■京極夏彦 ゲゲゲの鬼太郎'80を語る
ところがそれは杞憂に終って、第三期のリニュウアルはとても見事なものだったんです。 旧作の鬼太郎が物語性重視の作り方だったのに対し、第三期は「ゲゲゲの鬼太郎」をキャラクターマンガとして捉え直すという戦略だったわけですね。
第三期鬼太郎が、日本の妖怪文化に与えた影響って、実はすごく大きいだろうと考えてるんですよ。テレビアニメの関連本であるにも関わらず、過去の妖怪図鑑と見比べても遜色のない「アニメの妖怪図鑑」が多数出たし、雑誌媒体も対応した。それを見て育った人たちは、ぱっと見て、あ、これぬらりひょんだ、とわかるようになった。
京極夏彦氏がDVDボックスゲゲゲの鬼太郎1985 DVD-BOX ゲゲゲBOX80'sの発売にあわせて、語っています。自身は第四期『言霊使いの罠』でシナリオも書いて、あげくに声優としても登場(『ゲゲゲの鬼太郎解体新書』)。水木マニアの夢を実現してますね。
僕は鬼太郎というと、幼少で観たやはり第一期。「大海獣」のインパクトは今でも忘れられません。あの異様なイメージに白黒テレビの前でおののいていました。妖怪ファンというよりは、怪獣ファンだったので。
◆関連リンク
・ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大事典、妖怪リスト
| 固定リンク
コメント