開いている様に思う。

 ヒトの有り様として、これからも人類はリアル空間とネット空間の両方の現実世界の中を往還しながら過ごしていくことになるのでしょうが、その一つの結晶化した姿をこの時点で描いた最高傑作の映画なのかもしれません。凄いものを見せてもらいました。

◆その他 メモ
・本作で描かれたリアルと幻想は、ネットを使うことによって、実は今現在の現代にも非常に近いものが存在している現実的な存在であるところが凄い。ネットというもののある意味の本質、ヒトの幻想を"現実化/実体化"するものとしてのネット。このあたりの本質を描き出している点でも本作は鋭いと思います。

・仮想空間 <U> に存在する"正義"を守るチーム「ジャスティス」の隊員たちのユニフォームと身体のフォルムが、何故か手塚治虫風に見えたのは、僕だけでしょうか。もしくは石ノ森章太郎というか、昭和の時代の漫画を思い起こさせます。どんな意味を持たせているのだろう。

◆関連リンク
東宝公式Youtube 「Making of 竜とそばかすの姫」#1〜10
 大変、興味深いメイキングです。これはファン必見。こういう企画、素晴らしいです。
・特に #6「Making of 竜とそばかすの姫:細田守とクリエイター~Uの発想~」
 ボディシェアリング研究者 玉城絵美 琉球大 教授のインタビューは興味深い。

竜とそばかすの姫:公開3日間で興収8.9億円突破 動員60万人 すず、ベルの夏空ビジュアルも
 公開の週末8.9億円。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が初週11.8億円。『竜とそばかすの姫』の方が一般家族層には受け入れられやすい感じなので、これは相当のヒットが期待できそうですね。

 それにしても上記ポスター画像の左、すごく良いですね! やはり細田映画は夏空が似合う!

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2021.07.12

■ケイト・ショートランド監督『ブラック・ウィドウ』


Marvel Studios' Black Widow | Official Trailer
 ケイト・ショートランド監督『ブラック・ウィドウ』@ 関シネックスマーゴで 観てきました。

 スカーレット・ヨハンソンは相変わらずカッコ良く、『ミッドサマー』主役のローレンス・ピューもなかなかだし、冒頭のシーケンスから始まるストーリーの骨格もグッと来るし、コメディタッチ部分も最高に笑えるし、クライマックスのアクションもとびきりなのでなかなか満足な仕上がりなのだけれど、後ほどネタバレで述べる様なシナリオの不徹底が何とかされていれば傑作になったと思わせるだけに、僕にはちょっとそこが残念な映画でした。

 新しいMCUのスタートとしては、あ、こういう形で再スタートするのか、と新鮮な気持ちにもなるのでした。ブラック・ウィドウ リスペクトとしては面白い切り口かもしれない。

 それにしてもクレジットからはStereo D社等が担当した3D版があるはずなのに、日本の劇場で上映されていないのは、寂しすぎる(4D版は上映館があるが、立体映像で上映されているのでしょうか)。ついに3D映画低調時代が本格化した様で、寂しくてならないです。







★★★★★★以下、ネタバレ注意★★★★








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 脚本的な欠陥としか思えないところ。『ゴジラvsコング』も書いたエリック・ピアソンは『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』のスクリプトドクターでもあったということだけれど、以下は何とかならなかったのだろうか。冒頭や家族コメディシーン、そしてアクション他が良いだけに、残念でならなかった。

・ナターシャとエレーナが再開するところで何故いきなり戦うのか。
・お母さん、やってることが超極悪。なぜあの流れで良い話にもっていけるか。もう少しケアしても良いのでは。
・敵役ドレイコフが感情を露わにするところ、あれだけの巨悪のはずなのに小者感が半端ない。また空中浮遊基地も唐突感と最後のフェールセーフゼロのシステム設計が何だか残念。
・世界の虐げられてきた女性の解放というテーマは良いのだけれど、ストレートすぎるというか、例えば『ブラック・パンサー』等にあった政治的な改革の視点が弱い様な気がした。もしもう少しそこが配慮されていたら、本当に素晴らしい映画になったのではないかと残念至極。

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2021.07.07

■感想 マイケル・ベイソン『2001:キューブリック、クラーク』

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 マイケル・ベイソン『2001:キューブリック、クラーク』読了。
 公開50周年の2018年に出版された575頁のメイキングの大著。キューブリックとクラークの邂逅から始まる4年間の映画制作とその公開までを関係者の証言とメモから再生し、まるでその現場にいる様な臨場感で描き出した傑作ドキュメンタリー。

 あの映画のあのシーンはどの様に着想され、具体化されていったかを、微に入り細を穿つ描写が素晴らしい。

 例えば、HALの読唇術シーケンスは、フランク・プール役のゲイリー・ロックウッドの発案がきっかけで作られたとか、デイヴ・ボーマンの食事シーンでワイングラスを割るシーンは、キア・デュリアの着想だったとか…意外と現場でのスタッフ、キャストの発想で、ある意味即興的要素を取り入れながら、作られていった様子が生々しい。セリフを排したタッチだけでなく、ドキュメンタリー的な風合いが感じられるこの映画の一つの秘密に近づけた様な感覚が感じられた。

 もちろん特撮シーンについても、ダグラス・トランブルはじめ、スタッフの証言含めて、リアルに現場が語られている。特に興味深かったのは、ディスカバリー号の重力区画を描いた巨大な円形ホイールのセット。当時はもちろんLEDも液晶ディスプレイもなく、巨大な重くて熱い照明が時々落っこちてきて危険な職場であったとか、あの優雅なディスプレイの裏には16mm映写機が画面の数だけ巨大ホイールに括り付けられてセットされていたとか、まさに想像を絶する力技で、2001年の未来が構築されていたことが証言されている。

