■ハイビジョンハンディカムHDR-HC1
使用レポート② DLPで現実を盗め!! の巻
なんだかわけのわからないタイトルですが(^^;)、テキサスインスツルメンツのDLP素子を用いたプロジェクタによるHDR-HC1ハイビジョン試写のインプレッションです。
うちのプロジェクタは、1280×720画素のデバイスを使った東芝製DLP-D2010。これで自分の撮ったハイビジョン映像を120inchスクリーンに投影してみました。接続はD端子です。このプロジェクタi-LINKがないのがさみしい。
◆2-1 自分ちのまわりのハイビジョン映像
撮った映像は、梅雨の合間の曇り空の下の屋外。撮影対象は人と犬と猫。うちのまわりで適当に撮った画像です。もう少し何からしいものを撮りに行けよ、という声が聞こえそうですね(^^;)。
で、感想ですが、自分の見慣れた光景がハイビジョン大画面で映ると、これがまた凄い。今まで行ったことのない場所をハイビジョン放送で観て、すげぇーー、と思っていたのとはまた別種の感慨があります。なんだろう、この感覚。えっ、自分ちの周りが映画に撮られたの??って感覚に近いのかな。肉眼で見ていたのとあまり変わらない映像が部屋に現われた不思議というか、、、、(4mほど離れて観るとフルHDでない720の画素の荒さもほとんど気になりません)。
もともとDLPのこのプロジェクタでHD放送の映画を映すと、DVDとはまた異次元で、そこらの小さい映画館に比べたらこっちの方が勝っているんじゃないかというくらい綺麗な映像が観えます(自己満足係数大(^^;))。その映像で自分ちのまわりが映し出されると、とても妙な感覚があります。見知らぬ観光地を撮りに行くより、結果的にこの感覚を感じられたのは、面白い成果でした。
映像の質自体は、やはりBSディジタル、地上波ディジタルの放送にはかないません。撮影対象の問題もあるかもしれないけれど、深みとか透明感といったところで、差があります。しかしDVDの映像と比べたら圧倒的にHC1の映像の方が良い。ハイビジョン放送(特に綺麗なNHK)とDVDを両脇に置いたら、HC1の映像は1:9の比でハイビジョン放送に近いところにあります。見知った風景でも息を飲みます、と言ったら褒めすぎでしょうか。
◆2-2 ハイビジョン自主映画
自主映画を撮っている方は、この方式での撮影/上映の威力にはノックアウトって感じではないでしょうか。8mm、16mmに比べたら、はるかに劇場映画のレベルに近いところにいると思います。ちょっと調べたら、自主映画のハイビジョン企画のページが見つかりました。→『舌 ~デッドリー・サイレンス』企画書
大学の映研とか、どう考えているのでしょうね。プロジェクタは学校の備品を使えば済むだろうし、やはり凄い時代ですよ、これは。(8mm、16mmのあのカタカタって雰囲気が失われるのは文化的損失という気がしますが、、、。)
◆2-3 ハイビジョン画面を撮る
いたずら心で、ハイビジョン放送のスクリーン画像を、HC1で撮影してみました。現実に近く見える映像を撮ったらどう観えるのか、という興味です。
放送内容にもよりますが、明るい画面のものでは結構忠実にコピーしてくれています。左の宇宙画像は良い感じです。さすがに放送のそのものよりは落ちますが、ハイビジョン放送とDVDを両脇に置いたら、2:8くらいの画質でしょうか。HC1、いろいろ使えそうです(あくまで個人使用の範囲ですので、誤解なきよう。)
◆関連リンク
・当Blog 「究極映像研究機器(?)」公開
・ハイビジョンハンディカムHDR-HC1 使用レポート① 犬の毛並みがフワフワだ!! の巻
・ハコフグマンさんの「ハイビジョン利権とは」(私のように浮かれているのでなく、冷静なハイビジョン評です)
・映像制作@2ch掲示板【1080i】 HDV総合スレ Part4 【720p】(未読ですがとりあえずリンク)
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