■万博レポート 押井守総合演出『めざめの方舟 青鰉 SHO-HO』
万博に行ってきました。近いので勢いでパスポート購入、これからもいくつかレポートしたいと思いますが、まずはなんと言っても製作過程から追っかけていたパビリオン 夢見る山の『めざめの方舟』。現在上映中は、「青鰉【しょうほう】水の記憶」、魚ですね。これのスロープ視点での感想。
◆結論
はっきり言ってがっかり。高い金使って遠方から来る押井ファンは気をつけましょう。押井守は全力投球してません(きっと)。私は『天使のたまご』と実写作品の前衛映画は受け付けない似非押井マニアですので、ある程度割り引いて読んでもらった方が良いけど、それにしてもラストの盛り上がりのなさは特筆すべき駄作。(ネット見ても明確に誰も言ってないので、書いときます。)(一番良かったのは大音響で川井憲次の音楽が聴けたことですね。)
「夢見る山」のショップで売られていたDVD『めざめの方舟』も購入したので、観た後、またレポートしますがファーストインプレッションの結論はこんなところ。(DVD観ました。こっちは本日中にレポートしますが、かなり良いです)
◆関連リンク
・当Blog記事 『めざめの方舟 青鰉 SHO-HO』アリーナ席版(アリーナ席の方が数段良い!!)
・野良犬の塒さん: めざめの方舟 物販情報
・『汎ちゃんの玉―2005年愛知万博「めざめの方舟」』でいず (著), 西尾 鉄也 (イラスト)(Amazon) 現在、品切れ。
・【愛・地球博 体験レポート第2弾】押井守監督が演出する人気パビリオン『めざめの方舟』を体験(Movie Walker) 結構、こちらでは絶賛されています。んーー??
・当Blog記事 押井守監督『めざめの方舟』のリンク
・『めざめの方舟』コンプリート版DVD(8/24発売らしい)
★★以下ネタばれ含む詳細。
◆駄作の理由
・舞台装置との相乗効果があまりでてない。スロープから観たので、本来の狙いの効果が感じられていないのかもしれないが、アリーナを頭の中でイメージしても感動は僕には沸いてきません。ラストの紗幕と汎(パン)の登場がクライマックスのはずなのにその効果は、、、、。あれ、こんなん、という感じ。押井守は映像作家であって、舞台芸術家ではありませんでした。幕があっても最初から汎(パン)が観えていて、出てきたときの効果は極小。
・何故か?映像の緊張感のなさが原因。そこらにある環境映像の魚をみせられても、、、って感じ。多少ディジタルのエフェクトやCGが使ってあっても本質的によくある魚環境映像との違いはあまり感じられません。こんなぬるい画を撮ってちゃいけません。カクレクマノミが出てきた時は腹立ちました(^^;)。これだけでも舐めて作っていると断罪できると僕は思うけど、、、。
・卵型スクリーンに映る目玉とか、後半のCGの天使のような翼を持った魚とか、それなりに良い映像もあります。が、全体の1/10以下。その質にしてからが『イノセンス』で極めた映像美には比べるべくもありません。
◆会場レポート(混雑状況等)
・入場日の4/9(土)は公式発表の入場者数78538人。僕は整理券を20分待って10時30分にゲット、11時の回で観ましたがその時に午前の整理券はなくなってました。12時からの再配布の予定が貼ってありました。整理券のない人は入場できないので、要注意。
・アリーナは10人くらいしか入れないようです。非常に少数なので、アリーナで観たい人は早めに並んで、整理券をアリーナで希望しましょう。
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