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2004年3月

2004.03.31

■福井晴敏『終戦のローレライ』

 映画化を前提にして樋口真嗣と共同で構想したという潜水艦小説。

 丹念に終戦直前の海軍を描写、そこに浅倉良橘という人物を配して、戦後日本を逆照射する筆致は淡々としているが、迫力のある骨太なテーマを描き出している。
 自ら戦争そのものを体験するために南洋の島へ赴いた浅倉の描写は鬼気迫るものがある。

誰も彼もが我欲を追う獣になり果てて、百年もすれば日本という国の名前も忘れた肉の塊になる。

 ペシミスティックな浅倉の思想は、倒錯しているが、どこか現代に突き刺さってくるものがある。すこし最後は物足りないが、十分に魅力的な人物として描かれている。
 これと主人公二人の若者のコントラストがストーリーの縦糸となっているけれど、横糸の潜水艦戦闘も白眉。ひとつひとつ丁寧に戦略と戦術を描き、艦長他、規格外品の乗員たちが魅力的な戦闘をみせてくれる。

 映画になって、『ガメラ3』の樋口監督が特撮で描いたら映えるだろうシーンも満載。思わず樋口カメラワークで想像して読み進めてしまった。ネタばれ覚悟でイメージボードを観たい人はここにあります。

 映画の方は来年公開。円谷特技監督作『潜水艦イ-57降伏せず』(1959)以来、日本では46年ぶりの潜水艦映画だとか(『マイティジャック』はTVですね)。本作の潜水艦「伊507」のネーミングは、円谷へのオマージュでしょう。来年の公開が楽しみだ。下は「伊507」のベースとなったフランスのシュルクーフの威容。
Surcouf.jpg

その他写真は→Google 検索: シュルクーフ
□ミニリンク集
福井晴敏オフィシャルサイト
甘栗屋 終戦のローレライ ファンサイト
樋口真嗣インタビュー 『終戦のローレライ』誕生秘話も有

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2004.03.30

■SONY あらゆるものにワイヤレスディスプレイ

プレステが脳と直結する?--ソニー研究者、テレビゲームの未来を大予言 - CNET Japan

画像を眼の網膜に直接映せるヘッドマウントディスプレイでは、現実世界と区別できない精巧な画像を生成できる。そしてバス停から冷蔵庫のドア、さらには衣服に至るまで、あらゆるものにワイヤレスディスプレイが取り付けられ、ゲーム体験は屋内に限定されたものではなくなる

 あらゆるものに現実と区別つかない画像を映せるディスプレイが付いた街。
 幻想と現実が混沌とした風景の現出、ワクワクしてきますが、SONYの研究者はあくまでもゲームを街中でやりたいよーです。

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2004.03.28

■Dr. Colin Mayhew のメール

 しつこく続報。
 Transformers News: Possible Mini Cooper Alternator Promotion - UPDATE

 トランスフォーマーNEWS、というところが、またまた怪しいですが、Dr. Colin Mayhew氏のメールを紹介しています(正確にはGooggleのキャッシュ)。

 Dr.コーリンは、A・C・クラークの有名な言葉 「高度な技術は魔法と区別がつかない」を引いて、主にAIの技術の先進性を書き記しています。うーん、AIの技術より前に、僕はあのメカの詳細を知りたい、、、、。4/1が近いしなーー。

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■自動車トランスフォーマー2題

 変形ロボットを探していて、二つのトランスフォーマーを紹介しているページを見つけました。これらは明らかにCGとわかりますね。

1. Transformers? RX-8 マツダノースアメリカが公式に掲載。
2. フォルクスワーゲン ビートル 趣味で作ったみたい。動画は結構迫力です、必見(笑)
VW_transformer.jpg
情報元 : Ideal Breakさんの「VW トランスフォーマーとタケコプター」

番外
こんなチープなのもありました。こっちは人間が変形するんだぜ。

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■立体視 太陽系の星

 Solar System in 3DというホームページにCGで作った3Dの星の画像があります。なかなか絶景。

 

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■山田正紀のマルホランド・ドライブ

 『サイコトパス』山田正紀著(光文社刊)を読んだ。

 最近の山田正紀、あまり波長があわず読んでなかったのだけれど、これのあとがきを立ち読みして、つい買ってしまいました。でも実はあまり面白くない(笑)。

 あとがきが、デビッド・リンチ『マルホランド・ドライブ』評になっている。これは傑作。この作品のレビュウとしては他で読んだことのない秀逸さかと。山田正紀って、押井守の映画評も凄く良いし、どっかの編集者さん、映画レビュウの本を書かせてください。絶対買う!

