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2004年4月

2004.04.30

■スタンリー・キューブリック A Life in Pictures (2001)

 今夜深夜(5/1 2:10-) NHK総合で、スタンリーキューブリックの伝記的ドキュメンタリー"STANLEY KUBRICK:A LIFE IN PICTURES"(製作・監督:ヤン・ハーラン)が放映される。3回分割で今回は2と3。残念ながら、先週、1は放映済。
 これは、国内ではSTANLEY KUBRICK DVD COLLECTORS BOXの特典ディスクとしてDVD化されているだけなので、貴重な放映(すでに何回か放映されているけれど、、、)。

 以前観たときの感想。
 
 家族との映像や子ども時代の映像等、あまりマスコミに出なかったキューブリックの人となりを知るのによかったが、一番の収穫はマーチン・スコセッシが語る60年代に彼の映画が登場した時のリアルタイムでの衝撃について。
 それを同時体験できなかった僕も、少しだけ追体験できたような気がした。

 『ロリータ』『博士の異常な愛情』『2001』『時計仕掛けのオレンジ』とあの時代に矢継ぎ早にタイプの違う問題作を撮り、観客にインパクトをあたえていた当時の世の中の受け止め方が興味深い。

 当時はこのインパクトによって、ちゃんと客を呼び込み当たる監督だったというのも、僕らの時代にはそういう監督はいないのではと思うと、同時代体験できなかったのは全く残念。D・リンチでも60年代のキューブリックの衝撃には勝っていないと思うので。

 リアルタイムで観たキューブリックは『シャイニング』と『フル・メタルジャケット』以降なのだけど、僕の場合、それほど衝撃を受けたという感じではなかった。
 このドキュメンタリーを観ながら、キューブリックが最盛期だった60年代に、同時代で『2001』とか観たかったなと本当に痛切に思った。同時代に観た方がもしこの拙文を読んでいただけたら、当時の衝撃をコメントしてもらえると嬉しいです。

 あと蛇足。
 子ども時代に父親(医師)が8mmで撮ったスタンリー君の映像。かわいらしい子供なのに、何故か既にトレードマーク(?)の眼の下の隈がある!!
 あと60年代のひげのない顔が、ミスタービーンに瓜二つだとか、笑わせてもらいました。

◆関連リンク
Stanley Kubrick - A Life in Pictures (2001)

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■DVDの隠しメニューアーカイブ

 米国盤DVDオンラインショップのDVD Fantasiumに、Easter Eggsというコーナーがあり、いろんなDVDの隠しメニュー/シークレットファイルの見方が書いてあります。アメリカでは、"Hidden Feature"「隠れたオマケ」と呼ばれているようです。

 あとおまけ。映画関係本。
movie_book_big_fish_e.t.c
・ビッグ・フィッシュ(シナリオ本) Big Fish: The Shooting Script
・ピーター・グリナウェイ:アートワークス Peter Greenaway: Artworks 63-98
・アンドレイ・タルコフスキー:惑星ソラリス / 鏡 / ストーカー / ノスタルジア / サクリファイス / Ivan's Childhood(シナリオ本)
 Andrei Tarkovsky: Collected Screenplays

※注.DVD Fantasiumのサイトは、めちゃめちゃ反応が遅いので、耐えてください。

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■立体カードホルダー NEBULUS MAGNETIC HOLDER

 今日は、こんなものを見つけて買ってきました。磁力の科学史を読んだ記念に。
NEBULUS_MAGNETIC_HOLDER.jpg
 磁石は(たぶん)希土類でしょう、小さいけれど結構強い。が、残念ながら普通のポストカードを3枚付けようとすると、磁力が足らず、なさけなくずり落ちる、、、。カードをトリミングしてくっつけるといいようです。

 ウェブに他の商品も載ってました。umbra accessories

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■カンヌ映画祭 イノセンスのライバル

Cannes Film Festival May, 12-23 2004

 カンヌの候補作のリストです。どれがパルムドールに輝くか、あなたも予測してみてください。『イノセンス』が『シュレック2』にだけは、負けてほしくない。

In competition
"2046" -- Wong Kar-Wai, Hong Kong
"Clean" -- Olivier Assayas, France
"Comme Une Image" (Look At Me) -- Agnes Jaoui, France
"The Motorcycle Diaries" -- Walter Salles, Brazil
"THE EDUKATORS">Die Fetten Jahre Sind Vorbei" (The Edukators) -- Hans Weingartner, Germany
"Exiles" -- Tony Gatlif, France
"Fahrenheit 9/11" -- Michael Moore, U.S.
"Innocence" -- Mamoru Oshii, Japan
"La Femme Est L'Avenir de L'Homme" (Woman Is the Future of Man) -- Hong Sang-Soo, Korea
"La Nina Santa" -- Lucrecia Martel, Argentina
"Le Consequenze Dell'Amore" (The Consequences of Love) -- Paolo Sorrentino, Italy
"Nobody Knows" -- Kore-Eda Hirokazu, Japan
"Old Boy" -- Park Chan-Wook, Korea
"Shrek 2" -- Andrew Adamson, Kelly Asbury, Conrad Vernon, U.S.
"The Ladykillers" -- Joel and Ethan Coen, U.S.
"The Life and Death of Peter Sellers" -- Stephen Hopkins, U.K.
"Tropical Malady" -- Apichatpong Weerasethakul, Thailand
"Life Is a Miracle" -- Emir Kusturica, Bosnia

◆関連リンク
カンヌの候補作になったことへの押井守コメント

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■西暦2004年4月 アネモネの花

 ちょっと出かけた所で、撮った写真。浮遊感が気に入ったので、、、、。

0404keshi_in_hana_festa.jpg

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2004.04.29

■『解剖!歩くASIMO 二足歩行ロボット・アシモ
            歩行システムの秘密』(技術評論社刊)

技術評論社から面白そうな本が出ています。目次を見ると、技術を深堀していそう。

ASIMO_BOOK.jpg

 写真右はホンダが売ってる超合金アシモ。本だけで足らない人はどうぞ
             →ホンダの通販サイト
 本はこちら→解剖!歩くASIMO

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■山本義隆著『磁力と重力の発見』(みすず書房刊)

   『磁力と重力の発見〈1〉古代・中世』
   『磁力と重力の発見〈2〉ルネサンス』
   『磁力と重力の発見〈3〉近代の始まり』

 多くの人は、昔の人たちは迷信深い非科学的な連中だったと思っている。その非科学的な部分、たとえば魔法だの錬金術だのを切り捨てることで、現代科学が成立したのだ、と。  本書『磁力と重力の発見』全三巻は、この通念をひっくり返してくれる快著だ。本書は説く。科学は魔法を切り捨てたのではない。むしろ科学は魔法の直系の末裔(まつえい)なのだ、と。それも極端に言えば万有引力というニュートン力学の根幹こそ、魔法の最大の遺産なのだ、と。
                          (山形浩生氏 朝日新聞書評より)

