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2007.01.22

■『日本沈没』スクラップNo.1
  メディアミックス各シナリオと樋口真嗣監督作 DVD他

Nippon_chinbotsu_scenario_2  リメイク版映画のDVDが出たのに合わせて、旧版(森谷司郎監督)の頃の『日本沈没』の関連資料を掲載します。(実は昨年リメイク版公開に合わせて記事にしようとして、自分ちの資料を発掘できなかったので、今頃ではありますが、、、。)
 ちょっと個人的ノスタルジーの混じった記事になりますが、たまにはご容赦を(^^;)

 まずは各メディア展開が計られた昭和48年(1973年)のラジオドラマと映画、テレビドラマのシナリオ。特にラジオドラマ版は珍しいものだと思います。

 当時、ラジオドラマではじめて小松左京『日本沈没』を知りそこから原作へはまり、ジュブナイル以外のSFを読むようになったので思い出深い。
 あんまり面白かったので、ラジオ局(毎日放送)や映画会社(東宝)やTV局(TBS)へ手紙を書いて、シナリオを送っていただいたというわけ。田舎の子供に丁寧に贈って貰えたわけで、本当に感謝です。
 僕はといえば、考えてみればその頃から「究極映像研究」体質が育ちはじめたのでしょう(^^;)。

 この中でも、ラジオドラマは一番の出来でした。森谷司郎監督版も今観てもなかなか重厚に出来ているのですが、僕の中では、ラジオドラマがベスト。どなたか聴かれていた方、あなたの日本沈没はどのメディアが印象深いですか。

 ラジオは15分×半年間130回という長丁場で丁寧にオリジナル部分を入れて描かれたドラマが忘れられません。脚色の蓬莱泰三氏(『中学生日記』『幕末未来人』等の脚本家)と、演出の岡本愛彦氏(往年の名作ドラマ『私は貝になりたい』の演出家)の作劇と文学座の俳優さんたちの力でしょう。あとラジオという音だけで映像を聴取者に想像させるメディアの特性が最大限活かされたイメージ喚起のパワー。

 次回はもう少しラジオドラマ版のことを書きたいと思います。

◆関連リンク
日本沈没 - Wikipedia
 (ラジオドラマの項、シナリオの記述に基づき、私、詳細を入力しておきました)
・当Blog記事 樋口真嗣監督 『日本沈没』感想
・リメイク版DVD
  
 『日本沈没 スタンダード・エディション』
 『スペシャル・コレクターズ・エディション』
『日本以外全部沈没』
河崎実大全(公式HP)
・シナリオライター蓬莱泰三氏 ネットでは「トラウマ作詞家」として有名。

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