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 若かったダグ・トランブルが現場でキューブリックに認められてどんどんSFXの中核スタッフになっていく描写も心地良いが、主な担当シーンとして、モニタに映る各種アニメーションとスリット・スキャンが代表的だけど、ムーンバスの模型にリアリティを付け足すのにも貢献していたり、かなり幅広くタッチしている様子も窺い知れて良かった。またキューブリックのみがアカデミーの特殊撮影部門の受賞者であった顛末、後年のトランブルのみが2001の特撮を作ったのではないというキューブリックがだした新聞広告について、そしてそのエピローグとしてトランブルがキューブリックの葬儀に参列している感慨深いシーンも本書のクライマックスの一つである。

 プレヴュー上映での酷評と、公開直前でのキューブリックによる冗長シーンのカット(間に合わず各劇場でフィルムカットして)公開、その後若者中心に大ヒットして68年の全米No.1ヒットというくだりも臨場感があって興味深く読めた。

 あとスリランカとイギリスを行き来して携わったクラークの当時の生活、特に当時のパートナー マイク・ウィルスンの制作していた007のパロディ映画『ソルンゲス・ソル (ジェーミス・バンドゥ)』の資金繰りに苦しむクラークの様子は、傑作映画と並行して今は全く語られないC級作品の、資金繰りに苦心する巨匠の生々しい人間的な姿がリアルに立ち上がって好きなシーンだった。(ウィルスン監督のパトロンという位置づけだったらしい)

 そして本書のラストは、クラークの死の数時間後に、75億光年という、観察可能な宇宙の年齢の約半分の時間をかけて太陽系に到達したガンマ線バーストについて語る著者マイケル・ベイソンの筆で閉じられる。クラークらしい宇宙的詩的なシーンに感激して読者は本を閉じることができる。素晴らしい名著をありがとうございました。うちのニャンコも感謝して本を齧っておりましたw。

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Sorungeth Soru Trailer マイク・ウィルスン監督『ソルンゲス・ソル (ジェーミス・バンドゥ)』(予告篇)
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 マイク・ウィルスン『Sorungeth Soru』の予告篇。
 名作の影に存在したこうした映画も観てみたいというのは相当の屈折でしょうか(^^;)。ちなみにスタッフリストにA.C.クラークの名前はありません。

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2021.07.05

■感想 アダム・ウィンガード監督『ゴジラvsコング』

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 アダム・ウィンガード監督『ゴジラvsコング』@シネックスマーゴで観てきました。

 ネタバレ感想は後半書きますが、この映画、予告篇は事前に観ない方が良いですね、随分ネタバレしている様な気がします。

 感想としては『シン・ゴジラ』はやはり凄い映画だったw、というのが偽らざるところ。本作も怪獣バトルのアングルとかアイデアとか、未知の舞台のビジュアルとか、映像は素晴らしいものがあります。特にゴジラとキングコングの細かな表情の描写、ビルの作り込み等ディテールは白眉という他ないでしょう。凄い。

 とはいえ、観終わった後に何も残らない、この空洞感は何なのでしょうか。全体としてはとても駄目な映画でした。映画館を出る時のこの高揚感のなさは特筆すべきw。
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★★★★★以下ネタバレ有★★★★★
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 やはり問題はシナリオと監督の姿勢でしょうね。

 陰謀論的な話を構築しておきながら、陰謀論を揶揄する主要登場人物。物語の骨格から逆算されて配置されたキャラクターとエピソード。要するにエモーショナルを無視した映画のための強引な物語がこの空洞感の正体であると考えます。

 可哀想なのが小栗旬。白目を剥いた捨て身の演技までしているのに、「芹沢」というゴジラシリーズにとって重要な名前を付けたのに、まるで使い捨ての扱い。悲痛でしたね〜。

 このシリーズ、ゴジラの登場理由が地球の王者というモチベーションで描かれているけれど、その人間臭さも大きなマイナスですね。円谷英二がやってしまった「シェー」と同じくらい、安直で罪深い設定と思うのは僕だけでしょうか。

 この監督と脚本家には、映画の神を舐めてもらっちゃあ困る! ときつく言いたいものです。あまり悔しい出来で脚本家出てこい!と調べてみたら、エリック・ピアソンという『マイティ・ソー バトルロイヤル』のシナリオライターで、何とアベンジャーズシリーズの『インフィニティウォー』『エンドゲーム』他のスクリプトドクターを担当した"大物"とのこと。まさに医者の不養生というやつでしょうか。自分の身体を診る事は出来なかった様です。

 脚本次回作は『ブラック・ウィドゥ』ということで来週の公開を楽しみにしていたのですが、どうしようかな、と悩むレベルですね。

 それにしても上でも書きましたが、素晴らしいSFXが泣いています。
 あの微細な表情/ワクワクする映像が描けているのに、それをドブに捨てられたSFXスタッフ陣は無念でしょうね。

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2021.06.15

■感想(ネタバレなし) 諫山創『進撃の巨人』18-34巻 ( 最終回 )

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 諫山創『進撃の巨人』18-34巻読了。

 もともと一昨年までは毎巻新しいのが出ると読んでいたのですが、年3冊ペースでストーリー展開に付いていけなくなってw、28巻で挫折していたため、最終巻が発売されたこの機に、遡って後半18巻から一気読みしてみました。

 すると(当たり前ですが)物語展開のスピードと時制が入り乱れる構成も何なくw、骨太の後半ストーリー展開を楽しむことができました。

 ネタバレなしで書きますと、前半17巻くらいまでのどうしようもない閉塞感に対して、後半は大きく物語が広がっていくのですが、その世界でもまた巨大な人の悪意の閉塞感に囚われていくという、出口のなさ感/徒労感が後半でもヒシヒシと登場人物たちの群像劇とともに体感させられます。