 この文を読んで、ワクワクして本書のページを開いた。
 重厚な筆致で描かれた古代から近代までの自然科学(自然哲学)史。磁力と重力を前面に描いているが、それ以外の各時代背景の説明に相当なボリュームを割いている。そうした丁寧な分析によってこの本は、古代から魔術を経て近代科学が立ち上がってくる臨場感を獲得している。この3冊に含まれる情報は膨大であるが、さらにこの情報にたどり着くまでの著者の労力を思うと気が遠くなる。古代~近代の文献に一つづつあたって、その中から物理の記述を拾い出す。一冊の本から何も得られないことの方が多いはず。たいへんな労作である。読む時、思わず襟を正してしまうような、本当に丁寧な仕事。ここまでできるのは、著者はたぶんこの探索が好きで好きでしょうがないのだと思う。淡々とした表現で、キーとなる記述を見つけた時の喜びについては全く触れられていないが、行間から感じてマニアの探索の喜びも疑似体験させてもらった。

 全体としては、現代の科学視点からみて、まるで異世界かと思うような当時の認識が語られ、良質のSFを読んだ時と同様のセンスオブワンダーが漂ってくる。

 磁力に関して、いろいろと面白い逸話が紹介されている。
・磁力は、ダイヤモンドやニンニクで打ち消されるとか、女性の貞操を確認できるものとか、古代から近代の入り口まで信じられていた。
・近代磁石論の祖と言われているウィリアム・ギルバートは実は静電気で新しい知見を発見している。磁力については、実験を踏まえた磁石論を初めて書いた『新しい引力』のロバート・ノーマンが先。ノーマンは学者ではなく、航海用機器の製造と販売の仕事にたずさわる技師のような職業で、経験から知見を得ていた。 
・魔術はダイモン魔術と自然魔術という二つの大きな区分があった。ダイモン魔術はダイモン(精霊)の業と権威による邪悪なもの。自然魔術は自然哲学(科学とほぼ同義)を絶対的に完成させる自然的原因によるもの。で、ルネサンスの魔術思想の新しさは、この区分における後者を「中性化し容認した」ことにある。(P349)
・ケプラーは惑星の軌道を計算から求めたが、その運動の源の力は惑星の持つ磁力だと考えていた。

 こんな話を授業でしてくれる先生がいたら、科学好きの子供がきっと増えるだろう。

 A・C・クラークの有名な言葉がある。
 Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic.
  「十分に進歩した科学技術は魔法と区別が付かない」(初出:『未来のプロフィル』)

 この本で描かれている地球の過去から言えるのは、もともと魔法(遠隔力の捉え方)をその生まれとして科学技術は発達しているわけだから、近未来において進んだ科学が再び先祖がえりするのも全く不思議はないのかもしれない。

◆関連リンク
山形浩生氏「マグル科学の魔術的起源と魔術界の衰退に関する一考察。」
                      (『CUT』2003 年 7 月)
三中信宏氏目次抜粋と書評 1巻2巻3巻

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■アップルシードv.s.キャシャーン APPLESEED > CASSHERN

[APPLESEED]クチコミ掲示板と満足度ランキング@映画生活

 ゴールデンウィークがスタート、どっちを観るかで、悩やましー。
 上のリンクのページでは、満足度ランキングで、26位APPLESEED、37位CASSHERN。まあ、この手の映画は平均点でなく、個人的にツボにどれだけはまるかだとは思うので、あくまで参考ですが、、、、にしても2作品とも、下位を走ってますね。

 自分的にはあのTVシリーズを最新の映像で復活させるCASSHERNのコンセプトがはまるのだけど、APPLESEEDの映像も捨てがたい。
 APPLESEEDのTV特番で観たモーションキャプチャーの人物の動きがなかなかよかった。硬質で繊細な人体の動きをうまくアニメートしてて、IGとかの一線のアニメータの手並みに近いものを感じたので、一回観たいかな、と。

 ごちゃごちゃ、言ってないでさっさと観にいこかなーー。

 ということで、結局「キャシャーン」へ行きました。で、観終わった後の感想を新規に掲載しました。
 ■CASSHERN 血みどろの戦士

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2004.04.28

■ブルース・スターリング、ボケモンを語る

ブルース・スターリング・インタビュー「人類はデッドメディアか」Wired News 2000年3月11日。(古いニュースですみません、ギブスンネタに続き、サイバーパンク作家二本立て)

○ポケモンを脱構築する  ポケモンとテレタビーは、現代の若者を「人類以後の未来」に向けてどのように準備しているか。

 ここをクリックするとスターリングがボケモンを語ります。

 ブルース・スターリングの作品は、ここ。(amazon)

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■ピーター・ウィアーがウィリアム・ギブスン『パターン・レコグニション』映画化

PatternRecognition.jpg

 角川書店から5月21日に刊行予定の『パターン・レコグニション』 Pattern Recognitionが映画化されるらしい。ストーリーは角川の紹介ページによると、

webにあらわれる異常なまでの完成度の高さを誇る断片映像<フッテージ>とは? 渾身の力を込めて、サイバーパンクの王者が現実世界に舞い降りる――スピード感あふれる極上のハイブリッド・エンタテインメント!

 もしかして現代が舞台??ピーター・ウィアーって、ウィリアム・ギブスンとあうようにはあまり思えないのだけれど、、、。どうなのかな?

見てから読む?映画の原作blogより

◆関連リンク
 Cyberpunk author William Gibson reading and book signings, London, April 2003
  ギブスンのサイン会風景。この人も年食ったね。


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■スタンリー・キューブリック展

スタンリー・キューブリック展
 フランクフルトのドイツ映画博物館建築博物館で3/31-7/4に開催中の展示会。
Skbrck.jpg
 「1200m2の展示スペースにセットを再現」と雑誌に書いてあったので、探してみたけれど、ウェブの情報ではよくわからない。

 ゴールデンウィークでどなたかドイツへ行ったら、レポートください(^^;)。

 スタンリー・キューブリック関連商品はここ

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■漫画『プラネテス』(幸村誠)

 アニメが終了した期に、遅まきながら、2002年度星雲賞受賞の『プラネテス』を読んだ。アニメから観た場合の感想の1ケースとして、読んでちょ。

 まずは、タナベのキャラの違いに戸惑いますね。特にタナベは、アニメで慣れているあの顔でないと「愛です」のセリフがはまらなくって、つらい。(もっともアニメでもずっーとクサクてなかなか馴染めないけど、、、。)