★★★★『マルホランド・ドライブ』と『サイコトパス』のネタばれ注意★★★★★★
 そのあとがきの抜粋。

 場末のクラブで司会の男が言う。

 It's all recorded. It is an all illusion.

 そしてそのあとで女性歌手が「私は泣いている」を唄う。いや、唄ってはいない。これは実は録音にすぎない。それを見て二人のヒロインは自分が何者であるかに気がついて泣き出してしまう。そのとき私も映画を観ている私自身を泣きたかった。
 多分、これが「サイコトパス」のテーマでもあるわけなのでしょう。

 ここまで書かれたら、『マルホランド・ドライブ』ファンとしては読みたくなるでしょ。
 しかし、あのリンチの幻惑感をこの小説は獲得できていない。はっきり言って凄いレベル差。小説という形態であのイメージを描くことの難しさがひとつ。人の記憶の表現媒体として映画は小説より優れているということだろう。あとひとつは小説としての出来、これも今一歩。登場人物のネーミングとかラストのサイコトパスの概念(SF?)はなかなかいいのだけどなーー。どうとでも書ける幻想ものにしていることで、個々のシークエンスの驚きが減衰。ということでしょうか。

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■NIKEが変形しロボットに!

NIKE MARSHALLというページに凄くかっこいい映像が。(YouTubeはここ)

NIKE_AIRMAX_ROBO.jpg
 ウェブって、動画ファイルが小さい画面なのが多いけれど、小さいのでも勝手に受け取る側がリアリティを感じてみるので、これでフェイクはやりやすくなってますね。あ、これはフェイクでなく、CMですが。思わずこういうオブジェがあるのかと思っちまいましたぜ。

 情報元 硝子体さん。

nikelabには他にも魅力的な映像がいろいろ。これの浮遊感が気に入りました。

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■Luca誌「秘密のチェコ・アート」

www.esquire.co.jp/luca/present.html

ヤン・シュヴァンクマイエルの食卓のBBSにこんな情報がありました。
Luca no.5 エスクァイア臨時増刊号22にチェコアートの特集。
プレゼントのページにエヴァ・シュバンクマイエロヴァの水差しとか、その息子のコラージュ作品とかが載っています。
 エヴァの息子ということはヤン・シュヴァンクマイエルの息子かな?ファミリーでシュールリアリストなんだ。

 あと辿ったらLucaの企画として4/3銀座テアトルシネマチェコアニメナイト。6時間半に渡りオールナイトでチェコの人形アニメを観られる!(絶対寝る) ドゥルジアク『大いなるくしゃみ』は観たいなーー。

銀座テアトルシネマのページからプログラム。
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Aプロ★ティールロヴァ―とトルンカ(6作品)
・ティールロヴァ―『豚飼い王子』『仕返しの日』『二つの毛糸玉』
・トルンカ『動物たちと山賊』『楽しいサーカス』『手』
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Bプロ★ミレルとコウツキーとベネシュとボヤール(6作品)
・ミレル『クルテク/もぐらくんとじどうしゃ』『クルテク/もぐらくん、ちかてつでぼうけん』
・コウツキー『視角の外』
・ ベネシュ『パットとマット・クロスワードパズル』
・ポヤール『ぼくらと遊ぼう!・おかゆの話』『ナイトエンジェル』
--------------------------------------------------------------------------------
Cプロ★シュヴァンクマイエルとバルタとセコ(5作品)
・シュバンクマイエル『ジャバウォッキー』『レオナルドの日記』
・バルタ『手袋の失われた世界』
・セコ『本棚の世界』『僕の友達はチクタクいう』
--------------------------------------------------------------------------------
Dプロ★新世代の作家たち(6作品)
・プロハ―スコヴァ―『足跡』
・クリムト『魔法の鐘』
・ブベニ―チェク『3人のフーさん』
・ジャプカ『原始哺乳類』
・ドゥルジアク『大いなるくしゃみ』
・スークップ『メカニカ』
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特別上映★連句アニメーション『冬の日』(メーキング映像付き)
【参画アニメーション作家】
ユーリ・ノルシュテイン/川本喜八郎/大井文雄/野村辰寿/鈴木伸一/福島治/石田卓也/ラウル・セルヴェ/守田法子/島村達雄/奥山玲子/小田部羊一/アレキサンドル・ペトロフ/米正万也/久里洋二/うるまでるび/林静一/一色あづる/ブシェチスラフ・ポヤール/保田克史/片山雅博/マーク・ベイカー/伊藤有壱/黒坂圭太 横須賀令子/浅野優子/IKIF /王柏栄/高畑勲/ひこねのりお/森まさあき/古川タク/コ・ホードマン/ジャック・ドゥルーアン/湯崎夫沙子/山村浩二

