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2006年8月

2006.08.31

■映画メモ ポン・ジュノ監督『グエムル -漢江(ハンガン)の怪物-』

Guemuru
『グエムル -漢江(ハンガン)の怪物-』(公式HP)

 柳下毅一郎氏のKiichiro Yanashita's Murderous Pageで以下のように書かれていて、俄然興味がわいたこの映画、今週末公開でTVスポットがガンガン放映されています。

7/12(水)
 ポン・ジュノは「韓国の黒沢清」だと思っている。いや、作風も何もぜんぜん違うんだけど、どこか似ているような気がする。で、この映画の場合だと、かつて黒沢清+高橋洋で構想されていた怪獣映画というのがあるんだけど、どうもそのことを思い出したね。

 「韓国の黒沢清が撮った怪獣映画」、ワクワクしないわけにはいきません。
 公式HPの予告編もセンス・オブ・ワンダーに溢れています。今週末、観にいこうかなーー。

◆関連リンク
@ぴあ/ポン・ジュノ監督、浦沢直樹 対談/映画/最新ニュース(ぴあ9/7号に詳細)

浦沢直樹「共通点は悪」。韓国“怪物”監督と意気投合!
作品を作る際に「常に浦沢作品を片手に持ちながら脚本を書いたようなもの」というジュノ監督は、浦沢漫画における「悪の描き方に共感をおぼえる」と語り、サイコスリラー漫画「MONSTER」の具体的な場面を次々と挙げると、浦沢氏も「監督の作品と僕の漫画の共通点は悪と対決するときによく食べること。食べるという行為は悪に引き込まれないように平常心を保つ行為なんです」と指摘。

 この対談によると、『グエムル』は『20世紀少年』を片手に持ってシナリオを書いたそうです。

珍品堂本舗 CHIN-PIN-DO-HONPOさんの黒沢清『水虎(KAPPA)』第一稿紹介

黒沢清監督が準備していた水虎(KAPPA)という映画の台本(第一稿)です。内容的にはワニガメが人を襲うジョーズ系の映画なのですが、企画していた映画会社が倒産したために流れてしまいました。

 これが構想されていた黒沢清怪獣映画ですね。観たい!&シナリオ読みたい!

Suiko_1黒沢 清『映像のカリスマ』(Amazon)
 「キネ旬」に掲載された高橋洋との『水虎』をめぐる往復書簡がこの本に納められているようです。(映画をめぐる怠惰な日常さんより)
・んで、 水木しげるの妖怪ワールド 妖怪大全集より 水虎(すいこ) (右)

ポン・ジュノ監督作品 DVD (Amazon)

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2006.08.30

■アンドリュー・ニコル監督『ロード・オブ・ウォー』 "Lord of WAR"

LORD_OF_WAR_Trailar

Lord_of_war_dロード・オブ・ウォー』公式サイト
公式ブログ 米国サイト
 『ガタカ』のアンドリュー・ニコル監督の05年公開作のDVDを観ました。

 「今 世界には五億五千万丁の銃がある
  ざっと12人に1丁の計算だ
  私が目指すのは"1人1丁の世界"」

 アンドリュー・ニコルらしいシャープな映画になっていました。アイディアとストーリーとディーテールの積み重ねがとても良い。前作の『シモーヌ』が今ひとつの出来だったので心配していたのだけれど、こちらはしっかり楽しめました。

 ニコラス・ケイジが本当にいい味出しています。もともと僕はこの俳優さん、好きではないのだけれど、この役は素晴らしい。何を考えているのかわからないが、一見平凡な市民に見えるというあの雰囲気を最大限活かしている。すさまじくタフな武器取引の現場で、図太い神経でのし上がっていく主人公は、この人しかいないと言うくらいはまった役になっている。写真の表情、この今にも泣きそうな顔がこの映画では素晴らしい。

 ラスト、痛烈なブッシュ等馬鹿大統領たちへの批判になっている。平凡に見えるニコラス・ケイジの視点からこのような批評を構築する手並みがとにかく見事。面白かった!

◆関連リンク
アンドリュー・ニコル(Andrew Niccol)フィルモグラフィ
アンドリュー・ニコル監督『ガタカ』 ・DVD『シモーヌ』
アンドリュー・ニコル監督『ロード・オブ・ウォー』(Amazon)

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2006.08.29

■『岸田秀 最終講義DVD本』 『FUTURO ~北欧・謎のUFO住宅を追え~』

『岸田秀 最終講義DVD本』(Amazon)

■講義全般はもちろんのこと、うわさに聞く「お酒好き」「女の子好き」の岸田秀にまで迫った、まさに「完全収録」のDVDである。
■DVDとセットになった書籍には、最終講義のレジュメや大学時代の論文を収録。「僕は昔から同じことを言ってるんですけどね」と本人は言うものの、原点から最新理論まで詰め込まれたファン必読必見の一冊となっている。
●表紙のイラストは内田春菊が担当。これまでの岸田秀の書籍では見たことのない、豪華絢爛な表紙が誕生することになった。
●岸田秀と渡辺豊の映像に関する対談も行われ、岸田秀が伊丹十三監督の自殺について語らない理由や、映画『静かな生活』(大江健三郎原作)の解説だけ書かなかった経緯など直撃。必読の対談となっている。

 思わず本屋で目を疑った派手な表紙。
 「唯幻論」で有名な岸田秀教授の最終講義DVD。このようなものがDVDで出るとは良い時代になったものです。まだTVでも岸田秀を観たことないので、動く「唯幻論」は初めて観ることになります。
 どうせなら「世界一受けたい授業」にも出演してもらって、「唯幻論」で子供たちの目を白黒させてやってもらいたいものです。

  ・岸田秀研究室ホームページ(ファンサイト) ・岸田秀-wikipedia

ミカ・タニラ監督『FUTURO ~北欧・謎のUFO住宅を追え~』(Amazon)

Futuro_1 これは1968年、北欧の彼方フィンランドで建築家マッティ・スローネンによりデザインされたUFO型住宅 「FUTURO」 である。
 1957年のソビエトのスプートニクス打ち上げで始まる宇宙時代を反映して、50’sから70’sにかけて近未来的なデザインのものが世界中で数多く生まれたが、「FUTURO」 もまたその世相の中で設計された強化グラスファイバー製レジャーハウスである。
 アメリカ、ソビエト、オーストラリアなど世界中の国々に輸出され、この日本でもライセンス契約が結ばれ製品化されるはずであった。が、75年、突如世界を襲ったオイル・ショックのため、あえなく製造中止。わずか数十軒製造されたのみで、歴史の表舞台から消えたのだった。これは、そんな 「FUTURO」 のたどった数奇な運命を、同じくフィンランドの若手映像作家、ミカ・タニラが追った歴史的ドキュメンタリー・フィルムである。

 これはヴィレッジヴァンガードでみかけた2001年発売のDVD。なんか郷愁を誘うデザイン。
 こんな家に住んでみたいものです。って家族が絶対に許してくれないでしょう。、、、、ということで、ここに掲載して物欲を鎮めることにします(^^;)。

