■PS3は映像を熟成する究極映像装置か?!
本田雅一氏のE3レポート SCEIの久夛良木健氏へのインタビュー(PC Watch)
まずはこの記事のタイトルの意味を久夛良木氏の言葉で引用します。
たとえば我々は内部で“熟成”と呼んでいるんですが、ネットワーク上のストレージサーバでコンテンツを寝かしておくと、そのコンテンツをCellが利用されていない間に熟成させ、元の品質よりも良いものにする。たとえばSD(標準解像度)の映像を熟成させ、細かなディテールを復活させてHD映像へとアップコンバートするといったことも可能になります。コンテンツを収納するGigabit EthernetやRAIDを備えたネットワークストレージ“Cellストレージ”に収めます。いろいろな計画がありますが、Cellストレージは必ず提供するつもりです。
家庭用スーパーコンピュータPS3のCELLは、使われていない時またはパワーが余っている時に、「動画に含まれるテクスチャを時間軸方向にも展開して分析を行ない本来のディテールを浮かび上がらせる」ような映像分析処理が可能らしい。そして家庭用のディジタルサーバ内にその解析処理した映像等のコンテンツを「熟成」して蓄えるという。
なんか凄い時代が来たものです。まさに魔法の映像装置になるのかも。これを使うと、昔撮った8mmビデオからハイビジョン相当にアップコンバートされた映像が取り出せるのだろうか。写真にしても録画テープにしても劣化していくのが当たり前だったのに、それが新しく鮮明になって蘇っていく! 捨てようかと思っていたビデオテープももう少し撮っておいた方が良さそうだ。
と書きつつ、技術について検索してたら すでにハイビジョンテレビ、録画機では実用化されているのですね(よく知らなくってごめん(^^;))。ということはPS3のは処理が速いのとストレージが特徴。本当は高速処理を利用したアルゴリズムが期待されるところです。むちゃくちゃ重い複雑なアルゴリズムでも処理してくれるわけですから。テレビやHDレコーダとは比べものにならないはず、、、。早く観てみたいものです。ソニーコンピュータサイエンス研究所の研究成果が出てきそうですね。
◆関連リンク
・リアルタイムシミュレーションのパワーを見せつけたPS3
・ビクター 1,440iにアップコンバートする技術「DET(Digital Emotional Technology)」
480i/480p/720p/1080i、XGAを、1,440iに処理。「新ナチュラルプログレッシブ~三次元補間処理」ということです。
・日立 DIPP(デジタル・イメージ・ピクセル・プロセッサー)
・スゴ録「RDR-HX90」とかにもSD→HDアップコンバート技術は入ってますね。
・ソニーコンピュータサイエンス研究所を一般公開
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