■スタンリー・キューブリック A Life in Pictures (2001)
今夜深夜(5/1 2:10-) NHK総合で、スタンリーキューブリックの伝記的ドキュメンタリー"STANLEY KUBRICK:A LIFE IN PICTURES"(製作・監督:ヤン・ハーラン)が放映される。3回分割で今回は2と3。残念ながら、先週、1は放映済。
これは、国内ではSTANLEY KUBRICK DVD COLLECTORS BOXの特典ディスクとしてDVD化されているだけなので、貴重な放映(すでに何回か放映されているけれど、、、)。
以前観たときの感想。
家族との映像や子ども時代の映像等、あまりマスコミに出なかったキューブリックの人となりを知るのによかったが、一番の収穫はマーチン・スコセッシが語る60年代に彼の映画が登場した時のリアルタイムでの衝撃について。
それを同時体験できなかった僕も、少しだけ追体験できたような気がした。
『ロリータ』『博士の異常な愛情』『2001』『時計仕掛けのオレンジ』とあの時代に矢継ぎ早にタイプの違う問題作を撮り、観客にインパクトをあたえていた当時の世の中の受け止め方が興味深い。
当時はこのインパクトによって、ちゃんと客を呼び込み当たる監督だったというのも、僕らの時代にはそういう監督はいないのではと思うと、同時代体験できなかったのは全く残念。D・リンチでも60年代のキューブリックの衝撃には勝っていないと思うので。
リアルタイムで観たキューブリックは『シャイニング』と『フル・メタルジャケット』以降なのだけど、僕の場合、それほど衝撃を受けたという感じではなかった。
このドキュメンタリーを観ながら、キューブリックが最盛期だった60年代に、同時代で『2001』とか観たかったなと本当に痛切に思った。同時代に観た方がもしこの拙文を読んでいただけたら、当時の衝撃をコメントしてもらえると嬉しいです。
あと蛇足。
子ども時代に父親(医師)が8mmで撮ったスタンリー君の映像。かわいらしい子供なのに、何故か既にトレードマーク(?)の眼の下の隈がある!!
あと60年代のひげのない顔が、ミスタービーンに瓜二つだとか、笑わせてもらいました。
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