 ここでDVDの一部が観えます。  Googleイメージ検索 

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2006.08.28

■西澤 丞写真集『Deep Inside』
   コッククロフト・ウォルトン静電型加速器 

DeepinsideDeep Inside 西澤 丞写真集

人目をはばかるように存在する日本の先端技術。地下トンネル、原発、清掃工場…。
「立入禁止」の扉の向こうに広がる空間は私たちの想像をはるかに超えた世界です。
見る事を意識されずに作られたそれらの空間は、時に、幼い頃に思い描いていたSF映画の未来都市のような顔を見せます。
本書は、そんな先端技術の現場を、新進フォトグラファー西澤丞が撮り下ろした渾身の写真集です。

 本屋で見かけた素晴らしい写真集。
 ハイテクをアートへと昇華させた着眼と手腕が見事です。

 感動の右の写真は、筑波のKEK:高エネルギー加速器研究機構の設備。なんともSF心をくすぐられるセンス・オブ・ワンダーが溢れかえっています。 

 この装置、コッククロフト高圧発生装置(Cockroft-Walton preaccelerator for the KEK 12GeV Proton Synchrotron complex.)というもののようです。詳細はこんなふうになっています→コッククロフト

4.1.1 直線型加速器 (a) コッククロフト・ワトソン型
 1932年CockcroftとWaltonが700KeVの加速陽子をLiに当て初めて原子核破壊に成功した方法であり,倍電圧整流回路を積み重ね変圧器による供給電圧の整数倍電圧を得る方法であるが,大型コンデンサを必要としエナジー上限が2MeV程度,ただ電流値が大きい(数mA~20mA)特徴があり放射線出力が大きいので放射化学分野で再び脚光を浴びるようになってきている.

 2MeVの圧倒的パワーがその存在感の源でしょうか。加えて原子核の破壊というなんとも現実を打ち砕くパワフルなイメージがセンス・オブ・ワンダーに直結。

高エネルギー加速器研究機構 KEK OPEN HOUSE 2006
 一般公開が、偶然にも今週末2006.9/3(日)。このコッククロフト・ウォルトン静電型加速器も見学できるようです。興味のある方はぜひ。

 KEK Image Archive : Accelerator
 行けない方は、公式HPにもイメージアーカイブがありましたので、こちらをお楽しみください。
 ここの写真によれば、コッククロフト高圧発生装置は、日本コンデンサ工業㈱製とのこと。こんな装置のエンジニアの方は、SF好きの息子がいたら、自慢できそうですね(^^;)

◆関連リンク
JOE NISHIZAWA/西澤 丞(著者公式HP) GALLERYが素晴らしい。
西澤丞の写真集制作日誌(著者のブログ) 
・Blog 見学に行ってきた。さんの : インフラ写真集『Deep Inside』発売
 西澤氏の撮影風景があります。こちらも必見。
PingMag - 東京発 「デザイン&ものづくり」 マガジン Archive 西澤丞:Deep Inside 日本の未来異次元空間 インタビュー記事

今回撮影した場所にある全てのもののフォルム、色、ライティング、どれをとっても、完全に機能性だけを考えた結果の組み合わせで、配色ひとつとっても見た目のデザインを考慮したものは一切ありません。結果、見たこともない様な、美しい非日常の光景ができている、それを見て欲しいですね。

西澤 丞写真集『Deep Inside』(Amazon)

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2006.08.27

■アーシュラ・K・ル=グウィン/清水真砂子訳 『ゲド戦記』
  第一部~第三部 Ursula K. Le Guin "EARTHSEA"

Earthsea_paperback
A Wizard of Earthsea
(1968)
The Tombs of Atuan (1971)
The Farthest Shore (1972)
Tehanu: The Last Book of Earthsea (1990)
The Other Wind (2001)

総 論

 『ゲド戦記』を読了したので感想。まず最初の三部作。映画を観ようか迷いつつ、十数年積読にしていた本を手にとった。(本末転倒(^^;)。)

 すでにオールタイムベスト級の名作と位置づけられている中で、いまさら僕ごときが改めて言う必要もないのだろうけど、傑作。各作品が独立したテーマと端正な物語を持っていて、しかも一人のWizerdであるハイタカの十代、壮年、初老の時代をまるごと描き出していて素晴らしい。

 ここにあるのは、ハイタカだけでなく、今の世界に遍在する人間の一生の普遍的なものを描き出していると思う。それを光と影のまるごとを圧縮して描き、しかも竜と魔法の異世界を見事な存在感で物語として立ち上げている。ル=グウィンは『闇の左手』と数作しか読んだことなかったのだけれど、やはり代表作の本書は素晴らしい。

私 事

 元々この本、うちの子供が生まれた時にある友人に誕生祝にもらったもの。その子も今年既に受験。残念ながらわが子は、『ハリーポッター』は大好きだけれどもいまだこの本は手をつけていない。子供にも読める平易な文章で書かれているが、芳醇で奥深いこの物語の世界は十代で触れるのがベストだろう。映画をみせて本の世界へ誘ってあげたいと思ったのだが、、、。

Ursulakleguin_ged

--------------------------ネタばれ注意!! ---------------------------
 では各巻のレビュウを続ける。(レビュウというか、気になったり感銘を受けた言葉のメモと感想なので、長文が気にならない方のみ、よかったら読んでやってください)。

続きを読む "■アーシュラ・K・ル=グウィン/清水真砂子訳 『ゲド戦記』
  第一部~第三部 Ursula K. Le Guin "EARTHSEA""

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2006.08.26

■広島国際アニメーションフェスティバル
   HIROSHIMA 2006

Hiroshima_anime06 広島国際アニメーションフェスティバル(公式HP)

世界の第一線の作品&作家が広島に。
2006年8月24日~28日[5日間]
アステールプラザ(広島市中区加古町4-17)

animeanime news アニメ!アニメ!ニュース

 コンペティション部門では、世界各国から応募された1,764作品のなかから53作品までに絞られたコンペティション作品が上映される。そして、最終日の8月28日はこのなかからグランプリ、ヒロシマ賞、デビュー賞などの主要各賞が発表され表彰される。

 2年に一度の広島のアニメフェスがスタートしました。
 気になるコンペティション作品の候補リストは公式サイト等、今のところ情報は見当たりません。近くに住んでいたら、絶対観に行きたいイベントです。

 僕は遠くて行けません。というわけで、ウェブでヴァーチャルに参加できる関連公式ページ等へのリンク集↓

HIROSHIMA2006 Specail Site_top 特設サイト 最新情報はここ。
第11回広島国際アニメーションフェスティバル ラッピーニュース写真版トップ 
過去の入選作リスト
HIROSHIMA2006 MacAnimation Top

サブイベント「マッキントッシュ・アニメーション・メイキング・ワールド」会場で来場者の皆さんが作ったアニメーションが見られます。

パラパラアニメーションコンテスト 残念ながらネットでは観えませんが面白そう。

 審査結果発表! 平成18年5月1日(月)~5月20日(土)の期間に募集した未就学児、小学生、中学生を対象としたパラパラアニメーションコンテスト2006。皆さまからお寄せいただいた作品は219作品に上りました。

