■SFマガジン編集部編『SFが読みたい! (2007年版) 』
& 究極映像研 2000年代前期SFベスト
SFマガジン編集部編『SFが読みたい! (2007年版) 』 (早川書房公式HP)
発表!「ベストSF2006」&「2000年代前期SFベスト」 今回は特別企画として、2000年から2005年までの6年間のベストSFを大発表、21世紀SF最初のスタンダードがついに決定。鏡明・大森望・前島賢の3氏による対談で総括する。
また、恒例の年間ベストSF発表のほか、飛浩隆・浅倉久志インタビュウ、サブジャンル別ベスト10、SF関連書籍・DVD&ビデオ目録などでおくるガイドブック最新版。
2006年のベスト10ランクイン作品は、日本海外あわせて3冊しか読んでいないという体たらく。最近は、このベストを読んでから、面白そうなものを後追いするという状況で寂しい限り。
というわけで、ベストを見ていたら自分もリストアップしたくなりました。2006年の年間ベストは挙げられないのだけれど、「2000年代前期SFベスト」ならなんとかなりそうなのでリストアップ。(それでも日本SFは10本挙げるのがちょっと辛かった。だめだ、もっとちゃんと読まないと、、、)
海外はこの5年間、出版が充実してますね。これも<奇想コレクション>、<未来の文学>(とハヤカワ、創元の各出版社)のおかげです。
ところでこれらの本はしっかり売れているのだろうか。引き続き刊行が順調に進むのを祈りたい。
2000年代前期SFベスト 茶色の文字は、当Blog記事へのリンク。
★日本★
アラビアの夜の種族 神は沈黙せず
永久帰還装置 太陽の簒奪者
マルドゥックスクランブル 半島を出よ
アビシニアン 膚の下
終戦のローレライ 後巷説百物語
番外・PLUTO 1 (これ、ベスト5には入ります)
★海外★
アジアの岸辺 エンベディング
願い星、叶い星 どんがらがん
パターンレコグニション 最後にして最初の人類
祈りの海 あなたの人生の物語
ゲド戦記Ⅴ アースシーの風 ミスター・ヴァーティゴ
「2000年代前期SFベスト」の投票内容を見ると、オラフ・ステープルドン著『最後にして最初の人類』(04年2月刊)が森下一仁氏の一票のみ。これ、傑作なのに、あまりに寂しいのでここで特筆。書かれたのは1930年だけど、今読んでも傑作。お薦めです。
たしかに「2000年代前期SFベスト」で、1930年代の本を挙げるのも違和感あるのだろうけれど、、、。ただもともと翻訳SFは書かれた年でなく翻訳された年でベストを選ぶというところに時代を無視したところがあるのでここは特筆してみました。
ちなみにチェックしてみたら、『SFが読みたい! (2005年版) 』では2004年ベストに対して、『最後にして最初の人類』への投票は4票(岡本俊哉、森下一仁、中藤龍一郎、鈴木力の4氏)。この年は翻訳SFの当たり年だったからしかたないでしょうね。
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