 最初の頃の絵のタッチに対して、シャープさを増した絵のタッチが、スピード感と迫力をダイナミックに表現していて、クライマックスの大きな奇想イメージに感嘆。広大なシーンの連続で、ここまであの巨人たちの物語がたどり着いたんだ〜という感慨もひとしおです。

 物語展開は、かなり広範囲に時間も空間も拡大したわけですが、当初からこの全体像は存在していた感じで、伏線も見事に回収されていて、作家の骨太の構想がここまで来て、全貌を読者に開示されたこと、素晴らしいと思いました。

 巨人たちのビジュアルは、これからアニメ化される29巻からの展開が映像の一大絵巻になっていく予感で、秋からの放映がまた楽しみになりました。
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 この写真撮った後、猫が気に入ったらしくこのまま1時間ほど本の上に居座りました。猫の寝床にもなる『進撃』w。

◆関連リンク
当ブログ 進撃の巨人 関連記事

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2021.06.07

■感想 劉 慈欣著, 大森 望, 光吉 さくら ワン チャイ, 泊 功訳『三体III 死神永生』

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 劉 慈欣『三体III 死神永生』読了。
 ネタバレはしない様に書きますが、素晴らしいスケールの真っ向勝負のSFでした。I,IIからの期待を裏切らず、宇宙の深淵まで突き進んだ奇想SFの見事な大団円に感無量。


 劉 慈欣、片鱗は今までのI,IIでも充分に現れていましたが、今作上巻で炸裂するロマンティスト振りが素敵ですw。新海誠かくやという一大シチュエーションを骨格にして描かれる手際の見事さ。
 そのシチュエーションは、劉さんの徹底して突き詰めて深く探求していくSF的想像力のみが行き着ける非情な世界設定になっていて、その黒暗ぶりに今回も痺れます。

 下巻で炸裂する宇宙論を縦横無尽に使い尽くして描かれる超絶の光景。この奇想映像の極北は読者に想像力の限界を要求する、まさに今までに観たことのないイメージを脳内に展開させてくれます。
 Netflixが実写映像化するそうですが、ここまでの本格奇想SF映像は、世界の映画界でいまだかつて描かれたことのないものなので、いやがおうにも心配と期待が渦巻きますw。

 この映像化には、劉慈欣とケン・リュウがコンサルタントとして協力するとのことだけれど、変にヒーローものだったりラブロマンスだったりに比重を置くのでなく、真っ向勝負のSF世界を原作通りに描いてもらいたいものです。

 そしてラストに流れる、極上のSFのみが獲得するまさに時空を超えた詩情。小松左京『果てしなき流れの果てに』を想起するこの広大なビジョンがもしNetflixで描かれたら、それは本格SFが初めて真っ当にSF映像になる瞬間かもしれない。あまり大きくは期待しないで待ちたいものです(^^)。

◆関連リンク
【オンラインイベント】大森望×いとうせいこう 『三体』シリーズ完結記念

"本イベントはZoomウェビナー機能を使用してオンラインでライブ配信します

2021年 06月12日(土)  19:00 - 20:30 JST

六本木 蔦屋書店では、『三体』シリーズの完結を記念してオンラインイベントを開催します。
出演者にお迎えするのは、訳者の大森望さんと、同シリーズ愛読者であるいとうせいこうさん。
SFという枠を超えた極上のエンタテインメント傑作について語る機会を、どうぞお見逃しなく。

【参加条件】
イベントチケット予約・販売サービス「Peatix」にてチケットをご購入いただいたお客様がご参加いただけます。
お申込みの締め切りは6月12日(土)18:00までです。

お申し込みはこちら

(1)オンラインチケット:1,500円 〜"

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2021.05.12

■感想 レジス・ロワンサル監督『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』


Sara Bareilles What The World Needs Now 2016 Macy’s Fourth of July Fireworks Spectacular

 レジス・ロワンサル監督『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』W座録画初見。

 実は全くの白紙で観たのですが、当初考えていた文学ものかと思っていたら、その部分の比重は小さく、ミステリーでした。

 ダン・ブラウンの小説『インフェルノ』出版の際、出版元が著者同意のもと、各国翻訳家を地下室に隔離して翻訳を行なったとの実話をベースにしたということだけれど、確かに予想外の展開でなかなか見せてくれました。

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 ただ、どうも色々と腑に落ちない展開があり、ラストはなかなか意外なのですが、どうもすっきりとしないエンディングでした。ネタはなかなか面白いので、途中のサスペンスを生み出すための無理を省いて、ラストを最大限に活かすミステリーとして一本筋を通したら、傑作になったかも。

 リンク先は、今日は予告篇をやめて、本篇で印象的に使われていた楽曲"What The World Needs Now"を引用しておきます。

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2021.05.10

■感想 マイク・フラナガン監督『ドクター・スリープ』


『ドクター・スリープ』US版メイン予告

 マイク・フラナガン監督『ドクター・スリープ』WOWOW録画初見。

 キングの原作は『シャイニング』しか読んでいないけれど、見事にキューブリック『シャイニング』と原作の橋渡しをして、きっちりとキング作品であり、キューブリックリスペクトもしているという、ある意味奇跡的な作品になっている。

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 僕が原作の橋渡しと思ったのは、キューブリックが品の良い(シンメトリーな)お化け屋敷と父ジャックの狂気に集中してほとんど描かなかった「シャイニング」能力について、本作は正面からテーマにしているところ。