◆関連リンク
Googleニュース検索
広島アニメーションビエンナーレ2006
広島まちじゅうアニメーションマップ
広島国際アニメーションフェスティバル傑作選DVD(amazon)

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2006.08.21

■世界最大のLEDディスプレイ VIVA VISION

Fremont_experience
現代の驚異「世界最大のマシン2」(CATV ヒストリーチャンネル)

 世界最大の飛行機、アントノフAN-225や今まで作られたことのなかったような巨大な乗り物やエンジンをお送りする。
 そのほか登場するのは、ゼネラル・エレクトリック・カンパニー(GE)の90-115Bジェット・エンジン、シコルフキー社製CH-53E型ヘリコプター、ユニオン・パシフィック社の蒸気機関車や世界最大の石油掘削船、そして、ラス・ヴェガスにできた、4ブロックに渡る世界最大の発光ダイオードによる電飾アーケードなど。

 1200万個のLED。 フットボール場5つ分の長さの450m、アーケード高さ27m。ビバビジョンと呼ばれる。予算は1700万ドル。

 最近、ヒストリーチャンネルとディスカバリーチャンネルにはまっています。日本でもこういうドキュメンタリー専門チャンネルが立ち上がると良いのに。技術立国としての日本を今後も発展させるのなら、税金って、もっとこういうところに使っても良いと真剣に思ったりします。

 という話は措いといて、番組で紹介された世界最大のLEDディスプレイ、これもひとつの究極映像です。
 ラスベガスのフリーモント通りというところにあるそうで、かなり有名なのでしょうが、僕は初めて知ったので、ご紹介。 

 下記に詳細を記しますが、TVで観た感じでは、映像空間にまさに包まれる感覚で素晴らしい。コンテンツとしては、CGのアート作品とか、戦闘機、宇宙船のバトルとか、都市の実景映像とか、実物を観たらさぞや迫力があるだろうという感じ。
 下記リンクのYouTubeでいくつか観られます。

・紹介記事 JLEDS:フリーモント通り アーケード (ラスベガス)
・運営する企業 Fremont st. experience
 VIVA VISION プログラム タイムテーブル  
エクスペリエンスというネーミングがアメリカ的。
【トピックス ラスベガス街の話題2004】 【VIVA VISION】
    時間:8:30pm/9:00pm/10:00pm/11:00pm/12:00am
    6/14/2004にオープン
・作ったのは日本の株式会社シーベル C-BEL(関連記事)
  LEDディスプレイシステム VIVA VISION
    ラスベガス・フリーモントストリート
     長さ420mX巾30mX高さ30mの大型アーケードをLEDフルカラー映像システム
    に再構築。
     最高品質のみの厳選された高輝度PURE GREEN LED素子を使用、1,670万色
    以上を再現する最先端ディスプレイとしてあらゆる映像と文字の情報提示用とし
    て驚きの高画質映像再現性を実現した。
初期のVIVA VISION 電球式
     開設:1995年12月
     投資額:7000万ドル(77億円/1ドル=110円換算)
     運営:The Fremont Street Experience Limited Liability Companyと
     隣接している5ブロックの10のホテル/カジノ
     スクリーン高さ:約27.5m、長さ:約450m、 色数:100万色以上可能
     使用電球数:210万個以上
YouTube 「Fremont experience」

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2006.08.20

■エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー回顧展カタログ

チェコアートセレクトショップ ANO エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー関連図録等

Eva_1 『エヴァシュヴァンクマイエロヴァー回顧展カタログ』
EVA 回顧展図録 チェコ版  縦17.5×横15.5  全106P
※テキストはチェコ語です
昨年逝去したエヴァシュヴァンクマイエロヴァーのプラハでの回顧展図録です。本国でも人気のカタログで、品薄状態のチェコ版。

 先日記事にしたチェコで開催された回顧展の図録を上記リンクの通販で入手しました。
 いままでの各種展示会のカタログ、単行本(『ANIMA ANIMUS ANIMATION』、『Jidlo』『GAUDIA―造形と映像の魔術師シュヴァンクマイエル幻想の古都プラハから』)とダブリが少なく、50枚ほどのエヴァの作品を堪能することが出来ます。

 特に昨年の葉山の展示会でもの凄く印象に残ったメディアム・ドローイングという近年の作品群7点が掲載されており、これが観られただけでもとてもよかった。
Fr0001  エヴァシュヴァンクマイエロヴァーの作品というと、『オテサーネク』の絵本の印象が強いのだけれど、このメディアム・ドローイングの作品群は、それよりクールな狂気に満ちたシュールリアリズムらしい傑作。

 たとえば左がそのうちの一枚であるが、インパクトのある幻想的な絵で力強さが素晴らしい。
 特に印象的なのが、目の多用。この作品群のほとんどが、たくさんの目を持っていて、観るものに鋭い視線を容赦なく投げかけている。
 精神医学的にみると、いろいろと分析の言説が出てくるのだろうけれど、まずはこの幻覚的な迫力を楽しみたい。

 それにしてもこのシリーズは、21世紀になってから描かれはじめたもの。この後、さらにそれを進化させてエヴァがどのようなビジョンをプラハの地から発信してくれていたかを想うと、亡くなったのが本当に残念でならない。改めて、合掌。

◆回顧展 関連リンク
 ネットを検索して、なんとかこのチェコの回顧展の情報を入手しました。
GalerievaclavaspalyRetrospektiva Evy Švankmajerové Aktuᬮě.cz
WWW Galerie Václava Špály ギャラリーの公式HP(右が外観)
 Eva Švankmajerová - Deník 1963 - 2005 英語ページ
  Národní třída 30 110 00 Praha 1
  Otevírací doba: Denně kromě
  pondělí: 10.00 - 12.00 a 12.30 - 18.00
 JAPAN ART FESTIVAL; 11. 7. - 30. 8. 2006
 このギャラリーでは、現在日本の展示会が開催されている。
MGZN: Deník Evy Švankmajerové

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2006.08.19

■DAVID LYNCH 新作 『Inland Empire』

Inland_empire_still◆ヴェネチア(ベニス)映画祭 La Biennale di Venezia (公式HP)
 6 settembre 2006 

18:30  SALA GRANDE
Consegna del Leone d’oro alla carriera a David Lyncha seguire
FUORI CONCORSO
INLAND EMPIRE di David Lynch (Usa, 166', v.o. inglese, s/t in italiano) con Laura Dern, Jeremy Irons, Justin Theroux, Julia Ormond

 カンヌ映画祭で上映される予定が延期されていたようですが、ついにイタリアはヴェネチアでデヴィッド・リンチの新作『Inland Empire』が2006.9/6上映!とのこと。イタリア在住の熱狂的リンチファンの方、どなたかレポートしていただけると嬉しいです(^^;)。

