■DVDメモ 谷口千吉総監督 『公式長編記録映画 日本万国博』
『公式長編記録映画 日本万国博』(Geneon公式ページ)
直接製作費3億4千万円、のべ参加スタッフ数1万8千名、使用フィルム尺10万メートル。黄金色に輝く円型の頭部が太陽の塔の胴体に装着される大迫力のトップシーンから、観る者は一気に、まるで万博会場に立ち会っているかのような臨場感と興奮にひきずりこまれる。
■1971年度劇場公開作品
■文部省特選(成人向、青年向、少年向、家庭向)
■1971年度 日本映画興行成績ランキング第1位
総監督:谷口千吉「銀嶺の果て」「暁の脱走」
音楽:間宮芳生「太陽の王子 ホルスの大冒険」「火垂るの墓」
ナレーター:石坂浩二・竹下典子
封入特典(予定)
●カラー8P解説書(万博会場マップ再録掲載)
●万博ポストカード3枚セット
このDVD、いいですね。「万博会場に立ち会っているかのような臨場感」っていうのが特に。
当時撮られて編集された記録フィルムなので、熱気とか70年代の空気を表現しているのでしょうね。総監督の谷口千吉って、黒澤明関連の本でよく名前を見る監督なのですが(『銀嶺の果て』,『暁の脱走』とかが黒澤脚本・谷口監督)、実は未見。調べてみるとこの作品が遺作のようですね。
ところで愛知万博の公式記録映画は誰が撮るのでしょうか。ワールドカップは公式映画ではないけれど、岩井俊二の『六月の勝利の歌を忘れない』がありました。愛地球博を岩井俊二のカメラで観てみたい気もしますが、もっともそんな映画に割く時間があるならもっと劇映画の本数を増やしてほしい気もします、、、。
◆関連リンク
・『公式長編記録映画 日本万国博』 (Amazon)
・『プロジェクトX 挑戦者たち 第VIII期 大阪万博 史上最大の警備作戦』 (Amazon)
・この映画の照明を担当された古市義人の記述。この映画の準備中に亡くなった照明マンの父 古市良三氏について書かれています。
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