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2005年2月

2005.02.27

■万博 NHK『スーパーハイビジョンシアター』

super_hi_vision_gakaku Super Hi-Vision|地球の未来を見つめて|公式ページ
 昨日のNHKの万博特番「初公開!21世紀の夢テレビスーパーハイビジョンを紹介していた。
 NHKの技術情報のページによれば(左図)、IMAX HDより画素数で約1.5倍、あのダグラス・トランブルが映像での究極の臨場感を目指して開発したショースキャンとコマ/秒数で同等という世界一の映像システムとなる。
super_hi_vision_bench_mark
super_hi_vision_gasosu_menseki




 表示デバイスは下記の通り(技術情報のページより)。

現在、走査線 4000本級を単体で実現できるデバイスはありませんが、日本ビクター(株)の協力を得て、「4K-2K D-ILAプロジェクター」を2機使用
 VICTORのD-ILAは反射型液晶デバイスですね。しかしこのプロジェクターの名前の4K-2Kは画素数そのまんまでもっと芸はないのか(^^;)
映像臨場感の究極の姿
 番組で人間の臨場感のためには画角100°が必要でそのためにスーパーハイビジョンの4320本の走査線が必要であると述べられていた。(正確には30°くらいから臨場感が急激に上がっていき、100°あたりでサチュレーションするので100°以上は必要ないというニュアンス)
 そこで現在家庭でこの臨場感に近いものを得るためには、どんな環境が必要かを概算してみた。
giji_super_hi_vision_at_home
 画角100°を得るためには、ハイビジョンプロジェクタを用いると、140インチで投影して1.3m、120インチで1.1mの視距離で観ることになる。なんとかできないことはないが画素がさすがに荒く見えてしまう。SONY QUALIA等の1080iのフルハイビジョンプロジェクタであっても、この視距離での1画素の水平画角(表最下段)は、スーパーハイビジョンの約4倍ピクセルが大きく見える。万博会場では、是非この視距離5.5mの席で、NHKが言う究極の臨場感を試してみたい。
 それにしても、視距離によっては100インチスクリーンでも既に家庭でショースキャンと同等以上の環境が得られていることになるわけで、我々は凄い時代に生きているんだなと、、、かつてダグラス・トランブルの映像研究の話をワクワクして読んだ世代としては感慨。(感慨ということで言えば、少年マガジンのグラビアで有名な映像研究家大伴昌司氏の文章で、スーパーハイビジョンの記事を読みたいのは僕だけではないでしょうね。)
◆関連リンク
・NHK技研公開2004 - 一筋縄でいかない人の知覚と「スーパーハイビジョン」(MYCOM PC WEB)
 カリフォルニア工科大学下條信輔教授(計算神経システム専攻)の人間の視覚聴覚の認識についての興味深い話と、スーパーハイビジョン開発者 NHK技研の岡野文男氏の高画素ゆえの課題が掲載されています。
 一般に「解像度は高ければ高いほどよい」と思われているのにはそれなりに理由があるということを認めた。ただ一方で、スリット越しに画像の一部を動かした場合に、その断片から脳内で画像の全体像を再構築することができるといった例を紹介して「実際にこれを応用してメモリや電力消費量を節約したディスプレイを発売しているベンチャー企業もあり、この観点からは解像度はむしろあまり高くなくてもよいということになる」と述べ、場合によっては必ずしも高い解像度は必要ないという

CEATEC ビクター4K2Kスーパーハイビジョン レポート(AV Watch)
NHK研究年報 2003 3.1.1 超高精細映像メディアの研究

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2005.02.26

■ピーター・ジャクソン『キング・コング』公式サイト
   コングイズキング.net

kong_is_king_pict Kong is King.net
   | King Kong movie news and rumors

 HPの名前がいいですね。
 Peter Jackson's Production Diaryという現在進行形のメイキングも動画で観られます。
 『キング・コング』へのピーター・ジャクソンの愛が感じられるファンキーな公式ページです。これはお薦め!! 公式ページなのにこの溢れんばかりのファンサイト魂はなんなんですか!!
naomi_watts
 それほど実は期待してなかった映画なのだけれど、このHPの雰囲気が良くって、映画公開が楽しみになりました。ナオミ・マルホランド・ワッツが主演なのもグゥ!