 銀座テアトルシネマ昨日終了の3月27日(土)『カレル・ゼマン・ナイト』というのも面白そう。

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■アニオタニュースがはてなダイアリーに復活??

exアニオタニュース http://d.hatena.ne.jp/aniota/

 アニメ・コミック・映像系のニュースサイトとして重宝させていただいてました。数週間なくなっていた(?)ので、このあたりの情報が自分としてスカスカで不安な気持ちだった( ^ ^; )けど、ほっとした。かつてサイトにあったニュースも「はてな」に移動?されている。時々Googleすると、みんな探しているようだったので、復活を喜ぶ人は多いはず。
 あれだけの情報を毎日載せるのは大変でしょうexアニオタニュースさんに本当に感謝です。

 3月の分で気になった情報をクリップ。(アニオタニュースさんより)

・山下将仁氏&金田調作画ファンクラブ
・金田式.kanada style.
・「ユーリー・ノルシュテインの仕事」ユーリー・ノルシュテインの情報サイトがオープン

 僕の学生の頃の究極映像は、金田伊功作画だったので、たいへん懐かしい。アニメータの個人ファンクラブサイトがあまりない、とのコメントには同感、「本田雄」とかのサイトが見たい。
 ヤン・シュヴァンクマイエルの食卓というファンサイトはあるけれど、イージ・バルタのもほしい(作れよって)。

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2004.03.27

■あのイギリスのロボットはCG合成なのか?

 ここからたどったら、下記のような海外の掲示板にあたりました。
 うーん、どうやらフェイクだと書いてあるようなのですが、、、、。やっぱ物理的にあんな具合に車を止めれるような重量があのロボットにはないかなーー。しかしフェイクとしてもつくりとか説明が結構リアルなんだけどなーー。

Build a Robot out of a Car? (Slashdot/News for Nerdsというサイトです。うーん、ちょっと怪しげだ)

 全部よく読んでないですが、確実にフェイクだという根拠が書いてあるのかな??英語弱くって、よくわかりません(^^;)。


 フェイクの根拠は、要点として次の二つのようですが、、、。

・r50rd.co.ukというURLからたどると、そこの登録住所が判明。で、その住所がMartyn Gould Productions, UKというCMとかのプロダクションの住所に一致する。(にしてもいかにもリタイアしたエンジニアが作っているという雰囲気はうまい。あの下手さをわざとプロが作っているというのはなかなかか?)

・物理的に重量と摩擦係数から、あのような車両の停止はできない。

 ミニクーパーのキャンペーンではないか、というようなことも書かれています。なやましいが、どだいあんな下半身であの上半身は支えきれない気がしてきた。あーあ、だまされたか。


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■夫婦の愛が作った!ガソリンエンジン駆動ロボット

 Dr.コーリン(Dr.Colin Mayhew)のロボットについて、Dr.コーリンのホームページに書かれている情報を箇条書きにします。英語得意でないので、間違ってたら、ご容赦。

Dr.jpg

・交差点にロボットを置いて事故防止をさせるために開発している。
 (ムービーで車をつかんで止めているのは、この機能の実現のためのようです)

・ムービーの車両停止テストは、Dr.コーリン自らが車を運転。ロボットによる停止は確信していたが、ブレーキから脚をはなせなかったとか。
 (博士!命がけですね!)

・最初はバッテリ駆動の電動を考えていたが、20分以上動かしたかったので、ガソリン内燃機関(IC powerd robot)を用いた。パワーの95%は内燃機関。

・奥さんがパワーエレクトロニクスとミドルウェアのエンジニアで回路設計を担当。
 (素晴らしい!イギリスの巨大ロボットは夫婦の愛から生まれた!!)

