■エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーさん 逝去
悲しいNEWSです。
ヤンの食卓bbsでの赤塚若樹氏の書き込み
(05.10/21)より。
昨日エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーさんがご逝去されました。
iDNES.cz - Zemřela mal텙ka Eva Švankmajerová
(訃報を伝えるチェコのサイト)
1940年9/25生まれ 65歳。若すぎる死です。これからもいろいろな作品をみせてもらいたかったのに、たいへん、残念です。
葉山の展示会には会期ギリギリの11月頭にしか行けそうにないですが、作品を観る意味がずいぶんと変貌してしまいそうです。
展示会の図録『GAUDIA EVASVANKMAJERJAN』にエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーが書いた「ゲーム エロチシズム ゲーム エロチシズム ゲーム」という戦闘的な文章が載っています。その末尾から下記の言葉を引用。
結婚はお荷物であり、社会的な必然性があり、そして罠であることを教えそだてるすべてのものの首を縊れ! 一緒に連れ添う配偶者が囚人だのポン引き呼ばわりする者の頭の髪の毛を両手で引っかけ! それとも、このような者を放っておくが良いだろう。疲れきって疲労困憊で滅びるのだから。
我々の現在、過去、未来はゲーム、エロチシズムに基礎を固められていることに我々が気づくために策略をめぐらす必要などはない。
あなたは、それを口にした私のようにそれを予感している。「どのように」という方法を追求する楽しい「存在」にすべてが支えられている。
エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーと、夫でありチェコ・シュールリアリズム運動の仲間であったヤン・シュヴァンクマイエルとの関係の実像について、私には想い描くこともできませんが、訃報に触れた後、この文章を読んで胸に迫るものを感じています。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
◆関連リンク
・「チェコ語の拾い読み」をされているčeskyさんのBBC CZECH.comの訃報記事和訳
・上記の原文(BBC CZECH.com)
・ununさんのゆらゆら大陸の訃報
・ゆらゆら大陸経由 ヤン・シュヴァンクマイエル&エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーの新作『Šílení』のサイト
・新潟 新津美術館 シュヴァンクマイエル展 詳細がアップされてます
2005.11月12日(土)から平成18年1月15日(日)まで
当Blog記事
・GAUDIA(ガウディア)造形と映像の魔術師 シュヴァンクマイエル
・造形と映像の魔術師 シュヴァンクマイエル展 幻想の古都プラハから
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コメント
エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーさんの急逝は大変なショックでした。また、ヤン・シュヴァンクマイエルさんの心中・・・本当に言葉になりません。
葉山では10月30日までの予定で、シュヴァンクマイエル映画祭を開催していましたが、エヴァさんを追悼し、その創作を顕彰する趣旨で、エヴァさんが制作に参加している長編映画を下記の通り、追加上映いたします。
日時:11月3日、5日、6日
11:00~アリス(1987年、85分)
13:00~ファウスト(1994年、96分)
15:00~オテサーネク(2000年、127分)
(料金等は映画祭と同様です。)
配給:ザジフィルムズ/ユーロスペース/レンコーポレーション&チェスキー・ケー
投稿: 担当者@葉山 | 2005.10.27 20:51
ununさん、tonaeさん、こんばんは。
どこかにポッカリと穴が空いたような気持ちがジワジワと広がってきています。
チェコのお葬式とか、どんな形式でやられるのでしょうか。地球の裏側からですが、画集のエヴァさんの作品を眺めながら、今晩は、ご冥福をお祈りしようと思います。
投稿: BP | 2005.10.22 23:59
先刻知って、非常に衝撃を受けました。
何とも、実に残念で寂しいですね…。
御冥福をお祈り致します。
投稿: tonae | 2005.10.22 21:57
エヴァさんの訃報は本当にショックです。
エヴァさんの作品から滲み出るものが体に染み込んでいるせいからなのか、とても切なく寂しい気持ちでいます。
言葉だけでなく、制作の上でも多くの対話を交わしてきたエヴァさんとヤン。
新作も完成したことですし、これからもヤンとのんびりと対話を繰り広げて欲しいなって思っていたのですが。。。
心よりご冥福をお祈り致します。
投稿: unun | 2005.10.22 12:12