■アンドリュー・ニコル監督『ロード・オブ・ウォー』 "Lord of WAR"
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『ガタカ』のアンドリュー・ニコル監督の05年公開作のDVDを観ました。
「今 世界には五億五千万丁の銃がある
ざっと12人に1丁の計算だ
私が目指すのは"1人1丁の世界"」
アンドリュー・ニコルらしいシャープな映画になっていました。アイディアとストーリーとディーテールの積み重ねがとても良い。前作の『シモーヌ』が今ひとつの出来だったので心配していたのだけれど、こちらはしっかり楽しめました。
ニコラス・ケイジが本当にいい味出しています。もともと僕はこの俳優さん、好きではないのだけれど、この役は素晴らしい。何を考えているのかわからないが、一見平凡な市民に見えるというあの雰囲気を最大限活かしている。すさまじくタフな武器取引の現場で、図太い神経でのし上がっていく主人公は、この人しかいないと言うくらいはまった役になっている。写真の表情、この今にも泣きそうな顔がこの映画では素晴らしい。
ラスト、痛烈なブッシュ等馬鹿大統領たちへの批判になっている。平凡に見えるニコラス・ケイジの視点からこのような批評を構築する手並みがとにかく見事。面白かった!
◆関連リンク
・アンドリュー・ニコル(Andrew Niccol)フィルモグラフィ
・アンドリュー・ニコル監督『ガタカ』 ・DVD『シモーヌ』
・アンドリュー・ニコル監督『ロード・オブ・ウォー』(Amazon)
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