・センサは、
 ひずみゲージ(ひざ脚腕のトルク計測)、赤外線、レーダー、4ウェイマイク、嗅覚(トランスミッション流体、油、ブレーキ液、ガソリンの違いを検出)、画像、6つのジャイロ
 (臭いが交通安全のために使用できるのですね!なんという配慮)

・画像認識で車のエンジン部を認識する
 視覚追跡の試験で自分がモルモットになって試験。身の毛もよだつ体験だったと書いてます。

・リモート操作は市販のパケットラジオボックスを使用。

・Special Thanksとして、早稲田のWABOTにインスパイアされたとあります。


■ロボットサイト androidworld に記載された情報
 Dr.Colin Mayhew のロボットを下記のように紹介
・14 feet tall and about 12 feet wide
・4気筒 1.6 liter automobile engines
・6 PCs running RT Linux
・バランスは、6つのジャイロスコープでとっている

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■イギリス発のすごいロボット

dr.jpg
 AZOZ BLOGさんがイギリスの凄いロボット映像とサイトを紹介されてます。

 リンク先に書かれていますが、僕もCGじゃないかと疑りました。うーん、でも本当だったら凄い。(開発者のページで見る各種映像からは、CGでないような感触。凄い!!!!)

 ミニクーパーの新型開発の過程で部品を流用してとありますが、開発者のコーリン氏のホームページでムービーを観ると、このロボットエンジン(内燃機関)を動力源に駆動しています。たぶんクーパーのガソリンエンジンでオルタネータを回して発電し、その電力で各関節のモータを駆動しているのでしょう。だからホンダやトヨタのようなでかいバッテリを積んでいる様子がない。充電でなく、ガソリン補給で動けるとしたら、稼働時間はホンダ、トヨタのロボットの比ではないでしょうね。

 車で言えば、シリーズハイブリッドと同じ技術?もしかして、プリウスみたいにパラレルハイブリッドになっていて、モータ駆動とあわせて、エンジン動力でも直接ロボットを動かすようになってたら、結構凄い。あの早い動きは、もしかしてエンジン+モータのパワーが実現しているのかも。

 コーリンさんのスケッチをみると、モータとトランスミッション(歯車変速機ですね)とデフ(差動変速機)が描いてあるので、こりゃ本当にパラレルハイブリッドですね。すっげぇーー。このあたりのリアリティから言っても、これはCGでない気がしてきました、いや、しがないサラリーマンエンジニアの直感ですので、あまり信用しないでください。

 車で初めてハイブリッドを世に出したトヨタも、エンジン回してガンガン動くハイブリッドエンジン二足歩行ロボットをやってたら、ホンダの真似と言われなかったのに。

 ちょっと興奮気味で勢い書きましたが、またコーリン氏のホームページをよく読んで続報しますね。

07.6/15追記 すでにコーリンさんのHPは閉じられています。
ムービーはここで見られます→Mini Cooper Humanoid Robot(Yourtube)

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■チェコアートセレクトショップ ANO

www.ano-web.com/

 三河の文化をなげきつつ、チェコ関係を検索していたら、レンコーポレーションが東京にチェコアートセレクトショップというのをオープンしたというニュースが見つかりました。で、そのショップのホームページ。

 残念ながら通販はないみたい。

 IMAX『イノセンス』も観たいし、東京出張、作るっきゃないかも。不良サラリーマンになりたいぜ(実はまじめ)。

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■「チェコ・アニメの巨匠 イジー・トゥルンカ展」―子どもの本に向けたまなざし―

home.att.ne.jp/gold/czsk/oshirase/os0404.htm

 通勤途上で駅を歩いて、ふと目に留まったのが「イジー・トゥルンカ」のポスター。えっ、なんで??
 愛知県刈谷市美術館で、2004年4月24日(土)~5月30日(日)に展覧会!!人形も来るらしいよ。必見かも。文化不毛の地、三河でも時々はこんなんがあるのだ。

 トゥルンカ作品は→ここ。

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■ティム・バートン『ビッグ・フィッシュ』

http://www.big-fish.jp/contents.html
 3年ぶりのティム・バートンの新作。予告編を観てるとワクワクしてくる。
 ちなみに僕が好きなティム・バートン作品は、『シザーハンズ』『スリーピー・ホロウ』(監督作でないけど『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』)あたりだけど、今作はその系統かも。
 予告編はここ。

