■『攻殻機動隊 S.A.C. SSS』DVD 特典ディスク
新作映像を含む、秘蔵映像は1時間超!! 特典DISC徹底ガイド (clappa! クラッパ!)
新生公安9課の公用車として描かれたクラーザ、トグサが乗車している「スポーツコンセプト」。ともに、劇中に良いアクセントを加えている。 さらに(略)タチコマ・ロボットの制作秘話や、元気に動き回る映像を収録した「MAKING OF TACHIKOMA ROBOT ロボ・ガレージの挑戦」(略)。
特典DISCについても、面白かった自動車とロボットにおけるアニメとメーカの連動について簡単に感想です。
まずS.A.C.とNISSANのコラボレーションについて、詳細が紹介されている。
特に面白かったのが、日産の車両3D設計データをプロダクションI.G.が正式に入手して、3D-CGに利用したというところ。さすがに自動車メーカのデータは緻密で、そのままアニメ用には使えず、データを活かしながら省略したり、デフォルメしたりといった工夫が紹介されている。
ゲーム業界では例があるようだけど、アニメでは初ということで、I.G.サイドではいい刺激になったとのこと。実は日産の若いデザイナーが攻殻機動隊S.A.C.のカーデザインとか世界観を自分たちの仕事に活かしていたというエピソードも披露されており、アニメ→実車→アニメと刺激しあい好循環が作られたというのが、面白かった。
こんなコラボレーションが他でも拡大すると楽しい。タチコマのアニメ3Dデータが下のミニチュアロボットに活かされたかどうかは不明だけど、CGデータを利用して実物大を日産がトライして人が乗れるものを作ったら、めちゃめちゃ凄いのに。トヨタのi-Unitに是非対抗してほしいものです。
攻殻機動隊 タチコマ | ROBO GARAGR [ ロボ・ガレージ ] (公式HP)
ムービー1, ムービー2
■全長 40cm ■胴体直径 約12cm
■体重 1.5kg ■自由度 19
■バッテリー リチウムポリマー
■素材 プラスチック、アルミ、カーボンファイバー
■基盤 VSTONE社VS-RC003
■特長 攻殻機動隊DVDのプロモーション用に製作。声優玉川氏による専用収録音声を使用。
■製作期間 5ヶ月 ■製作者 高橋智隆
■製作協力 バンダイビジュアル、プロダクションI.G、VSTONE、大阪大学松村氏
ロボ・ガレージの高橋氏が語るタチコマアニメの制作秘話。3D CADで内部の機構を設計していく様子、そのデータから光硬化樹脂によるラピッドプロトタイピングで実機の外殻を作っていく過程が記録されている。これは注目。
そしてロボットの個性を動きで表現する-自然さを何気ない無意識の動きで「個性」表現するということを『攻殻機動隊』から学んだと語っている。
どちらかというと機械的なデザインのタチコマに、ここまで我々が感情移入して愛着を持ってしまうことの原因のひとつが動きにあると分析している。そしてその動きを見事に19自由度を持たせたアクチュエータで実現している。(写真のように脚の根元は、アニメでは球体関節だが実機はモータの調達のため四角になっている。しかし色でうまくカムフラージュしてぱっと見には本物そっくりに見えるデザイン処理が素晴らしい。)
最後に高橋氏が語る。「いずれ一家に一台ロボットの時代が来る。タチコマへの感情移入は家庭へのロボットの導入の参考になる。そしてもしかしたら、タチコマそのものが初めて家庭に入るロボットになるのかもしれない」
ふぇー、そんな『攻殻機動隊S.A.C.』ファンを奮わせるような発言しないでください(^^;)。その時は必ず♪僕らはみんな生きている♪を玉川さんの声で歌うように作ってください。絶対、買う!!
◆関連リンク
・日産、「攻殻機動隊S.A.C. meets NISSAN」展を開催~タチコマロボットも登場
・:: ロボコンマガジン編集部員日記 | タチコマ ::.
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・動くリアルタチコマロボット!!(本名:プロモーション・タチコマ)
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