■S・スピルバーグ『宇宙戦争』
WAR OF THE WORLD
宇宙戦争(公式サイト)
遅まきながらDVDで観ました。賛否両論あるようだけれど、僕には傑作でした。
すげぇ宇宙侵略映画/怪獣映画を観せてもらったって感じ。ジョージ・パルの『宇宙戦争』を子供の頃に見た時よりも興奮しました。SFを読んで、現実に宇宙人攻めてきたら凄いワクワクするだろうな(台風が来るときのように)、と思っていた自分の少年時代の夢想がこの映画で満足したって感じ(ん、前にもこんなこと書いたような、、、)。拍手喝采!!
離婚した夫婦の描写からはじまり、息もつかせず侵略の開始を描く冒頭のセンス・オブ・ワンダー。ここは紛れもなく、9.11以後の描写なのだろう。破壊されたビルの破片の砂埃に煙ったトム・クルーズ。アメリカの日常に侵攻する敵の描写。小さい子供が観たら、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を起こすのではないかって位の臨場感(大げさ??)。ダコタ・ファニングのヒステリックな悲鳴が耳に付いて離れない。
以下(「続き」部分)に詳細を書くけれど、特撮(CG)と実写の融合が素晴らしい。ドキュメンタリー的カメラワークが冴え渡っている。どんなシーンでも生成できてしまうCG SFXになって、特撮はつまんなくなったと言ってる人たちもいるけれど、当たり前になったCGをどういうレイアウト、カメラワークでみせるかというところで、監督の手腕がまさに問われるわけで、この映画はとにかく見事。
今までの実写映画が撮っていた現実は、自分たちの周りにあるからといって、それが映画として切り取られたときに、あたりまえの映像じゃん、と切って捨てる映画ファンはいないだろう。あたりまえになったCG SFX。あたりまえになったからこそ、3D-CGの仮想現実の中でカメラをどう動かすのか。いよいよ映画としての描写力が問われ、監督の技量によって素晴らしいものがまだまだ現われてくるはずである。
◆関連リンク
・The War of the Worlds ファンサイト
いろんな画家のトライポッド他のイラストが見えます。僕が好きなのは、これとかこれ。
・『宇宙戦争』DVDスペシャル・コレクターズ・エディション
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