■IVRC2004
第12回国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト
バーチャルリアリティという言葉が流行ってから既に10年以上経つのかな。昔から興味があって時々だけれど、展示会等へ行く機会もあった。で、今回こんなイベントが岐阜の各務原であったので、行ってみました。うちから車で30分と近いのでラッキー。
岐阜はバーチャルリアリティ企業の誘致とかやっているというのは知ってたけれど、今回初めてテクノプラザというところへ行ってみてビックリ。これが箱物行政の見本のようにりっぱな建物。写真の建物だけれど、なかなかかっこいい。丘の斜面に扇状に研究室を作ってその外はちょっとした空中庭園。いいですね、こんな環境で仕事できるなんて。でも、中は少しさびしい感じ。この地区だけはいろんな企業も誘致されているけれど、基本的には町からも離れた田舎の山の中。もっとバーチャルリアリティにビジネス規模がみえてこないと賑わうことはないのでしょう。
各務原の山の中が、一大バーチャルリアリティランドになったら、嬉しいのではあるけれど、、、。
「Conspiratio」 地球人/電通大
「Spike Tree」 Team Spike Tree/電通大・東大
「こびと」 mikan/東京工業大学
「Pinoccio,a virtual character」 ENIB/仏 国立ブレスト工大
「トントン」 宮田部屋/北陸尖端科学技術大学院大学
僕が一番気に入ったのは、「Spike Tree」です。科学館とか行くと時々あるけれど、磁性流体の動きは何か少し幻想的でいいですね。これは卵のようなインターフェースを動かすと、それに合わせて流体が蠢きます。
「Conspiratio」 は、画面に映る食べ物をストローで吸うと、食べ物の種類によって、吸い込む抵抗と音が変わって、なかなか面白い。(残念ながら、僕がやった時は吸い込んだものを吐き出すのは、うまく動かなかった) この手の口から入るもののヴァーチャルリアリティというのは、初めての体験。
フランスから参加の「Pinoccio,a virtual character」は、十字形のインターフェースを動かすと、画面の中のピノキオの人形が操れるというもの。十字を右に回していくと、鏡の中に入り込み、その中ではピノキオに逆に人間の女の子が操られる、という趣向。
「トントン」は東京予選と異なるものになったようで、1m四角の浅い水槽で、発泡スチロールの大きなボタンで水を押して、その加速度等で、紙相撲の力士映像が動いて、2人で戦うというもの。
バーチャルリアリティというか、マンマシンインターフェース的な作品がほとんどだったけれど、いずれもひとひねりあって楽しませてもらいました。もっと数が出ていてもいいのにね。(東京予選はもっとたくさんの作品が見えたらしい→下記関連リンク参照)
公式サイトの大会風景中継(静止画)ページによれば、受賞作は10/29に下記に決定されていたそうです。
Grand Prix Conspiratio
Laval Virtual Award Conspiratio
明和電機社長賞 Conspiratio
素敵な素材で賞 Spike Tree
素敵な世界で賞 フランス招待チーム
ラバル賞 Conspiratio
僕が行った10/30に、来場者の投票をやっていたけれど、正式受賞と別に来場者の人気投票的扱いでしょうか。
◆関連リンク
・IVRC Offcial Website
・森山和道の「ヒトと機械の境界面」での東京予選大会レポート。「Spike Tree」の磁性流体の動きが動画で見えます。
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