ここのスクラップブックも楽しいっす!!映画にかかわる記事や雑誌の写真を集めたことのある方は、このページを作りたくなる気持ちがわかると思う。

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■『ロング・エンゲージメント』の原作『長い日曜日』

nagai_nichiyoubi 以前、記事にしたジャン=ピエール・ジュネ監督待望の新作『ロング・エンゲージメント』(3/19公開)ですが、原作が出版されていたのですね。フランスではベストセラーのミステリーとのことです。

『長い日曜日』セバスチアン ジャプリゾ,田部 武光訳(ハードカバー) こちらは既に絶版。1994/11発行。
・映画公開にあわせて、文庫が刊行されるようです。『長い日曜日』セバスチアン ジャプリゾ,田部 武光訳
復刊.comでもとりあげられミステリーとしても傑作だとか、、、、。文庫が出てよかったですね。

 雑誌Cut2005.3のインタビューによれば、ジュネ監督は、91年にこの原作を読んで長いこと映画化を暖めていた作品とのことです。映画公開後に良かったら読んでみようかな。 

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2005.02.25

■映像を脳内で処理する神経回路の最小単位

 究極映像関連の研究成果が、世の中にまたひとつ発表されました。これはうちのページのような在野のインチキ映像研究とは異なり、本物の学者さんの研究成果です。

 中日新聞より。脳の情報処理「最小単位」 名大吉村由美子助手が発見

 大脳皮質には「機能コラム」と呼ばれる、直径約0・5ミリで円柱の形をした神経細胞の結合体がいくつもある。視覚野の機能コラムは物体の位置や動き、「右目からの情報」「左目からの情報」など、それぞれの“得意分野”で反応し、物体の形状や位置、奥行きを導き出すことが分かっている。
 この発見から立体視の秘密が解き明かされるのかもしれません。

◆関連リンク
・名古屋大の環境医学研究所 視覚神経科学分野については、ホームページ等の情報が少なくウェブでは研究成果が追えません。残念。詳細は「2/24付の英科学誌ネイチャーに発表」とのことです。
・で、論文冒頭がネイチャーのHPにありました。
 Excitatory cortical neurons form fine-scale functional networks
 YUMIKO YOSHIMURA*, JAMI L. M. DANTZKER* & EDWARD M. CALLAWAY

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■有限会社はじめ研究所 「はじめロボット、走る!」

 fuRo ---未来ロボット技術研究センター の記事で知りました。有限会社はじめ研究所はじめロボット走っている動画です。

 やく5秒ほど奥から手前に走ってきます。ちゃんと両足が宙に浮いているのが見えます。ソニー、産総研、ホンダの次、トヨタより先にROBO-ONEのロボットが走ったというのは快挙ですね。

◆関連リンク
 ROBO-ONE関係の書籍がほしくなってきます。
『ROBO‐ONEのための二足歩行ロボット製作ガイド』
『自立型ロボット製作バイブル―AUTONOMOUS ROBOT』
『二足歩行ロボットのモデルベース開発―Autodesk Inventor MSC.visualNastran 4D MATLAB/Simulink』
 