 ストーリー構成もアニメは、かなり大胆に違いますね。要所は抑えてはあるが、アニメの方がデブリ課とテクノーラの日常を描いていることで、身近な感じは出ている。悪ふざけの課長と係長代理は、アニメオリジナルキャラだったのか、、、と。こいつらはずっーと嫌いだったので、漫画での全体トーンとしては、いなくて正解と感じた。SFとしては漫画に軍配。

 アニメはタンデムミラーエンジンの話になる前がかったるくてもう観るのをやめようかとも思っていたのだけれど、ロック・スミスが出てから、おぉ宇宙SF!!、と盛り上がっていた。下記のセリフでゾクゾクして満足してました。ラストは、うーん??だったけど。(そりゃ、しりとりはそれなりに秀逸だけどさ。) 

 まだ連載は続いているようで、男爵というキャラが漫画では今後のポイントになりそう。

 <で、ロック・スミス関係 銘セリフ集>
  (ほとんどアニメは漫画からセリフそのままだったわけですね)

・私が宇宙船以外愛せないという逸材だからさ。(ロック・スミス)
・あのロック・スミスという男、ちょっと面白いね、、、、ああいう悪魔みたいな男はいい仕事するぞ。(コ゜ロー)
・わがままになるのを怖い奴に宇宙は開けないのさ。(ハチマキ)
・心理の探究は科学者が自らに課した使命です。本物の神はこの広い宇宙のどこかに隠れ、我々の苦しみを傍観している。いつまでもそれを許しておけるほど私は寛容な人間ではない。神が愛だというのなら我々は神になるべきだ。さもなくば我々人間はこれから先も永久に、、、。(この部分は漫画のみ) (ロック・スミス)


◆関連リンク (漫画を知らない人(おまえだけ>>自分)のためのタナベの顔)

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2004.04.27

■『ラストシーン』中田秀夫監督(2002)

 映画『ラストシーン』をBSハイビジョンで観たので、簡単な感想です。

 中田秀夫といえばなにげなくレンタルビデオで観た『女優霊』のショックが今だ忘れられないのだけれど、これは『女優霊』と同じく映画撮影所を舞台に人の想いを綴った映画。ホラーではないけれど、人の想念が描かれると言う意味では、どことなく似たムードが画面に漂っている。

 映画は、人の想いをフィルムに定着させる。その現場としての撮影所というのは、人の想念が漂う場所としては、似合っているのかもしれない。落ち着いたトーンで1965年と2000年の撮影所を描くこの映画の画面には、ある映画俳優の妻との想いと、映画の現場スタッフの映画への想いがいい感じで漂っている。

 一番印象的なシーンは、35年ぶりに撮影所に戻った俳優三原(ジョニー吉長)と小道具係ミオ(麻生久美子)の公園のシーン。俳優の子役としての偶然のスタートの話と、使い捨てカメラによる映画用の遺影の撮影が、寂寥感をさそう。
lastscene.jpg
 中田監督がハリウッドで撮る『リング2』、貞子が出ないとのニュースもありますが、期待してます。

◆関連リンク。
・いいレビュウを読みましたので、リンクっと。
ラディカルな視線による愛の獲得
――中田秀夫『ラストシーン』(2002年、100分) 大沢浄さん
・DVDは→『ラストシーン』

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■念力で書くブログ

念力ブログ

 最近、あちこちで取り上げられている話題のblogを紹介。

 「念力ブログ」は、念力によるブログ更新の実験のために作成されました。一日一回、念力でキーボードを叩いて更新していきます。現在修行中の身ですので、しばらくの間はうまく打てないかもしれませんが、よろしくお願いします。

 未だ実験は成功していないようですが、今後の展開を見守りましょう。
 僕もひそかに念写blogの実験を今日から開始します。成功したら、画像をアップします、お楽しみに。って、おいおい(^^;)。

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■ニール・スティーブンスンの新作『ザ・コンフュージョン』情報

Wired Newsより

同氏のいつもの作風を期待していたファンは今回の作品に驚かされることだろう。なにしろ、作品の核となる1シーンでは、17世紀の為替手形の仕組みに関する詳細な記述が延々と続くのだから。さらにこの小説は、フランスのリヨンにおける現金を伴わない取引市場の出現や、イギリス造幣局での30年にわたるアイザック・ニュートンの仕事ぶりといったテーマをめぐって展開していく。

 アメリカでのホカホカの新作情報です。金融テーマ、しかもニュートンの時代というのが、興味をそそります。翻訳版は果たして何時になることか、、、。
 あとサイバーパンクについてのニール・スティーブンスン的分析の記事もあります。

 ニール・スティーブンスンの作品リンク(amazon)

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■世界最多の恒星数500万個のプラネタリウム

メガスターニュース(2004年4月21日)

 これも究極映像の一つなので、ご紹介。
 私、恥ずかしながらまだメガスターの実物を一度も観てないのですが、500万個というのは、凄そう。人間の目には約600万個の視覚細胞があるそうだけど、それとほぼ並ぶ星の数。これがどんなリアリティを映し出すのか、是非観てみたい。日本科学未来館(東京都江東区青海)常設です。

 メガスターについては、大平 貴之著『プラネタリウムを作りました―7畳間で生まれた410万の星』(amazon)

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■ソニー 家庭用HDカメラを発売へ

ITmediaニュース

 クリスマス商戦で発売。
 HDV規格というやつです。プログレッシブ(720p)、インタレース(1080i)対応、映像はMPEG-2で圧縮とのこと。
 これをテープでなくDVDビデオカメラで出せばSONYらしいけど、、、。

 にしてもほしいですね。

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■刈谷市美術館 イジー・トゥルンカ展

刈谷市美術館の広報ページに詳細がありました。

 トゥルンカの遺族とプラハのクラートキー・フィルム(旧国営アニメーション・スタジオ)等の協力により、貴重な絵本原画などを中心に、映像作品の上映やアニメーションで使われた人形など約180点を紹介する日本で初めての本格的な展覧会です。

 チェコ・プルゼニ市(トゥルンカの生誕地)の人形劇団との交流によって結成された人形劇団「さくらぐみ」公演(4/24,25で残念終了)とか、チェコで親しまれているお菓子を再現する期間限定カフェ「バヤヤ(Bajaja)」(これは間に合う4/28,29,5/22,5/23)とか、楽しい企画もあるようです。チェコのお菓子は、是非食べたい!!