 もちろん原作『ドクター・スリープ』にも前者はかなりの比重で描かれているはず。キングの意向を汲み取った「シャイニング」描写がとても心地よく(?)、そして苛烈に描かれているのが好感。まさに「シャイニング」が主題となった映画で、こちらの方がタイトルとして『シャイニング』がふさわしい映画ではないかと思った。

 この「シャイニング」描写と合わせて、オーバールックホテルのクライマックスの描写も原作リスペクトですね。

 僕は『シャイニング』初見時、原作を先に読んでいたので、どうもキューブリック作に乗り切れなかったのですが、本作でその溜飲が下りた感覚です。

 監督のマイク・フラナガンはキング原作の『ジェラルドのゲーム』も撮っているけれど、そちらもなかなか良かったので、キング作品のファンなのでしょうね。

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2021.05.03

■感想 ルネ・ラルー監督『ファンタスティック・プラネット』


『ファンタスティック・プラネット』予告篇

 ルネ・ラルー監督『ファンタスティック・プラネット』BSP録画、初見(正確にはウン10年前にボケボケのダビングビデオ(字幕なし)を観ているはずなのだけれど、全く言葉がわからず観たうちに入らない、、、)。

 この独特のスロー感と異世界の不思議なアート感覚は、評判にたがわず今観ても凄いですね。全く我々の知っている日本と地続きに感じられないこの雰囲気は素晴らしいです。

 と言いつつ、いろんなシーンで実は諸星大二郎の漫画を思い浮かべてしまった。諸星作品がもともと日本と地続きな感じがしないのは、こうした欧州の作品の影響を強く受けていたからなのかもしれない。

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 ネットで「ファンタスティック・プラネット」と「諸星大二郎」のキーワードで検索すると、引用した様な画像イメージが現れる。やはり多くの人が共通点を感じている様です。最初の2枚、左が諸星大二郎で、右が『ファンタスティック・プラネット』、人物のデッサン含め、非常に似たタッチであることがお分かりいただけるかと思います。

 本作は1973年制作、諸星の初期作品「生物都市」が74年なので、ある部分同時並行的に共鳴した部分があったのではないでしょうか。それにしてもキャラクターの顔や全身のタッチが凄くよく似ています。

 以下のリンク先を観ると、諸星先生は95年当時の映画ベスト10に本作を挙げている。別の情報では「ローラン・トポール」のバンド・デシネも好きだとのこと。世界を見る視点が似ているのかもしれない。

"マルコポーロ '1995.1月号 文藝春秋社【永久保存版】戦後生れ300人が選んだ、わが青春の洋画ベスト100。
 (諸星大二郎ファンのページ)

"諸星大二郎
(1) 2001年宇宙の旅
(2) 野いちご
(3) アポロンの地獄
(4) 春のめざめ
(5) キング・ソロモン
(6) サテリコン
(7) ジャングル地帯
(8 ) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
(9) エクスカリバー
(10) ファンタスティック・プラネット
 名画座などで古い映画も新作も区別なくごっちゃにみていたので、60年以前のものを単純に切り捨てるというのは抵抗を感じる。60年代には、リバイバル・ブームで西部劇の名作を随分みたものだ。"

チェコっと映画のネタ帖 ファンタスティック・プラネット(1973)
 監督:ルネ・ラルー フランス チェコ・スロヴァキア合作
(チェコ蔵)

"日本でも知る人ぞ知る伝説のSFカルトアニメ映画「ファンタスティック・プラネット(邦題)」日本ではフランスのアニメ映画として知られていますが、実は本編のビジュアルはチェコスロヴァキア時代の一流アニメーター達によって作り上げられたということは、残念ながらあまり知られていません。

キャラクター・デザインは「Svatební košile (婚礼のシャツ)」 で有名なヨゼフ・カーブルトが担当し、背景デザインはヨゼフ・ヴァーニャが担当しました。当初本作の脚本、キャラクターをはじめとする本作のイメージ監修を担当したローラン・トポールの直接の関与は撮影以前までで、本作がクランク・インするとカーブルト達にその全てが託されました。アニメーションの撮影自体もプラハのイジー・トゥルンカスタジオで行われ、チェコスロヴァキアの撮影スタジオに立ち入ることを許されたのは、監督のルネ・ラルーのみでした。本作の切り絵アニメーションというスタイルはチェコアニメの伝統的な手法の一つであり、本作にその独自の手法を取り入れさせたのもチェコ側でした。"

 チェコ蔵のペトル・ホリーさんにFacebookで教えて頂いたのですが、この『ファンタスティック・プラネット』、実はフランス映画というよりもそのヴィジュアルは、チェコスロバキア時代のイジー・トゥルンカスタジオで、チェコのアニメーターによって作られた作品とのこと。

 長文の引用になってしまいましたが、リンク先にはヨゼフ・カーブルトさんの作画脚本の映画が紹介されています。
 Youtubeの動画なので、こちらでも引用させて頂きます。『ファンタスティック・プラネット』とは少し印象が異なりますが、明らかに通底するイメージがあります。


strašidelný příběh, animovaný film

◆関連リンク
カルト的人気のSFアニメ『ファンタスティック・プラネット』21年5月公開

"カルト的人気を誇るSFアニメーション『ファンタスティック・プラネット』(1973)の初のDCP(デジタルシネマパッケージ)上映が決まり、5月28日より渋谷HUMAXシネマほか全国で順次公開される。

▼湯浅政明監督
ボスやシュルレアリスムにも通じる、並ぶもののない、シュールで独創的な世界。
そこで起こる対立・闘争・変化の渦へ我々は投げ込まれる。人間も家族も社会も出てくるが、物質、特徴、習慣、精神世界もこことは大きく違う。簡単な答えはない。
生き延びるには、ひたすら起こる出来事からそれを探り続けてゆくしかない。
それは我々にも必要な力、想像力だ。"


