■攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 第15-20話
公式ページ 第15-20話 ストーリー紹介
DVDでシリーズ後半に入ったS.A.C. 2nd GIG 第15-20話を観た。
第15話「機械たちの午後 PAT.」
第16話「そこにいること ANOTHER CHANCE」
第17話「修好母子 RED DATA」
第18話「天使の詩 TRANS PARENT」
第19話「相対の連鎖 CHAIN REACTION」
第20話「北端の混迷 FABRICATE FOG」
今回の6本のうち4本(16,18-20話)は、監督神山健治自らの単独脚本。公式ページによるとこの後、最終話まで1作(佐藤大との共同脚本)を除いて全て神山健治単独脚本。いよいよ馬力がかかってきたというところか。
この出来次第で神山健治のストーリーテーラーとしての腕が確認できる。
今回15-18話は、はっきり言って中だるみ気味。前回11-14話は<個別の11人>の九州タワー屋上のシーンを中心にテロを主題にした大きなうねりがあった。
15-18話は、クゼの過去に焦点をあてて特に半島での出来事(16話)が興味深いが、それ以外は単独エピソードの感が強く本筋の<個別の11人>の先を知りたい気分に水をさされた感じ。(18話のベルリンの話はそれなりに泣けるのだけれど、、、)
ようやっと話が回りだすのが、19-20話。19話でクゼと9課が絡みだして、20話は択捉が舞台でタチコマとアームスーツの戦闘で盛り上げる。択捉のシーンは、『イノセンス』のような映像美は望むべくもないが、相変わらず精彩のあるタチコマの3D-CG戦闘シーンが良い。いよいよラストへ向けて動き出した物語に固唾を呑んでしまう。この先が早く観たい!!
◆蛇足。
第20話に下記のセリフと画面があり、一瞬びっくり。
「ブローカーSAGAWA・K、BJレモンケーキ二十キロ、K取り分40%退職金。買い手BP紹介。」なんのことはない、BP=Boat Peopleの略らしい。自分が出てきたかと思ってドキドキしました(<<馬鹿)。そうか、BPって、Boat Peopleの意味もあるんだ。(つまんない極私的ネタでスミマセン)
「佐川のK。Kは北端特務課長の加賀崎か。奴が仲介屋となってキロ50万ドルで売買。売り手がボリス・ジャブロフ。買い手は、アジアンBP・・アジア難民ってこと?」
◆関連リンク
・攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 08 DVD(Amazon)
・攻殻機動隊PKI - B-Wiki - S.A.C. 2nd GIG 第15話 各話のセリフを書き起こしてあるページ。凄い労作。
・当BlogのSAC記事
■『攻殻機動隊/S.A.C. 2nd GIG』 第11話-第14話
■『攻殻機動隊/S.A.C. 2nd GIG』 第1話-第10話
■STAND ALONE COMPLEX 1-26
■J・D・サリンジャー「笑い男」と神山健治『攻殻機動隊 S.A.C.』
・テロ関連で、笠井潔『テロルの現象学』ちくま学芸文庫(Amazon)
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