■押井守『めざめの方舟』完成
新作を待ち望む世界中の「押井ワールド」ファンのため、DVD販売も検討中だが、押井監督は「会場で実際に体感するのとは別物」と断言。「出来に満足しているし自信もある。ぜひ多くの人に見てもらいたい」と強調した。
ついに完成したようです。10分間の押井守新作。
天井と床に押井映像、まわりには百三十九体の擬人像。どんな感覚が我々をおそうのか、興味深深。欲を言えば、鳥、魚、犬の像ではなく、チャイニーズゴシックを模型で再現してほしかった。
掲載した写真は、天井から吊るされる「汎(ぱん)」と呼ばれる精霊の人形。リンクした中日新聞のHPの写真がしょぼかったので、それよりきれいに発色している中日新聞紙面の画像をスキャンしてのっけてみました。おそらくネットの画像としては最高画質。地元の強み(^^;)。いいのか著作権(全国的な盛り上りに欠ける万博のCMと思って許してちょ。)
リンク先には、「(C)八八粍・DEIZ/中日・CBC・東海TV」と著作表示があります。「八八粍」というのは戦車砲の名前(?)みたいなので、押井守の「二馬力」みたいなものかもしれません。
「DEIZ」は『Avalon』とかポシャッた『G.R.M.』とか、『鉄甲機ミカヅキ』の制作プロのようです。この「DEIZ」の日記には、「名古屋での作業が急遽増えて、週末帰れるはずのスタッフが帰って来れず、本日悲しげな電話がありました。着替えがなくて、とうとうこの真冬の深夜、素肌にTシャツ短パンでコインランドリーに出没してしまった模様です。女性なのに…。お疲れ様です。」というような『めざめの方舟』関連の苦労のほか、メイキングがいろいろと語られています。
◆関連リンク
中日共同館 押井監督が映像チェック
「環境や自然が記憶している映像を目指した」と押井さん。足元で展開する縦九メートル、横十メートルの床面映像に、建築評論家の五十嵐太郎・中部大学助教授は「垂直に見下ろす感じ。迫力がすごい。人間中心の発想でない作品は、今回の万博にふさわしい」と話していた。
五十嵐太郎は、都市論としての『イノセンス』 中華ゴシックと垂直のランドスケープという建築からみた『イノセンス』を書いた学者さんですね。
実物大のサメが海で遊泳する姿など大自然の迫力ある映像が足元で展開される。
また、百三十九体の擬人像(高さ二-三・五メートル)が画面を取り囲む。像の頭部は、映像の内容とともに二カ月ごとに鳥、魚、犬に変わる。天井には卵形のスクリーンも登場。
神秘的な照明や音楽と一体化した映像ショーで、自然への畏敬(いけい)の念を体感してもらう。上映時間は一回十分で、収容人数は二百人。
総合演出する押井守監督は「イメージ通りの出来栄え。自然に対する畏敬(いけい)の念を感じてもらえると思う」と自信をみせた。
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