 写真はヴェネチア映画祭のサイトにあったスチル。ローラ・ダーン、ふけましたね、というコメントしか浮かばない、なんとも平凡にみえるショットですが、右上の額縁の中を観てください。なかなか気持ち悪いイメージが隠れています。ここからまたリンチワンダーランドがその凶暴なイメージを炸裂させるのでしょうか。
 (このヴェネチアのサイトにはブライアン・デ・パルマ監督『ブラックダリア』のスチルも有)

INLAND EMPIRE「インランド・エンパイア」(原題)(eiga.com)

全米公開 2006年9月29日。日本公開 2007年

◆リンチ・ネット http://www.lynchnet.com/
 こちらで『Inland Empire』の撮影風景?の画像を見ることができます。

Justin Theroux Dishes on David Lynch’s Inland Empire (Now Playing Magazine)
 『マルホランドドライブ』の映画監督役だったジャスティン・セローが今回の撮影についてインタビューで語っています。

Lynch_Inland_Empire

◆関連リンク
Lynch invades an 'Empire' Digital pic details a mystery (Variety.com May 11, 2005)
・IMDb "Inland Empire"(2006)
 Plot Outline: Set in the inland valley outside of Los Angeles, David Lynch's new film is a mystery about a woman in trouble.
Cast (in credits order) Laura Dern, Jeremy Irons, Harry Dean Stanton, Justin Theroux, Ian Abercrombie, Henry Peter J. Lucas, Terryn Westbrook
"Inland Empire" Eyewitness Report (Dark Horizons)
 新作の「Inland Empire」のレポート。カイル・マクラクランが撮影現場にいたらしい。
HERALD ONLINE すでに配給は決まっているようです。日本ヘラルド映画とコムストック オーガニゼーション。
当Blog関連記事 ■DEVID LYNCH 新作 "Inland Empire"

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2006.08.15

■アーシュラ・K・ル=グウィン公式コメント ジブリ映画化『ゲド戦記』
  Ursula K. Le Guin: Gedo Senki, a First Response

 ネットでもかなり批判的な言説が流れているアニメ版『ゲド戦記』。
 原作をまず全部読んでから映画を観にいくつもりだった僕も、初めて読んだ原作の素晴らしさと、アニメ版のあまりの不評に尻込み状態。原作の感想を書こうとしていて、アーシュラ・K・ル=グウィンの公式ページを見ていたら、2006.8/13付で「Gedo Senki A First Response to "Gedo Senki," the Earthsea film made by Goro Miyazaki for Studio Ghibli」という公式コメントが出ていたので、レポートします。

 ということで、少し長くなりますが、まずは日本側映画制作サイドのル=グウィンとの会話から引用。

「ゲド戦記」宮崎吾郎監督日誌 - 番外編5 ル=グウィンさんの言葉

そのパーティーの最後のお別れの挨拶のとき、
自分からル=グウィンさんに映画の感想を求めました。
これだけはきちんと聞いておかなければと思ったからです。

彼女は短く答えてくれました。
「It is not my book.
It is your film.
It is a good film.」
と。

彼女としては、本当はたくさんおっしゃりたいことが
あったのではないかと思うのですが、
それでも温かい笑顔とともに下さった言葉です。

この短い言葉を素直に、
心から感謝して頂戴したいと、思ったのでした。

 宮崎吾郎監督も「本当はたくさんおっしゃりたいことがあったのではないかと思うのですが」と書かれていますがズバリ、その真意がアーシュラ・K・ル=グウィンの公式HPに公表されています。スタジオジブリにとっては、かなりつらいコメントになっています。

 僕はずっと積読でやっと最近1-4部までを読んだにわかファンですが、原作の素晴らしさに感銘を受けたので、映画版で誤解をされて原作を読まない方が増えないようにという気持ちで非常につたないですが、以下要約してみました。ここまで書かれたら、原作ファンである宮崎駿氏には、ジブリの公式ページでル=グウィン氏のコメントを正式に翻訳して公開してほしいものです。公式にどこかで翻訳文が出たら、下記は削除します。

 微妙な表現の部分が多々あり、私の英語力では誤解を招きそうなので、よく理解できていないところは「(?)」を付けました。かならず原文に当たってご自分の判断で理解していただきますよう、お願いします。

Ursula K. Le Guin: Gedo Senki, a First Response (公式HPより要約)

 (「私」というのはアーシュラ・K・ル=グウィン自身を指す。)

・約20年前に、宮崎駿から3部作の映画化提案を受けた時、私は彼の仕事を知らなかった。ディズニータイプのアニメしか知らず、それが嫌いだったので、断った。

・6,7年前にヴォンダ・N・マッキンタイヤから『となりのトトロ』のことを聞き、いっしょにそれを観て、宮崎ファンになった。彼は黒澤かフェリーニと同レベルの天才だと思う。

・数年後、翻訳家の清水真砂子氏に、宮崎駿氏がまだ関心があるのなら、映画化に関して喜んで話し合いたいと言ってもらうよう、頼んだ。

・2005.8月鈴木敏夫氏と宮崎駿氏が私と私の息子のところに訪問した時、駿氏は映画制作から引退、そして家族とスタジオは彼の息子の吾郎氏に映画化をさせたいと、説明を受けた。我々は失望し心配したが、プロジェクトは常に駿氏の承諾を必要することを保障されるという印象を与えられた。この理解の下、我々は契約した。

・その後、駿氏が映画作りに参加していないことがわかった。彼から感動的な手紙(?)(moving letter)を受け取ったが、私はこのフィルムの制作に太平洋をはさんで、怒りと失望(anger and disappointment)が伴ったのが残念。また駿氏が引退せず別の映画を作っていると言われた。これは私の失望を増加させた。

・私が東京へ行けなかったため、嬉しいことに、スタジオジブリはたいへん親切で、8/6に映画を持ってプライベートな試写を開催してくれた。子供をつれた友人達がたくさん来た。子供達の反応は、幾人かの小さい子がかなり驚くか混乱していたが、年長の子は平気(cool)だった。

・試写後、私達は息子の家でいっしょに食事した。
 ウェルシュコーギーのエリノアは素晴らしく適切に振舞ったが、鈴木敏夫さんは芝生でひっくり返った。

・私が去ろうとしたちょうどその時、宮崎吾郎氏が「映画はお気に召しましたか」と尋ねた。その状況で簡単に答えられる質問ではなかった。私は「Yes. It is not my book. It is your movie. It is a good movie.」と言った。私はプライベートな質問にプライベートに答えたつもりで、公表されたくなかった。しかし吾郎氏が彼のBlogで公開したので、私はここに言及する。

・それの多くのシーンは美しかった。しかしすばやく作られたこの映画で、多くのconers(?)がカットされた。それは『となりのトトロ』の繊細な緻密さや『千と千尋の神隠し』のパワフルで素晴らしく豊かなディテイルがない。イメージは効果的だが、型にはまっている。

・私にはたいへん支離滅裂な話に感じられた。これは私が自分の本のストーリーを見つけようとしていたからだろう。私の話と同じ名前の人々によって演じられるが、これは完全に異なった気質と歴史と運命の物語である。

・もちろん映画と小説は非常に異なるフォームの芸術である。そこには大規模な変更も必要かもしれない。しかしそれは40年間にわたり出版されてきた本に基づき、物語と登場人物への信義が妥当である場合の話である。

