■新刊メモ スタニスワフ・レム『フィアスコ(大失敗)』 吾妻 ひでお『逃亡日記』 レイモンド・カーヴァー『水と水とが出会うところ』
◆スタニスワフ・レム, 久山 宏一訳『フィアスコ(大失敗)』』 (公式HP)
任務に失敗し自らをガラス固化した飛行士パルヴィスは、二十二世紀に蘇生して太陽系外惑星との遭遇任務に再び志願する。不可避の大失敗を予感しつつ新たな出発をする「人間」を神話的に捉えた、レム最後の長篇。
最近になって、『宇宙創世記ロボットの旅』を初めて読んで、奇想作家としてのレムにカンドーしていたのですが、これは別系列の作品のようです(未確認)。
スタニスワフ・レム (Wikipedia) スタニスワフ・レム - 評山の一角:書評wiki
◆吾妻 ひでお『逃亡日記』
オンライン書店 本やタウン:新刊展望:エディターの注目本 2007年2月号
『失踪日記』で日本漫画家協会賞大賞・手塚治虫文化賞マンガ大賞・文化庁メディア芸術祭大賞の3冠受賞を達成した吾妻ひでおさんに、ご自身の生い立ちから人気漫画家としての生活、そして失踪・アル中体験から『失踪日記』ブレイク後の現在の生活に至るまで、漫画の中では描かれなかった事柄をインタビュー形式で引き出そうというのが、本書の狙いです。(略)
ルポ以外にも、書き下ろし漫画、奥様・お嬢様など関係者によるコラムといった付録も満載、まさに「吾妻ひでお」のできるまでがすべてわかる1冊です。
失踪していた頃徘徊した場所等を巡る写真ルポ。吾妻ひでおの素顔でまくり、以外に(?)本人自画像に似てますね。吾妻ひでおが自分について1冊まるごと語ったインタビュー集。
◆レイモンド・カーヴァー, 村上春樹訳『水と水とが出会うところ』 (公式HP)
温かかなユーモアと深い愛情、そして打ち消しがたい死の予感…詩人カーヴァーの危ういまでに研ぎ澄まされた心象世界を映し出す円熟期の詩集。
カーヴァーの詩集はまだ読んだことがない。いつもその凄い感性にドキドキしてしまうカーヴァー作品、詩なので、さらに鋭く突き刺さるものがあるかも。『マルドゥック・ベロシティ』(やっと読了間際)でささくれ立った感情を沈めるのに適した本かも。
| 固定リンク
コメント