■追悼 中島らも
ジャンキー作家中島らもが亡くなった。まだ若いけれど、小説読んでいて、いつかはと、どっか思っていたところがあって、あまり意外な感じがしなかった(きっと読者の大部分がそうではないのかな)。ファンキーなエッセイや重厚な小説で随分楽しませてもらったので、残念です。ジャンキーでもウィリアム・バロウズみたいにしっかりこの世にまだまだはびこってほしかった。合掌。
中島らもというと、雑誌『宝島』のかねてつ広告「啓蒙かまぼこ新聞」(82年-)のイラストをつい思い出してしまう。小説では『今夜すべてのバーで』が最高でした。これはアル中の本。ぶっ飛んだ中の妙な詩情がいいのでした。『ガダラの豚』もよかったなーー。(どっかに昔書いた感想文があるはずなのだけれど、見つからない、、、)
んで、一番、最近読んだ『バンド・オブ・ザ・ナイト』(講談社文庫)の感想をUP。
らも氏のは久々に読んだのですが、これが全くのラリラリドラッグ小説。もともとジャンキーとは思ってましたが、どうやらほとんど実体験のこの小説を読むと、みだれたジャンキーぶりが凄い。
幼児が二人いて、奥さんとこんなドラッグな日々に耽っていたとは、やはり只者ではない。小説は、ディックやバロウズやルディ・ラッカーのジャンキー小説・映画、まんま、というか、、、、日本でも、睡眠薬とか風邪薬でここまでやってたヒッピーの時代というのがあったんですね。うーーん。
途中、ラリっているシーンは、20ページほど、脈絡の無い短文が改行なしに続き、読みにくいことおびただしい。それなりに感じは出しているのでしょうが、めんどくて、後半は、その部分だけ、読み飛ばしました。失礼な読者です。
◆関連リンク
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