■特殊映像データベース『特殊映像博物館』
特殊映像博物館 作成:大口孝之氏(映像クリエータ/ジャーナリスト)
このWEBページ、凄い労作で、大画面映像(ジャイアントスクリーン)や立体映像のファンとっては素晴らしいデータベースになっています。
大口孝之氏は富士通の全天周立体アイマックスCG映像『ユニバース』、NHKスペシャル「生命・40億年はるかな旅」等で有名なクリエーター。ジャーナリストとしても『スター・ログ』の連載「VFX analysis engine」等で活躍されています。僕はこの『ユニバース』の凄さが忘れられず、「究極映像」(吉本隆明『ハイ・イメージ論』より)という名をブログに付けたので、この方の作品にはいつも襟を正してしまいます。
この特殊映像博物館のコンテンツは下記のようになっています。
・立体映像作品リスト
1952-現在までの緻密なリスト。こんなの他で観たことありません。必見。
・立体映像システムの原理
幅広い各種機材とシステムの紹介。ちなみに、大阪花博『ユニバース2』はIMAX-SOLIDO(アイマックス・ソリッド)というプロジェクターが使われたとか。
・ドームスクリーンの歴史
ドームスクリーンのルーツとして「ルネッサンス・バロック時代の天井画」紹介からはじまり、最新の技術と、ドーム映像作品のリストまで。これも凄い。
・ワイド&ジャイアント・スクリーンの歴史
連続写真装置“Chronophotographe”から、愛知万博のスーパーハイビジョンまで。またまた凄い。
いずれも写真付きで詳細な解説が読めます。とにかく素晴らしいです。
このデータベースを前にすると、私の「究極映像研究」はネットの隅っこへ退散するしかありません(^^;)。
◆関連リンク
・「超IT社会を疑似体験できる 選りすぐりSF講座」(Smart Woman)というのの講師もされているみたい。
・ジャイアントスクリーンのしくみ ローマン・クロイター(『ユニバース2―太陽の響―』監督)
| 固定リンク
« ■検索エンジンは世界を変えるタイムマシン??
ジョン・バッテル著『ザ・サーチ グーグルが世界を変えた』 The Search |
トップページ
| ■NHK BS-hi 『サイボーグ革命 人間とロボットの融合』 »
コメント
tonaeさん、こんばんは。分野集中型ですが情報量に圧倒されますね。凄い労作。
>>ケイブンシャの怪奇大全科で
知った骸骨面も紹介してある…。
>>‥ショック
残酷大全科の方だったかな……。
そこへ来ましたか(^^;) 「空飛ぶ十字剣」、雑誌で知って観たくてたまりませんでしたが、いまだ未見。
大口氏がヘッドデザイナーを務められた『ユニバース2―太陽の響―』は、通常の立体映画とは明らかに質的に違う凄さがありました。なんか立体映画って、やすっぽいオモチャの世界な感覚なのですが(マニアにはそこがまた良い(^^;))、『ユニバース2―太陽の響―』は全天周の没入感とカラーCGの透明感で、芸術と呼ぶのにふさわしい体験を観る人に与えてくれます。息を飲みます。
しばらく前まで、幕張の富士通ドームシアターで観られたのですが、、、今は各地のアイマックスシアターでも上映されているところはなさそうです。
投稿: BP | 2006.01.18 23:13
ひとまずリストに目を通してみましたが…
膨大かつ緻密な資料に只管圧倒されまくって
しまいました。ケイブンシャの怪奇大全科で
知った骸骨面も紹介してある…。‥ショック
残酷大全科の方だったかな……。
僕が初めて観た本格的な3-D映画は「空飛ぶ
十字剣」(これもちゃんと載ってますね)、
その後は…キャプテンEOが最後?
DVDでも出ているようですが内容が判らない
ので注文するのもどうか…取り敢えずエルム街の
悪夢なんかいいかなあと…。
投稿: tonae | 2006.01.18 21:58