 トゥルンカ作品は→ここ。(amazon)

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■DVD 大塚康生の動かす喜び

大塚康生の動かす喜び 詳細


 『ルパン三世カリオストロの城』と『未来少年コナン』でワクワクしたのがついこないだのようですが、大塚康生作監のDVDが2004年07月23日に発売。
 これが売れて、名物アニメータの作画を集めた特集DVDがいろいろと出ると嬉しいな。、、、版権の問題がややこしそうだけれど、、、。

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2004.04.24

■イノセンス劇場公開終了(at東海地区)

 というわけで、択捉のシーンがもう一度観たくて、滑り込みで2回目を観てきた。
 DVDではあの鳥は白い染みのようになってつぶれてしまうから、もう一度観ておきたかった(ハイビジョン放映なら大丈夫だろうが、、、、)。映画館のありがたみを感じるのが久々という、鈍い究極映像研究家です(笑)。

 映像的には二回目は、美化された記憶の中にある一回目の映像に、既にかなわなかった。あれ?もっと凄かったと思ったけれど、、、って。ここが記憶による脳内映像が究極たる所以でしょうね。


 今回、特に感じたのは、この映画の「重層さ/立体感」。厚い薄いはともかくとして、とにかく徹底して重層さ/立体感を、映画のテーマにしていると思った。
 2Dセルと3D CGとの重なりで表現された映像は当然として、あふれる身体についての引用と押井守自身の言葉、スカイウォーカースタジオで作られた立体的音響、西洋バロックと中国建築と東洋のガジェット、音楽と和歌、ストーリーの仮想と現実の混沌、、、、この映画のキーワードは、徹底した「重層さ/立体感」である。
 
 そして映画全体が終幕し、Follow Meのエンドタイトルを聴きながら、イメージとして残ったのは次の一点か、とぼんやり考えた。
 人の認識の淡さ、現実/幻想の混沌。引用の数々でいろどられた身体論よりも、二回目はここが最後浮き上がってきた。特に択捉上空でのバトーとトグサのセリフに畳み込んであった(はず)。全部抜粋したいのだけれど、ウェブにもシナリオ採録が見つからず、残念ながら下記引用部分のみ(なんだ結局引用か、、、)で勘弁。

孤独に歩め…悪をなさず 求めるところは少なく…林の中の象のように。
個体が造りあげたものもまた、その個体同様に遺伝子の表現型。
その思念の数はいかに多きかな。我これを数えんとすれどもその数は沙よりも多し。

               イノセンス関連情報まとめより。

 (うーん、この引用だけでは、やはり再現できてない、、、、、。もっと違う言葉があったはずなのに>>自分の記憶力のなさを呪いますね、、、。)

 『ビューティフルドリーマー』は(タイトルがそのまんま「人の認識の淡さ、現実/幻想の混沌」を表しているのもご愛嬌)、シーンのループと亀のパースペクティブ、錯乱坊の哲学的セリフで、そうした重層的な現実の在り様を描いていた。『イノセンス』は(キムの館でその焼き直しのシーンもあるが)、前記映像と音と言葉の徹底した「重層さ/立体感」の作り込みによる映画そのものとして、「現実/幻想の混沌」がスクリーンと我々の脳に立ち現れてくる。それはストーリーとセリフによる言葉だけの表現ではなく、映像と音を駆使した「映画そのもの」としか言いようのない表現で、立ち現れてくるイメージである。

 あちこちのインタビューで押井が述べているように、所詮2Dでまさにペラペラなセル画表現の限界を感じつつ、実写でも描けない映画表現を、今回3Dと2Dの境界が行き来する映像を立体的に作り込んで、やっと満足する映画表現として自分のイメージを定着できたのではないか。
 なーんだ、結局やってることは一緒なのか、、、と言いつつ、やはり到達した映画表現のレベルにため息をついて劇場を出たのでした。

◆蛇足◆ さらにうがって考えてみると、2Dがわざと浮いてるのは押井のアニメへの恨みだったりして。と考えると、最後のFollow Meって嫌味だよね。日本アニメをこれから作る人たち、自分のこの映画についてこい、と言っているようにも感じられる。うーーん、押井守らしい皮肉なのか、鈴木Pの嫌味(叱咤激励)なのか、、、。

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2004.04.23

■R.U.R. チャペック(千野栄一訳/岩波文庫)

 なんとなく書店で目に留まって、名のみ有名な本作を初読。
 それほど古い感じはしない。ロボットが有機的で昨今の機械人形のイメージより、ずっと新しいイメージ。

 戯曲なので、是非、芝居で観てみたい。しかも本国チェコ語で。1920年代へきっとタイムスリップできるだろう。

RUR.jpg

 イメージ喚起された部分を例によって抜粋します。なかかないいよ。

 超ロボットを作り始めたのです。労働する巨人です。背丈が四メートルもあるのを試してみたのですが、このマンモスが次々と壊れていったなんて信じられますか?(P25)
 神経を紡ぐ工場。血管の紡績工場。一度に何キロメートルもの消化管が流れる紡績工場です。それからそれらの部品を、そう、自動車を組み立てるように組み立てる組立工場(P34)
アルクビスト だってもう何年もの間怖くないときがなかったものですから。
ヘレナ 何が怖いの。
アルクビスト この進歩全体がです。それで目まいが起こります。(P80)
アルクビスト 年寄りのロッサムは神を神とも思わぬ自分勝手ないんちきなおもちゃを考えていたし。若い方のロッサムは百万長者を夢見ていた。それはあなた方R・U・R社の株主の夢でもなかった。その連中の夢は配当だった。そして連中の配当のために人類は亡ぶのだ。(P125)

 こういう描写を読むと、チャペックがまさに書いていた時のイメージが84年の歳月とチェコと日本の距離を飛び越えて脳内にまざまざと展開する。書いたその瞬間となんら劣化することのない本の活字という情報媒体のみが持ち得る特質かもしれない、と思ったりする。
 チャペックがいたチェコは、シュヴァンクマイエル等のアニメ作家の映像でもその一端がうかがえるように、独特の人形文化を持つ国である。そうした人形がいる街に住んで、チャペックがどんなロボットのイメージで書いていたのかを想像してみる。木で作られたチェコの人形と、チャペックの有機的なロボットは、直結はしない。むしろ人形に近いのは、現在の金属で出来たロボットの方だろう。チャペックは、チェコの人形とか、西洋機械文明とかとは、全く別のものとして、むしろそれらとの差別化のために、有機的ロボットを描いたのかもしれない。とすると、本来のロボットというのとは、我々のイメージする現在の産業的な金属のロボットとは全く別の何者か、だったのかもしれない。

 ホンダの鈴鹿工場で、何キロメートルもの消化管がラインを流れてASIMOを製造している様を思わずイメージしてしまった。日本のロボット産業は、いつ柔らかい有機部品に手を出すのだろう。

