■松尾スズキ 『同姓同名小説』 (ロッキング・オン刊)
ウィリアム・ギブスンで疲れたので次の本は、おバカな松尾スズキで攻めたのですが、これがバカすぎ(誉め言葉)で、脳がまたぶっ飛びました。まずは各短編のタイトルを見てバカさを感じてください。(タイトルどおりタレントと同姓同名の主人公を描いた小説集)
「みのが、みのであるために」―みのもんた
「ピンクレディー復活の日」―ピンクレディー
「蚕谷村奇譚・なお美の夢」―川島なお美
「間違えたいの!」―中村江里子
「上祐の夏」―上祐史浩
「乱の乱」―乱一世
「力の魂」―竹内力
「田代の一番長い日」―田代まさし
「女優・荻野目」―荻野目慶子
「広末の秘密」―広末涼子
「総理の息子と呼ばないで」―小泉孝太郎
「モニと私」―モーニング娘。
「上161下105の男」―松尾スズキ
もう異様な雰囲気を醸し出しているっしょ?
松尾スズキって、大人計画の芝居はまだ残念ながら観たことがないのですか、昨年の宮藤官九郎のドラマ『マンハッタンラブストーリー』で(超傑作!レンタル屋へ走れ! Amazon DVDはここ)怪演を観て以来、ちょこちょことエッセイを読んでいたのだけど、小説は初めて読みました。
まず何はともあれ、書店で見かけたら、「みのが、みのであるために」を立ち読みで一読を。このシュールさは凄いです。あとの12本が霞みます(竹内力のはなんか好きだけど。)
・『同姓同名小説』(Amazon)
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