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2005.02.20

■NHK名古屋 『万博・夢のアーカイブス』

banpaku_yume_no_archives 万博・夢のアーカイブス
 この5分間の番組は、映画『スワロウテイル』の物悲しく切ないサウンドトラックを微かに鳴らしながら始まる。
 愛・地球博(愛知万博)のキャンペーンの一環として流されている番組だけれど、各万博当時のニュースフィルムを編集してコンパクトにテーマごとにまとめてある。 万博を「夢のアーカイブ」と表現したセンスがとてもいいと思う。かっこいい。
 あとWorld Expositionを「万博:万国博覧会」と訳した明治の精神も大好きです。今なら、「世界展」とかつまんない訳になっていたのでしょうね。
 番組は、憧れの1939年のニューヨーク万博("The World of Tomorrow")でのGMのフューチュラマ Futuramaや、ウェスチングハウス・エレクトリック社のロボット エレクトロ Elektro(残念ながら愛犬スパルコ Sparkoの映像は映らない)を初めて動画で観ることができた。こういう番組は5分と言わず、もっと長く放映してほしいものである。
 エレクトロの二足歩行姿とタバコを吸うシーンの動画、内部構造図が観えたのは大収穫。
yume_no_archives_erectro yume_no_archives_erectro02
 僕は先週BS2で録画してみたのだけれど、NHKの番組表では下記のラインナップで、ハイビジョンによる再放映がある。必見。(それにしても実際に観た番組タイトル(掲載した写真)と、下記の番組表のタイトル名が異なるのはどうしてなのかな?)

万博・夢のアーカイブス 103. NHKハイビジョン
2月21-25日(月-金) 21:50
2月26日(土) 11:54,12:10,12:45,13:40,18:54
2月28日-3月2日(月-水) 21:50
2/21(月)「新時代のプロローグ ~1851年 第1回ロンドン博~
2/22(火)「19世紀のパリ~花の都誕生
2/23(水)「科学技術~輝ける未来への予感
2/24(木)「明治日本の国際デビュー~1873年ウィーン博
2/25(金)「アメリカの時代到来~1939年ニューヨーク博
2/26(土)「アートを創(つく)った万博」「大阪万博~100年の夢物語

◆関連リンク
Ohio Humanities Council - Yesterdays Tomorrows エレクトロ Elektroと愛犬スパルコ Sparkoの姿が観えるここもお薦め。
・今度の土曜は愛知番組の連続特番がBS-hiで放映されます!!

2月26日(土)“愛・地球博”がやってくる" チャンネル: 103. NHKハイビジョン
11:00-11:54「カウントダウン・21世紀の万国博覧会
12:15-12:45「初公開!21世紀の夢テレビ
12:55-13:40「45分で世界一周!
13:50-15:00「見どころパビリオン・徹底紹介
19:30-20:45「これで納得“万博のココロ”」[出]荒俣宏他

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2005.02.19

■押井守,篠崎亨『「イノセンス」methods
       押井守演出ノート―From layouts of “Innocence”』

innosence_methods この本の絵コンテの横に書き込まれた押井守のコメントを読んでいくことで、この映画の製作過程でどんなコンセプトを押井が構想し演出したかの一端に触れることができる。それは絵作りであったり思想であったりアニメとしての段取りであったり多種のアプローチであるが、いずれもが映画としての『イノセンス』という何ものかを現出させる試みであったことがわかる。
 特に『イノセンス』が物語というより画面の質感であったりイメージの連鎖であったりするため、絵コンテによる各スタッフへの指示が重要な意味を持つ。そこが臨場感を持って読者に伝わってくる。
 そして本編を思い出していくと、各レイアウター、アニメーター、CGクリエータがどう演出指示を受けとめ、そして超えていったか、というのがわかる仕掛けになっている。
 革新的な映画の誕生の軌跡として、興味深い記録本であると思う。

ランダム・メモ
・監督のコンセプトはいろいろあったようだけれど、あの緻密に過剰に描き出された映像について、特にチャイニーズゴシックは、押井守監督のコンセプトの勝利なのだろうけれど、アニメータたちの完成度の追求が凄かったようで、想像以上のできであったというコメントがいくつかあった。そういう意味からも、レイアウトと原画家、CGクリエータの名前をシーンごとに記述しておいてほしかった。この映画の革新は監督だけでなく、彼らの成果なのだと思う。映画一般にスタッフの総力なのだろうけれど、これについては特筆しても良いのではないかと思ったので。

3D-CGで出すことのできないパース(単純なひとつだけの消失点で描かれていないような)2Dのアニメータの腕を賞賛している部分がいくつかあった。ここで思ったのが、PIXERの『Mr.インクレディブル』。あの3D-CGは既にそうしたCGの課題をクリアしてダイナミックなアニメートを作り出していると感じたのは僕だけでないと思う。ジョブズCEOが年2-3作映画を作れるようになっていると語っているのをどっかで読んだけれど、日本アニメの脅威になるのは間違いないと思うのだけれど。