『ファンタスティック・プラネット』配信サービス

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2021.04.28

■感想 ジュリアン・シュナーベル監督『永遠の門 ゴッホの見た未来』


『永遠の門 ゴッホの見た未来』11.8公開/海外特別映像
 ジュリアン・シュナーベル監督『永遠の門 ゴッホの見た未来』WOWOW録画見。

 ゴッホ役のウィレム・デフォーがとてもいい。37歳で亡くなったゴッホを、'19年当時64歳のデフォーが演じたわけだけれど、そんな年齢差を感じさせない迫真のゴッホだったと思う。

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 この映画ほど、人々の顔のアップが多用されそして淡々と自然が描かれた映画は知らない。人の内面に映る自然の本質、というものがゴッホを通じて未来の人類に残された、という描写として、特にゴッホのクローズアップを多用した本作の映像設計は素晴らしいと思った。

 ある意味、アートの本質をえぐる様な、当時の人々の拒絶反応含めて描いたタッチは、まさにゴッホの筆になる様な映像ルックになっていた。なかなかの傑作ですね。

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2021.04.26

■感想 小松美羽ライブペインティング@身延山久遠寺


21年4月17日 小松美羽ライブペインティング@身延山久遠寺

"小松美羽はかねてより熱心に全国の寺社仏閣を訪問
身延山久遠寺にも、何度か参拝している

小松は、INORI(祈り)のアーティストとして、
仏教の霊山である身延山からも、大きなパワーを感じてきた

「日蓮大聖人ご降誕800年にあたり、
日本仏教三大霊山のひとつ・この身延山において
INORIのライブペイントを行わせていただけることに喜びを感じます
感謝をこめて描き上げます」"

 4/17(日)にYoutubeでライブ観戦しました。日蓮宗の経が詠まれる中、憑かれた様に描く小松美羽、唇の赤が血のように鮮烈です。

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 以前「小松美羽展 DIVINE SPIRIT 〜神獣の世界〜」を一宮市で観た時、数日のズレでライブペイントを見逃したのが残念でならなかったのだけれど、今回、配信とはいえ、生ライブを観られたのはとても嬉しかった。やはり録画の動画を観るのと生では、(気分だけとはいえ) 臨場感が全く違う。
 
 絵具のチューブを絞り、大胆に手と筆を使って力強く描かれる絵画の迫力。
 経典が音楽の様に鳴り響き、その場のピリピリする空気感が伝わってくる。何者かが憑いた様に描いている様は、作家が登場人物自らが動き出すというあの感覚と同種のものでないかと思う。

 自らの内なる衝動(無意識だったり、身体に修行によって染み付いた身体的なプログラミングによる自動運動みたいなものか、、、)に突き動かされて描かれた芸術は、ある時代には憑物と言われたり、狂気と呼ばれる様なものと同種だろうが、それは決して霊的なものではなく、自己の脳と身体に染み付いた経験とその場の空気を作家が感じて生み出す作品なのだと思う。

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身延山久遠寺(公式HP)
 こちらのお寺には、加山又造の「黒龍」と名付けられた11メートル四方、23,500枚の金箔に墨で描かれた作品がある様です。
 小松の絵はYoutubeの動画の中では、この久遠寺に飾られるという。合わせて、観られるものなら、一度、伺いたいものである。

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2021.04.21

■感想 リー・ワネル監督『透明人間』&『アップグレード』


映画『透明人間』予告編
 リー・ワネル監督『透明人間』Amazonプライム初見。★予告篇は観ない方が映画を楽しめると思います。

 見事なスリラー。透明人間という手垢のついた素材を正にリブートした傑作です。前半の写らない透明な存在ゆえに何がいるのかわからない怖さ、そして中番の主人公の精神的な追い詰められ方、、、、そしてクライマックス。僕たちが観たかった透明人間がここにある、という感じでワクワクします(^^)。

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 ただちょっと難点を言うと、後半予告編にもあるアクションシーンが観たことのないビジュアルになっているのは良いけれど、少々強すぎる感、、、そのあたりの違和感は若干気になりますが、それでもこれは近年のサスペンス映画の秀作の一つです。リー・ワネル、才人ですね。

 


映画『アップグレード』予告編
 リー・ワネル監督『アップグレード』Amazonプライム初見。
 これは思わぬ拾い物。素晴らしく面白い映画です。言ってみればジェームス・キャメロンのことを知らないで、『ターミネーター』を初めて観た時くらいの面白さ。

 予告編観ると、ああ、あの手の映画ねって思うんですがw、その想像を超えて楽しめます。wikipediaだと制作費はわずか300万ドル、やはり映画って知恵を絞って脚本をきっちり作り込んで、繊細にそして大胆に撮れば、傑作になるんですね。いゃー素晴らしい。

 ネタバレはまずいので、雰囲気で書くと、『サイボーグ009』『攻殻機動隊』『寄生獣』を掛け算してエンタメアクションにした様な佳作。と言ってそれら作品を監督はきっと観ていない雰囲気がするのも好感(『攻殻』は流石に観てるかなw)。

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 よく考えると、あれ、なんかおかしくね? とか思うんだけれど、それを気にさせない魅力があります、この映画。僕がやられたのはラストの趣向。久々に映画観ながら、声出しました(^^)。

 途中でハッカーの部屋の人たちが少々不自然に出てくるのだけれど、そこもなかなか見事な伏線だったり。Amazonプライム会員はフリーで観られるのでこれは超お薦めです。

