■books & cafe LOWオープン企画 滝本誠さんトーク&サイン会
1/13オープン当日、滝本誠さんサイン会の様子
(店主の徒然メニュー日記より) books & cafe LOW
先日、ご紹介した大阪でのイベント、主催者littlewonderさんのレポートです。参加できなかった私の質問も丁寧に尋ねていただけて、たいへん感謝。私の質問に関する部分、引用させていただきます。
滝本氏の最新作『渋く薄汚れ。ノワールジャンルの快楽』に関係した質問です。質問の先頭は、同書の関連ページを示します。(質問の文、若干補足しメール原文から追加しました)
※究極映像研のサイトから、メールでいただいた質問に答えていただきましたのでここに記しておきます。
◆P285 200枚になろうかという、ディヴィッド・リンチ『マルホランド・ドライブ』論を書かれていたということですが、出版をこころ待ちにしています。
企業秘密に触れない範囲で、さわりだけで結構ですからどんなテーマで書かれているかを聞かせてください。★「書かれていた。と言うのは早トチリでそうあればいいのですが・・・(笑)
さわりは『マルホランド』ということばから、ハリウッドの関係、ギャングのと関係からはじまります。新書一冊分くらいの作品に仕上がる予定です。」◆リンチの新作『インランド・エンパイア』はご覧になりましたか。もし観られたのなら、感想をお 聞かせください。
★「まだ、観ていません。タイトルの『インランド・エンパイア』というのは部族の霊的な場所を意味するのできっとリンチの内面的な部分を描く作品になるのではと想像しています。
カイル・マクラクランが出演するかどうか、というのも興味をひかれる。」◆P274 押井守『イノセンス』を観る前のコメント、「中年サイボーグ、バトーに完全に感情移入できそうだ。わずかな脳に一人の女の記憶だけが残っている・・・確実に俺は泣く」と書かれています。
『イノセンス』はノワールでしたか? ノワールの視点で『イノセンス』を論ずるとどんな感想になるでしょうか。★「いいえ、ノワールと思い込んで見るとハードボイルドでした。ラストシーンの意味づけは少し陳腐な気もしましたがあれはあれで面白かった。」
『映画の乳首、絵画の腓』からの滝本ファンとしては、間接的にであれ、このようにコンタクトができて感無量です。littlewonderさんからのメールでは、滝本さんの娘さんがうちのBlogを見てくださって、本の紹介のお礼まで伝えていただき、とても光栄です(^^)。littlewonderさん、このような機会、ありがとうございます。
質問が僕の関心領域に偏っていて、すみません。
『渋く薄汚れ。ノワールジャンルの快楽』に添った質問を考えたのですが、なにぶん私のノワール度が薄く、このような質問となってしまいました。どうせなら『イノセンス』についてはバロック的なアート映像としての感想を尋ねればよかったと反省。
あと上にあるように、いずれリンチの『マルホランド・ドライブ』論を書かれる予定とのこと。僕はマイベスト映画の1本がこの『マルホランド・ドライブ』なので、滝本さんの文章がとても楽しみです。次作品は『アシュカン派の美術ー<ノワール>の発生』ということなので、次々作品としての刊行を楽しみに待ちたいと思います。
レポートには、イベントがとても素晴らしい雰囲気であったことが伝えられています。LOWの店内の写真も出ていますが、黒のトーンで渋くまとまった落ち着いたとても素敵な雰囲気です。そして「なんと次作品の出版記念パーティーをこちらで開催させていただくことを約束してくださいました」。次の機会には大阪まで足を伸ばして、できればお邪魔したいと思います。
◆関連リンク
・もうひとりの店主 une petite maisonさんレポート : 滝本誠さんサイン会
・『映画の乳首、 絵画の腓(こむら) 』荒俣宏氏の書評 名著なのに絶版。
・『映画のアウトサイド』
・『美女と殺しとデイヴィッド―タキヤンの書き捨て映画コラム100連発+α』
・滝本誠公認ページ タキヤンの部屋
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コメント
books&cafe LOWさん、こんばんは。
>>bpさんの告知のおかげで思いがけなく3名の若い滝本さんファンが遠方から駆けつけてくださいました。
微力ですが、お役に立てて嬉しいです。
これからもお店のイベント等あれば、告知させてください。
Blogへ今後もお邪魔したいと思っています。どんな本やレコードの話題がLOWで語られているのか、とても興味があります。今後ともよろしくお願いします。
投稿: BP | 2007.01.20 00:49
bpさん、こんばんは
今回のイヴェントでは、こちらのサイトのご協力もあって大変意義深い1日となったことを感謝いたします。
bpさんの告知のおかげで思いがけなく3名の若い滝本さんファンが遠方から駆けつけてくださいました。
質問の回答は私の不手際が多く、うまくまとめられているかどうか自信がありませんが次回はぜひ直にお聞きになってみてくださいね。
イヴェント告知からレポートの掲載までしていただき
本当にありがとうございました!
投稿: books&cafe LOW | 2007.01.19 02:04