■<幻想の画廊からリンク集02>レオノール・フィニー
Leonor Fini
『澁澤龍彦コレクション―幻想の画廊から』(amazon)
卵・仮面・スフィンクス―レオノール・フィニーの世界
「仮面の効能は、種の定着性を、新しい種で置き換えるところにある」とジョルジュ・ピュロオが断言している、「新しい種とは、すなわち混淆種のことである。人間=鳥、人間=精霊、人間=猿、人間=羚羊、人間=祖先などが、それである。そして、この混淆種のおかげで、個人は、いつでも好きなときに、おのれの単調で無力な存在条件から脱出することができ、また解放されて、動物や神々が暴れまわる、あのはるかな地平のかなたへと飛翔することができるのである」と。
アルゼンチン出身のイタリア人女流シュールレアリスム画家レオノール・フィニー。
幻想的なタッチに女性的な雰囲気が丸みを与えている絵が特徴(と簡単には言えないけど、、、)。しかし時々ドキッとするようなシャープで怖い凄みのある絵に遭遇する。
スフィンクス、仮面の人間といったものが素材として登場するが、澁澤龍彦はそれらが女性であることが多いのを指摘している。
澁澤龍彦がセレクトした絵が素晴らしいのでカラーの画像を探したが、ネットで見つからない。「土地を愛するスフィンクス」「不死鳥を守る女」「若者の驕りを庇う黒い牝のスフィンクス」の三枚。どなたか見つけられたらご教示を。
◆画像他リンク
・La galerie Minsky - Leonor Fini(公式HP)
・Leonor Fini at Weinstein Gallery
・Leonor Fini
・Leonor Fini Original at CFM
・Gallery Site officiel de leonor Fini/galerie Minsky
・画家本人のポートレート
・右の写真はここから。これも素晴らしい。
・JDN /東京アートレビュー /17-6 レオノール・フィニ展
シロフクロウの仮面をかぶったフィニの写真。
だいぶ違うけど、アンダーカバーのシュヴァンクマイエルへのオマージュ作品を思いだします。
・Kunst am Sonntag: "Leonor Fini - ein Fest" am 20.Februar 2005
・名古屋市美術館 「レオノール・フィニ展」
げげ、去年名古屋にきてたんだ!一年前、、、残念。
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