 スタージョンを読んでいて思ったのだけれど、ティム・バートンって、『夢見る宝石』撮らせたらとんでもなく傑作ができるような気がする。今、ホーティがサーカスへ紛れ込むシーンが僕の脳内スクリーンにバートンの色彩で瞬間投影されたのですが、傑作(^^;)

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■監督・脚本・原作/エンキ・ビラル『ゴッド・ディーバ』

www.apple.co.jp/quicktime/trailers/herald/immortel_large.html
 フランスコミック界の巨匠エンキ・ビラルの『バンカー・パレス・ホテル』『ティコ・ムーン』に続く、第三作の予告編。

 画面の雰囲気は今までので一番良い感じ。(実は『バンカー・パレス・ホテル』しか観てないけれど、眠かったからなーー)。『キャシャーン』の画面に似ていると言ったら、おこられっかな?

 かなり好きです、この感じ。

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■スチームボーイ予告編 スチームボール編

www.apple.co.jp/quicktime/trailers/toho/steamboy_large.html
 映画館では既に流れている<スチームボール>が登場する予告がネットでも公開。

 スチームの圧力が噴出して飛んでいく少年が、DAKARAのコマーシャルの飛んでいく小便小僧にどこか似ていると思ったのは、僕だけだろうか、、、、??

 いや、大友克洋には期待してますが、、、。

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2004.03.26

■メル・ギブソンの『パッション』で、二人目の死人

www.eiga.com/buzz/040323/index.shtml
 今度は映画を観ていた神父さんがなくなったそうです。
 これもひとつの究極映像か。アーメン。

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■ソニー、HDV対応ビデオカメラを参考展示 CeBIT 2004

www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040323/cebit06.htm
 1080iのHDVカメラを展示しているようです(AV WATCHより)。これも手頃になったらほしいなーー。8mmじゃなくって、こういうものを使って自主映画を撮ることができると、編集もPCでフルディジタル可能となっているだろうし、本当に35mmで映画撮ってるプロより凄い画を撮ってしまう人が出てくるんじゃないかなーー。大学の映研はそこんところ、どう考えてんでしょうね。
 フランシス・フォード・コッポラがかつて「未来にはハンディにどこでも映像を撮る作家がいたるところに登場する」というようなこと(うーん、もっとかっこいい表現だったはずだけれど、、、)を語っていたけれど、まさに既にすぐそこまで時代は動いてきてます。
 本当にハイビジョンって、凄いよ。TVが白黒からカラーになった時よりカンドーしているのは、僕だけでしょうか??

 今日はハイビジョンニュース2本立でした。 

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■ソニーが年末にもBlu-ray Disc録画機の第2世代品を投入

日経エレクトロニクスの記事参照
 BSディジタルに加えて地上ディジタルのチューナーも装備して、普及を目指す価格設定とか。

 ハイビジョンは現時点のホームシアターの究極映像であると思うので、是非とも、庶民に手の届く20万円以下に早くBlu-rayが下りてきてほしい。SONYの起死回生は、これとQUALIAのフルハイビジョンプロジェクタと思うので、がんばってほしい。

 DVD全盛だけれど、ハイビジョンみちゃうとDVD画像には戻れません。先日の『旅の仲間』放映時にハイビジョンとDVDを続けて比較してみたが、段違い。画素数からは当たり前なのだけど、臨場感がまったく違います。はっきり言って映画館のフィルム画質よりいいかも(少なくともうちの近所のシネコンよりは)。

 人間の目には約600万個の視覚細胞があるそうだけど、ハイビジョンはフルで1920×1080=207.4万画素で既に1/3。視野角も考慮したら、ほぼ人間の視覚の画素数と同じくらいの解像度!もっとも人の目は、脳が協調作業をしてもっと高分解能に現実を再現した映像を脳内に投影しているようだけれど、、、。

 いずれにしても、ベータ→LD→DVD→ハイビジョンレコーダ(Blu-ray?)という進化で、とりあえず家庭内映像貯蔵は、一種の究極に近づくのでしょう。世の中では、さらにその上の解像度の映像のフォーマット作りが進んでいるようですが、、、。

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2004.03.21

■USA 映画トップ10 3/14 

IMDB Charts

RankTitleWeekend Total Gross

1.Passion of the Christ, The (2004)
2.Secret Window (2004)
3.Starsky & Hutch (2004)