◆おまけリンク
・岩波文庫はロボット岩波文庫">ここ。(amazon)
R.U.R. (Rossum's Universal Robots)
Googleイメージ検索

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■ウルトラQ「あなたは誰ですか?」

金子修介の雑記 "Essay":ウルトラ

 林民夫シナリオ、金子修介監督の「あなたは誰ですか?」を観た。
 なかなかの秀作。近藤芳正がいい味出している。

 ストーリーはどこかで観た気もするが、まとまりがいい。子供の頃、Qで観てたら悪夢を見そうな出来である。

 しかしこの番組、何故、深夜なのだろう。
 子供たちにも観せて、将来のSFとかホラーや、円谷ファンを増やしたらいいのに。

 7才の自分に観せてやりたい一作でした。

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2004.04.21

■SONY クオリア(QUALIA)新ラインアップ

たりーず・ふぁいるさんより。

 「意識を持ったロボット」にトラックバックとコメントをいただいたたりーず・ふぁいるさんで知りました。新しいシリーズのQUALIA010と017が登場。ヘッドホンとMDです。一品づつ削り出しのMDの光沢に惹かれるものがありますが、いかんせん、高すぎ。

 製品群としてのコンセプトは抜群のクオリアですが、各製品のインパクトは、少し寂しい。
 やはり二足歩行ロボットQRIOをQUALIAとして早く出すべきでしょう。がんばれSONY。部品代から言ったら、高級乗用車程度の値段でなく、30万円でも十分出せると思うけどなーー(開発費はこの際、企業広告代としてサービス!!)。

 ソニーのクオリアのページで写真が見えます。

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2004.04.18

■TOM★CATのTOMのソ連映画評

●CCCP

 学生時代に良く聴いてたTOM★CATに似ている歌を、先日、本屋の店内放送で聴いた。なんという歌かわからないけど、歌詞の反抗的なところとか、声のトーンがボーカルのTOMに似ていた。

 で、たぶん違うとは思いつつ、ぐぐったが、くだんの歌はわからずじまい。TOM★CATの歌でないことははっきりした。誰か知ってたら教えてください。、、、と言ってもヒントになる歌詞の一節すら覚えていないのでは、どうしようもないか。

 ひさびさにTOM本人のHPを覗いた。1年ぶりくらいか、、、、。よく知らなかったけれど、今、溶接工をやっているみたい(実家??)。で、blogがあって眺めていると、上に示したリンク●CCCPというタイトルで、タルコフスキーとか、ノルシュテインの映画の話がありました。うーーん、なんか嬉しい。ので、書いてみました。

 TOM★CATのレコードはここ。

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2004.04.17

■モノホイールバイク(単輪バイク)

AEIOU へんてこblog: ガンツのバイク:monowheels

 エストニアアニメに続き、a-e-i-o-uさんのBLOGの情報です。

◆Motorwheels monowheels 単輪バイクの歴史

◆最新式モノホイールバイクの動画

 モノホイールバイク、すぐにでも市販できそう。

 ぼくは、手塚の『W3』を思い出した古い人間です。

 

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■エストニア・アニメーション

イメージフォーラム・フェスティバル2004

エストニア・アニメーション特集:70年以上の歴史を持ち、クオリティの高さで世界中の映画祭で評価されているエストニア・アニメーション。近年、チェコやポーランドを凌ぐシュールさと挑戦的な表現で特に注目をあびているのが、80年代以降登場してきた奇才プリート・パルンを筆頭とする作家たち。

 「チェコやポーランドを凌ぐシュールさ」! 

 観てみたい、と思って探したら、ありました。a-e-i-o-uさんのBLOGからたどれます。

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■意識を持ったロボット

 茂木健一郎『意識とはなにか―「私」を生成する脳』(ちくま新書)
 ユリイカ「押井守 イノセンスのゆくえ」に、「意識の中の時間の「今」は(略)100ミリ秒という(略)凍りついた時間の表象」というこの茂木健一郎氏の面白い記述があったので、手ごろな本から読んでみた。(一応クオリアMLは入っているのだけれど、積読だし。)

 冒頭、「脳を理解するという人類の試みは、実際絶望的といってもよいほどの壁にぶつかっている(略)なぜ、脳の中の神経活動によって、私たちの意識が生み出されているのかが、皆目わからない」と書いてある。それに対してひとつの解明のアプローチが示されるのかと思って、エキサイティング!!と思って読んでいった。しかし残念ながらその取っ掛かりも示されていない(と思う)。やっぱ果てしない道なのだ。あと残念ながら読みたかった「100ミリ秒という凍りついた時間」の話は載ってませんでした。

 で、便利なクオリアの概念から、読みながら自分の脳と意識を参照して、こんなことを考えてみた。(素人なので、なんでも書けるのが強み。与太話(^^;))
 

★まず結論★ 脳内の階層的な情報処理の過程を俯瞰するのが「意識」と呼ばれる脳活動かも。

◆1.脳の中には、いろいろな外界の刺激に反応する特定の部位があるらしい(『脳のなかの幽霊』より(だっけ?))。

◆2.その特定の部位が反応している状態を一次情報と呼ぶ、原始的な脳内情報の発生である。で、これらがニューロンのネットワークで結ばれて(もしくはその一次情報そのものが)クオリア(「赤い」という時の脳内の「赤い」イメージ)を形成する。

◆3.それら一次情報を統合した形で、なんらかの二次処理が行われる脳活動が存在する。これは人間を脳がコントロールするために必要な処理である、膨大な情報に対して一次情報はそのまま扱えないから。
(生命現象の基本にエントロピーの減少のベクトルがあるという気がするけど(生物が生きるということが世界にとっては一つの秩序の生成になっている)、これは生命の基本原理として脳内情報処理にも適用されているような、、、。)

◆4.さらにその二次情報の統合で、情報を整理する上位の脳活動がある。何層かの階層構造が存在するかもしれない。

◆5.「意識」と呼ばれている脳活動(ニューロンの発火?)は、その上位構造が下部の情報(クオリアも含まれる)を「みつめる」時に発生しているのではないか。その脳活動が「意識」。自分の脳内の活動を、統合した形で「上」から眺めるパースペクティブが「意識」なのかもしれない。

◆6.この意識活動の中で「自己」が発生する。たとえば他の動物が自分にぶつかろうと近づいてきた時を考えてみるとイメージしやすい。視覚聴覚等の外界情報で脳内に他者接近の一次情報が発生。それを避けようとするためには、どうしてもコントロールしてその他者から逃げるための対象として「自己」を脳内で想定する必要が生ずる。そのようにして「自己」「意識」が発生。「意識」のひとつの形態(?)が「自己」?

