■撮影後にどこへでもピントを合せられるカメラ
Light Field Camera
試作されたカメラ 1600万画素CCDとレンズアレイ 9万個のレンズアレイ
撮影後にピントを合わせ直す新しいカメラ技術(Wired)
イング氏は自身が考案したこのカメラを「ライト・フィールド・カメラ」と呼んでいる。解放空間で四方八方に散らばる光について、その光量を記録する機能を持つためだ。
従来のカメラでは、光線はカメラのレンズを通過し、フィルムまたはデジタルセンサー上の1点に集まる。そこでカメラは光を測定するが、光が入ってくる方向については、詳しい情報を得ることがない。いっぽう、イング氏のカメラはメインのレンズとセンサーの間に約9万個の超小型レンズアレイを搭載している。これらの超小型レンズで入射するすべての光線を測定し、光の方向を記録する。そして撮影後、どのようにフォーカスを修正(写真)したいかによって、ソフトウェアを用いて光線を追加する仕組みになっている。
何やら、意味がこの文章だけでは分かりませんが、光学とデジタル画像編集技術の魔法で、凄い技術が生み出されようとしているようです。下の開発者のレン・イング氏のHPに詳細説明資料があります。
◆理論を説明したページ by Ren Ng , Stanford University
◆資料 Fourier Slice Photography (Powerpointファイル 8.3 MB)
クレヨンの一部を拡大したのが、レンズアレイを通して写された写真。9万個のレンズの一つ一つに各方向からの画像が写しこまれている。
このデータをPCのソフトウェア上で、光線の方向を解析しながら、仮想の位置での画像を作成することで(青いポイントのImaginary film)、ピントを調整できる仕組みらしい。
『ブレードランナー』でデッカードが写真を解析するシーンがあるけれど、自由に視点とピントが変えられるカメラがこの技術で実現できるような気がしてきた。案外、開発者のレン・イング氏も『ブレードランナー』のファンなのかもしれない。
◆関連リンク
・これを使って撮られた写真のギャラリー
| 固定リンク
コメント