・監督がこの映画で描きたかったことも、コメントの中でかなり直接的に書かれている。アニメで出てくるものが人形だろうが人間だろうが、どちらも等価な作り物に見えるということを意識的に用いている。人間と人形の等価性犬と子供で描き出すそれとは異なる何者かの描写。ラストシーンに顕著なその描写について、かなりしつこくコメントで語っている。

・私ごとだけれど、最近犬を飼い始めて、この犬と子供(特に幼児)の等価性についてしばし考えている。自分の子供は既にある程度大きくて、明らかに押井守が犬を用いて表現したかったものと違ってきている。しかし人間の幼児と犬はなんかかなり似ている存在に思える。脳に人間というものをインストールされる前の存在、というか、、、、。犬を飼って『イノセンス』が少しわかる気がしたって感じです。(少し謎)

・この本で特に感じたのは、映画やテレビの映像の進化に対して、印刷技術の停滞の痛々しさ。せっかく映画のシーンをカラーで再現しているのに、まったく画面の緻密さが印刷で再現されていない。これではDVD画面をキャプチャーして自分ちでインクジェットでプリントしても今なら勝てるのでは?と思ってしまう。技術革新がないと本は本当に終わるかもしれない。

◆関連リンク
『「イノセンス」 methods押井守演出ノート―From layouts of “Innocence”』(Amazon)
Pinxterbloemの日記さんが篠崎 亨氏(CGIアートディレクター)の『イノセンス』に関する発言(月刊アスキー 2004/4)を引用されています。それにしても解像度が低い!DVDの解像度720×480より少し高いくらい。ということはかなり映画を再現できているということなのか、、、。PIXERのとかはどのくらいなのだろう。

解像度ってどれくらいなんですか?
篠崎:意外にこの作品は映画の中では低いほうなんです。ハイビジョンより低い。横1212×縦655だったかな?
Discreet >3ds maxユーザー事例 3ds maxと独自の実写的方法で創る3次元CG空間-アニメーション映画「イノセンス」のチャレンジ
・篠崎亨氏のパートで、「カメラマップ」というのが恥ずかしながら良くわからなかったので、調べてみました。カメラマップとは(古賀信明氏(有)スペシャルエフエックススタジオ)
 通常のCGではUVWマップというのが一般的。つまりオブジェクトの面に対し直角に貼り付けるというのをやると、ポリゴン(ワイヤーフレームで構成される面)同志の直角に合わさった境界線がものすごくシャープに出てしまい、それがCG独特のリアリティのなさを生むというデメリットになる。それを何とか解消すべく考案された方法がカメラマップで、広範囲のモデルに対し一度に質感を与えられる。
 凸凹した建物の立体、何もディテイルのないものに、カメラの位置からこういう風に見えるべきだというもの、例えば家の形をした真っ白な石膏のミニチュアに対しそれなりの家のディテイルを投影したと思っていただければいいと思う。プロジェクターで単純な面に投影されているにもかかわらず、非常にリアルなものとなる。

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■京都精華大学shin-bi第3回企画展
   チェコアニメのヒミツ展

czech_anime_no_himitsukrtka

 animation soup blog pageさんより。
 京都はうちからだと東京よりは近いので、行ってみたいのですが、、、、。人形30体が気になります。どっかに写真レポートはないかと探したのですが、今のところ見つかりません。どなたか知りません?

