■ピーター・ジャクソン監督 『キングコング』
遅まきながら、観てきました。
とにかく3時間、中だるみなくみせる手腕が見事。探検シーンが普通にやると冗長になるのだけれど、そこを逆に最もスピーディなアクションでみせていて、エキサイティング。髑髏島のこれらシーケンスが、ニューヨークへ行ってからよりもむしろ充実していた。
ニューヨークパートで良かったのは、ニューヨークの摩天楼の鳥瞰映像。冒頭のスカイクレーパーの建築風景からはじまり、過去のニューヨークの夜景の再現と、エンパイアステートビルからの俯瞰。これが素晴らしかった。
その映像に乗っかるドラマは、一言で言うと「夕焼けの映画」。
昔のコングの記憶では、あまりそうした風景への情感は覚えがないが、ピーター・ジャクソンはこの映画のキーに夕焼けを取り入れた。これによりアン・ダロウとキング・コングとのコミュニケーションをうまく描いている。
ただ夕焼けの映像は僕も好きだけれど、この映画のものが本当に素晴らしいシーンだったかというといまひとつ。日本人の感じる夕焼けの情感と欧米人(といっても豪だけれど)の感じるそれとは若干違うんでしょうね。あ、これはコングが感じる夕焼けの映像なのか。人と違うということか(^^;)
あと、ピータージャクソンが8,9歳で初代『キング・コング』を観たことで衝撃を受けて、こんなゴージャスな秘境探検映画ができたわけだけれど、彼がインパクトを受けたのが『ゴジラ』だったらと夢想する。ピータージャクソンが描く完璧なゴジラ。絶対、観たい。
次回作の噂はいろいろとあるようだけれど、全部うっちゃって、『ゴジラ対キングコング』はどうですか?(^^;) 今回ヒットしていないようなので、ありえーーん!!
おまけ:右の映像は去年秋くらいに流れていたトレイラーから抜き出したもの。サブリミナルにコマうちでこんな映像の遊びを流していました。
◆関連リンク
・Weta Workshop // Projects - Film Weta Workshopのフィギュア
・Kong is King.net | movie news and rumors
ここのキングコング スクラップブックは凄い。
・森都市未来研究所でキングコング展があったようですね。残念ながらネットに情報が少ない。のでリンクはなし。
・eiga.com ジャクソン監督の次回作ニュース ホビットの冒険はどうなった?
ピーター・ジャクソン監督が、96年に発表した「さまよう魂たち」の続編製作に興味を持っていることを明らかにした。エンターテインメント系ウェブマガジンCanMag.comが報じたもの。
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