■渡辺歩監督 映画ドラえもん『のび太の恐竜2006』
アニオタフォースさん: ドラえもん のび太の恐竜2006
「超法規的措置で入手した」という作画スタッフリストが載っています。これは必見、、、と言ってもアニメータのことは古いところしかわからない私は恥ずかしながら才田俊二くらいしか知らない。誰か詳しい方、この人はこんな作画をしてたという情報をPlease !
声とアニメーションの絵の違いで随分今までのドラえもんと違って感じられた(私は娘を連れて毎年観に行ってるのです。本作でついに初めて一睡もしなかった(^^;))。特に絵の違いは、今までのドラえもんがどっか平板な2次元的な絵だったのが(今回も当然2次元ではあるが)生き生きと感情を持って体とアニメのメタモルフォーゼやデフォルメや線で感情を目いっぱい表現していて良かった。のび太の感情描写が特に。
それから、ドラえもんも藤子F不二雄の絵のタッチを今回、再現しようとしたもので、原作の雰囲気をうまく拾い上げていたと思う。これも○。あと物語的にも、道具の使用に制限を持たせることでドラマにもちゃんとした緊迫感があって、なかなかGOOD。
一番期待した作画だけれど、だれ場はあるけれどかなり緊張感ある作画で、楽しめます。上の画像のプロモにあった部分が白眉。もっと過激にやってほしかったりもするけど、、、。いい絵作りされてます。
うちの娘は今までのドラえもんだけでなく、観た映画全ての中でベストワンと言っております。ただ絵はいつもの絵のほうが良いようで「これで絵が普通のドラえもんならもっと最高なのに」と言ってましたが、、、。良かった、作画オタクの血はついでない(^^;)。
近くの席では恐竜が出てくるたびに、その名前を叫んでいたうるさい小学生(高学年男子)2人がクライマックスで涙でグチャグチャになっていました。子供にはオススメ。
◆関連リンク
・当Blog記事 ドラえもんプロモーション映像について
・
うちの子供が原作を買いました。読んでみると今回の映画はストーリーからセリフまでほとんど原作に忠実。その中で前半ののび太の丁寧な描き方がこの監督のこだわりと読めます。
P.S. しかし今年初の映画館での映画がドラえもん、、、、寂しくなります。もっと映画館へ行こうっと。
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