■マイケル・ムーア監督『華氏911』をディズニーが配給中止!
アポなし取材ドキュメンタリー『ボウリング・フォー・コロンバイン』で有名なマイケル・ムーア監督が9・11テロを題材にブッシュ政権批判に挑む新作『華氏911』(ブラッドベリ『華氏451』のパロディ)について、きな臭いニュースが流れています。まずは監督のホームページから。
マイケル・ムーア監督のメッセージ
「ディズニーが俺の新作の配給を邪魔した」 原文 日本語
CNNより
ブッシュ政権批判などで知られるマイケル・ムーア監督の新作「Fahrenheit 9/11」(配給・ミラマックス)をめぐり、ミラマックスの親会社で米娯楽大手ディズニーが同作品の配給中止を決めたことが5日、分かった。
ムーア氏が自身の公式サイトで「ディズニーが作品の配給を取りやめるようミラマックスに働きかけていると、4日に知らされた」と明らかにした。ディズニーの決定については、ニューヨーク・タイムズ紙と業界紙デイリー・バラエティが確認した。
バラエティ紙によると、「Fahrenheit 9/11」は米同時多発テロの背景を探るコメディタッチのドキュメンタリー映画で、国際組織アルカイダの最高指導者オサマ・ビンラディン氏およびビンラディン一族などサウジアラビアの有力者一族と、ブッシュ一族の関係に焦点を当てたもの。
goo映画ニュースより
ディズニー広報担当者は、ムーア監督の声明発表のタイミングが、月内に開かれるカンヌ映画祭への出品を目前に控えての「宣伝行為」であると述べた。
それにしてもこの題材、そうとうの問題作になりそうですね。もしかしてブッシュにも直撃取材してるんだろうか。少なくとも親族にはインタビューしていそうだ。
・滝本誠氏のマイケル・ムーアへのメッセージ (このニュースの前に書かれたようです。) これは傑作!!
(略)しかし、ブッシュはいつも唖然とするほどすばらしい。ガッツ石松的な言語感覚の持ち主が世界支配の頂点にいるのである。(略)
マイケル・ムーア支援として小生にできる「自己責任」は、生ゴミを回収に出さずせっせと庭に埋めることと『おい、ブッシュ、世界を返せ!』、を子供たちに読んできかせる、ぐらいのささやかなことだ。(略)
・松尾スズキ氏の「ムーアとブッシュとフセインのある一日」 これも大傑作!!
(略)午前7時半。ブッシュ、ホワイトハウスにて起床。新聞とコーヒー。その後、パソコンのスイッチを入れ、2ちゃんねるの「ブッシュってどうよ?」というスレッドを覗きたい衝動にかられる。どうせ悪口しか書いてないと思いつつ「誰か一人でもほめてくれてれば」という希望に負け、つい覗く。激しく後悔する。(略)
◆関連リンク
・MichaelMooreJapan.com マイケル・ムーア 日本版公式ウェブサイト
・「町山智浩アメリカ日記」の記事
・本作は今年のカンヌコンペティション部門候補作
・日本公開は05年春予定。
・マイケル・ムーア DVD、書籍(Amazon)
・・・・・『アホでマヌケなアメリカ白人』(柏書房)もこの監督が書いてたのですね。知らなかった。
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