・アメリカと日本のフィルムメーカの両方が、これらの本を、コンテクストを離れた断片として、名前といくつかのコンセプトのために単なる鉱山(mines)として扱った。一貫性がなく、完全に異なるプロットとしてstory/iesを取り替えた。私は本だけではなく, 読者に示される敬意のなさに驚く。

要約は以上。

(この後、映画のメッセージの説経的な部分、アレンの殺人と影の扱い、善悪の問題、肌の色等々についての否定的なコメントが続いています。ただ竜の描写の素晴らしさ、ゲドの声優の演技、「テルーの唄」への賛辞は述べられています。ここは映画を観ていない僕はあまり触れると間違ったことを書きそうなので、原文をあたっていただきたい。)

 たいへん礼節を持たれた表現をされていますが、しかしその内側では自分の物語とファンへの愛情から、かなりのお怒りの様子が伝わります。この本が言葉と名前とそして人間に対して、非常にデリケートな感覚で書かれた素晴らしい物語であるだけに、このコメントからうかがえる原作者としての違和感はたいへんなものがあると思います。これはまさに僕のようなにわかファンでなく、その作品の隅々に影響を受けた宮崎駿氏他、長くファンの方の気持ちそのものではないかと、読んでいて痛くなってきました。

 わざわざコメントのタイトルを"Gedo Senki"としているのも、元々名前の重要さをあれだけ書いている本に対して、なぜこのような原作から違和感のあるタイトルを付けているのか、という気持ちを込めているのかもしれません。(僕は翻訳書のタイトルの『ゲド戦記』もこの本のテーマから考えると、大きな違和感を覚えます。あと作者名を「ル=グウィン」としか表記していない岩波書店の無神経さ。米国TV版の予告編で、ゲドらしき人物がいきなり門番に「ゲド」と自分から名乗っているシナリオの無神経さと同種のものを感じます。「発行者:山口」と苗字だけ表記された時の不快感を感じないのでしょうか、この出版社は。)(言葉のニュアンスにこだわりぬく作家の文章をつたない英語力で、このような要約としてBlogにあげる自分にもかえってくる批判とは思いつつ、、、。間違い等あれば、どんどんコメントください。修正を入れますので。)

◆関連リンク
TV版ゲドに作者の怒り:全訳(前半) 全訳(後半)
 上記を書いていてこんなものも検索で見つけました。こちらにはハーブさんという方による、同じくアーシュラ・K・ル=グウィンご本人の米国TV版への批評文の全訳があります。上で「アメリカと日本のフィルムメーカの両方」と書かれているアメリカ版についての批判。
世界一早い「ゲド戦記」インタビュー 鈴木敏夫プロデューサーに聞く
  : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 コメントにもある鈴木氏と宮崎駿氏の訪問の様子が書かれています。この訪問の際に誤解が生まれたわけです。

『ユリイカ 2006年8月臨時増刊号 アーシュラ・K・ル=グウィン』(Amazon)

アーシュラ・K・ル=グウィン『夜の言葉』(Amazon)

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2006.08.12

■NHK プラネットアース 究極の洞窟 : レチュギヤ洞窟

Nhkplanetearth
NHKスペシャル Planet Earth 第3集「洞窟 未踏の地下世界」

≪主な撮影地と登場する生きもの≫
●メキシコ・ユカタン半島:水中洞窟。「セノーテ」と呼ばれる泉。
●メキシコ・ヴィラルース洞窟:硫化水素ガスが充満している毒ガス洞窟。
アメリカ・ニューメキシコ州・レチュギヤ洞窟:
           石こうの結晶で覆われた「世界一美しい洞窟」。

 途中から番組を観たのですが、最後に出てきたレチュギヤ洞窟というのが凄い映像でした。
 硫化水素ガスが硫酸になって、石灰岩を溶かして出来た石こう結晶の洞窟。光の本来存在しない空間に、見事に形作られた結晶。光が持ち込まれて、初めてこの世に現れた究極映像。本来誰も見るはずのない空間に光を投げかけることで、こうした人の視覚を刺激する映像がたち現れた奇跡に感謝です。
 僕は思わず、今読んでいるル・グウィンの『こわれた腕輪』のアチュアンの洞窟を連想しました。テナーだけがいるはずの空間に、突然ゲドによって光が放たれた時に現れた玄室の映像。その映像は、レチュギヤ洞窟のような素晴らしいものだったのでしょう。

◆関連リンク
Lechuguilla Cave Lechuguilla Cave virtual tour Lechuguilla Photo Map
洞窟本ガイド - 雑誌編
ケイビング(洞穴探検)と新洞探索の先駆者 - パイオニアケイビングクラブ

『DVD-BOX 1』 『Episode3 洞窟 未踏の地下世界』

ネヴァダ・バー『闇へ降りる』(Amazon)

 レチュギヤ洞窟調査隊に同行した同僚が中で重傷を負った。一刻を争う非常事態に、アンナは救助のために、閉所恐怖症を抑えて闇へと降り立つが、救助作業中に不自然な落盤事故が起き、負傷した隊員が死亡した。
 調査隊の中に犯人が潜んでいる!?底知れぬ暗黒の大洞窟の迷路に入り込んだパークレンジャー、アンナに 最大の危機が迫る!サラ・パレツキー絶賛のサスペンスに富んだアウトドア・ミステリー最新作。

 この洞窟を舞台にしたミステリーがあるのですね。

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2006.08.08

■BSアニメ夜話 『勇者ライディーン』

 というわけで、ライディーンをBSアニメ夜話でひさびさに懐かしく観ました。今回、中学時代が走馬灯のように想い出される懐かしさだけで、番組自体はあまり面白いコメントもなく残念。(そりゃ、当時中学生にはライディーンって、かっこよかったけれど、あえて今、語る番組でもないよな、、、、ブツブツブツ、ファンの方、申し訳ない)。語るなら『ガンダム』の次には、サンライズなら『無敵超人ザンボット3』でしょ。

 今回は、ライディーンを見て思い出した論文を紹介。
 テレイグジスタンスの研究者が語るロボットアニメの操縦装置の分析。これ、見つけた時は嬉しかったので、ライディーンを見ると反射的に思い出します(^^;)。いいなー、こんな研究。

SFと科学技術におけるテレイグジスタンス型ロボット操縦システムの歴史
  -ジャンボーグAとその後の発展-

    大山 英明(産総研),前田太郎(東京大学工学部),舘 日章(東京大学工学部)

5.1 勇者ライディーン-マスター上半身のみのテレイグジスタンス方式
1975年4月4日より翌年3月26日まで、NET(現テレビ朝日)系にて放送された、東北新社制作による「勇者ライディーン」においては,マスター・マニピュレータによる上半身への力フィードバックが提案・例解された。 4.4で述べたように,下半身への運動指令生成は難しく、 6.6で述べるHRPスーパーコクピットでは、概念的に「勇者ライディーン」方式が用いられた。

Supercockpit_2 (スーパーコックピット)

