■ヤノベケンジ 「キンダガルテン」、卒園式
先週、万博の閉会式と時を同じくして豊田市美術館で行われたヤノベケンジのイベント。
トらやんファイヤーの正面映像を撮るため行きたかったけど、今回は参加できず。残念。というわけでウェブでの情報へリンク。
美術出版社刊『ドキュメント子供都市計画』の先行発売日でもあり、美術出版社のスタッフの方々とひたすらシュリンク(本を保護するサランラップのようなもの)を解く。
最終章、「AWAYA」によるサウンド・パフォーマンス+「トらやん・ファイヤー」を、ヤノベは特等席「ロッキング・マンモス」の上で見守った。(略)鳴り止まない拍手の中、降り立ったヤノベケンジは、力強くこう言った。
「以上で、キンダガルテンの卒園式を終わります。」
観客の中の一筋の道を歩み去るヤノベ。それは花道ではなく、「未来」に向けての歩みだった。私はこれからのヤノベケンジのイベントをことごとく見たい。それは自分にとって必要なことだ。
初の単独作品集『KENJI YANOBE―1969-2005』に続き、2冊目の『ドキュメント子供都市計画』CITY OF CHILDREN PROJECT DOCUMENT の先行発売が会場で行われたようです。この本の出版をした美術出版社のページには今のところ、この本の情報はありません。
引用は、『KENJI YANOBE―1969-2005』を発行した青幻舎の方のレポートですが、その場の空気が伝わってきて、とてもいいです。そしてラストのフレーズは本当に同感。「自分にとって必要」。僕がヤノベの作品を観て感じるのも、それに近い。何故なのか??
◆ググッたら、山形浩生 ! のレポートがありました。 最近の噂 2005/9の項。
(通常展示。トらやんファイヤーのではないみたい)。
久々の日本出張。豊田市美術館のヤノベケンジ:キンダガルテンはすごい。名古屋まで出かけたかいがあった。必ず 10 分以上いて、巨大トラヤンが動くところを見るように。9/25 には火も噴くそうだ。10/2 まで。これを展示しないなんて、万博は本当にどうしようもないなあ。
このイベントを報じたニュースでは、例の万博での産廃マンモスの企画は、200億円の予算がかかると試算されて中止になったらしい。200億円出す、太っ腹のプロデューサーがいなかったのが、残念。名古屋の街が凄くなっていたのに。(万博の収支は確か200億円の黒字だったはず。ポスト万博企画にこの200億円をヤノベケンジにたくそう ! )
■以下、参加したアーチストの記事
◆あわ屋さんの日々五里霧中 キンダガルテンファイナルイベント KINDERGARTEN Final
◆masさんのmasの旅:その2(ヤノベケンジ/キンダガルテン展)
とにかくボクは最後の曲"turn"を演奏しながら胸がいっぱいになって泣いちゃいそうでした。
演りながらいろんな事を思い出したり感じたりしました。
この場所でこの大きなテーマの中で自分達の音楽が自分達の手で鳴ってる事の大きな意味。
とてもいいイベントだったようです。これもイベントの雰囲気、会場での共鳴が聞こえてくるような文章です。
◆猫社長のmao日記-reloaded-さんのユメをカタチにするキモチ
ヤノベさんの
「愛知万博でやるつもりだったけれど諸処の事情によりできなかった。でもそれを豊田市美術館が拾ってくれた。」
「愛知万博最終日に、こんなに沢山の人がこちらに集まってくれて感無量です」
という発言には気骨を感じたし、
「制作中に差し入れをしてくれたおばちゃん達や応援してくれた子供達には感謝してもしたり無い」
「ジャイアントマンモスはトヨタのハイエースを解体して作ったので、それをこうして豊田のみなさんの前でお見せできるのは嬉しい」
という発言にはアーティストと市/企業との素敵な関係が伺い知れた(略)
なんかいいエピソードで、こちらの記事も最高です。やっぱ行くべきでした。
最後に、ここのページから下記の当日のムービへリンクがあります。
http://mao-jp.com/movie/torayan_fire.mov
トらやんファイヤー!!
http://mao-jp.com/movie/tick.mov
mas/tickさんの演奏
◆ひそやかな期待
この展示会は、万博でいくつもの動くロボットを展示したトヨタ自動車本社から、わずか車で5分のところで開催されました。
トヨタのロボット開発関係者(およびその子供たち)も、きっとおおぜい、展示会に訪れたことでしょう。この展示をきっかけに、トヨタロボットのデザインがヤノベケンジの将来プロジェクトのひとつに加わる(加わった??)ことを切に期待します。パートナーロボット開発部 高木宗谷部長という方がキーマンなのかな。<< お願いしまーす。
あのヤノベデザインがトヨタの技術で街に動き出したら、、、、。ねっ、素晴らしいイメージでしょ。
◆当Blog関連記事
・ヤノベケンジ作品集出版記念イベント
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