京都精華大学shin-bi第3回企画展「チェコアニメのヒミツ」展

 チェコアニメーションの巨匠、ヤン・シュヴァンクマイエルや新世代作家アウレル・クリムト、ヴラスタ・ポスピーシロヴァーのリトグラフやポスター、アニメーションに用いられた世界に30体しかない人形など、チェコアニメーションにまつわる様々なものを展示・販売いたします。
場所: shin-biギャラリー
期間: 2月11日~2月28日 入場料無料
開館時間: 11:00~21:00(無休)

◆この展示会の開催されているCOCON KARASUMAにクルテクも来てるようです! これはK's cinema(新宿)でのプログラム(ゆらゆら大陸のununさん既報)と同じようです。 
クルテクとズデネック・ミレルの世界
監督: ズデネック・ミレル
上映期間: 2005年2月12日(金)~2月25日(金)2/16(水)は休館
会場: 京都シネマ
料金: 当日一般1800円/特別鑑賞券発売中(一般1300円)
各プログラム: 14:30(Aプロ)/16:30(Aプロ)/18:30
[2/12~18はBプロ、2/19~25はCプロ]

 チェコのアニメーター、ズデネック・ミレル。キュートな魅力でいまや世界中で愛されている代表作,もぐらのクルテクをはじめ、彼は今までに95本もの?作品を監督,数多くのアニメーションを生み出してきました。ぬくもりと優しさにあふれた彼の作品は、ヴェネチア国際映画祭などで賞に輝くなど国際的にも高く評価されています。今回は、彼が監督あるいは美術として係った選りすぐりの26作品を、A、B、C、3つのプログラムで公開します。

◆関連リンク
・上のズデネック・ミレルの世界の配給に関係しているART @ ARMZ WEB ポーランドのポスターとか良さそう。
 大阪にギャラリーもあるようですね。
読んだ 聴いた 観た - はふはふさんの感想
確証はない。それを信じるしかない。Blogさんの京都芸術センターと「ピエロの赤い鼻」


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2005.02.18

■BENZ CLS

benz_cls_big
 メルセデス・ベンツ オフィシャルサイト
 ベンツは全然趣味でない(し買えないし)興味なかったのだけれど、実車を見掛けてあまりのかっこよさに見惚れて掲載。こうなると芸術品ですね。値段も芸術的レベル。我々庶民には手も足も出ません。
 ドイツでのビデオがここにあります。

 以前のっけた■未来の車 GM Firebird Ⅲとの比較。
benz_cls_red

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2005.02.13

■TOYOTA SCION 3D-CG CM

toyota_scion

 ■iron-kettle.com : Scion "Transformer" CM
 いつも3D-CG等のクールなPVを紹介されている■iron-kettle.comさんより。(はっきり言って、こちらのBlogの記事は全部リンクさせていただくくらい好きです! そういうわけにもいかないので、時々トピック的に紹介させていただきます。)

 トヨタの北米でのブランドSCIONのCM。車自体はカローラみたいなデザイン(^^)なのだけれど、CM映像の切れでだまされそう。
 日本でもトヨタの若モノ向けは今一だから、こういうCMを流せば良いのに。家族的イメージのCMばかりでなく、こういうやつが観たい。

 あと■iron-kettleさんの記事のこれもお薦め。「はーい」「ぱぷー」!!!

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■タイムスリップグリコ
   『日本万国博覧会がフィギュアで蘇る<大阪万博編>』

 日本万国博覧会がフィギュアで蘇る<大阪万博編>/江崎グリコのニュースリリース
 大阪万博編 公式ページ
 ついに愛知万博を直前に控え、タイムスリップグリコからあの大阪万博が登場!!(岡田斗司夫プロデュースとか。)
 僕は「太陽の塔」もいいけれど、行きたくても行けなかった立体映画の「日立グループ館」とか、愛嬌のある「ガスパビリオン」がほしいです。

 今日、帰りにコンビニで買ったら、「お祭り広場」でした。
 あれ、でもお祭り広場の屋根って、あんな分厚くて透明だったか??
 というわけで比較写真。タイムスリップグリコでは前の半分を再現しただけのようです。屋根はやはりもっと奥行きがあったのですね。夜の太陽の塔には畏怖を覚えます。あとどっか自分の中では子供の時にウルトラセブンとかに似てる、と感じたのを今、この夜の写真で思い出しました。
taiyou_no_tou
 太陽の塔の周りの人と比較するとかなり巨大感があります。タイムスリップグリコ史上、もしかしてこれは最大のサイズのものにチャレンジしたフィギュアになるのかも。さすがに海洋堂でもこの縮尺じゃ、リアリティは今ひとつ。階段とかくらいはちゃんと再現したらよかったのに。あと本当は太陽の塔の後ろがお祭り広場なので、本来の再現ではないですね、これ。