 この監督の作品、評判の『透明人間』を昨晩観て(これも感想また書きますがなかなかの傑作)、今日続けて監督2作目の本作を観たのだけれど、僕は『透明人間』より好みでした。

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2021.04.19

■感想 Oliver Schwehm監督「民間初のロケットに挑んだ男:FLY ROCKET FLY」BS1 ドイツの民間ロケットベンチャーOTRAG


FLY ROCKET FLY - Trailer

「民間初のロケットに挑んだ男」(NHK公式)

"アメリカとソ連が宇宙開発にしのぎを削っていた半世紀前に民間で宇宙ロケットを飛ばそうとした起業家がいた。その奇想天外な物語を豊富なアーカイブと関係者の証言で描く。

大国が国家の威信をかけて取り組んできた宇宙開発事業。いまや民間企業が参入する時代となったが、半世紀前に民間で宇宙ロケットを飛ばそうとしたドイツの起業家がいた。しかし、起業家がアフリカの独裁者から発射実験の場所の提供を受けたことで、彼の事業は思わぬ方向へと進んでゆく。民間初のロケット事業をめぐる奇想天外な物語を描く。 原題:FLY ROCKET FLY(ドイツ 2018年)©️Lunabeach TV und Media GmbH"

 NHK世界のドキュメンタリー「民間初のロケットに挑んだ男」BS1 観ました。
 イーロン・マスクのSpaceXの最近の打ち上げは、民間ロケット会社として華々しいものがありますが、それを遡ること45年前にドイツでこのような民間ロケット会社が台頭していたと言うのは、寡聞にして知りませんでした。

 これはルッツ・カイゼル(Lutz Kayser)によって設立されたドイツの民間ロケットベンチャーOTRAG:Orbital Transport und Raketen AGの、ザイールの台地でのロケット開発の物語。

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 ドイツの若者とNASAドロップアウトのエンジニアによる、直列でなく並列に小さなロケットを束ねる低コスト発想、ザイールでの打上げ、解放戦線が迫る中でフランス外人部隊を雇って村の住人と守備隊を作ったり…。

 SF作家 山田正紀氏の長編超冒険小説(『謀殺のチェス・ゲーム』『火神を盗め』)のような、そして一本の映画を観るような素晴らしいドキュメンタリーでした(^^)。

 NHKオンデマンドでも配信されてるようです。
 それにしても、NHK世界のドキュメンタリー、毎週5-6本のこうしたドキュメンタリーが放映されていて、これを録画するだけでも、結構なドキュメンタリー映画ライブラリが出来そうで、眼が離せません。多分今までに50本近くは録画しましたが、1割も見えていないw。

◆関連リンク
OTRAG:Orbital Transport und Raketen AG  (Wiki)
OTRAG 打ち上げの記録
 ザイールの後、リビアで打ち上げていたようです。こちらもキナくさいですが、いろんな冒険があったかも。
OTRAG Youtube

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2021.04.12

■感想 企画展 「岩合光昭写真展 どうぶつ家族/ねこ科」@岡崎市美術博物館 マインドスケープミュージアム

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企画展 「岩合光昭写真展 どうぶつ家族/ねこ科」(土日祝日事前予約制)

"会期:令和3年4月3日(土曜日)から5月16日(日曜日)
「どうぶつ家族」は館内展示(有料)、「ねこ科」は屋外展示(無料)
「どうぶつ家族」の入場は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため土日祝日に限り日時指定事前予約制(ホームページ予約)を導入します。"

 「岩合光昭写真展 どうぶつ家族/ねこ科」@ 岡崎市美術博物館 マインドスケープミュージアムへ行って来ました。

 何と言っても4月の快晴の空の下、猫たちの大判(2m弱位)の写真パネル50枚ほどを観られるのが素晴らしかったです。コロナの影響かもしれないけれど、この屋外展示、実は企画を知らなかったので、かなり嬉しい気持ち良さでした(しかも屋外は無料展示)。

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 館内の有料展示は、一部外部展とダブっていましたが、もっと大きなパネルもあり、岩合ワールドを堪能できます。
 しかしやはり屋外と比べるとその気持ちよさ、開放感(動物たちも溌剌として見えます)が屋内は残念に見えてしまい、通常の写真展と変わらないのに何故か減点的に見えてしまいました。

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 最近、家で4Kテレビのドキュメンタリーや岩合ネコ歩きを見ているので、どうしても展示のパネル写真のプリントの解像度がちょっと足りないとか、動くダイナミズムはやはり動画だよね、とかいらぬことを感じてしまったのでした。もちろん、写真としての一瞬を切り抜くシャッターチャンスの冴えは充分感じるのですが、、、。

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 あと掲載した、このマインドスケープ美術館の外観。実は20数年前から何度もここには来ているのに、すぐ南の池の公園から見たことはなかったのですが、今日は天気も良いし散歩して、美術館の全景を見てみると、今更ですが、この景観がとても素晴らしい。

 特に美術館のクールなガラスと打ちっぱなしのコンクリートの建築と、春の新緑と五月晴れの空のマッチングが恐ろしく心地よいw。
 そして特撮ファンならw、この景観から何だか建物が未来建築に見えてくる、、、僕は「シン・ウルトラマン」の科特隊基地はきっとこんなじゃないかと、ジェットビートルの飛び立つ姿を観たような気になりました。この美術館の外観だけでも見ものです。

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 ここで以前、「ブラザーズ・クエイ展」とかダークなのもやっていたりして、奇想建築下のアンダーワールドだったわけで、ますます好きになってしまいました。ちょっと家からは遠いのだけれど、また気候の良い時に行ってみたいものです。

◆関連リンク
当ブログ 岡崎市美術博物館 関連記事



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2021.04.07

■感想 「特集:「エヴァ」シリーズの”作画”を総括してみる!」 by アニメーター 井上俊之


追告 B『シン・エヴァンゲリオン劇場版』絶賛公開中

After 6 Junction TBS アトロク 特集:「エヴァ」シリーズの”作画”を総括してみる!