 1位は、メル・ギブスン監督作。
 2位は、S・キング原作。
 3位のスタスキー&ハッチというのは、懐かしいですね。

 4位は、ジョー・遠い空の向こうに・ジョンストンのHIDALGO。ヴィーゴ・モーテンセンが中東を馬で駆け抜ける映画とか。
 60年代SFを得意?とするジョー・ジョンストンが何を描いているか、期待。

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■SKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW

SKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW - Full-Screen

 50年代SF?の香りあふれるSKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW
のトレーラーが、ちょっと長くなっていました。

 アイアンジャイアントやフライシャーのスーパーマンの好きな人向け、、かな。

 監督・脚本はKERRY CONRANという人で初監督らしい、アメリカでは夏公開。期待しましょ。

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■展示会「押井守 イノセンスの世界」at名古屋ロフト

 名古屋のロフトで「押井守 イノセンスの世界」というのを観てきた。

 あまり面白くはなかったですが、イノセンス関連では絵コンテとか足の
オブジェ、ガイノイドフィギュアとか展示されている。原画は何人かのアニ
メータの原画(のコピー?)展示。沖浦氏のはやはりかっちりした良い絵
でした。展示は違ってたけれど、クライマックスのバトーも描いているとい
う紹介がどっかの立ち読みした雑誌に書いてあった。

 CGについては、映画のシーンをエプソンのプリンタで焼いたものが展
示されているだけ。どうせなら、高性能のパソコンでチャイニーズゴシック
な世界をグリグリ回せるような展示にしてくれてもいいように思うのだけれ
ど、、、。

 実写の『AVALON』『ケルベロス~地獄の番犬』の撮影用ヘッドギア
等も展示されてたが、つまらん押井実写より、もっとアニメの原画や背景
画が観たい。

 3/22(月)までのイベント。ガブの箱のクッキーとか、そういうのが好きな
人は、急げ!!

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2004.03.20

■スタージョン『夢みる宝石』

 『不思議なひと触れ』、『海を失った男』を読んだ勢いで、『夢みる宝石』
を初読。傑作。

 孤独な少年がサーカスへ紛れ込んで自分の位置をみつけるくだりは、
スタージョンの真骨頂かもしれない。

 「成熟」にもそうした感覚があったけれど、新人類が現人類の中に住む
ストレンジャー的感覚の描写は、白眉。こういう部分にSFファンは涙する
んだなーー。

 

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■『キャシャーン』トレーラー

 『キャシャーン』に、実は少し期待してます、、、。

 最新のトレーラー これだけ観る限りでは美術がとっても良い。
 CGが少しゲームチックかもしれないけれど、このクオリティで全編やられたら、結構期待。『ロストチルドレン』の雰囲気を思ったら、期待しすぎかな、、、。予告でも俳優が出るところは、妙にショボイので、ちょっと心配だけど。

 ということで、観終わった後の感想を新規に掲載しました。
 ■CASSHERN 血みどろの戦士

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■ピータージャクソン『王の帰還』 指輪物語の黙示録映像

★★★★★★★★★★★★★★
 いきなり、ネタばれ 注意!!
★★★★★★★★★★★★★★


 溶岩の赤の中の二人を救出に来る鷹の映像は、黙示録的な凄い映像だ
と思った。赤いあの映像が一番好きなシーンになった。

 あとストーリーでは指輪を自分で投げこめない、というのが、ヒトにとっての
悪の本質描写になっていたのかな、と。エンターティンメントとしては主役の
フロドが投げ入れるべきなのに、ゴラムが無理やり奪って不可抗力で火口
へ。あの情けなさがフロドの傷となって、ホビット庄を出るのだろう。

 本当のラストのサムの家族の描写も、たぶんトールキンの描きたかった本
質を、忠実にフィルムに定着させたかった監督の心意気(?)だろう。エンター
ティンメントとしては、4人がホビット庄へ戻ったところで、終わっていいのに。

 
 サウロンの最後のあっけなさとか、もうすこし俳優がたつ場面があれば、
よかったのに、と思うけれど、傑作。

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■古川日出男『中国行きスローボート』

 これは数人の若手作家が村上春樹の小説にインスパイアされて書いてるトリビュート
というやつなのですが、古川の原点に村上春樹がいたというのは、実は知らなかったの
ですが、言われれば、さもありなんって感じ。