 あと心配なのは、愛知万博。30年後にこの万博は、グリコがタイムスリップグリコで取り上げるくらいのインパクトを、今の子供達にあたえられるのだろうか、、、?? 少なくとも建造物をみる限り、大阪ほどのインパクトがない(と言うか、なんであんなプレハブっぽいんだ>>愛・地球博)。

◆関連リンク
太陽の塔のファンサイト。トップページの夜の映像にしびれます。僕が観た記憶のイメージはこの雄大な陰影の顔の映像です。
・この太陽の塔ロボというのも最高!!
・Quicktime VRによる360°パノラマ太陽の塔
・太陽の塔の建造時のエピソード 「大屋根に穴」で ひと騒動
万博SOUVENIR SHOP(タイムスリップグリコの説明書に記載されたサイト) 
★すみません、比較写真を作りたくて、自分で撮ったタイムスリップグリコのと下記のページの写真を並べさせていただきました。
 ・70年大阪万博の写真を公開されているページ 蛞蝓万博 EXPO '70
 ・こちらは全景がわかりやすく撮られています。

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2005.02.12

■KIKKERLAND "1582Sparklz"

1582Sparklz これは、今日うちの子供たちがちょっと早いバレンタインデーにくれたオモチャ。ゼンマイ仕掛けで偏芯したタイヤによる愛嬌のある動きと、背中の回転する火打石で発光する火花がなんとも楽しい。暗闇で動かすとなかなか幻想的。
 K I K K E R L A N DというアメリカのオモチャメーカのWINDUPっていう製品シリーズなのだけれど、僕のコレクションはこれで下記二つと合わせて3タイプとなりました。前から持っていた二つはドイツミュージーアムで買って、てっきりこういうメカものはドイツのお家芸かと思ったのですが、アメリカ製でした。
1578katitathe_hero    1590Bonga






 いずれもゼンマイで動かしてはじめて面白さがわかります。K I K K E R L A N Dのサイトにはムービーが用意されているので、興味のある方はどうぞ。時々、日本の雑貨屋で見かけます。
1573Tromba_Walking_house 次にほしいのはこれ。このナンセンスさがたまりません。
◆ムービー
 ・1582Sparklz
 ・1578katitathe_hero
 ・1590Bonga
◆関連リンク Blogでも結構、取り上げられてます。
 ・mugenさんの閑話休題::blogSparklz。動画も掲載。
 ・【おもちゃ】雑貨通販のRinkyDinkで購入できます。Amazonのオモチャにはない。

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■MOVIE REALIZATION

MOVIE_REALIZATION
 オモチャが続きます。フィギュアは取り上げてたらキリがないのだけれど、たまたまAmazonで見かけてちょっと気になったので、、、。
 MOVIE REALIZATIONという映画モノのシリーズ。
 今頃、『幻魔大戦』のベガを発売するというのも何ナノかなと思いますが、大友克洋の黄金時代はこのころかも。金田伊功とのコラボレーションは当時の僕のツボでした。
◆関連リンク
『幻魔大戦』(DVD)(Amazon)

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■新刊メモ『ゴシックハート』 『凶鳥の黒影』
     『バトル・オブ・エクソシスト』
     『絵コンテの宇宙―イメージの誕生』

gothic_heart kyouchou_no_kage battle_of_exsocist e_conte_no_uchyuu
 ひさびさに名古屋の紀伊国屋書店に行ったら、面白そうな本がいろいろあったので、紹介。旧刊もあります。お手軽な紹介ですみませぬ。でもみんな面白そう。表紙をこうして並べると禍禍しいです。

『ゴシックハート』高原 英理
 ゴシックにちょっと興味がわいているので、こんな本をまずチェックしてみました。著者の高原英理氏のホームページはこちら。『オトラント城綺譚』についても触れられているようです。