英明のテレイグジスタンス/テレプレゼンス・ロボット・リンク
 (「光子力研九所」さんにある、上記論文の大山英明氏他が作成されたリンク集)

◆関連リンク 当Blog記事
東大舘暲・川上研究室 相互テレイグジスタンスロボット「テレサ2 (TELESAR 2)」
東大舘暲研究室 相互テレイグジスタンスの第二世代 テレサ2とツイスター4に関する報告
 ここで紹介したTELESARの動画はロボットアニメファンなら感動すること間違いなし

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2006.08.07

■『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』
  タチコマ潜伏レポート 第一回

Production I.G公式HP 「攻殻機動隊 S.A.C. meets NISSAN」トークショーレポート

石川氏が手にしているのは、自立歩行の可能な、ロボット「プロモーション・タチコマ」
「プロモーション・タチコマ」は、8月19日(土)、8月20日(日)に幕張メッセにて開催される「キャラホビ」にも登場予定

 というわけで、タチコマ・ロボットなどという不細工な名前ではなく、本名は「プロモーション・タチコマ」ということのようです(これもあましかっこよくない、、、、(^^;))。その記事に下記のようなリンクがありました。数少ないSSS情報が、タチコマの極秘潜伏による成果として、設定画付きでレポートされています。(ところでタチコマくんがSSSに出るかどうかが今だ謎。)

タチコマのアイジー第9スタジオ潜伏録 【第1回】(clappa! クラッパ!)

ここでは、神山健治監督をはじめとするたくさんの製作スタッフが、一生懸命、作品を作ってる場所なんだ。つまり、このスタジオの中には、作品の重要機密がいーっぱいあるってことだよね! どんなデータが隠されているのか、考えるだけでワクワクしちゃうよ! ん? アレは極秘資料の保管ケース…さっそく発見! 最新作用の設定資料みたいだぞ! ……というワケでさっそく、スタッフに(ナイショで)貰ってきた設定資料を公開しちゃうよ。

「これは、今回の物語冒頭で起こる、立て篭もり事件の舞台となる新浜空港だよ。立派な建物だけど、《ドカーン!》と爆発してバラバラに吹き飛んだりして? めくるめくスペクタクル映像が……ぐふふふ、楽しみだなあ。」

 この新浜空港の絵が少し面白いくらいで、今回の第一回ルポは少々期待はずれの感もあります。次回以降に期待!!

Special Talk Session#1日産自動車株式会社
 プロジェクトデザインマネージャー飯島俊介さん(clappa! クラッパ!)

飯島 私は10年程前から、デザイナーの描くスケッチにある変化を感じていました。ある変化とは、彼らがインスパイアされているものの多様化です。建築物やアート作品、プロダクト商品、街中にあふれるグラフィック……その中のひとつにアニメーションの影響があります。特にヘッドランプやテールランプ、インテリアなどのパーツ類には、アニメーション作品からの影響があるように感じていました。

 同じくコミュニティーサイト「clappa!」の記事。今回のデザインをマネジされたのはこの方のようです。
 街であまり車のデザインにアニメの影響があるかどうかとか、あまり考えたことなかったのですが、言われてみればあるのかも。でも、どうせならゴリゴリにスタジオぬえなディテールの車とか、どこか生物っぽい山下いくとカーとか、街に走っていたら良いのに。(マウスではありましたね、そういうの。)

 金田伊功デザインのパースの効いた車(ドライバが乗り込めない)や、宮さんの多砲塔なコンパクトカーもいいなー(なんか皆んな古くってすみません)。

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2006.08.06

■エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー関連図録
  Eva Svankmajerova

チェコアートセレクトショップ ANO エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー関連図録等

Eva_1 『エヴァシュヴァンクマイエロヴァー回顧展カタログ』
EVA 回顧展図録 チェコ版  縦17.5×横15.5  全106P
※テキストはチェコ語です
昨年逝去したエヴァシュヴァンクマイエロヴァーのプラハでの回顧展図録です。本国でも人気のカタログで、品薄状態のチェコ版。

 久しぶりにネットショップに行ってみたら、エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーの回顧展のカタログが販売されていました! 僕は即注文出しました(^^)。

 昨年の葉山の展示会でエヴァ作品に強いインパクトを受けたので、もっと作品を観たいと思っていたので、嬉しい。回顧展は日本への巡回はないのでしょうか。

★チェコのエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーの回顧展の関係情報がネットで見つかりません。どんなだったか知りたいので、もし回顧展の情報をお持ちの方、コメントいただけると大変嬉しいです。

Anima_animus_animace  もう一冊。こちらはヤン・シュヴァンクマイエルとの共同展覧会の図録。僕はGAMBRAギャラリーで買ってきましたが、国内で出ているシュヴァンクマイエルの本にはない作品も掲載されています。

『ANIMA ANIMUS ANIMACE』 1998年製 縦30.0×横22.5cm  全184P
※テキストは英語です
チェコでエヴァとヤンの展覧会が行われた際に作られたモノグラフ。図版が豊富です。

 注文出してから、もしかしてエヴァ掲載作品は、上の本とダブっているかも、という不安が、、、。いずれにしてもここ数日で届くはずですので、追ってレポートしますね。

 あとその他、『オテサーネク絵本チェコ版』 『エヴァシュヴァンクマイエロヴァーポストカードセット 』といった関連商品も掲載されています。ファンには嬉しいショップです。

◆関連リンク
プラハの散歩者さんの「チェコの20世紀美術を概観する 1938-1947
  (1)シュヴァンクマイエルは突然変異か」?

 プラハの散歩者さんのBlog、素晴らしいです。
・当Blog記事 エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーさん 逝去(05.10.20)
arteriaさん: シュヴァンクマイエル夫妻の本 ARTBOOK SHOP Arteriaでも販売されているようです。

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2006.08.05

■動くリアルタチコマロボット!!(本名:プロモーション・タチコマ)
  @攻殻機動隊 S.A.C. meets NISSAN記者会見

攻殻機動隊 S.A.C. meets NISSAN(日産HP)
  「攻殻機動隊 SSS」に日産のコンセプトカーが登場 (AVWatch)

Murano_1  ということで、先に紹介したイベントが公式発表されました。
 んが、楽しみにしていたコンセプトカーは、ティーダをちょっといじったようなもので、明らかにSACの今までの近未来カーよりもデザイン的につまらないので興味なくしました。なんとも作品のイメージに合っていないと思うのは僕だけでしょうか。バトーが作品中で乗るらしいけれど、バトーならムラーノ(左写真)の方が絶対似合うって。

 と元気をなくしたところで、目に飛び込んできたのはこちら↓。このイベントの記者会見でタチコマくんが3D-CGから飛び出してリアルワールドへやってきました!!