 古川のでは『アビシニアン』に近いほんわか/クールな恋愛小説で、疲れた時の一服
の清涼剤には、とても気持ちのいい小品でした。

 昔は「けっ!」と思ってた村上春樹の小説もなんか、少しなじんできていし、年くったのか
なーーと思ってしまったり、、、、。『海辺のカフカ』も良かったし。

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■押井守『イノセンス』 先端映像アジアンゴシック

 土曜日、プラネテスの後の『うる星』をみてから『イノセンス』を観にいくと、その映 像の違いにめまいがしてくる(くらべるなって!)。
 フランスかどこかで、押井守レトロスペクティブとか開催して、何も知らない外国人 に、同じ一人の監督のフィルムとして、TV『うる星』と『イノセンス』を続けて上映して 度肝を抜くのが楽しいかも。

 映像表現の進化の凄さ。
 我々21世紀の映像ファンは、現在のCGがフォン・ノイマン型コンピュータのひとつ の成果とすれば、リュミエール兄弟には足を向けられても、ノイマンに足を向けて眠 るわけには行かないでしょう。ってな凄さ。

 こと映像に関しては、ハリウッドの先端の映像でも、これには(2Dのアニメ絵の部 分以外)、勝てないかも。

 映像体験を脳内へ注入される実世界に存在しない視覚情報の芸術と定義したら、 間違いなくトップレベルの出来でしょう。(持ち上げすぎ(^^;)) 

 あと音もアニメとしては、相当気合を入れて構築されているので、ドルビーサラウ ンドの劇場を推奨。「Follow Me」の歌のボーカルの吐息、舌の艶めかして動きまで リアルに聞こえます。タバコの音、鳥の羽ばたき、バセットハウンドの尻尾をふる音 、、音響も凝っている。これって、ルーカスのスカイウォーカースタジオの音響デザイ ナーがやってるらしい。

★★★★★★★★★★★★★★
 ということで、ネタばれは、下記。
★★★★★★★★★★★★★★

 映像的な部分以外で言えば、「身体」に関する古今東西の哲学の引用が過剰に 満ちている。実は僕は引用と思わずに、押井の考えかと思って(^^;馬鹿!)必死 にセリフを聞こうとしていたのだけど、、、。(押井インタビュー参照

 全てを引用で埋めたかった、なんてことも言ってる。

 過剰さは映像だけでなく、言葉による情報にも言えたわけだけれど、そのあたり も上記インタビューで触れられていて、言葉も映像といっしょで全部把握できなくて も良い映画の「背景」なのだというのは、言われてみればもっともだな、と。

 インターネットの『イノセンス』関連の感想やらを読んでいると、ほぼその映画の 「背景」のひとつである言葉とか、ストーリーとかについての記述がほとんど。

 この映画は、僕はそこの部分は、実はあまりたいしたレベルのことを言ってない のではないか、と思う。セリフも全部認識できてないのに、ずいぶん大雑把な感想 だけど、、、。

 それよりもこの映画の凄いのは、言葉とストーリーに加えて、映像・音・音楽をト ータルで観た時の「映画」そのものとして立ち現れてくるイメージの凄さかな、と。
ストーリーはSACの方が面白いものが何本もあったように思うし、身体のSFとして も、本質的には、凄いレベルとは思えない。凄いのはやはり映像の過剰さと思う。 そこが全体を底上げして、「映画」として、先端に行っていると。

 ただ残念なのが、セル画の人物。
 全体の映像の中でみて、ここはどうしても薄っぺらく観えてしまう。 沖浦作監とかのアニメかな(クライマックスのバトーの戦闘?)、という通常の2D アニメとして観ると凄いレベルの作画もあるけれど、全体の映像表現の中では、 少しさみしい。

 ここの表現、うまい手書きアニメ表現を、どう3D+ディジタル処理映像に嵌め込 んでいくのか、というのが、日本アニメ映像の先端の課題なんだろう。

 で、さっきから凄い凄いと言っている映像だが、これはひとことであらわそうとす ると、ゴシックで中国大陸的な主に建造物の映像、というか。、、、押井はチャイ ニーズゴシックという指示を美術に出してたらしい。

 どこにもない映像なので、表現するのが、難しいのだけれど、無理に分類する としたら、ブレードランナーが描いたサイバーパンクな映像の延長線上にあるもの なのでしょうね。