 アトロク「『エヴァ』シリーズ作画の真髄」アニメーター井上俊之さんの話、とても面白かった。
 テレビ版 1話と19話の磯光雄作画から始まり、Qでの自身のエヴァ改2号機、8号機作画について。本当はキャラを描きたかったのに、アスカは数カット、シンジも5カット位しか描けなかった。

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 鶴巻和哉監督のフリクリ以降の日本アニメへのキャラクターの外連味とリアルのバランスという貢献とエヴァでのカメラが動きまくる/空間をたっぷり使ったメリハリのある映像への貢献(鶴巻監督は宮崎駿監督的に映画全体の作画に関与されているとか)。そして前田真宏の抽象概念を絵にするスキルの凄さ。

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 Qでの本田雄作画監督による登場人物がそこに実在する様なリアリティ、その絵がシンの現場でも多くのアニメーターの参考になっていたというエピソード。

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 最後に今後の日本アニメについて問われて、宮崎駿監督の元で新作の作画監督を務める本田雄の話に。宮崎監督に理屈通りでなく、リアルを超えた表現/カットにふさわしい表現を実現する可能性のある人材として大抜擢された。昨年自分も加わって一部試写を観たが、宮崎アニメでありつつ、本田イズムがある良い作画だった。この秋くらいに完成するのではないか。夏にまた追い込みで井上氏もジブリに戻る、とか。

◆情報の補足
 最初から関わってなかったから、エヴァを語るには余り自分は適切じゃないからと当初断られていたという、井上俊之さんの発言で一部誤解されているかな、と思う部分。

・本田雄はテレビ版後半でエヴァのルックを作った→第2話から8,19,25話で作監。
・本田雄は序に参加してない→序ではメカ作監
・前田真宏はテレビ版参加してない→設定補として8,9話に使徒デザインで参加

 僕はエヴァのキャラもだけれど、メカの作画も本田雄がかなりそのイメージの中心にいたのでは、と思ってるので、荒探しということでなく、メモっときます。

◆関連リンク

・エヴァ 25話Air/まごころ 弐号機戦闘シーン アニメーター担当パートAMV(ニコニコ動画)

"25話Air/まごころの弐号機戦闘シーンの担当アニメーターを併記したAMVです。
新世紀エヴァンゲリオン劇場版原画集上巻に 村木靖パート(P126~141) 岡村天斎パート(P144~156) 本田雄パート(P160~170、P174~177) 磯光雄パート(P202~243) 小倉陳利パート(P245~253) 鴨川浩パート(P261) 吉成曜パート(P263~280) 安藤真裕パート(P285~296、P301~305)"

 この動画を見ると、本田雄氏がエヴァメカ作画のトーンを牽引したのがよくわかります。
 2'20-3'00 本田雄パート エヴァ2号機と量産型の対決シーン。4'18までの磯光雄パートが、特にすばらしい。

#アトロク 井上俊之 再降臨!本当にすごいアニメーターとは?特集パート2 #utamaru 2018.10.16(火)(togetter)
#アトロク 2018.08.07(火) hy4_4yhライブ&配信決定!/アニメーター 界の神・井上俊之降臨(togetter)
2019/08/27(火) アフター6ジャンクション #utamaru - 宇多丸&宇垣美里/井上俊之 アニメ映画「ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん」とは(togetter)

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CGメイキング映像特別公開(カラー公式twitter)

"ヴンダー艦内(Cパート/シーン133/cut002)
プリヴィズ→3Dにてアニメーション検証後、キャラは作画です。"

 プレヴィズでのアングルの複数制作、そこからキャラ作画へ移行する様子がよくわかります。最終のプレヴィズが絵コンテがわりになってるんでしょうね。

『新世紀エヴァンゲリオン 原画集』が20年の時を経て電子書籍で復刻!
 本稿で引用した原画は、いずれも原画集のサンプルからです。この原画集持っていないですが、サンプルにはアニメーターのクレジットがなく、残念です。なので、上記引用も特に文章に出てくるアニメーターと引用原画の関係は不明ですので、念のため。

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2021.04.05

■感想 ベン・リューイン監督『500ページの夢の束 : Please Stand By』


映画『500ページの夢の束』予告編(ロングver)
 ベン・リューイン監督『500ページの夢の束 : Please Stand By』(2017)をAmazonプライムで初見。

 スタートレックの脚本コンテストを目指す21歳の自閉症の女性の物語。『宇宙戦争』のダコタ・ファニングが演じている主人公ウェンディがとても良い。かんしゃくを起こしてしまうことから施設に入っているのだけれど、そんな自分へのもどかしさと姉と姪と暮らしたいという想い。『スタートレック』の世界にどっぷりと浸かり、半分その世界に住んでいる様な夢想の様が、まるでティプトリーの傑作SF短篇「ビームしておくれ、ふるさとへ」を想い起こされる。

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 彼女が選んだビームの先は、ロサンゼルスのパラマウントスタジオ。そのロードムービーが瑞々しく素晴らしい。本作の監督 ベン・リューインは70歳で撮った作品、その年齢でここまで世の中に一人で出ていく感覚を初々しく描けるというのは中々に素敵です。他の作品も観てみたいものです。

◆関連リンク

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『故郷から10000光年』
 短篇「ビームしておくれ、ふるさとへ」所収。