Tachikoma_2動くタチコマロボットも登場 (Robot Watch)

 製作者は、京都大学ベンチャー・ロボガレージの高橋智孝氏。バンダイビジュアル株式会社 第1プロデュースグループ アシスタントゼネラルマネージャー プロデューサーの国崎久徳氏の熱意で実現したそうで、今後、プロモーションなどに登場させていくという。たとえば、タチコマロボットを使ったミニ実写作品なども検討されているそうだ。

 今回製作されたロボットは脚1つに3自由度、全体で19自由度を持ち、四つ足で歩行する。腕やカメラ部分、胴体後方部分なども可動する。実際の声優に吹き込まれた声で音声出力を行なう。内訳は、脚各3×4、眼球(正面)×2、眼球(側面)各1×2、腕各1×2、ポッド接合部×1。サーボはJR製。

 なおタチコマロボットは、8月19日、20日に幕張メッセで開催されるキャラホビ2006で出展され、声優の玉川紗己子氏とタチコマロボットとのかけあいなどが予定されているという。

 玉川紗己子氏の声でしゃべっている動画が掲載されていますが、これ、必見。
 CGアニメのコミカルな動きをかなり忠実に再現しています。これ、発売予定はないらしいけれど、出たらヤバイ(^^;)、買っちゃいそうです。

★記事から判断すると、攻殻機動隊 S.A.C. meets NISSANのイベント会場には、このタチコマロボットはいないようなのでファンは要注意です。(しかしこの「タチコマロボット」というのもへんな表現。元々ロボットなので、「犬ロボット」というのと同じ言い方(^^;)は違和感あり。「リアルタチコマ」とかの方が良いかも。)

まずはこれでがまんしましょう。これも結構かわいいよ。
・当Blog紹介記事 「S.A.C. meets NISSAN」デザインコラボレーションイベント

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■新刊メモ 高畑勲・大塚康生・叶精二・藤本一勇著
   『王と鳥~スタジオジブリの原点~』  と  環境現象学

(Amazon)
王と鳥 スタジオジブリの原点(高畑勲・宮崎駿作品研究所)

【目次】
 『王と鳥』監督ポール・グリモーの言葉
 『王と鳥』あらすじ
 『王と鳥』と日本人の特別な関係 (叶 精二)
 登場人物の寓意/タキカルディ王国にしないために (藤本一勇)
 初めて人間の内面を描いたアニメーション (大塚康生)
 考えを触発してくれる映画『王と鳥』 (高畑 勲)
 映画『王と鳥』情報

8月2日「王と鳥~スタジオジブリの原点~」発売(「王と鳥」公式サイト)
宮崎駿「王と鳥」を語る

例えば、王宮の天辺にある屋根のところに羊飼いの娘と煙突掃除の少年が座っている。背景は煙突だけで、空は夜明けの白々とした薄明だけなんですが、息を飲むように美しい。僕にとってあそこは最高のショットで、本当に衝撃を受けました。同時に「これはやっても自分たちには無駄だな」と感じたんです。そういう空間感覚は自分にはない。ならば、自分たちが持っているものは何だろうということを考える出発点にもなったんです。(宮崎駿)

岩井俊二 僕の「やぶにらみの暴君」

この時代のアニメには、こういう動きにはこのパターン、という「型」がまだ確立していない気がして、それが妙な生々しさを生んでいる気がするわけです。たとえば人間が歩く。どう歩くのか。人を歩かせてみる。それを描いてみる。こういうプロセスがいちいち存在し、しかもそれがまだ荒削りなので妙に生々しく見える。(岩井俊二)

 今日は本当に引用ばかりですが、とても興味深い記事だったので、思わず長文お許しください。

 僕は7-8年前にビデオで『王と鳥』を観ました。確かに空間感覚が面白かった。単なるパースの付いた空間でなく、独特のねじれの感覚があって、そこがなんとも魅力だった記憶。
 欧州の古いたてものは、いくつか行ったことがあるけれど、それでも僕らが観ると単なる3次元的なパースで眺めてしまう。記憶の中の城は、この映画の空間とは違い、普通のパースペクティブで想起される。
 『カリオストロの城』は映画としては素晴らしくても、映像空間としては『王と鳥』の独特さにとても太刀打ちできない。これは西洋の空間で生まれ育ってきた人たちとの空間把握のなんらかの文化的違いがあるのだろうか。

 このあたりの映像(もしかして記憶?)感覚について、どっかの大学で分析しているところはないだろうか。ものすごくそういうのを読みたくなってきました。(岩井俊二が言っている「「型」がまだ確立していない」というのとは、ちょっと違うような気がする。今でもヨーロッパのアニメはどこかそんなパースを持っていると思うので、、、。)

◆関連リンク 研究例を探してみました。的外れだったらごめんなさい。
環境現象学特論 主観的空間認知の現象学的、文化史的分析
 森田秀二教授 (山梨大学電子シラバス)
 あまりに長文でまだ読めてませんが、リンク掲載。この講義の後半は学生が興味のある現象を分析したレポートを発表とありますが、「『王と鳥』と『カリオストロの城』の空間認識の差について」なんて、いかが?
・以下が参考書。その他関連書誌。面白そうです。
オギュスタン・ベルク著 篠田勝英訳
 『日本の風景・西欧の景観―そして造景の時代』
(Amazon)

ヨーロッパ近代が生んだ遠近法と中心がたえず移動する日本特有の空間。視線の差異の発見と再発見、野性空間・田園・都市における風景観念の比較を通して、主体―客体2元論たる近代景観論の解体を論じ、ポスト・モダンの風景=〈造景の時代〉を予見する。

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2006.08.04

■黒沢 清『黒沢清の映画術』
  KIYOSHI KUROSAWA EARLY DAYS

黒沢 清『黒沢清の映画術 (新潮社)

映画の新しい波は、いつも「世界のクロサワ」が出発点だった。伝説の8ミリ学生自主映画製作集団「パロディアス・ユニティ」から『LOFT』まで、映像の魔術師が全ての秘密を明かす決定版自伝!

第1章 映画に魅せられて 一九五五‐一九八二
 (神戸の映画狂少年 助教授・蓮實重彦との遭遇と「パロディアス・ユニティ」 ほか)
第2章 「日本のゴダール」と呼ばれても 一九八三‐一九九二
 (ピンクかATGかで『神田川淫乱戦争』 幻の「女子大生・恥ずかしゼミナール」 ほか)
第3章 「プログラムピクチャー」パラダイスの内と外 一九九二‐一九九七
 (初めての不遇時代 「Vシネマ」共和国にて ほか)
第4章 9・11以後に映画を撮ること 一九九八‐二〇〇六
 (どこへ行きたい?海外へ… 役所広司の映画の系譜 ほか)

 黒沢清の本は、文体がクールで好きです。この新刊も目次を眺めていると、非常に興味深い。特に第4章、9・11以降というのが、黒沢映画にどう影響しているか、本人の自覚の言葉を読んでみたい。

