■スティーブン・ソーダバーグ監督『KAFKA 迷宮の悪夢』
1991年のソーダバーグ作品。
プラハの迷宮を映画で確認しようと思って、タイトルだけ知っていた本作をビデオで観た。(うちの近所じゃ、これのDVDは置いてない。)
モノクロで、古い映画のタッチと暗鬱な物語のイメージを作り出している。『ソラリス』しか観ていないソーダバーグなのだけれど、こちらも印象はなんか近い、起伏の少ないモノトーンなストーリー。
映し出されるプラハの街が"迷宮"というよりは、主人公カフカの置かれる状況が"悪夢"であり"迷宮"。城も出てくるが、街から見上げた遠景のみ。後半の舞台が本物の城かどうかはよくわからない。
全体的にテリー・ギリアムの傑作映像『未来世紀ブラジル』を想いだす。冒頭の保険局のシーン、クライマックスの"顕微鏡"の映像。ソーダバーグの『未来世紀ブラジル』への憧れを描いたようなちょっと拙い映像ではあるけれど、、、、。
あとカフカファンには、いろいろとくすぐりっぽいエピソードが入っていたので、ファンにはお薦めかも。(ファンの方はとっくに観てるでしょうけれど、、、。)
◆関連リンク
・『カフカ 迷宮の悪夢』 - goo 映画
・『KAFKA/迷宮の悪夢』(みんなのレビュー) いくつかのレビューが読めます。おおむね不評。
・『KAFKA 迷宮の悪夢』DVD(Amazon)
・『KAFKA 迷宮の悪夢』ノヴェライズ 扶桑社ミステリー(Amazon)
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