■『U.H.O.フューチャーレスキュー2061』
(Unidentified High-technology Object:未確認ハイテク物体)
U.H.O.フューチャーレスキュー2061
(サイエンス チャンネル)
(14分×22回分の動画ファイルが観えます)
舞台は2061年。様々な科学技術が花開き、特に新しいエネルギー分野は進歩し、新型動力が実用化され始めてきた。人々の興味は高度な科学技術力を背景に、知られざる地球の探査や開発に移っている。
ここ科学技術応用研究所では、様々なU.H.O.(未確認ハイテク物体 Unidentified High-technology Objectの略称)の開発や研究に取り組んでいる・・・。これらU.H.O.の活躍を描く、オリジナルアニメ番組。
たまたまレコーダの設定を間違えて録ってしまったサイエンスチャンネルの番組。作画はちょっと静止画が多かったり犬ロボットのデッサンが学生アニメみたいで懐かしい感じなのだけど、アニメとしてはデザインとかCGがなかなかいい。
このアニメ、企画:独立行政法人 科学技術振興機構/制作:(株)プレンティ(第46回科学技術映像祭参加作品)という何だかものものしいクレジット。そしてU.H.O.:Unidentified High-technology Objectという怪しい名前。
要するに研究機関等で進められている科学技術の紹介をアニメで平易に語るのを目的としたもの。技術立国日本の子供たちの科学への興味を高めたり、ハイテクあたらしもの好きには楽しい番組になっている。 税金がこういう風に使われてるのもいいですね、サイエンスチャンネルのサイトで無料ネット視聴できるし、、、。
僕が観た第15話~はじめての失敗~ は、がけ崩れの現場でのレスキュー活動の話で、上の画のようにロボットの遠隔操作での救助をさりげなく描きつつ、マイクロ波ビームによる飛行体ライトフライトの活躍がメイン。そして途中、実写映像でこのライトフライトの研究者である東京大学大学院新領域創生科学研究科小紫公也助教授が登場。実験風景の紹介とともに、このライトフライトの原理を説明してくれる。
説明によるとその原理は、地上から照射されたマイクロ波が飛行体の下部で、空気を高温高圧に膨らませる。そしてその反力で機体が飛行する。1人乗りで宇宙まで飛ぶには数百メガワット、飛行だけなら1メガワットで可能。東海村ジャイロトロンのエネルギで2mくらい飛ぶと紹介していた。そして夢は、今世紀中に宇宙へ出ることだという。
デザインも飛行の優雅さもなかなかいい。この映像はたぶん3D-CGをセルアニメのように描く方法で作られたものだと思うけれど、動きも未来の飛行体にふさわしく面白いシーンになっていた。
時間が出来たら上のリンクから、他の回も観てみたいものです。
◆関連リンク
・ピコグラフ 制作スタジオ。北海道出身の4人のアニメータによるもの。
・MEDIA KIOSK ピコグラフカワハラ マサル そのスタジオのアニメータ。
・rocketdolphinさんの日記文部科学省の作ったアニメが面白い。
・G_Robotismさんの雑記 文部科学省が人知れずメカ萌えアニメを作っていた!
あまり広報されていないので、2003年から放映されているのに、ネットでもこのアニメの情報は極端に少ない。このお二人の記事はその数少ないネットでの書き込み。
<ライトフライト関係>
・電波の力でロケットを打ち上げる日を目指して 東大 小柴公也助教授(プレゼン資料)
・東大大学院新領域創成科学研究科基盤科学研究系
先端エネルギー工学専攻 小紫研究室
・マイクロ波推進とは?(打ち上げ実験動画)
・RPレーザー推進研究班 レーザー推進とは何か?等詳細。
・土岐のジャイロトロン(写真がなかなかかっこいい)
| 固定リンク
« ■黒沢清監督 『LOFT(ロフト)』 |
トップページ
| ■士郎正宗原作 ジョン・ウープロデュース 荒牧伸志監督
『APPLESEED:アップルシード』続編 『EX MACHINA:エクスマキナ』 »
コメント
しのださん、こんばんは。
亀レスですみません。
>>このアニメ、キャラクターはCGなのか手書きなのかどちらなんでしょう?
>>手書きにしてはつたないような、CGにしては良くできているような微妙な出来ですよね。
CGでセルシェーディングって奴じゃないかと思うんですが、よくわかりません。
どなたかご存知でしたら、ご教示を!!
投稿: BP(しのださんへ) | 2010.06.22 00:25
BS11でやっているのを見て初めて知りました。
このアニメ、キャラクターはCGなのか手書きなのかどちらなんでしょう?
手書きにしてはつたないような、CGにしては良くできているような微妙な出来ですよね。
投稿: しのだ | 2010.06.18 00:05