■ライナー・チムニク 『クレーン男』
der kran 矢川澄子訳
たまたま図書館で表紙とタイトルが気に入って読んでみた。
1956年に書かれたドイツの絵本。港町にできたクレーンとそこが気に入って住みつく男の話。
このクレーン男と友人のテクトロの生活が、じわりと染みてくるいい物語になっている。村上春樹の少し不思議な短い小説に雰囲気が似ている。Geschichten vom Lektroというテクトロが主人公の本もあるらしい。妙に気に入ったテクトロの本もどっかで手に入れたいものです。
たまたまこの本を読んでいた日にネットで目にした「ほぼ日」の糸井重里氏の超ロングインタビューで、村上春樹の言う小確幸(小さくはあるが確固とした幸せ)のことが出てた。この『クレーン男』って、小確幸の世界ですね。(小確幸は、『ランゲルハンス島の午後』村上春樹著, 安西水丸他に出てきます)
◆関連リンク
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・パロル舎のライナー・チムニクの本
・ドイツ語読書案内さんのドイツ語読書案内 クレーン男
・著者について詳しいページ Utrecht[ユトレヒト] | 人物リスト ライナー・チムニク Reiner Zimnik
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