■新刊メモ ユリイカ06.8月号
「特集*古川日出男 雑種の文学(ハイブリッドの文学)」
ユリイカ06.8月号 特集*古川日出男 雑種の文学 - 青土社 (Amazon)
古川日出男、初の単独評論特集号。表紙がユリイカっぽくない写真で、なかなかインパクトあり。街を歩くグラビアもありますが、<爆笑問題のススメ>での探索シーンを彷彿とさせます。
対談、評論と盛り沢山。ちまちまといくつか読んでますが、やはり圧倒的に対談での本人の語りが良いです。とりあえずここだけでもファンにはお薦め。
あと豊崎由美氏が、直木賞選考委員に古川を評価できるか?という文章を書いています。たしかに過去の日本の小説の文脈では、なかなか読みきれないでしょうね。
これ、読んでたら、『砂の王』と『アラビアの夜の種族』と『アビシニアン』を再読したくなってきました。
【ダイブ/タイプ/ライブすることをめぐって】
貴賤なき宇宙の素潜り / 古川日出男+吉増剛造
【散文で書かれた、川】
川、川、川、草書で / 古川日出男
【世界文学からのエコロケーション】
伝統と共感覚の才能 古川論ノートパッド / 巽孝之
世界が古川日出男に贈る言葉たち / 豊崎由美
【フィクションのトポロジー】
アンダーワールド 古川日出男と地下の想像力 / 大和田俊之
この街がすべてポップなゴミでできていることは、
なんてつまらなくも素敵なことだろう / 仲俣暁生
西荻ガールズの痙攣と叛乱 『サウンドトラック』論 / 木村カナ
【古川日出男のタイポグラフィカル・ジオメトリクス】
予告篇による二〇世紀 / 斎藤環
ROUTE/VECTOR あるいは
フルカワヒデオ・リローテッド その1 / 佐々木敦
指/声のホケトゥス あるいは、進化するオートマティスム / 小沼純一
【言葉たち、猛り狂わないのか】
幻想の自然 / 福嶋亮大
Arabian Nightmare 不眠の種子 / pola
もはや人間ではないウィザードリィ・ブースター・キッズの殺戮目録
/ 虹釜太郎
【『LOVE』を歩く】
トーキョー、アフター・ラブ / 古川日出男 (撮影=佐藤信太郎)
【フルカワヒデオによる古川日出男】
古川日出男のカタリカタ 「雑」の力を信じて
/ 古川日出男+内田真由美(=聞き手)
【資料】
古川日出男全著作解題 / 石井千湖+杉江松恋+古山裕樹
◆関連リンク
・当Blog記事 『爆笑問題のススメ』 古川日出男の巻 『ロックンロール七部作』 『ボディ・アンド・ソウル』 『ベルカ吠えないのか』 『LOVE』
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