死と暗黒、耽美と残酷に彩られたゴシック世界の全貌を、澁澤龍彦・中井英夫の後継が描く初の本格[ゴシック]評論。
1 ゴシックの精神 ゴシック・ロマンス ゴシック・ロック 「ゴス」
2 人外中井英夫 江戸川乱歩 「フランケンシュタイン」 「吸血鬼」
3 怪奇と恐怖「アッシャー家の崩壊」 ホラー小説
4 様式美三島由紀夫 澁澤龍彦 建石修志 村上芳正 ウィトキン シジスモンディ
5 残酷「責苦の庭」 大蘇芳年 サド
6 身体「攻殻機動隊」 「銃夢」 「ヘルター・スケルター」
7 猟奇E・A・ポオ 海野十三 S・キング
8 異形楳図かずお 「のろいの館」 「みにくい悪魔」 「おそれ」
9 両性具有マリリン・マンソン 浅田彰 「ポルポリーノ」
10 人形ベルメール 四谷シモン 三浦悦子 マリオ・A
11 廃墟と終末フリードリヒ グラック 稲垣足穂  「デビルマン」 「新世紀エヴァンゲリオン」
12 幻想キャリントン バロ

『凶鳥の黒影 中井英夫へ捧げるオマージュ』
 執筆陣は以下。『虚無への供物』へのオマージュ小説やエッセイの書き下ろし。公式サイトでいくつかの作品の冒頭が紹介されていて、読めます。あと『凶鳥の黒影』監修者本多正一氏への東雅夫氏のインタビュー

 赤江 瀑, 有栖川 有栖, 嶽本 野ばら, 恩田 陸, 笠井 潔, 菊地 秀行, 北村 薫, 北森 鴻 , 倉阪 鬼一郎, 竹本 健治, 津原 泰水, 鶴見 俊輔, 中井 英夫, 長野 まゆみ, 三浦 しをん, 皆川 博子, 森 真沙子, 山田 正紀, 本多 正一

『バトル・オブ・エクソシスト──悪夢の25年間』マーク・カーモード著, 上岡 雅史訳
 原作者(プロデューサー)対監督の仁義なき戦いの本だとか。(こちらのBlogより)。このタイトルは、テリー・ギリアムの『バトル・オブ・ブラジル』からでしょうね。あれ、この本、Amazonでも扱ってない。すでに絶版なのでしょうね。版元のダゲレオ出版にも出ていない。傑作だったのに。

カーモード,マーク
映画評論家・研究家。雑誌『サイト・アンド・サウンド』や『インディペンデント』などに常連寄稿。テレビのBBC2チャンネル「ニュース・ナイト・レビュー」やBBCラジオに映画紹介者として出演。名作についての制作ドキュメンタリー構成作家としても知られ、代表作にBBCに提供した「神への畏敬/エクソシストを巡る四半世紀」「ボーキブシー・シャッフル/映画『フレンチ・コネクション』を追い詰めて」などがある。『エクソシスト』については、小学5年生の時に衝撃を受けて以来、インタビューや取材を続け、何種類にも及ぶ公開バージョンの誕生に関与。それらの違いについての克明なレポートを発表している

『絵コンテの宇宙―イメージの誕生』森山 朋絵

東京都写真美術館で催された2つのアニメーション関連展示「絵コンテの宇宙―イメージの誕生」「わざとこころ―日本式・アニメーションの探検」から生まれた図録。
中島信也の「hungry?日清カップヌードル」や「サントリーDakara」などヒットCM誕生に至るまでの圧倒的な量のコンテ、山村浩二「頭山」(アヌシー2003グランプリ)の6年の制作の変遷を語るアート的コンテ、松浦季里「ビブリボン」キャラクター誕生プロセスなど、日常目にする完成された作品では見られない”発想プロセス”や“作家の脳内宇宙”が本で再現されている。

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2005.02.11

■きりのなかのはりねずみぬいぐるみ(はりねずみ)

harinezumi_kun Amazonのアフィリエイトの売り上げをチェックしていたら、うちのBlogからアクセスして買っていただいた商品のリストに、こんなものがありました。