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2021.03.31

■感想 クロエ・ジャオ監督『ノマドランド』


『ノマドランド』予告編

 クロエ・ジャオ監督『ノマドランド』@ イオンシネマ各務原で観ました。公開初週の土曜夜だったのだけれど、観客は両手に余る位で残念でした(コロナ禍ではありがたかったけれど、、)。

 静かな、インパクトのある作品でした。多くを語らず表情でじわりと伝える主演のフランシス・マクドーマンド、とても良かったです。『ファーゴ』『スリービルボード』に続き、三度目のアカデミー賞を取るかもしれません。

 車上生活のノマドとして、雄大なアメリカ大陸を旅する高齢者ノマドワーカーたち。経済的な閉塞感の一方で、いろんな社会のくびきから解放されたノマドたちが自由に大自然を呼吸する姿が素晴らしい。

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 セリフを極力廃して、無言/無言語で自然の中を歩く主人公ファーンの佇まいが美しい。これは押井守がヒトに対比して描く動物の姿に近いかもしれない。言葉でない感覚で自然に触れる姿は、資本主義の行き着いた現在の姿の格差社会等の大きな課題を突破する何らかのきっかけなのかもしれない。(うまく表現できていなくて、誤解を招きそうな言い方だけれど、ご容赦ください)

 もっと雄大な自然を美しく撮ることもできただろうけれど、その姿はどこか燻んで荒廃の様を見せる。しかし解放的な空気感が伝わってくるカメラがとても良い。

 主要登場人物は、主役の二人以外、本物のノマドワーカーの一般人とのことだけれど、それによるドキュメンタリー的な何とも言えない実在感が見事。

 監督の北京生まれのクロエ・ジャオは、既に今年公開予定の(本来は20年公開予定だったとのこと)、マーベルスタジオの『The Eternals』を撮り上げているらしい。それにしてもMCUを率いるケヴィン・ファイギの新人起用の選択眼は鋭すぎます。

 プロの俳優ではなくリアルな人々を登場させる作風が、MCUのヒーロー映画でどう機能するか、物凄く楽しみになってきました。リアルなヒーローが出てきたら、、、、w。

◆関連リンク
『エターナルズ』(Eternals) 
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2021.03.29

■情報 ポピー ジャンボマシンダー 恐怖の悪魔軍団 マジンガーZ ガラダK7 フィギュア

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希少 ポピー ジャンボマシンダー 恐怖の悪魔軍団 マジンガーZ ガラダK7 ダイナミックプロ 東映動画 現状品
 何とこのフィギュア、21.3/27に1000万円で落札されたとのこと!
 マニアの世界は凄いですね!Q&Aをみると出品者さんの驚きがリアルで、これは本当かもと思えてきますが、真相やいかに…(^^)?

 それにしても「ヤフー簡単決済」で1000万円って取り扱えるのかなw??
 以下、とても貴重なフィギュアの写真です。ヤフオクからの引用です。
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 ということで、このフィギュアについて、いくらかネット情報から確認してみると、、、、。
 どうやら、このフィギュア、本当に実在されるかと言われていた逸品らしい。

幻のマジンガーZ敵ロボット「ガラダK7」のフィギュア!!海を越えてアニメ大好きベルギー人が3Dプリントで再現してみた!!
 このリンク先をみると、その辺りの状況と、本当に貴重な逸品ということがわかります。

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「キーワード:ジャンボマシンダー」の検索結果(まんだらけ)
 そしてまんだらけでは、上記事情を勘案してか、買取価格が何と1千万円。

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ジャンボマシンダーのガラダK7のジャンク品で、その落札価格は5,251,000円
 数年前のヤフオクでカマなしで500万円、というのはどうやらこれみたいですね。


Garada K7 Jumbo Machinders, figura de acción imposible de conseguir

 スペイン語の動画に、ガラダK7のCM映像!1番最後の辺り。
 まさに世界で貴重な逸品とされていることがわかります。
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RARE JAPANESE TOY GOES TO AMERICAN COLLECTOR

 2006年に石川県の女性がゴミの中から見つけてオークションに出品したガラダK7は170万円で落札…とか書いてありますね。

 同じヤフオクで日本沈没(73年版)の深海潜水艇わだつみ 6500円をいつも眺めて入札すら出来ない自分の小ささが嫌になりますw。
 にしてもマジンガーZにそれほど思い入れのない私は、事情を知らずこのフィギュアだったら、1000円でも落札していなかったでしょう。物の価値というのは、不思議な物です。

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2021.03.24

■写真レポート リトルワールド 特別展「こわいモノ」


リトルワールド「こ・わ・いモノ」篇
 近所の愛知県犬山市「リトルワールド」へ久々に、"1日世界一周" 行ってきました。コロナ禍で遠出はできないけれど、近場で世界一周気分が味わえるここは、今最高かも(^^)。ということで春の気候の良い天気で、まあまあ混んでましたが、大部分が屋外なので三密の心配はありません。

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 特別展「こわいモノ」というのがやっていて、民族学的な怖いものを展示している特別展があり、その冒頭に飾られた「大威徳明王 ヴァジュラ・バイラヴァ」、ネパールから運ばれた3.3mの像が素晴らしかったです。全体の力強さと、細部の造形の見事さ。そしてなりより呪われそうな形象の迫力。

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 文化人類学的展示もリニューアルされていて、上の写真のように広大なホールに世界の彫像等が見事に展示されています。
 大阪の国際民俗学博物館に近い仮面コレクション他、迫力でした。
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 そして屋外は世界の多様な街並み、建築が一同に介している。
 ミニミニ世界旅行気分も楽しいのだけれど、それぞれの国の建物等、ここを使った映画ロケとかも良いのかもしれないなぁとのんびり散策してきました。
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