 現在のロボットでも、コンピュータ内で、これに近い情報処理は行われているはず。そこに簡単に意識が発生するとは言えないところが難しい。

 でも、もしロボットのコンピュータ内の活動を階層構造にして、下位情報を統合する上位の情報処理の処理過程を語るようなプログラムを書いたら、ロボットの原初的な意識が、表出できるかもしれない。

 「今、赤い物体が近づいてくるのを認識しました。それに対して自分の体は衝突コース上にあります。衝突は体の破壊の可能性あり、自分の体を回避行動をとります。」と言わせることはASIMOでも可能。
 で、その後にこの情報処理過程を俯瞰して語らせる「物体は「赤く」とても早く迫ってくる。(自分の体が)壊れることは怖い、だから逃げます」、、、これは意識と呼べるかもしれない。(「怖い」というのは予め重み付けをして、ある条件に反応して活動するサブルーチンがプログラミングで与えられているとします。)

◆特許ネタのようなもの(アバウトな表記でごめんなさい)
 「意識を持ったロボット」
1.メインクレーム 階層的な情報処理過程を持ち、それを俯瞰してその概要を外部へ表出する手段を持つことを特徴とするコンピュータ
2.サブクレーム 情報処理過程で、情報に美醜、安全/危険、人の五感に相当する重み付けを行い、それを表出することを特徴とするコンピュータ
3.サブクレーム 上記コンピュータを搭載し、搭載されたボディを「自己」と識別する手段を持ったロボット


 ここまで書いてソニーのインテリジェント・ダイナミクス2004を検索したら、「ロボットは意識を持つか」のセッションで、ソニーのロボット開発のリーダの土井利忠氏発言に

「センサー入力とモーター出力からなる多くの混沌とした情報の中から、自己のモデルを抜き出し、自分と外界とのかかわりを客観的に、統合的に、かつ価値観をともなって把握し、それに基づく行動を計画する心の働き」
と書かれている(PCウォッチ 森山和道の「ヒトと機械の境界面」より)。

 案外早くQRIOは意識を持つかもしれない。

□おまけリンク□
英国の研究者、ロボットに意識を持たせる研究を開始へ (MYCOM PC WEB)

 

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■走る人間サイズロボット HRP-2LR

産総研、「HRP-2」の新歩行機能/走行ロボットを公開
 HRP-2プロメテPrometがさらに作業の領域をひろげた。「一般化ZMP」という技術で、他のものを動かす時にその物体まで含んだ重心安定指標を用いる、ということのようです。それと要素技術開発用のHRP-2LRという脚のみのロボットで走行基礎実験を公開。

 走る様子は、やはり全身でちゃんと走っていたソニーQRIOの方がインパクト有。今回のはQRIOより走行中の滞空時間は2倍くらい長いらしいけれど、、。やはり人と同じ大きさのロボットでちゃんと走らせないとね。

 「モータのパワーが上がったら早く走れる」とあるけれど、これと似た話は、MORPHの開発者の古田 貴之氏の講演会でも聞いたことがある。「日本はロボットの部品技術が遅れている」と言ってました。がんばれ、日本のモータメーカ!!
 あと着地の衝撃が走行のネックだということだけれど、トヨタのロボットは、TV映像を観てたらショックアブソーバが足首に入っているようだった(5mmほどストロークしているように見える。)ホンダやソニーやPROMETは足の裏にゴムが基本のようなので、この点からはトヨタが早く走れるポテンシャルがあるのかも。自動車のアブソーバの技術利用かもね。
TOYOTA_ROBOT_FOOT.jpg

 まずははや足の銀ASIMOより早く走るのがPromet他の目標でしょうね。

 作業の方は、いずれもまだまだへっぴり腰でかっこ悪い。へっぴり腰でも映えるデザインが求められるのかな。

◎プレス・リリース 人間サイズ2足ロボットの走行基礎実験に成功

◎プレス・リリース 手足の協調により『働く人間型ロボット』の歩行(作業)機能を拡大

◎文献もあるみたい。2003年 9月  第21回日本ロボット学会学術講演会
「ヒトサイズの走行ヒューマノイドの研究  HRP-2LRの開発と予備実験」

◎足の衝撃吸収で特許検索すると、ホンダのゴムを入れた構造とか出てますね。
2001129774p2.jpg
「特開2001-129774 脚式歩行ロボットの足部構造」より。(特許検索するとホンダのロボットの内部構造図とか結構見えます。トヨタで検索したら、ワイヤ駆動ロボットの特許が東大井上博允教授(この3月退官されているようです)との共願(特開2003-340771)になっていますね。どういう関係なんだろ? 特許検索はロボット内幕情報の宝庫かも。)

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2004.04.16

■FM電波 円都通信をキャッチせよ

 岩井俊二のプロデュースするサイト YenTown report にラジオ番組の紹介があります。番組名も「円都通信」

 4/1~東京FM、FM愛知他 木曜 25:00- で放送中。

 今、放送してますが、オープニングが伊藤歩の『スワロウテイル』の冒頭ナレーションの雰囲気ではじまり、映画プロデューサへのインタビュー、岩井俊二と伊藤歩の撮影苦労話とか。
 で、ラジオドラマも連載中。ラジオドラマも、脳内に映像を結ぶのが得意なメディアですね。

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■未来都市プロジェクト Arcosanti 5000

Arcosanti : Project : Future : Arcosanti 5000

 NEWSというわけではないのですが、雑誌でたまたま目にした都市計画を紹介します。

 アリゾナの砂漠に屹立する演劇の舞台のような都市。現実化したら壮観でしょうね。

 ぐぐったら、未来住宅の旅 arcosanti というサイトで紹介されていました。

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2004.04.13

■ヤノベケンジ MEGALOMANIA展

MEGALOMANIA展BLOG

 知らなかったのですが、2003年 8月2日(土) ~ 9月23日に、国立国際美術館でこういうイベントがあったようです。で、そのBLOGが、今もそのときの情景を伝えています。

 イベントのCMビデオが下記にありますが、こちらもなかなか良いです。行きたかったーー!!
 
