■豊田市美術館 ヤノベケンジ他 秘密基地 Secret Base + 内なる子供
ヤノベケンジ《サバイバル・システム・トレイン: Survival System Train》
+榎忠《秘密基地 You’re on call at the “HUSH-HUSH”》◆秘密基地 Secret Base (豊田市美術館 公式HP)
先日、お伝えした展覧会に行ってきました。
サバイバル・システム・トレインが観れただけで大満足。これって、豊田市美術館の収蔵品ということなので、今後、常設展示されることを望みます。
今回の展示は、榎忠(えのき・ちゅう)氏(プロフィール)の銃の展示とセットで、上記のような雰囲気を全体で作ってありました。なかなかものものしい感じ。僕の好みからだけ書くと、銃がリアルすぎて、子供の秘密基地という雰囲気とは少し違ってた。これだけリアルな銃が並ぶと、遊びというよりまがまがしさが前面に出てきてしまう、という感想。
右の写真が入場する入口からのショットですが、この後、会場へ入っていくと大量の銃器が目の前に広がり、なかなかの迫力ではあります。
でも僕は、サバイバル・システム・トレインをやはりずっと観ていたくなった。このプロポーションとつなぎめ等のデテイル、たまりません。今回、中にはアトムスーツを着たトらやんが着座していたが、代わってやりたいくらい。
何故好きなのか? レトロフィットな機械へのノスタルジー? 廃墟を髣髴とさせるテクスチャ? まるっこい雰囲気? 何が決定的に訴えてくるのかわからないけれど、このイメージがとにかくいい。
この展示スペースで昨年、ジャイアント・トらやんが火を噴いたわけだけど、今年はVTRでその情景を映していた。上映作品は下記の3作品。PLAY STATION 2は、神戸でのイベントを中心に構成。
1.PLAY STATION 2
2006,12分20秒 制作:青木兼治,榎忠
2.妄想砦のヤノベケンジ
1992,9分 制作:石橋義正
3.キンダガルテン G-TRYのひみつ
2005,11分15秒 制作:青木兼治,ヤノベケンジ
右の絵は、じっと見入る父親を待ちくたびれたうちの子が描いたトらやん女ヴァージョン。
◆内なる子供 (豊田市美術館 公式HP)
国内外の作家たちによって表されたこども像約80点をとりあげます。心象のありかともいうべき、さまざまなこどもの像をとおしてアーティストの心のうちを覗き、そこに住みついている〈こども〉を見つけ、また皆さんのなかにいる〈こども〉とも出会っていただきたい展覧会です。
奈良美智(《Dead Flower》)、会田誠、荒木経維とかの子供を対象とした作品展。
圧巻だったのは、加藤泉という作家の作品。ここ(藍画廊 加藤泉展)とかここ(GALLERIA CHIMERA )で作品が観えますが、この凶暴さがなかなか凄い。
ネットで見つけたオブジェ作品の写真が左。
どうですか、このまがまがしさ。
あとルーマニア出身の彫刻家コンスタンティン・ブランクーシ、中澤 英明、クリスチャンボルタンスキー(Christian BOLTANSKI )(GOOGLE IMAGE)とかが好みでした。こういうたくさんの作家の作品を一同に観えるのっていいですね。堪能。
◆関連リンク
・『iPodでアートを持ち歩こう!ART STAR:ヤノベケンジ「KENJI YANOBE」』 (Amazon)
・『ドキュメント子供都市計画』(Amazon)
・作品集『ヤノベケンジ1969‐2005』 (Amazon)
・はてな - 加藤泉、ドイツの画廊 Murata&friends 略歴
・湯沢 英彦『クリスチャンボルタンスキー―死者のモニュメント』 水声社
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コメント
shamonさん、こんばんは。
>>クイーンマンマ、ふくよかなボディ(笑)が素敵でしたよ。
>>あまりの大きさに圧倒されました(笑)。
この記事の「サバイバル・システム・トレイン」も「クイーンマンマ」と共通するデザインコンセプトですよね。このボディとディテイルがたまりません。
投稿: BP | 2007.01.29 23:42
こんばんは~。TB&コメントありがとうございました。
クイーンマンマ、ふくよかなボディ(笑)が素敵でしたよ。
あまりの大きさに圧倒されました(笑)。
投稿: shamon | 2007.01.29 00:03
sumikoさん、はじめまして。
トラバ、ありがとうございます。
記事に書かれている人間国宝・黒田辰秋さんの椅子、しまった、見逃しました。椅子マニア(^^;)なのにすわり心地を試す事が出来ず、残念。
投稿: BP | 2006.05.06 08:26
はじめまして。
TBありがとうございました。
こちらからもTBさせていただきますね。
投稿: sumiko | 2006.05.05 21:52