■ジェームズ・キャメロン監督『アバター』 パフォーマンス・キャプチャー技術と3Dフュージョンカメラ
ジェームズ・キャメロン監督の新作「Avatar」、
09年夏以降に延期 (eiga.com)
キャメロン監督自身が明らかにしたもので、最新映像技術の開発に予定よりも時間がかかってしまう見通しからだという。
「Avatar」は、キャメロン監督が11年前に脚本を完成しつつも、映画化実現に必要な技術が存在しなかったためにずっと温めていた作品で、過去14カ月、技術開発に取り組み、ようやく目処が立ってきたところだという。
James Cameron Updates His Sci-Fi Epic(firstshowing.net)
「このフィルムは完全に新しい異星人の文化と言語の作成を必要とする。そして、私は"フォトリアル"なCGIキャラクタが欲しい」「高度な"パフォーマンスキャプチャー"アニメーション技術の開発に14ヶ月かけた。俳優はキャラクタを演じ、我々はそれをアニメートする」「我々はスタジオを設立した。そして、先週ピーター・ジャクソンとスティーブン・スピルバーグが私のツールを使って、1週間それらでプレーした。彼らは顔いっぱいににやりと笑っていた」「とても多くの新しいものが現在可能であるので、本当にエキサイティングな時間である」
James Cameron's Avatar moves ship to 2009 (slashfilm.com)
アバターはキャメロンとVince Pace,Rob Legatoによって開発された「融合カメラシステム:Fusion Camera System」(別名 Reality Camera System)を撮影に使用する。フュージョンカメラは特に立体的な3Dにフィルムを撮るために開発されたデジタルハイデフィニッション(ハイビジョン)カメラである。
eiga.comのニュースを元に、アメリカのキャメロンにインタビューしたと思しき原文にリンクしました。「高度なパフォーマンスキャプチャー」っていったいどんなものなのでしょう。
既に『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムでモーションキャプチャーの技術はかなり進化しているはずなのだが、さらにどんな地平を切り開いているのか??興味津々。
ひとつ参考情報で見つけたのは、「パフォーマンスキャプチャー」と「モーションキャプチャー」の違いを述べたこのページ。
SIGGRAPH2004 Computer Animation Festivalに見る先端映像動向と米国CGスタジオ動向(財団法人デジタルコンテンツ協会(よーするに税金使って映像研究?している機関。いいなー))
(『ポーラー・エクスプレス』に関して)原作者に映画化権の交渉をしたところ、原作者の油絵質感のまま映画にするならという絶対条件を飲んで映画化が始まった。
セルアニメでやるか、実写合成とするかという事も考えたが、結局、パフォーマンスキャプチャーという新手法を考え出した。これはモーションキャプチャーではないというのが彼らの主張で、この手法ではフェイシャルキャプチャーとモーションキャプチャーを同時に行い、これらのモーションデータからアニメーションの動きを生成している。そのためViconMXの赤外線カメラを200台並べてキャプチャーした。監督のロバート・ゼメキスはこの手法が気に入ってもう実写には戻れないといっているが、実際に次回の制作が9月から始まっているが、同じ手法を使っている。
要するに体の動きと顔の表情両方を同時にキャプチャーするのが、パフォーマンスキャプチャーということのようですが、キャメロンの進化版は一体どのようなものなのか。異星生物のフェイスキャプチャーというのは、俳優の顔からどうやるのか、そのあたりが鍵なのかも。
『タイタニック』以降、TVシリーズやドキュメンタリーはあっても本編が一向に公開されないジム・キャメロン。『タイタニック』他で巨万の富を得て既に金銭的に充足し、映画自体を撮ることに強いモチベーションを持っていないようにみえます。で、関連リンクに過去のうちの記事で紹介してますが、3Dとか海底撮影とか自分の好きな撮影テクノロジー開発に興味が移っているようです。これがキャメロン作品のファンには残念。(究極映像的には当然楽しみなのですが、、、。)
◆関連リンク
・当Blog記事 スターウォーズを立体映画にする技術
キャメロン『エイリアンズ・オブ・ザ・ディープ:Alien of the Deep』と新作情報
・Avatar (Project 880) (2007)
・The Dive (2008)
・Battle Angel (Summer 2009)
・ジェームズ・キャメロン、「銃夢」は後回し
・ジェームズ・キャメロン、今度はダイビング映画に着手
・映画館限定3D本格普及へ ハリウッド、DVDやホームシアターに対抗
・wikipedia ジェームズ・キャメロン
★★★★★★★★以下、Avatarのスクリプト要約★★★★★★★★
※自動翻訳による和文ですので、英文を見てください。
キャメロン版デューン、といった感じ??
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