■新刊メモ 『LOVE』『昭和の東京』『ジェス・フランコ』
『ヴァイブ』『ハッカー宣言』『東京奇譚集』『デカルトの密室』
◆古川日出男著 『LOVE』
今年も順調に古川の新作が読めます。今度はどんなスタイルか。楽しみ。即買。
作家の読書道 古川日出男 古川の原点になった作家たちについても記されています。
上演できるものを探して戯曲を徹底的に読みました。清水邦夫
さんの『ぼくらが非情の大河をくだる時』の中のものなんて、ほとんど台詞を覚えている。自分の体にとりこまれてきたのって、この戯曲の言葉たちなんだなと感じます。
原点は日本人では3人。清水邦夫、村上春樹、詩人の吉増剛造
。
実は『LOVE』を書いている間、一匹天に召されて(註.ペットの猫)。それもあって、そいつに捧げようと思ったんですが、そいつのための本というのもおかしいから、後書きに「手にとっているあなたたちに捧げるものです」と書きました。自分としては珍しいけれど。…今回もそうですが、人に読ませよう、でもあらゆる動物たちのためにも書こうと思いますね。
そう言われてみれば、「カラス」「犬」たちに向けられた小説でもあったわけですね、古川作品。僕の偏愛する『アビシニアン』も、タイトルどおり猫だし。今作は『アビシニアン』スタイルだったら嬉しい。
◆小松崎茂、根本圭助著 『昭和の東京』
細密画で描かれる東京。良い絵ですね。
『ぼくらの小松崎茂展』@愛知県刈谷市美術館 いよいよ来週からスタート。
◆木野雅之編『異形の監督ジェス・フランコ―ユーロ・トラッシュ映画がほこる巨匠のすべて』
ジェス・フランコ作品一覧。
この監督、一本も観てませんが、この本のマニアックな雰囲気についフラフラ。妖しい。この表紙は図書館で入れてくんないだろうなー。自分で買うには、リスキー。立ち読みかーー。
◆山田正紀著 『未来獣ヴァイブ』eNOVELS完結予定特集 朝日ソノラマ
僕は過去『機械獣ヴァイブ』が一冊目であまり面白くなく、二巻は買いませんでした。「怪獣SF」だった記憶も薄く、あまり良い読者と言えません。
「未来獣ヴァイブ」は本邦初の「本格怪獣伝奇SF」をめざして書きだしたものだが、執筆中、読者、書評家の反応は皆無だった。誰もこれが「本格怪獣伝奇SF」だということに気がついていないのではないか、そもそも誰も読んでなどいないのではないか……という弱気のムシが出てきて、例によって例のごとし、あえなく中断するはめになってしまった。
◆マッケンジー・ワーク著, 金田智之訳 『ハッカー宣言』
◆村上春樹著『東京奇譚集』
前作は掌編でしたが、今回は、、、、、。ぶっとい村上春樹が早く読みたい。
◆瀬名秀明著 『デカルトの密室』新潮社 企画展示室『デカルトの密室』
瀬名秀明は、なんか堅い雰囲気がなじめませんが、人工知能とロボットと密室ということで、ちょっと読みたくなってます。図書館で借りよっと。
◆『STUDIO VOICE(スタジオ・ボイス)』 特集 奈良美智 + graf「A to Z」p>
奈良美智と現代アートの作家特集。ヤノベケンジは奈良の次に紹介されています(たった1ページだけど)。トらやんファイヤーのリハ中の写真も掲載されています。
もうひとつの特集がマペットのジム・ヘンソンの伝説 Jim Henson;The Prodigy of Imagination。かなり充実してます。ファンにはお薦め。僕は2つの特集の合わせ業で即買。
○ ジム・ヘンソンの伝説
○ ジムが生きた、TVカルチャー黎明期
○ ジム関連作品の相関図
○ マペットの誕生
○ カエルのカーミット物語
○ 『世界一長いストリート』を歩きながら
○ ジム・ヘンソン・カンパニーの現在
○ 『ダーククリスタル』とアメリカンファンタジーの系譜
○ Review5-ジム・ヘンソンの映像作品レビュー
○ 新作『ミラーマスク』を創った2人
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