■山本嘉範編著 『THE MASTERPIECE essence of style』
『THE MASTERPIECE essence of style』(公式サイト)
すでに15年前。1991年の東京モーターショーでデビューしたユーノス500のデザインには、本当にインパクトを受けた。雑誌やカタログをどれだけ眺めたか知れない。結局買ったのは、元々好きな5ドアでインテリアデザインの気に入ったMS-6だったのだけど、、、(^^;)。
この本は、ユーノス500ファンが、カーデザインについての提言等をまとめた自主制作本。工業デザインとは何か、ということをいろいろと考えさせる。
多くのビジュアルや実際にユーノス500に携わったデザイナー方々のコメントなどとともに、自動車にとってデザインの役割と重要性、そして今求められるべきものは何かを明らかにするよう試みました。
■EUNOS500からカーデザインを考える
■EUNOS500の「志」と「評価」・・・・・・・・主査 林忠之
■カタログセッション未公開写真
■デザイン後進国ニッポン・・・・・・チーフデザイナー 荒川健
■ときめきのデザインとは・・・・・・デザイン本部長 福田成徳
■これが4ドアクーペだ・・・・・・・・・・・・・ジウジアーロ
カーデザイン・ミシュラン - automotive design
ユーノス500のデザイナー荒川健氏(スタジオ・ビースティーレ)のカーデザインに関するコメント。
ところが21世紀になって3年も経つのに、日本を含めたアジアのクルマメーカーの製品のほとんどが、周りの景観の足を引っ張るデザインレベルでしかなく、汐留も丸の内も京都も景観破壊グルマで埋め尽くされている。「批判するのは簡単だ」などと言い訳みたいな責任逃れが聞こえてきそうだが、本当に真剣に取り組めば、景観をリード出来なくとも、少なくとも足を引っ張らない程度には車もデザインできる。欧州車の多くがこのレベルは達成しているからだ。
本書を読んで、特に印象に残ったのは上の引用にある車のデザインが街や自然の景観になじむことが重要である、という部分。そうした視点で日本の車を眺めると、風景を壊す邪魔者としてみえてしまうものがずいぶんと多い。(もともと統一性を欠いた建築や看板などによって、すでに景観と呼べるような日本の風景は減っているのだけれど、、、)
本書には数々の景観の中に置かれたユーノス500の写真が収められている。いまだにそのデザインは古びておらず、景観を引き立てるような存在感を持っている。全体のシルエットや、フェンダーの曲線とか、美的なバランス感というのの普遍性を感じるデザインだと改めて本書を読みながら思った。
マツダ新車バブルで泡と消えた車なので今は街でみかけることもトンとないけれど、こうしたものが受け入れられていたら、もっと日本の街並みも見えるものになっていたんじゃないかと未だに残念になってくる。(と言って自分も買っていないのだから、いい加減なものである)
◆関連リンク
・GyaO「久米宏のCar Touch」
そのデザイナー荒川健氏がカーデザインを中心に最近の車について語る番組。
第一回は新ロードスターについて。手作り感覚のプログラムだけど、なかなか面白い。
・レクサスのデザインについて 自問自答のL-finess
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