■星護監督 『笑の大学』(三谷幸喜脚本)
公式ページ 笑の大学
DVDで観ました。 以前に西村雅彦と近藤芳正による芝居をVTRで観たことがあったので、どうしてもそれと比較してしまいます。原作・脚本の三谷幸喜は公式ページで下記のように語っています。
正直言いますと「笑の大学」は舞台でやるから面白いと思っていました。それによく「舞台の映画化は面白くない!!」と言われるじゃないですか。さらに、「笑の大学」は舞台をご覧になられた方はご存じかと思いますが、二人芝居。そう言った意味でも映画化するなんて難しいと思っていたんです。
ところが映画化してみると舞台とは違った面白さがありました。それもこれも、星監督だからこそこんなに素晴らしい映画になったんだと思います。
星護監督は、『古畑任三郎』『僕の生きる道』の監督。この作品については三谷幸喜の希望でこの監督起用となったらしい。
で、僕の結論は、やはり芝居の方が面白かった。映画もそれなりによかったのですが、芝居でこそ立ち表れるあの独特の雰囲気がこの作品には似合っているんだろうな、と思います。演出とか役者の違いも影響しているのでしょうが、、、、。芝居版もDVDを出せば良いのに、、、。→★出ました!! DVD『舞台版 笑の大学』
この作品、「笑いの大学」であるとともに、「シナリオの大学」でもあります。喜劇脚本がどう構築されていくかというプロセスがとても楽しくみえます。笑えて、しかも三谷のシナリオ作りの一端が垣間見えるという一粒で二度おいしい作品。
◆関連リンク
・フジテレビ 笑の大学 オフィシャルグッズ FUJITV WEB SHOP
・重岡由美子氏のプロデューサー日記(cocologにあったんですね)
・龍の目さんの演劇版「笑の大学」の記事)
・DVD『笑の大学 スペシャル・エディション』(Amazon)
・DVD『笑の大学 スタンダード・エディション』(Amazon)
・『「笑の大学」の創り方』(Amazon)
・「椿一のモデルはエノケンの笑の王国の座付作家 菊谷栄」
以下、ネタばれ注意です。
「お国のために→お肉のために」。この一言が本作のキーになる言葉。なんで、予告編であっさり使われていたのか、、、。これはやっぱりネタばれとしてはよろしくないレベルでないかと思う。
しかし、この言葉、この作品の全てを表現していますね。日本中の人が一度はこの芝居を観て、世の中がきな臭くなってきて、誰かが「お国のために」などという言葉を言い出したら、即座に「お肉のために!」と皆で言い返してやりましょう!!
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コメント
syosei7602さん、こんばんは。
舞台のDVDがほしくなって探したのですが、まだやはり出てませんね。芝居のDVDばかりを売ってる下記サイトでも三谷作品は『オケピ』だけみたいです。残念。
http://www.e-oshibai.com/top.html
投稿: BP | 2005.05.16 04:04
TBありがとうございます。
舞台は見ていないのでなんとも言えませんが、僕としては十分楽しめました。
脚本の大切さがよくわかる秀作だと思います。
これからも宜しくお願いします。
投稿: syosei7602 | 2005.05.14 00:26