 MEGALOMANIA /// YANOBE KENJI ART WORKS

 僕は数年前に名古屋港のイベント会場で、偶然に展覧会を観ました。
 この人の作品って原点が大阪万博なので、なにかこちらもなごんでしまいます。あの展示物に囲まれた空間がなんとも言えず心地よかった記憶。試乗させてもらったアトムカーもなかなかファンキーでした。

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■GHOST TOWN

WIRED 記事 女性ライダーによるチェルノブイリ「死の町」写真日記サイトが人気より。

 事故当時、父親がチェルノブイリで働いていたという女性の写真ルポ。
 直接は下記リンクをクリック。

GHOST TOWN

 ふるさとがゴーストタウンになっているというのは、胸に迫るものがあります。
 不謹慎ですが、廃墟写真とかのアートとしては、少し物足りないかも。事件の記録として眺めましょう。

 ヤノベケンジアトムスーツで訪れた黄色い観覧車も写っています
 

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2004.04.11

■梨の花パースペクティブ

0404.jpg

 気持ちのいい春の日なので、我が家からのスナップ写真。

 2Fのベランダから近所の梨畑を俯瞰した写真です。桜とまではいかないけれど、たいへん春らしい眺めです。
 なかなか写真でこの臨場感が出せてませんが、クリックして拡大すると、それなりの画像で見えます。

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■中国国内最大の人体ロボット

Japanese JoongAngIlbo

 中国の人体医学探険館のスナップ写真です。「人間型」ではなく「人体」ロボットと書いてあるところを注意して見てください。

 しかし、これが立ち上がって動いたら凄いのになあ。& 自分の体を腑分けして、人体の説明したら、シュールなんですが、、、。

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■衝撃の映像を放送せよ!

 ★銀河ブログさんより

  日本の放送局は、アルジゃジーラが放映した3人の日本人の拘束場面のうち重要な場面をカットして放送していた。(略) 3人の家族はこの隠された映像を、すべて公開するよう強く求めている。

 マスコミには期待してないですが、なんとこんな状況とは知りませんでした。
 いまや、インターネットでこのように日本人の目にも触れる機会はいっぱいあるわけなので、いまさらどうしてこういうものを隠蔽するのでしょうか。いつもの偽善的詭弁も今回は使えません、家族が望んでいるのですから。

 すでに戦争状況にあることを、そんなにも隠蔽したいのでしょうか、日本人の無意識は、、、。

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2004.04.10

■ユリイカ「押井守 イノセンスのゆくえ」

Amazon.co.jp: 本: ユリイカ4月号

 少し長文になりますが、上野俊哉との対談で、押井守の発言がなかなか刺激的なので、まずは引用です(抜粋は発言の順を一部入れ替えてます)。

 日本は、第一次大戦で身体欠損者を大量に生み出したヨーロッパとは違うけれども、戦争に参加しなかったことによって、逆に時代の中で身体を失ってきたという気がする。

 自分史を振り返ってみても、いつ頃から身体がなくなってしまったのか記憶にないんだけれど、つくづく身体がないなと思ったんですね。そうすると、何故自分が人形が好きなのか、犬と暮らしたいのか、街について考え続けてきたのかということがわかってきた。戦車とか軍艦にしても全部僕にとっての身体だった。それは僕だけじゃなくて、人間にとってみんなそうだったんじゃないかと思えてきた。

 近代というのは欧米でも基本的に人間が身体の欠損に気が付いていく過程であって、日本はその格好のサンプルになると思う。身体がある時点でなくなったということではなくて、ないことが自分の身体だという本質に気が付く、その裏返しとして外部に自分の身体を求めるということに突き動かされてきたんじゃないかと自分の人生を振り返ってみて思い当たった。別に求めるものは人間の身体じゃなくてもよくって、機械でも犬でもかまわない。
 戦後の日本を支配してきた基本的な情緒もニヒリズムだったんじゃないかと。たとえば、自分の身体に関して、これほどにニヒリステックになった民族が他にあるだろうかと思うのね。茶髪、ピアス、タトゥーと身体はいじり放題だし、携帯とかテクノロジーはなんでも受け入れる。自己放棄とすら言えるくらい。
 もともと理念を持たないことで日本人は日本人たりえてきたとも言えるわけで、ある種の機械主義は日本人に親しいものであったのかもしれないけど、自分の身体に対しても、そういう考えが適用されだした。僕は、サイバーパンクというものは、欧米では決して本流ではなくアブノーマルなものだったと思うのね。だからこそインパクトがあったと思っているんだけど、日本ではあっという間にエンターティンメントになったからね。

 引用の範囲を超えてそうなので、自分のコメントを書かないとまずいのですが、、、、( ^ ^; )。
 まずは後段のサイバーパンク論は、とても秀逸。SFプロパーでこうしたコメントは聞いた覚えがないけれど、、、。僕は日本のサイバーパンクのレベルがアメリカのそれに比べて、どうみても高く感じていたので、押井発言で、なんとなくそういうことか、と納得したりしてしまった。(ちなみにウィリアム・ギブスンより士郎正宗『攻殻機動隊』の方がサイバーパンクとして凄いと思う自分です。押井『攻殻機動隊』は嫌い)

 前段の身体論はこれは難しい。「身体」という言葉を押井守がどう定義して使ってるか、ということが重要でしょう。
 文面からすると、人間の「野生」とかいう意味? 「脳とその幻想の住まう物理的棲家」? 僕は後者ととらえて読んでみましたが、どちらかというとその方がしっくりイメージできましたが、、、。ポストモダン思想家の言説でいう「身体」で、この押井発言に近いイメージのものは誰の概念になるのか、誰か詳しい人、教えてください。(養老孟司の「脳化社会」とかのイメージしか浮かんでません>>自分。)
 この文脈から読んでいくと、日本でヒューマノイドロボットの開発が欧米より進んでいることの推進力が何だったのかということも、イメージしやすいですね。この文脈で二足歩行ロボットの商業展開を考えたら、どんな製品コンセプトになるのかなーー。AIBOは「身体」の希求として売れたのかどうか? 脳がイメージする身体を日本人に与えられるロボットは愛玩とかなごみ系だけではないはずですね。考えてみようっと。
 あと押井は言ってませんが、日本人(特に男性?)にとって「異性」というものもこの「身体」の視点でみてくと面白いのかなーー、とか。

 この対談以外にも、刺激的押井守論が載ってて読みがいがあります、このユリイカ。
 残念ながら映像論・美術論として『イノセンス』を読み解いた文章はほぼなし。凄いとはみんな書いてますが、、、。そこに一番触れているのは上記上野俊哉との対談で、監督自らが語っている内容。チャイニーズゴシックについてとか、3Dに2Dを乗っけていく苦労とか、、、。面白いです。

 BGM 一青窈 「犬」
 (嘘のような偶然ですが、これを書いている時、たまたま聞いてたこの曲、♪変わりたいよう 犬になりたいよう♪と唄っています )

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2004.04.08

■入手困難な情報を収集するサイト――9.11の生々しい記録が明らかに

Wired NEWSより

2001年に同時多発テロが発生したときフロリダ州の小学校を訪問中だったブッシュ米大統領が、報告を受けた後も5分間以上、授業を眺めていた様子を撮影したビデオが盛んにダウンロードされている。このビデオを公開しているのは、入手が困難な公式のデータや検閲を受ける前の報告書などを掲載して人気を集めているサイト『メモリー・ホール』。同時テロ当日の、260時間分に及ぶ電話や無線の交信記録も掲載されている。