◆『黒沢清の映画術』発刊記念 KIYOSHI KUROSAWA EARLY DAYS

2006年8月4日(金)・8月5日(土)(2日間)
Aプログラム
白い肌に狂う牙 1977(33分) 監督/黒沢清
  出演/片山善智 小松弘美 木暮治(万田邦敏)
SCHOOL DAYS 1978(45分) 監督/黒沢清
  出演/宮城恒夫 森本隆司 蓮實重彦
SCHOOL SOUNDS 1978(30分) 監督/パロディアス・ユニティ(万田邦敏、黒沢清、田山秀之)
  出演/森野真理子 笠原幸一
Bプログラム
東京から遠くはなれて 1978(35分) 監督/田山秀之 撮影/黒沢清 
  出演/万田邦敏 黒沢清
しがらみ学園 1980(63分) 監督/黒沢清
  出演/森達也 久保田美佳 鈴木良紀
逃走前夜 1982(8分) 監督/黒沢清 万田邦敏 
  出演/浅野秀二 塩田明彦
トークプログラム  
出席:蓮實重彦(映画批評家)、青山真治(映画作家)、黒沢清(映画作家)

主催:アテネ・フランセ文化センター 共催:株式会社新潮社
協力:黒沢清監督 万田邦敏監督 映画美学校

 今日は引用ばかりですが、幻の作品群の上映会。凄いのは出演者。いったいどんな映画なのでしょう。ものすごいマニアック。このような土壌で、監督黒沢清は作られてきたのですね。

黒沢 清『映像のカリスマ・増補改訂版』(Amazon) 復刊されたようですので、お早めに。

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2006.08.03

■リチャード・リンクレイター監督『スキャナー・ダークリー:A Scanner Darkly』
  アニメと実写を融合した技法「ロトスコープ」とは

キアヌ・リーブス新作「A Scanner Darkly」
 --アニメと実写を融合した技法「ロトスコープ」とは - CNET Japan

 「ロトスコープによる作業は、ほとんど拷問に近いような、信じられないくらい複雑な作業だが、作品を見る側が意識することのない裏方仕事だ」とMuszalski氏は説明する。通常は、新人のアニメーション作成者に与えられる類の仕事であり、そうした新人は「ロトスコープモンキー」と呼ばれるのだという。

 Linklater氏は、これまでにも「ウェイキング・ライフ」、「Slacker」、「バッド・チューニング」といった作品を手がけているが、今回の映画では、特別なロトスコープソフトウェアである「Rotoshop」を制作に使用した。「Rotoshopを使用すると、ロトスコープによる作業が簡素化される」(Muszalski氏)という。

 Rotoshopは、他のロトプログラムが実装する一般的なスプライン指向の基本ロトスコープ機能に、描画ソフトウェア的なインターフェースを組み合わせたものだ。Rotoshopを使うことで、何時間にもわたって点を結ぶという単調な作業の代わりに、ポインティングデバイスをブラシのように動かすだけで明るさ、色合い、透明感を描き出すことができる。

 『スキャナー・ダークリー』の製作裏話とRotoshopと呼ばれるロトスコープ用ソフトについて、興味深い話が掲載されている。リチャード・リンクレイター監督『ウェイキング・ライフ(2001)』ファンも必読。ロト・スコープと言えばわれわれオールドファンは、ラルフ・バクシの『指輪物語』をすぐ思い出すのだけれど、製作現場はディジタル技術によって様変わりしているようです。

 それにしても、「ロトスコープモンキー」!!
 キアヌ・リーブスファンの女性なら毎日楽しい仕事かもしれないけど、なんともアニメの3K職場ぶりを表現した米国らしい表現。

◆関連リンク
Cartoon Music!さんのロト・スコープの解説
 あのマックス・フライシャーが1915年に考案したものらしい。
・Rotoshopの所有権を持つ制作会社Flat Black Films(テキサス州オースチン)
 Rotoshopは外販されていない。このスタジオのBob Sabistonとスタッフのみが使用できるらしい。 
・同サイトの「A Scanner Darkly」のテストフィルム 
・3D-CGのソフトウェアMaya関連のAutodesk Combustion 4というのにもロト・スコーピングを効率的に処理する機能があるらしい。

・当Blog記事 『ウェイキング・ライフ(2001)』紹介
 フィリップ・K・ディック 『スキャナー・ダークリー』 "Scanner Darkly"映画化

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2006.08.01

■大阪大学 石黒浩教授インタビュー
  「アンドロイド・サイエンス:Android Science」

ロボット業界キーマンインタビュー (Robot Watch)
 「等身大“コピーロボット”で存在感の本質を追求する~大阪大学 石黒 浩 教授」

 森山和道氏による非常に興味深いレポート。

 コミュニケーションロボット、社会ロボットと呼ばれる、認知科学的な興味をベースとしたロボットや人間そっくりの外観のアンドロイドを製作し、人との関わりを研究している。

 人と関わる機械と、機械と関わる人の本質を探求する。それが石黒氏の主張するアンドロイドサイエンスだ。アンドロイドをどう改良していくか。それはそのまま、人間らしさをどのように実装していくかという課題そのものである。現状のアンドロイドでも、2秒程度のごく短い時間だけ見せた場合、7割くらいの人は自分が見たものが人間かアンドロイドかの区別ができないそうだ。しかし、それがどのような理由によるのか、詳しい解析はこれからの課題である。

 「どこまで情報を流すと存在感を感じるのか。もともと人間は、すべて思いこみだけで、見られているという情報だけでバーチャルな感覚を作り出してしまっているのかもしれない。だとしたら、単純なことだけでアンドロイドも存在感を持てるかもしれないでしょう」

 NHKの藤井綾子アナウンサーアンドロイドの動画があるが、かなりリアル。そして不気味の谷って感じ。人間の認識の不可思議なメカニズムが確かにあぶりだされています。もっとリアルになって、全然見分けが付かなくなった時に人がどう感じるか、これは実際に体感してみたいような、みたくないような、、、。

 こういうのって、文学者やSF作家を対象にして、徹底的に自己分析して、それを表現してもらったら、とても面白いレポートになるのではないか。と書いて、最も適任な作家としては、誰もが思い浮かべるのが、フィリップ・K・ディックだろう。既に鬼籍に入って長いこと経っているが、石黒教授も自らのアンドロイドにReplieeという名を付けているので、少なくとも『ブレイド・ランナー』は意識されているようなので、ディックが在命だったらと思われているのかもしれない。

当Blog記事 ■フィリップ・K・ディック アンドロイド・プロジェクト

 ディックのアンドロイドは既に存在しているが、これをウェブで観た時に僕が思った不気味さは、まさにこのような認識論的問題に限りなく接近している存在だったからだと思う。
 だからディックのアンドロイドを作ったアメリカの企業の能天気な紹介の仕方に、ものすごい違和感を感じたのである。やはりプラグマティズムの国のメンタリティはそんなものなのか、、、ディックって、本当にアメリカではマイナーな存在だったのでしょうね。改めて、その存在に合掌。

◆関連リンク
大阪大学先導的融合工学講座 知能ロボット学研究室(石黒研究室) 
 アンドロイドサイエンス 自分と自分の娘さんをモデルとしているのが何ともマッドなイメージを醸し出していますが、この不気味さが研究の本質を表しているということのようです。 
 全方位カメラ こういうのも興味深い研究ですね。
Science & Technology at Scientific American.com: Android Science --石黒浩教授インタビュー
CNNインタビュー - Machines in our image - May 8, 2006

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