■テリー・ギリアム監督 『ローズ・イン・タイドランド』
ローズ・イン・タイドランド 来日インタビュー(公式HP)
●テリー・ギリアム監督
「東京にこのような形で戻って来れて、とても嬉しく思っています。前回は去年の秋に『ブラザーズ・グリム』で来日したのですが、今回は桜が見頃の時期という事で、『ローズ・イン・タイドランド』のプロモーションではなく、桜を見にきました(笑)」●ジョデル・フェルランド
「(日本語で)コンニチワ!(笑)みなさんよろしくお願いします!まだ1日しか日本にいないのですが、今の所、日本は大好きです!(笑)ハローキティグッズをたくさん買いたいです!(笑)」
このようにうららかな雰囲気のキャンペーンだったのに、この映画邪悪だ。なんて邪悪なフィルムなんだ。
これ、とんでもないことに一般映画なのだよね。『ブラザーズ・グリム』の毒気のなさに安心してたので、女の子が出る映画だからと、うっかりうちなんか子供たちといっしょに観てしまうところだった。そんなことしてたら、パパ大顰蹙。妻からはまたしても映画絶交宣言(^^;)が出されること間違いなし。ひとりで観て良かった(ホッ。皆さん、ご注意を)。
タイトルは「干潟にいるローズ」。彼女のいる干潟は、ドラッグと狂気によって、温かみのある人間の営みが干上がった世界だ。そしてそれを凌駕する子供の想像力。そこにあらわれる邪悪なイメージの世界に圧倒される。予算がかかっていなくて、幻惑的な映像は少ないが、描かれないがゆえに観客の脳内に展開されるイメージはむしろ凄い。ギリアム、またこんな映画撮ってたら数年干されるんだろーなー。
◆関連リンク
・当Blog記事 テリー・ギリアム『タイドランド』予告篇
・DVD『ローズ・イン・タイドランド』
・ミッチ カリン著, 金原瑞人訳『タイドランド』 原作本
・「カフェで映画を。」NIZOO PICTURES LINE - CAFE NETWORK -
なんていうオシャレな雰囲気のキャンペーンもやってたみたいだけれど、間違ってカップルでこの映画観に行ってたら、大失敗だろー。なんで邪悪なことを伝えないのか、不思議。
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