 おもちゃ&ホビー: 『きりのなかのはりねずみぬいぐるみ(はりねずみ)』

ロシアアニメーションの巨匠、ユーリー・ノルシュテインの傑作「霧の中のはりねずみ」(DVD『ユーリー・ノルシュテイン作品集』所収)に登場するはりねずみが、ぬいぐるみになって登場。 「霧の中のはりねずみ」は、夕暮れに、友だちのこぐまの家に向かったはりねずみが、途中で霧に浮かぶ白い馬に心を奪われて、霧の中へと入っていく…というお話。このぬいぐるみは、こぐまの大好物、いちごのハチミツ煮を手に持っている姿。
 こんな渋めのも最近はぬいぐるみになっているのですね。ノルシュテインの「霧の中のはりねずみ」は僕も好きなアニメの一本です。ぬいぐるみであのノルシュテインのタッチは再現できないけれど、このぬいぐるみもなかなか可愛いです。2体売れていたけれど、買われた方は誰かへのプレゼントと自分用なのかな??  次は、『オテサーネク』とか『対話の可能性』や『ファウスト』のぬいぐるみも希望!!

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2005.02.06

■新刊メモ『「イノセンス」 methods
   押井守演出ノート―From layouts of “Innocence”』

methods_etc
『「イノセンス」 methods押井守演出ノート―From layouts of “Innocence”』
 DVDの特典だったイノセンス版methodsが発刊。内容は一部削っているらしい。
 読み始めたけれど、3Dでは描けないアニメータの独特の視点で修正していく過程とか、なかなか興味深い。

『恐怖の詩学 ジョン・カーペンター―人間は悪魔にも聖人にもなるんだ 映画作家が自身を語る』ジル・ブーランジェ編著,井上 正昭訳

『アメリカン・リビドー・シアター』清水 純子著

本書は、九人のアメリカを代表する劇作家が描いた「演劇」と「映画」を通じて、希望と苦悩に満ちた若き巨人といえる《アメリカ》の素顔に肉迫する。生きた人間が舞台とスクリーンの上に登場する「アメリカン・シアター」を語ることで、アメリカ的な特質である「アメリカの夢と現実」を展開するだけではなく、この現象がなぜ起きるのかを、歴史・文化・人種・宗教・セクシュアリティーから探り、分析するのだ。

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■映画情報 諸星『黄泉』、黒沢清『死の乙女』

 ひさびさにキネ旬を見ていたら、新作の情報があったので、いくつか紹介。

諸星大二郎原作 『黄泉』(岩手日報より)
 諸星大二郎の妖怪ハンターシリーズ短編「生命の木」。監督は今年公開の「ワイルドフラワーズ」を手掛けた小松隆志。ロケ地は岩手県藤沢町の大籠カトリック教会。

◆黒沢清 『死の乙女』
 詳細がわかりません。出演は中谷美紀、豊川悦司、西島秀俊。
 黒沢清監督トークショーでの情報(トヨテツの気分は無色さんより)

◆実相寺昭雄他 『乱歩地獄』
 4名の監督によるアンソロジー。「鏡地獄」実相寺昭雄、「火星の運河」竹内スグル、「芋虫」佐藤寿保、「蟲」カネコアツシ。(CINEMA TOPICS ONLINEより)

◆石立鉄男 『Break Out!』
 2005/01/22公開、監督秋原正俊。ネットムービーの劇場公開作。石立鉄男が以前好きで(『雑居時代』とか)、つい懐かしくて、、、。そんだけです。

 で、キネマ旬報の2月上旬号は「ジャンル別オールタイム ベスト・テン ホラー」とか楽しめます。『東海道四谷怪談』『悪魔のいけにえ』『エクソシスト』『シャイニング』『サイコ』の順。『シャイニング』より『サイコ』が下位とは全く理解できません。
 最新号では、2004年度キネマ旬報ベスト・テン

日本映画ベスト・テン 「誰も知らない」
外国映画ベスト・テン 「ミスティック・リバー」
文化映画ベスト・テン 「海女のリャンさん」
読者選出日本映画ベスト・テン 「誰も知らない」
読者選出外国映画ベスト・テン 「ミスティック・リバー」
 

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