 残念ながら、今のところ、この『メモリー・ホール』にはアクセスがうまく出来ません(混んでるようです)
 マスコミでなくこういう形の情報伝達ができるのが、インターネットの真価なんでしょうね。

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■イノセンスの作画 animator interview 山下将仁

WEBアニメスタイル アニメの作画を語ろう

山下 大変ですね。もう大変なんてもんじゃないんじゃないかなあ。
小黒 『INNOCENCE』ではもの凄い活躍だったとか。
山下 全然!
小黒 全体が900カットぐらいで、(山下さんは)その中の100カット近くの量をお描きになったと聞きましたが。
山下 カット数は分からないですけど、とにかく作監には迷惑かけましたね。もう、歩きばっかり描いてましたから。
小黒 いやいや。他の人が5カットとか10カットに何ヶ月もかかってる中、山下さんがガンガンあげてくれたので映画が出来たと、Production I.Gの方に聞きましたよ。

 1/9が山下将仁作画 ! そう言われても、昔のタッチは全然感じませんでした。あの映画ではさすがにはめはずせないでしょうね。3Dとの融合の苦労話もちょっと載ってます。

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2004.04.06

■ウルトラQ dark fantasy 最新情報

 今日まで知らなかったのだけど、こういう番組がスタートするようです。
 金子修介、実相寺昭雄も楽しみだけど、黒沢清が目玉かな。タイトルもQっぽくて丸。

ウルトラQ dark fantasy 最新情報 Kohei Onishiさんのホームページより

2ちゃんねる(特撮系掲示板)によると、以下のような制作作品のリストが紹介されています。(情報源は、不明)

「ガラQ(目覚めよガラゴン)」上原正三   八木毅
「黄泉交通」          高橋洋    北浦嗣巳
「催眠銀行」          広田光毅   服部光則
「あなたは誰ですか?」   林民夫    金子修介
「キアラ」            小中千昭   金子修介
「赤電話」           太田愛    実相寺昭雄
「記憶泥棒」          武井彩    鶴田法男
「チムグクル」         上原正三   飯島敏宏
「非アンバランス」       村井さだゆき 実相寺昭雄
「ふたりの桃源郷」(原案・黒沢清)太田愛    黒沢清
「怪獣予報」          村井さだゆき 服部光則

・テレビ東京
 4月6日スタート 毎週火曜日 深夜1時00分~1時30分

・テレビ愛知
 4月7日スタート 毎週水曜日 深夜2時28分~2時58分

その他情報(公式HPは円谷とテレビ東京で見つからず)
 ・上記ウルトラQ dark fantasy 最新情報が最も詳しい。
 ・http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/feb/o20040224_10.htm

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■チェコ プラハ TVタワー

 先日書いたエスクァィヤ増刊のLuca誌「秘密のチェコ・アート」を購入。そん中にはいろいろとチェコの独特な不思議なアートが載っていますが、そのうちのひとつチェコのアートなTVタワーをサイトで見つけたので紹介します。

praha_tv_tower.jpg

 黒い豆粒のようなのが、赤ん坊だったりします。実物をみたいぞっと。

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■BMW MINI ブランドのエイプリルフール記事

webCG | News

 4/1にBMWグループのMINI ブランドから、「後退2段の8段ギアボックスを採用」の記事がプレスリリースされたそうです。で、「4月1日を除いてこの件を発表する日は考えられなかった」ということで、エイプリルフールネタだったとか。

 気になるのは、例のミニクーパー改造のロボットの件。そちらについては特にエイプリルフールの動きはなし。海外のサイトでは、ミニのキャンペーンの一種だろう、と言われていますが、この時期にエイプリルフールと公表しない嘘を使ったキャンペーンがありえるのかなーー? と疑問を持ちます。としたら、やはりあのロボットは本物?? まあ企業のCMでなく、素人のいたずらの可能性もまだ否定は出来ませんが、、、、。早く誰か決着をつけてくださいって感じ。

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2004.04.04

■海洋堂大博覧会他

怪獣関係2題

◆創立40周年記念 海洋堂大博覧会
 新宿タカシマヤ 2004.3/31-4/12
 名古屋高島屋  2004.4/28- 5/4
 京都高島屋   2004. 8/4- 8/9

 新宿タカシマヤのホームページトップに海洋堂が出てくるとは、、、!!?

◆Donald Keene Center of Japanese Culture - Godzilla Conquers the Globe: Japanese Movie Monsters in International Film Art

 で、アメリカではゴジラのポスターアート展。あまり観たことのない海外版ポスターがウェブでも観えます。
 あとアメリカではゴジラ50周年記念で、初めて(?)『ゴジラ1954』完全版が映画館にかかるとか。

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2004.04.03

■日本ホラーの粋を集めた「J-HORROR THEATER」が誕生

eiga.com [ニュース&噂]

 黒沢清、中田秀夫、清水崇、落合正幸、鶴田法男、高橋洋の6監督が参加する新レーベルで、北米での公開も決まっているとか。
 新作も楽しみだけど、黒沢清『Cure』で是非アメリカ人を驚かせてやってほしい。黒沢清のあの独特の間が好きです。

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2004.04.02

■アニドウ企画 日本漫画映画の全貌

東京都現代美術館 日本漫画映画の全貌 以下、ML「アニドウニュース」より抜粋。

●「日本漫画映画の全貌~その誕生から『ハウルの動く城』まで」

ジブリ+アニドウのすばらしい展覧会が今夏実現します!日本最初のアニメーション=漫画映画が大正時代に作られてから現代まで、脈々と流れるその魅力の原点を、貴重な資料と作品上映でさぐる試みです。これは、アニドウのこれまでの活動を集大成するものとして、取り組みますので、ご期待ください。日本全国はもとより世界各国からも来場する価値のあるものにしますので、みなさま今から予定を組んでおいてください。

2004年7月15日(木)~8月31日(火)
東京都現代美術館
企画:アニドウ  製作協力:スタジオジブリ
監修:大塚康生  構成:なみきたかし

 なみきさん、がんばってください。きっと東京出張作って、イジー・トゥルンカ展の街 刈谷よりはせ参じます!

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2004.04.01

■『七人の侍』アニメ化 by GONZO

Akira Kurosawa's SAMURAI7

 6月からSKYPerfecTV!/PerfectChoice26回シリーズで放映。
 映画にないキャラクタも出るようだけど、カンベエ、キュウゾウ他主役はオリジナルの7人と同じ名前。しかしキクチヨはロボット!!! ゲゲ、これはオリジナルファンは観たくないかも。

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