■愛知万博 チェコ共和国ナショナルデー
公式ページ
6/24のチェコ共和国ナショナルデーへ行ってきました。
昨年のチェコ旅行以来、チェコ熱が自分的に盛り上がって、この日は行くしかない、と。
◆全体
究極映像研的な収穫は、あのイジー・バルタ(Jiri Barta)本人とその芸術に触れられたことでした。
、、、、、、あの『闇と光のラビリンス』のパペットアニメのバルタが来日! もしかして『ゴーレム』のフィルムを持って!!と驚かれた貴方はチェコの芸術をアニメだけでとらえていないですか?? ( →って自分か(^^;))。チェコの日に愛地球博会場に現われたのはチェロの世界的奏者のイジー・バルタです。
というわけで、チェコデーは、チェコアニメ、シュールリアリズム、人形関係のイベントはなく、下記の公式サイトのコメントどおりの音楽イベントなのでした。総論的にはやはりチェコでもアニメやシュールリアリズムは完全にサブカルチャーだということ。公式文化事業としては音楽が前面に出てくるのですね。式典でいきなり『悦楽共犯者』の1シーンを上映したり、、、、するわけないですよね。
チェコ共和国ナショナルデーにおける、主催者の主要目的は、チェコ共和国の様々な地域の、児童合唱団、民俗音楽、ジャズ、クラッシック音楽など、様々なチェコ音楽のジャンルを幅広く紹介することにあります。
◆開会式 at 11:00-11:30 EXPOドーム
イジー・パロウベク首相と豊田章一郎博覧会協会会長他VIP列席の式典。ただチェコの文化に触れたくて、休みの日にフラフラと出かけた身には、すごく場違いな公式行事っぽい雰囲気。会場は2500名の広さだけれど、ほとんど埋まってました。平日なのに凄い。愛知万博一市町村一国フレンドシップ事業でチェコの相手になっている愛知県音羽町から大量動員されていたようです。あと会場はリタイヤした老齢の方々が多く、ナショナルデーイベント通いの万博ファンも多そうでした。
ナショナルデーのパンフの首相メッセージは、スタニスラフ・グロス前首相のまま。05年4月に代わったらしく印刷が間に合わなかったのでしょう。急な政変でもあったのか?チェコの政治に全く疎いのでした。
◆開会式コンサート at 11:30-12:15 EXPOドーム
・セヴェラーチェク少年少女合唱団(リベレツ市)
少年少女と謳いながら、少女だけの合唱団でしたが、僕が聴いた今回のイベントの中では一番良かった。開会式では4曲。日本の「ふるさと」も歌われてました。チェコの曲はもちろん意味がわからないけれども、雰囲気とその声を楽しみました。コーラスっていいものですね。
・民謡/舞踊グループ ヴァラシュスキー・ヴェイヴォダ(コズロヴィツェ村)
これはあきらかに民謡。民族的な面白さがあるというより、村で和気あいあいと余興しているという雰囲気で好感は持てます。チェコの文化のぬるい側面の体感。
◆ミニコンサート at 13:00-14:00 EXPOホール
・セヴェラーチェク少年少女合唱団(リベレツ市)
朝一番で予約した券でEXPOホールのイベントも参加。
開会式のコンサートと同じ曲も含めて8曲ほど。ドボルザークの『新世界』のアカペラがとても良かった。最後の曲はユーモラスな踊りとバイオリン演奏もあって、とても楽しめました。
◆記念コンサート at 15:00-16:00 EXPOドーム
・プラハ交響楽団FOKによるガラコンサート(祭りのコンサートという意味らしい)。指揮はペトル・アルトリフテル。ソリストは、チューリッヒ歌劇団のソプラノ歌手マルチナ・ヤンコヴァー、クラリネット ルドミラ・ペテルコヴァー、チェロ イジー・バールタ、ヴァイオリン ハナ・コトコヴァー。
ふだんオーケストラを聴く機会がないもので、こういうのを生で聴けて貴重な経験でした。
◆劇団コンティヌツオ Theater Continuo
パンフを見た時点で、「あやつり人形」「火や水を使ったパフォーマンス」「幻想的な世界」という紹介があったので実は一番期待したのですが、パンフにあったグローバル・コモン4の野外ステージの公演がいつまでたっても始まらない。チェコデーのアテンダントに聞いても「中止になったようです」と曖昧な返事。どうも万博会場内を練り歩いていたようでもあるけれど、僕は遭遇できませんでした。残念! 観た方、コメントいただければ幸いです。
会場で配布されたチェコナショナルデーのパンフは40ページあまりのカラーで、りっぱなものでした。これ、いいお土産になりました。
◆関連リンク
・Theater Continuo公式ページ ギャラリー (上の写真はここから)
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コメント
こんにちわ。
あのイジー・バルタが来日したのかと思い、ドキドキしながら読ませて頂いたのですが、
音楽関連のイベントでバルタ違いだったのですね(笑)。
チケットを入手するのが難しかったようで、
BPさんのチェコ熱の高さに感心してしまいましたぁ。
EXPOドームの演奏は4時間くらいと、かなり充実してそうですね。
BPさんは遭遇されなかったようですが、
劇団コンティヌツオのパフォーマンスは気になりますね。
機会があれば見てみたいものです。
投稿: unun | 2005.06.28 08:52
nozomiさん、はじめまして。
>>難関を乗り越えEXPOホールのチケットを手に入れられたようですね。
朝、すでにギラギラの日差しの下で、1時間半並んで、企業パビリオンには眼もくれずホールへ整理券を取りに行った甲斐がありました(^^;) 暑すぎて野外ステージでのちゃんとしたパフォーマンスは中止になったのかもしれないですね。大陸型寒冷の地チェコの人には、名古屋のジメジメ亜熱帯は耐えられないでしょうから。
投稿: BP | 2005.06.28 00:25
さちこさん、はじめまして。
>>劇団コンティヌオの野外パフォーマンスは偶然見ることができました。
レポート、ありがとうございます。やはり会場を練り歩いていたのですね。
>>シェイクスピアの「真夏の夜の夢」、ランボーの詩の世界を思い出しました。
あ、いいなー。公式ページにある写真の雰囲気ですね。見たかったーー。子供たちが見入っていたという光景が眼に浮かんできます。子供たちのための万博がここにもひとつ。
投稿: BP | 2005.06.28 00:20
>いてる
入れる、の間違いです。
申し訳ありません。
投稿: さちこさん | 2005.06.26 22:56
ナショナルデー、行きましたよ!
私はドームのチケットを手にいてることはできませんでしたが、
劇団コンティヌオの野外パフォーマンスは偶然見ることができました。
時間はとても短かったのですが、
紙のようなもので作られた衣装をきて、竹馬をつけて歩いていました。
シェイクスピアの「真夏の夜の夢」、ランボーの詩の世界を思い出しました。
子ども達が身じろぎもせず見入ってましたよ。
投稿: さちこさん | 2005.06.26 22:54
チェコの輪のnozomiです。
私は生憎ナショナルデーに参加できなかったのですが、難関を乗り越えEXPOホールのチケットを手に入れられたようですね。羨ましい・・・。
お天気にも恵まれたのに野外コンサートが中止?になったのは残念でしたね。
投稿: nozomi | 2005.06.26 11:34