 で、そこに中国とか東南アジアとかロシアとか、広範囲なアジアのテイストが 過剰に盛り込まれた、というか。

 本当にこの多民族文化ごった煮+未来の描写は、国際的な民族文化の各芸術 を分析する視点から論評を構築する事が必要かも。通常の映画評論家の論旨の 中からは、たぶん正確な評価はできないのじゃないかな。

 大阪の民族博物館とか、民俗学的芸術的を分析してる人たちの論評が読んで みたい。東南アジアのマスクとか、中南米のおまつりの民族具とか、、、、、そう いうものの映像と建造物で構築された映像なので。

 『ブレードランナー』、『ロストチルドレン』とか、第一作の『攻殻機動隊』、『スワロ ウテイル』とか、あと『GADGET』とかゲームCG、その延長上にあるような気もする けれど、遥か高みへ行ってるかも。種田陽平はインテリアデザインをしたようだけど、 建造物のメインデザイナーは誰?

 ということで、このへんで。映像について褒めすぎたが、息をのむことだけは確実。

 この映画、ジブリがプロデュースしてヒットさせようと、いろいろやってるが、絶対 メジャーには受け入れられないだろう。こんなマイナーな身体の哲学と、オタクなガ イノイドな話と、先端の映像芸術と、ヒーロー性のない中年のおっさんの映画が、 大ヒットなんかするわけない。

 鈴木プロデューサも、あまりにジブリヒット神話が巨大化しすぎると重いから、時 々『おじゃまんが』とか押井先端映像とかで、わざとはずしてるのかな(笑)。

 それかただ宮崎で当てただけで、プロデュース感覚は凡庸なのか。
 ヒットさせたかったら、こんな映画にはならないと思うけど、、、。

◆関連リンク
都市論としての『イノセンス』 五十嵐太郎氏(建築評論家) 公式ページより以下引用。全文、なかなかかっこいいです。

そもそも、「ゴシック」の語源は、イタリアのルネサンスの建築家が、北方の野蛮で奇怪なデザインという侮蔑的な意味を込めて、ゴート風と呼んだことに由来する。つまり、他者の様式である。理性的な古典主義に対する、情念的なゴシック。情緒を表現しようとした『イノセンス』が、ゴシックを選んだのは偶然ではない。ゴシックは理解不能なものを含意する。
18世紀頃からシノワズリと呼ばれる中国趣味が建築や庭園に導入されるのだが、正統な古典主義の規範とはまったく違う、異質な世界観を表現するものだった。当時、絶対的な古典主義の価値が相対化される動向なかで、ゴシック・リバイバルも登場している。つまり、様式のイメージという視点に立てば、実はゴシックと中国風は親和性が高い。中華ゴシックは、二重化された他者の様式である。

五十嵐太郎氏の日記ページ

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■『イノセンスの情景』レビュウ シークレットトラックの観かた付き

 DVD『イノセンスの情景』購入。

 DVDの画質がしょぼくて、あのチャイニーズゴシックの精緻な映像は楽しめません。
サントラとして5.1chで音を聞くのが良いでしょう。

 うちのDLP D2010で観ると、ゲームのCGムービーのようにつぶれてしまっています。

 ハイビジョンでの放映を待つしかない!

 やっぱ、も一回映画館かなーー。


 『イノセンスの情景』シークレットトラックの観かたを、2chのスレッドで見つけました。

■1個目のシークレットファイル
 ・最初にIGのロゴ表示されるときに決定ボタン押す or
 ・メニュー画面ずっと流してる

 「イノセンス-INNOCENCE-20体目」797より

■2個目があるらしいですが、不明。 誰か教えて。

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■イノセンス★まずは関連リンクから

★イノセンスの興行成績

 4/25に10億円の予想が出ています。ジブリの客層と押井の映画のミスマッチが
敗因か。
 しかし、こういった未来にカルトと位置づけられるムービーの興行成績は、これくら
いが適当でしょう。

 ちなみに『王の帰還』は一桁上の100億円の予測値。


★「イノセンス」公開初日舞台挨拶 (3/6)

押井コメント

映画に関してあえてひとつだけ言うと、この映画のストーリーは大したことはありません(笑)。
問題なのはストーリーではなく、全シークエンス、全カットに詰めこまれ、さまざまな寓意が込められた情報の数々です。

 たしかにストーリーで語る映画ではないですね。過剰な情報と絢爛な建造物より
なる映像体験としての映画として語りましょう。

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